高蔵寺駅
高蔵寺駅(こうぞうじえき)は、愛知県春日井市高蔵寺町三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・愛知環状鉄道(愛環)の駅である。両社が構内を共用する共同使用駅であり、JR東海が駅を管轄している。
JR東海の中央本線と、愛知環状鉄道の愛知環状鉄道線(愛環線)との接続駅となっている。愛環線は当駅が終点であるが、 一部の列車が中央本線名古屋方面へ直通する。また、愛環線における駅番号「23」が呼称されている。
歴史
- 1900年(明治33年)7月25日 - 官設鉄道の名古屋と多治見間開通と同時に開業する。一般駅。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、中央西線の所属となる。
- 1911年(明治44年)5月1日 - 線路名称が改定され、当駅を含む中央西線が中央本線に編入される。
- 1978年(昭和53年)10月1日 - 貨物の取扱いを廃止する。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱いを廃止する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
- 1988年(昭和63年)1月31日 - 愛知環状鉄道線の新豊田と高蔵寺間が開業し、当駅に乗り入れる。
- 2000年(平成12年)9月11日 - 12日 - 東海豪雨にて、駅が水没。駅施設の利用が不可能となる。
- 2001年(平成13年)3月23日 - 名古屋ガイドウェイバス志段味線が開業し、同線から直通するバス路線が駅前に乗り入れを開始する。
- 2005年(平成17年) - 愛知万博開催期間中のみ、一部の特急「しなの」が停車する。
- 2006年(平成18年)11月25日 - JR東海においてTOICAの供用を開始する。
- 2007年(平成19年) - 北口にエレベーターを設置し供用を開始する。
- 2011年(平成23年)9月20日 - 21日 - 台風15号に伴う大雨により地下の自由通路が水没し、駅施設の利用が不可能となる。
駅構造
島式ホーム3面5線を有する。3番線は1987年の国鉄分割民営化直後に設置された[1]。また、愛知環状鉄道の列車は1番線にのみ入線可能であったが、2005年日本国際博覧会(愛知万博、愛・地球博)開催に際し、会場へのアクセス列車である「エキスポシャトル」の愛環線直通に合わせ、駅の中津川寄りで中央本線と愛環線の立体交差化工事が施工された(5・6番線が一旦合流後、中央本線から愛環線が分岐)。なお、3番線の島式反対側に当たる部分には以前は線路が敷かれていたが、現在は敷かれていないため、4番線は存在しない。ちなみに、本線(分岐器直線側の線路)は名古屋方面が2番線、多治見方面が6番線である。
ホームへのエスカレータは上下とも設置されている。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、神領駅・定光寺駅を管理している。
当駅ではJR利用時も愛環線利用時も同じ自動改札機を通る必要があるが、愛環線はTOICA(およびこれと相互利用が可能なICカード。以下略)非導入であり、改札内にICカードリーダーの設置もない。そのためJRを当駅までTOICAで利用して愛環線に乗り換える場合、一旦改札口を出て愛環線の乗車券を買い直す必要がある。
夜間滞泊は設定されていない。
構内の商業施設として、改札外の地下道などに名古屋ステーション開発が運営する「ASTY高蔵寺」と総称する店舗群があり、春日井市が設置する「アスティ高蔵寺市民コーナー市民ギャラリー」のほか、コンビニエンスストア「ベルマート」および飲食店・ドラッグストア・書店など10店舗が入居している[2][3]。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color愛知環状鉄道線 | - | 瀬戸口・新豊田方面 | 線内折返し列車 |
テンプレート:Color中央本線 | 上り | 名古屋方面[4] | 愛環線からの直通 | |
2 | テンプレート:Color中央本線 | 上り | 名古屋方面 | |
3 | テンプレート:Color中央本線 | 上り | 名古屋方面 | 主に当駅始発・特急「しなの」待避 |
5 | テンプレート:Color中央本線 | 下り | 多治見・中津川方面[4] | |
上り | 名古屋方面 | 主に当駅始発 | ||
テンプレート:Color愛知環状鉄道線 | - | 瀬戸口・新豊田方面 | 中央本線からの直通 | |
6 | テンプレート:Color中央本線 | 下り | 多治見・中津川方面 | |
テンプレート:Color愛知環状鉄道線 | - | 瀬戸口・新豊田方面 | 中央本線からの直通 |
利用状況
年度 | JR東海 | 愛知環状鉄道 | |
---|---|---|---|
乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | |
2003年(平成15年) | 21,555 | 3,100 | |
2004年(平成16年) | 21,619 | 3,682 | |
2005年(平成17年) | 28,780 | 3,837 | |
2006年(平成18年) | 21,800 | 4,048 | |
2007年(平成19年) | 21,191 | 4,337 | |
2008年(平成20年) | 21,331 | 9,169 | |
2009年(平成21年) | 20,618 | 9,194 | |
2010年(平成22年) | 20,471 | 9,659 | |
2011年(平成23年) | 20,290 | 10,101 | |
2012年(平成24年) | 20,184 | 10,254 |
※2005年は、愛知万博の開催年である。
駅周辺
北口
南口
- 大留城址(神明社)
- 春日井市役所高蔵寺ふれあいセンター
- 春日井市消防署 高蔵寺出張所
- 名古屋徳洲会総合病院
- 高蔵寺駅前郵便局
- 東濃信用金庫 高蔵寺支店
- 東春信用金庫 高蔵寺支店
- JA尾張中央 高蔵寺支店
- 高蔵寺幼稚園
バス路線
北口
- 一般路線バス(名鉄バス)
1 藤山台南 - 藤山台東 - 高蔵寺駅、深夜バス
藤山台南 - 藤山台東 - 高蔵寺駅、深夜バス2 藤山台南 - 岩成台西 - 高蔵寺駅、深夜バス 3 愛知県コロニー - 坂下5丁目 - 藤山台東 - 高蔵寺駅
愛知県コロニー - 上野北 - 白山橋 - 高蔵寺駅
内々神社 - 上野北 - 白山橋 - 高蔵寺駅
桃花台センター - 上野北 - 白山橋 - 高蔵寺駅4 かみや団地口 - 坂下5丁目 - 中央台、または藤山台東 - 高蔵寺駅
福祉の里 - 坂下5丁目 - 中央台、または藤山台東 - 高蔵寺駅
高森台北 - 高森台西 - 中央台 - 高蔵寺駅、
植物園 - 高森台西 - 中央台 - 高蔵寺駅
桃花台センター - 春日台 - 坂下5丁目 - 中央台 - 高蔵寺駅5 高蔵寺駅 - 石尾台 - 中央台 - 高蔵寺駅(一部石尾台南止まり) 8 中部大学 - 出川 - 高蔵寺駅
南口
- 名古屋ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)
- 一般路線バス(名鉄バス)
- 玉野台循環線
- 高蔵寺駅 - 玉野台 - 押沢台5丁目 - 高蔵寺駅
- 玉野台循環線
- 一般路線バス(名古屋市交通局)
- 志段味巡回
- 小幡 - 印場駅 - 志段味サイエンスパーク - 新東谷橋南 - 高蔵寺
- 高蔵寺 - 東谷山フルーツパーク
- 志段味巡回
- かすがいシティバス「はあとふるライナー」
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 中央本線
- テンプレート:Colorホームライナー(「ホームライナー多治見」および上りの「ホームライナー瑞浪」のみ停車)
- テンプレート:Color快速
- 多治見駅 - 高蔵寺駅 - 春日井駅
- テンプレート:Color普通
- 愛知環状鉄道
- 愛知環状鉄道線
- 中水野駅 - 高蔵寺駅 (- 神領駅)
脚注
関連項目
外部リンク
- 高蔵寺駅(主な駅のご案内) - JR東海
- 愛知環状鉄道
- 名古屋ガイドウェイバス
- 高蔵寺駅(のりば案内) - 名鉄バス
- 愛岐トンネル群保存再生委員会
- ↑ 1987年撮影の空中写真 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)。1987年当時、3番線は敷設されていない。
- ↑ アスティ高蔵寺市民コーナー市民ギャラリー - 春日井市(2012年10月1日更新、2013年3月11日閲覧)
- ↑ ASTY高蔵寺 - 名古屋ステーション開発(2013年3月29日閲覧)
- ↑ 4.0 4.1 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2011年1月現在)。