JBCスプリント

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テンプレート:競馬の競走 JBCスプリント(ジェイビーシースプリント)とは、日本のJBC実行委員会と施行競馬場を管轄する地方競馬主催者が、各地の競馬場で持ち回り開催する重賞競走JpnI)である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 JBCスプリント」と表記される。

正賞は農林水産大臣賞、JBC協会賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会会長賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。

概要

アメリカのブリーダーズカップに範をとりながら、将来的にダートの各カテゴリー(年齢・性別・距離など)におけるチャンピオン決定戦とすべく、2001年(平成13年)に生産者が主導して実施する「JBC競走」のひとつとして、JBCクラシックとともに創設された[1]。のちに創設されたJBCレディスクラシックとともに、2014年(平成26年)現在は3つのJpnI競走が同一日に同一の競馬場で施行される[2]。開催地は固定されておらず、各地の競馬場が持ち回りで施行している。

距離はダート1200mを原則としているが、施行場の距離設定の都合[注 1]により前後する場合がある。

競走条件・賞金

以下の内容は、2014年(平成26年)の開催概要[2]に基く。

競走条件

サラ系3歳以上の地方競馬および中央競馬選定馬

  • 出走可能頭数:16頭[2]
  • 出走枠[2]
    • 地方競馬選定馬:10頭
    • 中央競馬選定馬:6頭
  • 父馬が、一般社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会(JBC協会)に当該馬の生産年度に有効な種牡馬登録されている馬[2]
  • 以下のトライアル競走を優勝し、優先出走権を付与された[3]
  • その他の馬は、JBC出走馬選定委員会により選定

父馬がJBC協会に種牡馬登録されていない馬は、当該馬の馬主がJBC協会の定める「追加登録料(1着賞金の2%相当額)」をJBC協会に支払えば、当該年、当該馬に係る同種牡馬登録がなされたものとして出走が可能(当該馬について過去に支払われた追加登録料は、本年も有効とする。ただし、本来支払うべき追加登録料が過去に支払われた追加登録料を超える場合は、その差額を支払うものとする)[2]

トライアル競走

競走 格付け 競馬場 距離 備考
東京盃 テンプレート:Color 大井競馬場 ダート1200m 本競走のみ優先出走権付与
マイルチャンピオンシップ南部杯 テンプレート:Color 盛岡競馬場 ダート1600m 本競走かJBCクラシックのいずれかに優先出走権付与

上記のほか、各地区地方競馬で施行される一部の重賞競走が「JBC指定競走」として、JBC出走馬選定要領により定められている。優先出走権の付与はないが、選定にあたってその成績が重要視される[3]

負担重量

定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減) テンプレート:See also

賞金

2014年の賞金総額は9000万円[4]。1着賞金は6000万円で、以下2着1380万円、3着780万円、4着540万円、5着300万円[2]

1着賞金は創設から2010年まで8000万円だったが、2011年より6000万円に減額された[5]

歴史

テンプレート:Main2

年表

  • 2001年
  • 2005年
    • 株式会社FDOが協賛(2006年まで)。
    • この年のみ、競走馬関連情報サイト「フサイチネット」を冠にした「フサイチネット協賛 農林水産大臣賞典 JBCスプリント」として施行。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴い、格付け表記をJpnIに変更。

歴代優勝馬

距離はすべてダートコース。

競走名は第6回のみ「JBCマイル」、ほかは「JBCスプリント」。

施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
1 2001年10月31日 大井 1200m ノボジャック 牡4 JRA 1:11.1 蛯名正義 森秀行 (有)池ばた
2 2002年11月4日 盛岡 1200m スターリングローズ 牡5 JRA 1:11.4 福永祐一 北橋修二 (株)協栄
3 2003年11月3日 大井 1190m[注 2] サウスヴィグラス 牡7 JRA 1:09.7 柴田善臣 高橋祥泰 南波壽
4 2004年11月3日 大井 1200m マイネルセレクト 牡5 JRA 1:10.6 武豊 中村均 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
5 2005年11月3日 名古屋 1400m ブルーコンコルド 牡5 JRA 1:25.3 幸英明 服部利之 (株)荻伏レーシング・クラブ
6 2006年11月2日 川崎 1600m ブルーコンコルド 牡6 JRA 1:39.6 幸英明 服部利之 (株)荻伏レーシング・クラブ
7 2007年10月31日 大井 1200m フジノウェーブ 牡5 大井 1:11.0 御神本訓史 高橋三郎 大志総合企画(株)
8 2008年11月3日 園田 1400m バンブーエール 牡5 JRA 1:25.6 松岡正海 安達昭夫 (有)バンブー牧場
9 2009年11月3日 名古屋 1400m スーニ 牡3 JRA 1:25.9 川田将雅 吉田直弘 吉田和美
10 2010年11月3日 船橋 1000m サマーウインド 牡5 JRA 0:57.6 藤岡佑介 庄野靖志 ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
11 2011年11月3日 大井 1200m スーニ 牡5 JRA 1:10.1 川田将雅 吉田直弘 吉田和美
12 2012年11月5日 川崎 1400m タイセイレジェンド 牡5 JRA 1:26.6 内田博幸 矢作芳人 田中成奉
13 2013年11月4日 金沢 1400m エスポワールシチー 牡8 JRA 1.27.1 後藤浩輝 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ

脚注・出典

注釈

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出典

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各回競走結果の出典

馬主名義
JBISサーチより(最終閲覧日:2014年7月22日)

外部リンク

テンプレート:ジャパンブリーディングファームズカップ

テンプレート:ダートグレード競走
  1. JBC特設サイト2014 - 地方競馬全国協会、2014年7月22日閲覧
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 JBC特設サイト2014(開催概要) - 地方競馬全国協会、2014年7月22日閲覧
  3. 3.0 3.1 JBC特設サイト2014(Road to JBC) - 地方競馬全国協会、2014年7月22日閲覧
  4. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「GDR2014」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  5. JBCスプリント 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会、2014年7月31日閲覧


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