森町 (北海道)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森町(もりまち)は、北海道渡島総合振興局中部にある町。2005年(平成17年)4月1日、(旧)森町と砂原町の合併に伴い新設された。
町名の由来はアイヌ語の「オニウシ」(樹木の多くある所の意)の意訳。 北海道内の町で、唯一、「ちょう」ではなく「まち」と呼ぶ自治体である。
目次
地理
渡島管内中部に位置。北部は内浦湾(噴火湾)に面する。他三方は山岳地帯で、町東部には駒ヶ岳がある。沿岸部および駒ヶ岳西部を国道5号、函館本線が縦貫する。
- 山:駒ヶ岳 (1,131m) 、砂原岳 (1,113m)
- 河川:鳥崎川 (20.8km) 、尾白内川 (12.6km) 、桂川 (10.8km) 、濁川 (10.6km) 、宿野辺川 (10.0km) 、茂無部川 (9.5km)
- 湖沼:(一部)大沼
- 滝:鳥崎大滝 (5.1m) 、三階滝 (36.0m) 、清滝 (30.0m) 、矢別滝 (6.0m) 、桂滝 (4.8m) 、小滝 (3.0m)
隣接している自治体
人口
沿革
- 古来より先住民族アイヌの集落が形成されていた。
- 1601年に上磯町の有川より千歳末吉が鷲ノ木地区に移住したのが和人の定住の最初と言われる。
- 江戸時代にニシンの漁場として沿岸部に集落が形成された。
- 1902年(明治35年) 亀田郡宿野辺村(しゅくのべ)、茅部郡森村、尾白内村(おしろない)、鷲ノ木村、蛯谷村、石倉村が合併、二級町村制、茅部郡森村
- 1907年(明治40年) 一級町村制
- 1921年(大正10年) 町制施行、森町
- 1961年(昭和36年) 森町大火発生、市街地の大半が焼失
- 2005年(平成17年)4月1日 旧・森町、砂原町の対等合併に伴い、現・森町が開町
行政
姉妹都市・提携都市
不祥事
※町長経験者が2代続けて逮捕される異例の事態となった。
経済
基幹産業は漁業、農業。町北西部の濁川地区には温泉と地熱発電の北海道電力森発電所がある。
農業
- 都カボチャの産地
- スモモ、ブルーベリーの栽培が盛ん
漁業
- 石倉漁港
- 蛯谷漁港
- 鷲ノ木漁港
- 掛澗漁港
- 砂原漁港
- 沼尻漁港
立地企業
- インターファーム株式会社 道南事業所(道南農場、駒ヶ岳農場、砂原農場、掛澗農場)
- 株式会社マルハニチロ北日本 森工場
- 株式会社ニチレイフーズ森工場
- 株式会社マルマス
- 函館小野田レミコン(株)森工場
- コートー(株)
- 太平洋工業(株)
- 北海道ニチモウ
特産品
農協・漁協
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)森支店
- 森漁業協同組合
- 砂原漁業協同組合
郵便局
宅配便
公共機関
警察
教育
- 道立高等学校
- 中学校
- 森、砂原
- 小学校
- 森、駒ヶ岳、石倉、鷲ノ木、尾白内、濁川、さわら
- 廃止された小学校
- 赤井川、姫川、三岱、石谷(休校中)
- 廃止された中学校
- 赤井川、石倉、石谷、尾白内、駒ヶ岳、濁川
住宅団地
- ひばりヶ丘団地
交通
鉄道
バス
- 函館バス
- 営業所 : 森案内所(森出張所)
道路
- 高速道路
- 道央自動車道 (19)森IC - (PA)駒ケ岳PA(北海道) - (20)大沼公園IC
- 北海道道149号大沼公園インター線
- 北海道道338号大沼公園線
- 北海道道606号霞台森停車場線
- 北海道道778号濁川温泉線
- 北海道道794号森停車場線
- 北海道道843号宿野辺保養基地線
- 北海道道1028号森砂原線
- 北海道道1156号森インター線
港湾
- 森港
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
登録有形文化財
- 斉藤家住宅(旧盛田家住宅)主屋
史跡
- 東蝦夷地南部藩陣屋跡 砂原陣屋跡
- 鷲ノ木遺跡
その他
- 茅部の鯡供養塔 - 道指定有形文化財、JR石谷駅前野外展示
- 茅部の栗林 - 道指定天然記念物、青葉ヶ丘公園内
- 冷凍機械 - 森町指定文化財
- 三界萬霊塔 - 森町指定文化財
- 行幸柳 - 森町指定文化財
観光
出身の有名人
- 函館孫作 - 大正・昭和期の騎手・調教師(第1回東京優駿大競走優勝騎手)
- 竹森巧 - お笑い芸人(アップダウン)
- 所哲也 - 元北海道武蔵女子短期大学学長
- 吉田雄人 - プロ野球オリックス・バファローズ所属の外野手(2013年度プロ野球ドラフト会議5位指名)