七飯町
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テンプレート:Infobox 七飯町(ななえちょう)は、北海道渡島総合振興局中部にある町。
町名の由来はアイヌ語の「ナムナイ」(冷たい川の意)より。
目次
地理
渡島管内中部に位置。町南部は函館市に接する平野。 東部には横津岳、北部には駒ヶ岳、大沼、小沼がある。 町を南北に国道5号、函館本線が縦断する。
隣接している自治体
地名
大沼地区には丁目が制定されていなく、大川や大中山、本町、桜町、緑町地区には丁目を使用した住居表示と「字」を使用した住居表示が並行して使われている[2]。
地名 | 丁目制定日 | 制定した丁目 |
---|---|---|
大川 | 2000年2月7日 | 1丁目・2丁目 |
2000年11月6日 | 3丁目-5丁目 | |
2001年11月5日 | 6丁目-11丁目 | |
大中山 | 2002年11月5日 | 1丁目・2丁目 |
2003年11月17日 | 3丁目-8丁目 | |
鳴川 | 2005年11月7日 | 1丁目-3丁目 |
2006年11月6日 | 4丁目・5丁目 | |
本町 | 2007年11月5日 | 1丁目-4丁目 |
2008年11月4日 | 5丁目-8丁目 | |
桜町 | 2009年11月2日 | 1丁目・2丁目 |
緑町 | 2009年11月2日 | 1丁目-3丁目 |
- 大川(字)
- 大中山(字)
- 中野(字)
- 中島(字)
- 豊田(字)
- 鳴川町
- 本町(字)
- 緑町(字)
- 鶴野(字)
- 桜町(字)
- 飯田町
- 上藤城
- 藤城
- 峠下
- 仁山
- 西大沼
- 大沼町
- 東大沼
- 軍川
- 上軍川
人口
隣接する函館市のベッドタウンとして2013年現在も発展しており、そのため人口は徐々に増え続けている傾向にある。 テンプレート:人口統計
行政
町議会議員
平成26年4月14日現在
沿革
- 1575年 - 大中山に三嶋神社が勧請される、このころには和人が定住したものと考えられる
- 1808年 - 七重村の倉山卯之助が土地を借り受け、松や杉を育てる[3]
- 1855年 - 箱館奉行所が、松・杉などの苗木や薬草を育てる七重村御薬園を作る[3]
- 1858年 - 八王子千人同心秋山幸太郎ら、蝦夷地在住を願い出て、箱館奉行の指揮下、子弟・家族合わせて4、50名程度が入植を開始する[4]
- 1868年 - 箱館戦争。峠下・七重で旧幕府軍と箱館府軍の戦闘が発生する
- 1869年 - ガルトネル開墾条約事件
- 1871年 - 明治政府がガルトネルから買い戻した土地に、西洋農法の試験農園である七重官園を作る[5]
- 1877年 - 七重、飯田、藤山、城山、峠下、軍川の各村を管轄する七重外五ヶ村戸長役場が設置
- 1879年 - 七重村と飯田村が合併し七飯村に、藤山村と城山村が合併し藤城村となる
- 1885年 - 大中山村と鶴野村が戸長役場に編入、現在の行政区域となる
- 1902年 - 亀田郡七飯村、大中山村、藤城村(ふじしろ)、軍川村(いくさがわ)、峠下村、鶴野村が合併、二級町村制、亀田郡七飯村
- 1907年 - 一級町村制
- 1957年 - 町制施行、七飯町
姉妹都市・提携都市
姉妹都市
国内
海外
経済
基幹産業は農業(稲作、畑作)。リンゴの生産も行われている。 函館市北部に隣接し、ベッドタウンの役割も果たす。 近年特に花卉栽培が盛んで「スプレーカーネーション」は全国でも有数の産地になっている。
農協・漁協
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)七飯支店
- 大沼漁業協同組合
郵便局
- 七飯郵便局(集配局):市街地・大中山・仁山地区
- 大沼郵便局(集配局):大沼・軍川地区
- 大中山郵便局
- 大川簡易郵便局
- 緑町簡易郵便局
- 峠下簡易郵便局
宅配便
公共機関
警察
- 函館中央警察署七飯交番
- 七飯南駐在所
- 峠下駐在所
- 大沼駐在所
教育
文化
この七飯町は、北海道独特の小倉百人一首の遊び方「下の句かるた」の独特なルールが通用する(詳細は下の句かるたを参照)。大沼地区と七飯(本町)地区と大中山地区の3種類に分かれていて、毎年1月に各地区で大会が行われ、勝ち抜いたチームは、七飯町文化センターにて行われるチャンピオン大会に出場できる。それにも勝ち抜いたチームは、函館市などの一般的なルールが適用される渡島大会に出場できる。
学校
- 高等学校
- 北海道七飯高等学校(道立)
- 養護学校
- 北海道七飯養護学校
- 保育所
- 大中山、本町
その他教育施設
- 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター七飯淡水実験所
- 七飯町歴史館
交通
鉄道
バス
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
七飯町指定文化財
- 七飯町歴史館を参照
- 迫田家文書(235点)
- 飯田甚兵衛の地蔵
- 官私山林区別絵図
- 峠下村絵図
観光
- 大沼国定公園
- 函館七飯スノーパーク
- 国道5号赤松並木
- 西大沼温泉
- 東大沼温泉
- 流山温泉
- 北海道・本州間連系設備函館変換所
出身の有名人
- 田中清玄(政治運動家、元日本共産党書記長、転向後右翼活動家)
- 富原孝(詩人、ジャーナリスト、国際芸能プロモーター)
- 槇大輔(声優、ナレーター)
- 小村淳(ラグビー元日本代表)
- 野口大介(プロバスケットボール選手、レバンガ北海道)
- 石井千恵(2010ミス・ユニバース・ジャパンファイナリスト)
- 石岡雅敬(ミュージシャン)
- 一ノ濵善之助(元力士)
- 三澤純一(サッカー選手)
- 鍵谷陽平(プロ野球選手、北海道日本ハムファイターズ)
関連項目
脚注
その他
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 森町との境界
- ↑ 大川地区と大中山地区、鳴川町地区、本町地区の「字」を使用したものは、函館新道を境に東側(山側)である
- ↑ 3.0 3.1 七飯町歴史館 江戸時代のななえ
- ↑ 鈴木仁「斎藤順三郎」好川之範・近江幸雄編『箱館戦争銘々伝 下』新人物往来社、2007年所収
- ↑ 七飯町歴史館 明治時代のななえ