内浦湾
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内浦湾(うちうらわん)は、北海道南西部、渡島半島によって三方を囲まれた湾である。噴火湾や胆振湾ともいわれる。
地理
渡島半島の基部東岸、室蘭市のチキウ岬(絵鞆半島)及び駒ヶ岳北東麓の松屋崎に囲まれた、ほぼ円形(直径約50km)の海域である。
別称である「噴火湾」は、1796年(寛政8年)に当地を訪れた英国の調査スループプロビデンス号のブロートン海尉が、内浦湾がほぼ円形な事と、周囲を取り囲む北海道駒ヶ岳や有珠山などの火山を見て「これは Volcano Bay だ」と語ったことに由来するといわれる。しかし、内浦湾には陥没量に見合うだけの火山噴出物が周囲に分布しないので、カルデラに海水が進入してできた地形ではないと論じられている[1]。
湾ではサケ、イカ、カレイなどがよく獲れるほか、ホタテガイの養殖が盛んである。
港
湾岸の市町村
南から時計回りに
湾岸部の交通
脚注
関連項目
- 内浦湾 (福井県) - 福井県大飯郡高浜町西部の湾。若狭湾の湾入。
- 内浦湾 (静岡県) - 静岡県沼津市南部の湾。駿河湾最東部。
- 内之浦湾 (鹿児島県) - 鹿児島県の大隅半島東岸に面した円弧状の志布志湾の南西端、旧内之浦町(現、肝属郡肝付町)に面する支湾。
- 千葉県鴨川市の内浦湾 - 鯛の浦を参照。