国道191号
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国道191号(こくどう191ごう)は、山口県下関市から島根県益田市を経由して広島県広島市に至る一般国道である。
目次
概要
道路の性格としては、路線のほぼ中間の島根県益田市を境に大きく分かれる。
起点の下関市から益田市までは日本海沿いを走行しており、国道9号(鳥取県岩美郡岩美町 - 益田市間)や国道178号(岩美町以東)と共に、山陰地方の各都市を連絡する性格を持つ。ほとんどの区間でJR山陰本線と並行(線路と併走する区間も多い)し、基本的に海岸沿いのルートを経由するが、部分的に峠越えの区間も存在する。山陰自動車道にに並行する自動車専用道路である萩・三隅道路は国道191号のバイパスである。下関市豊浦町・豊北町を中心とした区間には「西長門ブルーライン」[1]、阿武町を中心とした萩市から益田市にかけての区間は「北長門コバルトライン」[2]の愛称がそれぞれある。
一方、益田市から終点の広島市までは匹見峡、三段峡などの山間部を通過し、島根県石見地域・広島県北西部と広島市を結ぶ陰陽連絡路線としての性格が強い。この区間には沿線に八幡高原191などのスキー場が存在するなど中国地方でも降雪の多い区間を通過しており、山間部を中心に寒波が来ると度々路面凍結する。三段峡以南の太田川沿いの区間ではJR可部線が平行していたが、2003年に三段峡 - 可部間が廃止となり、国道191号経由の代替バスが運行されている。
広島市安佐北区可部以南では国道54号などと重複する。可部バイパス(一部)や祇園新道はこの重複区間の中にある。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点:下関市(下関駅西口交差点=国道9号終点)
- 終点:広島市(中区、広島市役所前交差点=国道2号交点、国道54号・国道183号・国道261号起点)
- 重要な経過地:山口県豊浦郡豊北町[注釈 2]、同県大津郡油谷町[注釈 3]、長門市、萩市、同県阿武郡須佐町[注釈 4]、益田市、広島県山県郡戸河内町[注釈 5]、同郡加計町[注釈 5]
- 路線延長:302.5 km(実延長278.1 km、現道266.7 km)[4][注釈 6]
- 山口県区間:158.2 km(実延長158.2 km、現道149.4 km)
- 島根県区間:58.0 km(実延長58.0 km、現道56.8 km)
- 広島県区間:50.9 km(実延長44.2 km、現道42.8 km)
- 広島市区間:35.4 km(実延長・現道17.7 km)
- 指定区間[5]
- 下関市竹崎町4丁目1番3(起点)- 同市豊北町大字北宇賀字箕ノ腰1420番1
- 長門市西深川字四ノ椎ノ木道祖587番1 - 益田市中吉田町281番2(中吉田町交差点)
- 広島市安佐北区可部7丁目311番1 - 同市中区大手町4丁目7番(国道54号と重複する区間)
歴史
現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は下関益田線として下関市から益田市までの路線であった[6]が、1970年(昭和45年)に益田市から広島市まで延伸し[7]、うち広島県山県郡加計町[注釈 5]から太田川に沿って広島市に至る区間は国道186号から編入している。
年表
- 1953年(昭和28年)5月18日
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道191号として指定施行[8]。
- 1970年(昭和45年)4月1日
- 終点側を延伸し、一般国道191号(下関市 - 益田市 - 広島市)として指定施行[7]。
路線状況
バイパス
重複区間
- 国道186号(山県郡安芸太田町・戸河内IC入口交差点 - 山崎交差点)
- 国道433号(山県郡安芸太田町津浪 - 安芸太田町坪野)
- 国道261号(広島市安佐北区・飯室交差点 - 広島市安佐南区・緑井1丁目交差点)
- 国道183号(広島市安佐北区・191分れ交差点 - 広島市安佐南区・緑井1丁目交差点)
- 国道54号(広島市安佐北区・191分れ交差点 - 広島市中区・広島市役所前交差点)
- 国道183号・国道261号(広島市中区・紙屋町交差点 - 広島市中区・広島市役所前交差点)
道路施設
- 主なトンネル
- 大刈トンネル
- 銅ヶ峠トンネル
- 道の駅
事前通行規制区間
- 山口県長門市三隅上 - 山口県萩市三見市:連続雨量150mmを超える場合通行止
- 山口県阿武郡阿武町木与 - 山口県阿武郡阿武町宇田:連続雨量200mmを超える場合通行止
- 山口県萩市三見市 - 山口県萩市山田:連続雨量250mmを超える場合通行止
地理
通過する自治体
交差する道路
- 国道9号(下関市・下関駅西口交差点(起点))
- 国道435号(下関市・特牛交差点)
- 国道491号(長門市・新大坊交差点)
- 国道316号(長門市・正明市交差点)
- 国道490号(萩市・木間入口交差点)
- 国道262号(萩市・警察署前交差点)
- 国道315号(萩市・津田交差点)
- 国道9号(益田市・中吉田町交差点)
- 国道186号(山県郡安芸太田町・戸河内IC入口交差点)
- 国道186号(安芸太田町・山崎交差点)
- 国道433号(安芸太田町津浪)
- 国道433号(安芸太田町坪野)
- 国道261号(広島市安佐北区・飯室交差点)
- 広島自動車道 - 広島北IC(広島市安佐北区)
- 国道54号(広島市安佐北区・安佐北区民文化センター入口交差点)
- 国道54号(広島市安佐北区・191号分れ交差点)(国道54号重複 : 国道183号)
- 国道183号(広島市安佐南区・緑井1丁目交差点)(国道183号重複 : 国道261号)
- 国道183号(広島市中区・紙屋町交差点)(国道183号重複 : 国道261号)
- 国道2号(広島市中区・市役所前交差点(終点))
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 国土交通省中国地方整備局
- 山口県
- 土木建築部道路整備課:下関土木建築事務所が下関市、長門土木建築事務所が長門市の指定区間外をそれぞれ管理。
- 島根県
- 益田県土整備事務所津和野事業所:島根県の指定区間外を管理。
- 広島県
- 西部建設事務所安芸太田支所:山県郡北広島町 - 山県郡安芸太田町の区間を管理。
- 広島市:各区役所維持管理課が指定区間外を管理。
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」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
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