CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001
テンプレート:Infobox 『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』(カプコン バーサス エス・エヌ・ケイ ツー ミリオネア ファイティング ツーサウザンドワン)は、カプコンが開発・販売したアーケードゲーム。ジャンルは2D対戦型格闘ゲーム。SNKとのクロスライセンス契約プロジェクト「SNK VS. CAPCOM」の一環であり、カプコン製作の『CAPCOM VS. SNK』シリーズとしては2作目。略称「カプエス2」。
目次
概要
カプコンとSNKのキャラクターが競演した、チームバトル型の対戦型格闘ゲーム『カプコン バーサス エス・エヌ・ケイ ミレニアムファイト 2000』の続編。キャラクターの強さを決めるレシオシステムの仕様変更、『ストリートファイター』シリーズと『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズを中心に、オリジナルコンボ、ブロッキング、怒りゲージ、ジャストディフェンスなどの多彩なシステムを輸入。また前作に登場した33人のキャラクターに加えて『私立ジャスティス学園』『月華の剣士』などのより様々なゲームからの新キャラクターが登場し、総勢50人近くのキャラクターが登場するなど、前作から大幅にボリュームアップした。
稼動初期にはカプコン公式の大会も開催されており、また対戦型格闘ゲームの全国大会「闘劇」の種目としても2回選ばれている。
稼動から間もなく家庭用ゲーム機にも移植され、初期に発売されたドリームキャスト版、PlayStation 2版では、異なるハード間でも対戦可能なナローバンド回線によるインターネット対戦を搭載しており、両ハード共に20万本ほどのヒットを達成している。アーケード版の稼動より数年経ってからもニンテンドーゲームキューブとXboxに移植された。
本作はカプコンの対戦型格闘ゲームの集大成として製作されており、事実上の最終作であることが示唆されている[1]。本作をもって『ストリートファイターII』以降毎年製作されていたカプコン製の業務用対戦型格闘ゲームは一旦の終結を迎え、次作は2004年(平成16年)の『カプコンファイティングジャム』、VS.シリーズに至っては2008年(平成20年)の『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』まで途絶えることになった。
システム
攻撃ボタンは前作の4ボタンから、パンチ・キックそれぞれ弱・中・強の6ボタンに変更された。
グルーヴ(GROOVE)
グルーヴとは、異なるゲーム同士の対戦を実現するためのシステムである。前作の2種類に対し本作では6種類と増えており、プレイヤーはキャラクター選択前に C, A, P, S, N, K のうち一つのグルーヴを選択する。スーパーコンボ・超必殺技を出すためのゲージの仕様が主に異なり、その他にも高速移動・回避行動などの各種の特性(サブシステム)がグルーヴによって変化する。
共通システム
- 相手の近くでレバー前or後ろ+強攻撃で、相手のガードを崩す投げ。
- 体力ゲージの下にガードクラッシュゲージがあり、相手の攻撃をガードすると消費。ガードクラッシュゲージが無くなるとガードクラッシュし、一定時間無防備になる。
- レバーを下に倒してから上に入れると大ジャンプする。
- ゲージを一定量消費してスーパーコンボまたは超必殺技を使用できる。スーパーコンボはゲージ消費量によってLv1, Lv2, Lv3 (MAX) の3種類に分かれる。
サブシステム
- 高速移動システム - レバーを前方向に2回入れることで、通常よりも高速で移動するアクション。またレバーを後方向に2回に入れるとバックステップ。
- DASH(ダッシュ) - 一定距離を移動。RUNと共存不可。通称ステップ。
- RUN(ラン) - レバーを入れている間走り続ける。DASHと共存不可。
- 特殊回避システム - 弱パンチ・弱キック同時押しで使用できる、打撃を回避するアクション。
- ROLLING(回り込み) - 打撃無敵になり、相手の方へ前転する。終わり際に若干隙がある。DODGEと共存不可。通称前転。前転キャンセルと呼ばれるバグ技が発覚し、戦術に大きな影響を及ぼした。
- DODGE(攻撃避け) - 打撃無敵になり、その場で攻撃をかわす。そこから攻撃ボタンでカウンター攻撃が使用可能。パンチかキックかで性能が異なり、またカウンター攻撃そのものもキャラクターごとに性能差がある。ROLLINGと共存不可。
- ガードキャンセル - ガード中に一定量のガードゲージおよびLv1スーパーコンボと同じ分量のパワーゲージを消費して使用できるアクション。
- COUNTER ATTACK(ガードキャンセル攻撃) - ガード硬直中にレバー前+中パンチ・中キック同時押しで、ガード硬直をキャンセルして攻撃。
- COUNTER MOVE(ガードキャンセル移動) - ガード硬直中にレバー前or後ろ+弱パンチ・弱キック同時押しで、ガード硬直をキャンセルして移動。
- 空中での補助システム - ジャンプ時に行える特殊アクション。
- AIR GUARD(空中ガード) - ジャンプ中でもガードできる。ただし地上判定の技とスーパーコンボはガード不可。
- SMALL JUMP(小ジャンプ) - ジャンプ操作時のレバー入力時間を短くすることで、ジャンプの動作を小さくする。小ジャンプからの攻撃はしゃがみガード不可なので、相手のガードを崩すのに使える。
- ダウン回避システム - ダウン時に行えるアクション。
- TACTICAL RECOVERY(時間差起きあがり) - ダウン中に弱パンチ・中パンチ・強パンチ同時押しで、起きあがるタイミングを遅らせる。
- SAFE FALL(ダウン回避) - ダウンする直前に弱パンチ・中パンチ・強パンチ同時押しで、受け身を取る。
- 特殊な防御システム - ガードの代わりに使用できる特殊なアクション。
- BLOCKING(ブロッキング) - 攻撃が当たる直前にレバー前or真下(攻撃により異なる)で、攻撃を受け流す。
- JUST DEFENCE(ジャストディフェンス) - 攻撃が当たる直前にガード操作をすると、硬直が短くなり、体力が若干回復する。
カプコン系
C, A, Pグルーヴが該当する。高速移動のためのサブシステムはダッシュ。また、カプコン系のグルーヴ全てゲージ残量を次のラウンドへ持ち越せる。
- Cグルーヴ - スーパーコンボレベルゲージシステム - 空中ガード、回り込み、時間差起きあがり、ガードキャンセル攻撃
- ゲージはレベル(Lv)1 - 3の3段階に分かれており、溜まり具合に応じてLv1 - 3のスーパーコンボを出せる(ボタンの弱中強でレベルを選択)。全グルーヴ中唯一空中ガードが可能。Lv2スーパーコンボを出せるのもこのグルーヴのみで、これのヒット時に限り全ての必殺技かLv1スーパーコンボでキャンセルできる。
- 『ストリートファイターZERO3』のZ-ISM(海外版ではA-ISM)に近く、前作のCAPCOMグルーヴとほぼ同じ。
- Aグルーヴ - オリジナルコンボゲージシステム - 回り込み、ダウン回避、ガードキャンセル攻撃
- ゲージは2段階に分かれており、ゲージ50%の消費でLv1のスーパーコンボが、100%溜まるとオリジナルコンボ(海外版ではカスタムコンボ)が使用可能。オリジナルコンボを発動するとゲージが徐々に減少していき、ゲージが空になるまでの間、通常技・必殺技を問わず、また相手のガードの有無に関わらず攻撃が当たった瞬間から次の技へキャンセルが可能になる。また残りゲージ量にかかわらず、持続中であればLv1スーパーコンボを1回だけ出せる。発動中にスーパーコンボを出した時点でオリジナルコンボは終了し、ゲージは空になる。また発動中に攻撃を受けてもオリジナルコンボは終了し、その場合はオリジナルコンボが中断された時のゲージ残量をそのまま持ち越しになる。オリジナルコンボ発動の瞬間はLv3スーパーコンボと同等の無敵時間がある。
- 『ストリートファイターZERO3』のV-ISMに近い。
- Pグルーヴ - スーパーコンボゲージシステム - ブロッキング、時間差起きあがり、小ジャンプ
- ゲージは1段階のみで、完全に溜まったときのみLv3スーパーコンボを発動できる。ゲージが溜まる速度は他のグルーヴより遅いが、ブロッキング成功時はゲージが多めに溜まる。また、ゲームキューブ版・Xbox版では必殺技からスーパーコンボに繋げるスーパーキャンセルが使用可能。
- 『ストリートファイターIII』における、ストック数が1本でゲージが長いスーパーアーツを持つキャラクターに近い。
SNK系
S, N, Kグルーヴが該当する。高速移動のためのサブシステムはラン。
- Sグルーヴ - エキストラゲージシステム - 攻撃避け、時間差起きあがり、ガードキャンセル攻撃、小ジャンプ
- 前作のSNKグルーヴと同じく、強パンチ・強キック同時押しによるゲージ溜め行動で任意にゲージを溜められる。ゲージは満タンになった瞬間から減少し始め、空になるまで攻撃力が上がり、1回だけ超必殺技(Lv1スーパーコンボに相当)が使用可能になる。また、体力が点滅した状態では超必殺技を無制限に出せるほか、その状態で更にゲージが一杯になっていればMAX超必殺技(Lv3スーパーコンボに相当)を出せる。また、ゲージ点滅の状態ではゲージの溜めの速度が若干遅くなり、ラウンドが終了すると残量は0になり、ゲージ残量を次のラウンドへ持ち越せない。
- 『THE KING OF FIGHTERS '98』のEXTRAモードに近く、前作のSNKグルーヴとほぼ同じ。
- Nグルーヴ - アドヴァンストパワーゲージシステム - 回り込み、ダウン回避、ガードキャンセル攻撃、ガードキャンセル移動、小ジャンプ
- ゲージが一杯になるとストックとして3つまで保持でき、これを消費して超必殺技や、強パンチ・強キック同時押しによるパワーMAXを発動できる。パワーMAX状態は一定時間持続し、この間は攻撃力が増加するほか、この状態で更にストックがあるとMAX超必殺技を使用可能。
- パワーMAX状態の間はゲージの増加がストップする。
- 『THE KING OF FIGHTERS '98』のADVANCEDモードに近い。
- Kグルーヴ - 怒りゲージシステム - ジャストディフェンス、ダウン回避、小ジャンプ
- 怒りゲージは能動的には溜められず、相手の攻撃を食らうことで溜まっていく。ゲージが満タンになると怒り状態になり、ゲージが減少し始める。空になるまでの間、攻撃力・防御力ともに大きく上昇するほか、MAX超必殺技が1回だけ使用可能になる。
- 怒ゲージのMAX超必殺技のみ、他のグルーヴのMAX超必殺技やLv3スーパーコンボよりも若干威力が上である。
- 防御面では、相手の攻撃が当たる直前にガードすると、硬直が若干減って間合いが離れなくなるジャストディフェンスを備える。これを成功させると、体力が若干回復し、怒りゲージも溜まる。
- Kグルーヴは負けた場合のみ次のラウンドへゲージ残量の持ち越しはできない。
- 怒りゲージは『サムライスピリッツ』から、ジャストディフェンスは『餓狼 MARK OF THE WOLVES』から、それぞれ採用されている。
レシオ(RATIO)
キャラクターの強さを決定する数値。1 - 4まで設定でき、レシオが大きいほどキャラクターの攻撃力・体力が高くなる。
前作ではキャラクターごとに固有のレシオが与えられ、合計が4になるように設定されていたが、本作ではプレイヤーには4つ分のレシオが設定され、キャラクターを1 - 3人までの範囲で選択し、4つ分のレシオをチーム内で割り振るフリーレシオシステムを採用している。チームが1人だけなら自動的にそのキャラがレシオ4となり、2人なら3+1もしくは2+2、3人なら2+1+1となる。前作のように4人で1+1+1+1とは出来ない(キャラクター選択が3人までであるため)。どのキャラクターを高レシオにするかをプレイヤーが選択できるようになったため自由度が高まり、前作とは違い好きなキャラクター同士でチームが組めるようになった。
人数が多いチームのほうが理論上は有利になるとされている。レシオ2と1の同じキャラクターが同じ攻撃を互いに当てていった場合、レシオ1のキャラクターの体力が0になるときにレシオ2のキャラクターの残り体力は単純計算で約34%であり、攻撃力と体力を総合すると、レシオ1+レシオ1のほうがレシオ2より効率が良いので、可能な限り人数が多いほうが有利となる。
登場キャラクター
キャラクターセレクト画面やインストラクションカードなどで使用されているイラストは、西村キヌと森気楼による。C, A, Pグルーブを選択した際には西村キヌのイラストが、S, N, Kグルーブを選択した場合には森気楼によるイラストが表示される。
ゲーム中で使用されるグラフィックパターンは、新キャラクターに関してはほぼ全てが新規描き下ろしとなっている。前作から登場しているキャラクターでもシステムの追加に伴う描き下ろしや、本作でのグラフィックの変化に合わせて若干の調整が施された。カプコン側のキャラクターは『ストリートファイターZERO3』などで使用されたものを調整して再利用したキャラクターが多く、SNK側のキャラクターは全てがカプコン調に描き直された新規グラフィックである。
前作では『PRO』での追加キャラクターを除いて2パターンの性能(ノーマル・EX)が存在したが、本作ではその2種類を統合した必殺技を持つ者が多い。なお前作で隠しキャラクターだった豪鬼、モリガン、ナコルルは今作では最初から使用可能。
勝利画面などで表示されるメッセージでは、同チームのキャラクターが会話を交わしたり、そのキャラクターの元の作品に登場するキャラクターを意識した台詞を話すといった、クロスオーバーならではの特徴が見られる。
以下()内は担当する声優。
カプコン
- リュウ(森川智之)
- 本シリーズでは京の勝利メッセージで「親父(草薙柴舟)から聞いていた」と言われる。また、専用の掛け合いも存在する。
- ケン(岸祐二)
- モリガンに対する勝利メッセージで「俺に勝てる女はイライザだけ」と言う。テリーが相手だと専用の掛け合いが発生する。エンディングストーリーでは息子のメルが登場する。
- 春麗(根谷美智子)
- 前作では『ストリートファイターZERO』シリーズ準拠だったドット絵が『ストリートファイターIII』風に描き換えられ、技もそれに準じたものに変更されている。「覇山蹴」「天星乱華」は登場せず、「気功拳」の動作は『スーパーストリートファイターII』に準じたものになっている。
- ガイル(石塚運昇)
- 基本的に家庭用『ストリートファイターZERO3』に準拠しているが、「ソニックハリケーン」は『MARVEL VS. CAPCOM 2』と同様で、性能が格段に上がっている。
- ザンギエフ(玄田哲章)
- イーグルとの対戦前に「マンチェスターブラック」に合わせて「ダブルラリアット」を当てる演出がある。この演出はPlayStation Portable版『ストリートファイターZERO3↑↑』でも登場する。
- ダルシム(山田義晴)
- 覇王丸との掛け合いでは「鎖鎌よりもえげつない」と覇王丸に言われ、ユンから「誰かに改造されたのか」と言われる。ほとんどのキャラクターが彼を見て驚いているが、京は「その程度の炎の使い方では大道芸がいいところ」と扱下ろし、藤堂竜白は「長槍ごときに遅れは取らない」と言っている。エンディングストーリーでは大阪復興のボランティアをする。
- エドモンド本田(菅原正志)
- 前転キャンセルにより、ほぼ全ての必殺技が強化されている。
- ブランカ(上田祐司)
- 本シリーズでは『ストリートファイターZERO3』とは違い、片言のセリフを喋る。藤堂竜白は「密林での修業も一考に値する」と強さを認め、ロレントからはその発電能力と擬態能力を見込まれ特殊工作員に任命される。恭介に「友達の父親(一文字伐の父で恭介自身の叔父でもある忌野雷蔵)に似てる」と言われ、また京には「紅丸が着ぐるみを着ている」と勘違いされていた。また、ベガと組んでいる場合負けた相手を食べる役割を押し付けられる。
- マイク・バイソン(山寺宏一)
- 本シリーズでは通常投げが『ストリートファイターII』シリーズや『ストリートファイターZERO3』から一新された。軽く見られることが多く、モリガンとの掛け合い勝利メッセージでは鼻の下を伸ばす様を「大したことがない」と言われ、キングには「同類にされたくない」という趣旨のメッセージを言われる。チャンとの掛け合いでは、自分を頭脳派だと思い込んでいることが判明する。
- バルログ(上田祐司)
- 腕から蛇のような気が発生する勝利ポーズが追加。醜男・美男子・女性に対して専用の開始前デモ(それぞれ、後を向いて首を横に振る、薔薇を投げる、素顔を見せて一礼)がある。特に醜男に対する勝利メッセージは残酷な罵声となっている。ベガまで美男子として扱っているのは、ベガの圧倒的な強さに美を見出しているため。
- サガット(三木眞一郎)
- 立ち・しゃがみの強パンチはリーチが長く、攻撃力が高い上に隙が小さく、判定も強い。一部の食らいポーズが『ストリートファイターZERO』シリーズと違っている。強さは、キングに言わせれば「まるで嵐だけど付いて行けないレベルじゃない」。
- ベガ(若本規夫)
- ゲーム途中で乱入キャラクターとして登場することがある。オリジナルコンボの性能は他キャラクターの追随を許さないほど強力。
- キャミィ(長沢美樹)
- 前作から声優が変更された。彼女のつれない態度にSNKの女性キャラクターは呆れ、特に舞は「友達になってやらない」と怒る。
- 春日野さくら(笹本優子)
- アテナとの掛け合い勝利メッセージでは、さくらのテストのヤマ感の確率は8割だと判明する。
- モリガン=アーンスランド(神宮司弥生)
- このキャラクターのみ、デフォルトでチェーンコンボ(地上のみ)が使用可能。京のことが気に入っている様子。
- ダン(細井治)
- アテナにはロバート・ガルシアに、響には天野漂に間違えられる。また、舞との掛け合い勝利メッセージではアンディ・ボガードを「逃げた男」と言い舞をナンパしようとするが、「アンディを馬鹿にするな」と言われる。
- イーグル(山野井仁)
- 『ストリートファイター』より登場。勝利画面での台詞は同性愛の気があるような怪しいものになっている。
- 源柳斉マキ(長沢美樹)
- 『ファイナルファイト2』より登場。必殺技「烈風脚」は同作でのメガクラッシュと同じ技で、体力ゲージを消費する。漫画『さくらがんばる!』同様にトンファーを装備している。『ストリートファイターZERO』シリーズにおけるガイと同じく、『ファイナルファイト2』での攻撃を再現した「武神流獄鎖拳」を使う。
- 鑑恭介(千葉一伸)
- 『私立ジャスティス学園』より登場。特定の技からハイジャンプでキャンセルしたときのみ、チェーンコンボと同じ要領で空中の相手に追撃する「エアバースト」が可能。LV3スーパーコンボ「ファイナルシンフォニーRemix」では一文字伐(檜山修之)と若葉ひなた(半場友恵)が登場し、共に攻撃する。
- ユン(伊藤健太郎)
- 『ストリートファイターIII』より登場。スーパーコンボの中にはヤン(鈴木正和)が出現して攻撃する「雷震魔破拳」や、ヤンと共に同時攻撃する「飛天双龍陣」がある。ドット絵は本作の描き下ろし。
- ロレント(山野井仁)
- 『ファイナルファイト』『ストリートファイターZERO』より登場。ドット絵は『ストリートファイターZERO』シリーズの流用。エンディングストーリーではブラジルの傭兵部隊(=『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の怒チーム)に接触するのが目的だったことが判明する。彼の考えに対して反発する者が多く、庵には狂人呼ばわりされる。
- 豪鬼(西村知道)
- 最終ボスとして出現する場合がある。彼をメインにした掛け合い勝利メッセージは本作にも存在しない。
SNK
- 草薙京(野中政宏)
- エンディングストーリーでは矢吹真吾がひとしきり喋っている。前作に引き続き、紅丸との対戦時には(ステージにもよるが)背景に大門五郎が現れる。
- 八神庵(安井邦彦)
- 本シリーズでは、豪鬼との掛け合いでチームメイトの豪鬼に喧嘩を売る。
- テリー・ボガード(橋本さとし)
- 『餓狼伝説』シリーズをベースにしているが、超必殺技として『餓狼 MARK OF THE WOLVES』の「バスターウルフ」を使用する。
- リョウ・サカザキ(臼井雅基)
- 『龍虎の拳』シリーズや『ザ・キング・オブ・ファイターズ '95』までに近いが、「猛虎雷神刹」「天地覇煌拳」など『ザ・キング・オブ・ファイターズ '96』以降の技も持つ。
- 不知火舞(曽木亜古弥)
- 前作と同じく春麗との対戦前に彼女が春麗に変装して登場する演出があるが、春麗の反応が前作と異なっている。エンディングでは今シリーズには登場していないアンディ・ボガードらしき人物が登場している。
- キム・カッファン(橋本さとし)
- ザンギエフに対する勝利画面メッセージで、前作でチャンと見間違えた件を謝っている。前作から引き続き登場するキャラクターのメッセージが、本作で変更された珍しい例である。
- ギース・ハワード(コング桑田)
- ゲーム途中で乱入キャラクターとして登場することがある。息子ロックと初競演した。覇王丸からは日本刀を素手で受け流す技術を驚かれている。
- 本作の性能は全体的に動きが遅いが攻撃力は高く、特にKグルーヴでは攻撃力の高さにより磨きがかかり逆転力の高いキャラクター。
- 山崎竜二(石井康嗣)
- 本シリーズでのキャラクター設定は『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズを踏襲しているが、オロチ八傑集という描写は無い。前作と同じく、春麗との対戦前には原作ゲームの関連キャラであるホンフゥ(森川智之)が登場する。ホンフゥは尻を山崎の「蛇使い・下段」で殴られて、あっさり退場する。ほとんどの相手に対しては罵倒な台詞を浴びせつけるが、ガイルには「渋いねぇ!」と言い、豪鬼の強さは認めている。同キャラクター戦の場合、自分はシャープな男だと思っていることが判明する。
- ライデン(ジョン・フラトン)
- 本シリーズではビッグベアではなく、登場当初の悪役レスラーの姿で登場する(ただし台詞などは改心後のビッグベアを思わせる冷静なものになっている)。キャラクターデザインは『餓狼伝説 WILD AMBITION』がベースだが、必殺技はほとんど本シリーズ独自の技になっている。
- ルガール・バーンシュタイン(新居利光)
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ '94』と同様に正装で参加し、上着を脱ぐことはない。今作では最終ボスとして登場することもある。ペットとして黒豹・ロデムを連れていて、試合前にのみ登場する。
- バイス(弓雅枝)
- ルガールとの対戦に限り、開始前デモでマチュアも一緒に登場する。
- 二階堂紅丸(モンスター前塚)
- 服装は本作オリジナル。覇王丸にガルフォードと間違えられる。
- ユリ・サカザキ(ほりえかおり)
- 本作ではダンとはお互いを「真似するな」などといった言い合いをしている。ダルシム、サガットの頭をやたらと気にしている。
- キング(生駒治美)
- サガットとの掛け合いでは「弟子(アドン)よりは信用できる」と言われる。
- ナコルル(生駒治美)
- 開始前デモなどで『ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜』のマナリが登場する。ルガールとチームを組むと、ペットの黒豹が懐いたことでルガールに驚かれるシーンがある。
- ジョー・ヒガシ(檜山修之)
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ '99』のストライカー動作以来使われなくなっていた、尻出し挑発が復活している。ダンとは何かと啀み合っている。
- 藤堂竜白(青野武)
- 『龍虎の拳』から登場。開始前デモなどで娘の藤堂香澄も登場。香澄の技も一部追加。本作での超必殺技「心眼 蔓落とし」は高い性能を誇る。声優はアニメ『バトルスピリッツ 龍虎の拳』と同じになっている。
- 麻宮アテナ(池澤春菜)
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズでは新作ごとの衣装を替えているが、本作では『ザ・キング・オブ・ファイターズ '95』の衣装で出場している。
- ロック・ハワード(竹本英史)
- 『餓狼 MARK OF THE WOLVES』より登場。出典元のシャイで女性が苦手な性格とはやや違い、女性キャラクターに対する勝利画面での文字セリフが(舞やモリガンを除けば)平然としたものとなっている。父ギースとは初競演。
- 覇王丸(中村大樹)
- 『サムライスピリッツ』より登場。強斬りの威力は健在。
- 高嶺響(氷上恭子)
- 『幕末浪漫第二幕 月華の剣士』より登場。出典元の性格とはやや違い、勝利画面での文字セリフが全て敬語になっている。また「死を恐れぬ心也」のクリーンヒットでKOすると髪が解ける勝利ポーズに移行する。
- チャン・コーハン(有田洋之)
- チョイ・ボンゲ(モンスター前塚)を連れており、チョイに攻撃させる技が存在する。2人とも『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』のコスチューム。春麗には悪人扱いされていない。また、チャンと同キャラクターで組んだ場合はメンバーは最低で計4人と多人数になり、勝利メッセージでもルール違反していないか心配する一幕もある。
- 彼の個別勝利メッセージはチョイとの掛け合いになっていて、チーム時の掛け合いメッセージでは一部のセリフは彼の代わりにチョイが発言している。SNKの女性キャラクターの間では、ナコルルやアテナには励まされるが、舞からは「毒気に当てられる」、ユリからは「お笑いコンビとしてやり直せ」と馬鹿にされたり、キングにも「進歩がない」と呆れられる。キムとの掛け合いでは、「正義は勝つ」と云う趣旨の発言に呆れる一幕が有る。また、キムが待機キャラの場合、勝った後は特訓を課せられる。
家庭用専用キャラクター
- 殺意の波動に目覚めたリュウ(森川智之)
- 特殊技「天魔空刃脚」とLv3専用スーパーコンボ「滅・波動拳」が追加されており、「阿修羅閃空」「滅殺豪昇龍」「瞬獄殺」は豪鬼のそれと同等の性能を持つ。「空中竜巻旋風脚」は通常のリュウと同様に放物線を描いて飛ぶものと前作の水平に飛ぶものの両方が使用可能。「真空竜巻旋風脚」は前作と同様に使用不可。なお、CPU版は防御力がプレイヤー版のものより上昇しており、気絶しても起き上がると同時にすぐに回復する(ツキノヨルオロチノチニクルフイオリも同様)。
- ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(安井邦彦)
- バルログをも凌ぐ移動速度は健在。「鬼焼き」を連発する本シリーズオリジナル超必殺技「裏百式・鬼焔」を持つ一方で、相手のガードを崩す「屑風」と超必殺技「裏百八式・八酒杯」が削除されている。
最終ボス
一定条件を満たすとどちらかが出現することがある。
- シン豪鬼[2](西村知道)
- ルガールにより暗黒パワーを注ぎ込まれた豪鬼。本作オリジナルキャラクターだが、後に『CAPCOM FIGHTING Jam』にも登場。使用する技そのものはスーパーコンボが追加される程度だが、技の性能や攻撃力が桁違いに上昇している。「百鬼襲」が削除され、代わりに「天魔朱裂刀」という当て身技を持つ。プレイヤーキャラクターとして使うと全キャラクター中で最低の防御力・体力とハイリスクでバランスが取られているが、ボスとして登場するCPUキャラクターはそれがない上に攻撃力が1.5倍になっており、さらに気絶しても起き上がると同時にすぐに回復する(ゴッドルガールも同様)。背中に浮かび上がる文字も「天」から「神人[2]」に変化している。
- ゴッドルガール(新居利光)
- 豪鬼の殺意の波動を取り入れたルガール。本作オリジナルキャラクター。自分本来の技に加え「阿修羅閃空」「瞬獄殺」を体現した技を使うようになる。「ラストジャッジメント」(「瞬獄殺」のアレンジ技)の際、形こそ違うものの同じように背中を向けるポーズを取るが、豪鬼と違って文字は浮かび上がらない。その代わり勝利ポーズでYシャツを破く際、胸に「天」の文字のようなものが見られる。
- シン豪鬼と同様にプレイヤーキャラクターとして使うと、シン豪鬼ほどではないが低い防御力・体力とハイリスクでバランスが取られている。またCPUキャラクターにはシン豪鬼と同様にデメリットがなく、攻撃力が1.5倍になっているほか、防御力も上昇している。なお「ジェノサイドカッター」を超反応で出す上、無敵判定が付加されたが、その持続時間は初登場した『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』程長くはなく、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズと比較するとそれほど理不尽な強さにはなっていない。
- 声優は変わっていないが声にエコーが掛かっているため声質が大幅に変わっている。
アナウンス
ステージ
ステージのグラフィックは3Dで描かれるようになった。
- 青森(日本)
- ねぶた祭りが行われている夜の街中の、ねぶたの側にある平たい台で対戦。このステージのみ、ダウンしたキャラが当たって壊れるオブジェクトが存在する。ねぶたは左がエドモンド本田、右が覇王丸、中央奥が千両狂死郎。
- 上海(中国)
- 中華レストランに設置された円形武闘場[3]で対戦。武闘場は回転し、周りには観客席がある。背景にはジューン、鎮元斎、包、タオ、李香緋、レイレイら中華風キャラクターがいる。
- ナイロビ(ケニア)
- 砂漠の平らな地面で対戦。カーレースが開催されており、時々奥から車が2台走ってきて、対戦者の上をジャンプしていく。背景にはレオナ、ハイデルン、クラーク、ラルフ、アレックス、フォッカーがいる。
- バレンツブルク(スヴァールバル諸島)
- 雪と氷に覆われたロシアの氷山。垂直な壁の近くの地面で対戦。近くの海には奥から船がやってきて、対戦者の近くに来ると泊まる。すると出入り口が開いて万国旗が出てきて、続いて船の真ん中の上の方には船から道が出現して観客が現れ、船からクレーンでカメラマンが降りてくる。背景にはホッキョクグマの親子(?)、タテゴトアザラシの子がいる。
- ロンドン(イギリス)
- 建物前の道路で対戦。常に2階建てバスが右から左奥へと走っていく。1ラウンド目は昼で、2ラウンド目からは夜になる。背景にはビリー・カーン、リリィ・カーン、カーマン・コール、エレナ、ダッドリー、ローズ、ルージュがいる。
- キンダーダイク(オランダ)
- 何基もの風車が立ち並ぶ土地で対戦。背景には誰もいない。本作の対戦ステージで最も闘いやすいシンプルなステージになっている。
- ニューヨーク(アメリカ合衆国)
- 夕方のビルの屋上で対戦。屋上にはビールを飲むカウボーイの服装をした巨大な人形の上半身が設置してあり、常にヘリコプターが飛んでいる。
- 大阪「決勝戦」(日本)
- 屋根無し会場の中央に設置されたリングで対戦。徐々に天気が悪くなっていく。3ラウンド目からはリングの周りに舞台装置が登場し、体力ゲージが表示してあったり、テレビカメラが来たりもする。
- 大阪「大阪城」(日本)
- 雷雨が激しい大阪城の屋根の上で対戦。豪鬼、ルガールと勝負する際のステージ。また家庭版の隠しモード「ボスバトルモード」のステージでもある(シン豪鬼、ゴッドルガール以外)。
- 大阪「大阪市街」(日本)
- 炎に包まれた大阪城周辺にある市街の建物の上で対戦。シン豪鬼、ゴッドルガールと対決するステージ。対戦開始時にシン豪鬼かゴッドルガールがいるとそれぞれの専用BGMが流れ、いない場合はどちらかのBGMがランダムで流れる。
- 大阪「トレーニングステージ」(日本)
- 青いワイヤーフレームで構成された空間で対戦。家庭用ゲーム機の移植版のVSモードとトレーニングモードのみで使用可能。このステージでは専用のBGMに加え、前作の『懐かしのテーマ曲』の中からランダムでBGMが流れる。
家庭用移植版
アーケード版から約1ヵ月後の2001年(平成13年)9月13日に、ドリームキャスト版・PlayStation 2版が同時発売されている。マルチマッチングサービスによる通信対戦の他、練習用モードや負けるまでに何人に勝てるかを競うサバイバルモード、キャラクターカラーエディットなどの追加要素が導入されている。前作とは異なり、アーケード版との連携要素は実装されなかった。但しドリームキャスト版に限り、ネオジオポケットカラー専用ソフト『SNK VS. CAPCOM カードファイターズ2 EXPAND EDITION』との通信ケーブルを使った連動要素が実装されている。
その約1年後の2002年(平成14年)7月4日にはゲームキューブ版、さらにその翌年の2003年(平成15年)1月16日にはXbox版が発売されている。この2機での移植版は初心者向けの入力簡素化システムである「EO(イオ)」(Easy Operation) システムを搭載した『CAPCOM VS. SNK 2 EO MILLIONAIRE FIGHTING 2001』として発売された。
2008年(平成20年)9月18日にはPlayStation 2で『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001 ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight forthe Future- バリューパック』として、本作と『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』のカップリング作品が発売。
2012年(平成24年)9月19日にはゲームアーカイブスでダウンロード版の配信が開始された。オンライン通信対戦には非対応。
対戦モード
家庭用の「アーケードモード」「VSモード」では、対戦形式を以下の3種類から選ぶ。
- RATIO MATCH - 使用キャラを3人まで選択し、レシオの合計が4になるように使用キャラに振り分ける
- 3on3 MATCH - 必ず3対3で戦う
- SINGLE MATCH - 1対1で戦う
アーケード版では、オペレーター向けに配布されたパスワードを設定画面で入力をすれば切り替えられる。カプコンの公式大会や「闘劇」でも、対戦形式は全て「RATIO MATCH」で行われた。
EX-グルーヴ
家庭用では一定条件下で、上記6グルーヴのいずれかのゲージシステムと、以下を含めたサブシステムを組み合わせた、EX-グルーヴが使用できる。またデフォルトの6グルーヴも、内容はグルーヴごとに固有のゲージシステムとサブシステムの組み合わせとなっている。
以下がEX-グルーヴ独自のサブシステムである。
- CHAIN COMBO(チェーンコンボ) - チェーンコンボが使用可能。地上と空中で別項目。ちなみに、デフォルトの6グルーヴではモリガンのみ地上で使用可能だが、EX-グルーヴではこの項目を設定しないと使用できない。
- SUPER COMBO CANCEL(スーパーキャンセル) - 必殺技をスーパーコンボでキャンセルできる。EOのP-グルーヴにデフォルトで搭載されている。
- CANCEL ANY MOVE - 通常技のキャンセル制限を無視し、どの基本技からでも必殺技やスーパーコンボでキャンセルできる。
EX-グルーヴ作成に関してはゲージおよびサブシステムのそれぞれにポイントが設定されており、その合計値に制限がある(一定条件で上限を撤廃できるが、本来の上限値を越えると通信対戦では使用できない)。
通信対戦
ゲームキューブ版、ゲームアーカイブス版以外の家庭用移植版では、通信回線を利用した対戦が可能である。
ドリームキャスト版・PlayStation 2版では、それまでカプコンがドリームキャスト用タイトルで使用していたマッチングサービスを拡張したマルチマッチング回線により、異なる機種の間でも対戦が可能になった。なお、この両機種間でのオンライン対戦は2004年(平成16年)8月2日にサービスを終了している。
Xbox版はXbox Liveによる回線を使用しており、Xbox向けのXbox Liveサービスが終了する2010年(平成22年)4月15日まで通信対戦がプレイ可能であった。
EO-ISM
ゲームキューブ版・Xbox版では、それぞれCスティック・右スティックを傾けた方向によって様々な技が簡単に出せるEOシステムが搭載され、EO-ISM(ゲームキューブ版ではGC-ISM(ゲームキューブイズム))、AC-ISM(アーケードイズム)のどちらかを選択する。