ワーナーミュージック・ジャパン
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テンプレート:Infobox 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン (Warner Music Japan Inc) は、米国・ワーナー・ミュージック・グループ傘下の日本のレコード会社。
沿革
- 1970年 当時の日本ではアメリカ資本のみではレコード会社を創立出来なかった為、米国ワーナー・ブラザーズが50%と日本のオーディオ機器メーカーのパイオニアが25%、日本の芸能プロダクションの渡辺プロダクション[1]が25%を出資し、「ワーナー・ブラザーズ・パイオニア株式会社」を設立。規格品番のWP(Warner Pioneer)は、その名残である。通称ワナパイ。日本では日本グラモフォンからデビューしていたレッド・ツェッペリンの日本販売権を獲得。英米のロックが主力のレコード会社であった。
- 1971年 渡辺プロダクションの小柳ルミ子がデビュー。シングル部門の売り上げトップとなる。ナベプロ在籍歌手を中心に、邦楽部門も軒並み好調な売り上げを見せる。
- 1972年 社名を「ワーナー・パイオニア株式会社」に変更。
- 1978年 渡辺プロダクションがワーナーと並行する形で出資していた「アポロン音楽工業」へ音源の発売権を一本化することを発表し、資本撤退。
- 1990年 パイオニアが自社系列で音楽・映像ソフト制作に乗り出す方針を固め、1981年設立の「レーザーディスク株式会社」を1989年、「パイオニアLDC(現・NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)」に商号変更し、この年、正式に資本撤退[2]。ワーナーブラザーズグループの100%子会社となる。
- 1991年 社名を「株式会社ワーナーミュージック・ジャパン」に変更。
- 1994年 マイカルハミングバードの音楽・映像事業を譲受される[3]。
- 1996年 邦楽の演歌部門から撤退。小林幸子ら所属演歌歌手が他社への移籍を余儀なくされる。
- 2002年 関連会社の株式会社イーストウエスト・ジャパン、株式会社ワーナーミュージック・ジャパン、タイム ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社の3社が合併し、「ワーナー エンターテイメント ジャパン」となる。
- 同年8月1日、デフスターレコーズ代表取締役だった吉田敬が代表取締役社長に就任。
- 2004年 ワーナー・ブラザーズの親会社である米国タイム・ワーナーが音楽部門を分離・売却。それに伴い、ワーナー エンターテイメント ジャパンも音楽ソフト部門を分離、社名が再び「ワーナーミュージック・ジャパン」となる。
- 2008年10月1日 CEOだったラクラン・ラザフォードが代表取締役会長専任となり、吉田敬が代表取締役社長兼CEOに就任。
- 2010年10月7日 吉田敬の急死に伴い、ワーナーミュージック・アジア・パシフィック会長・プレジデントのラクラン・ラザフォードがワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長兼CEOを兼務。
- 2011年11月1日 前日10月31日にユニバーサル・ミュージック合同会社 相談役を退任した石坂敬一が代表取締役会長兼CEOに就任。
- 2013年5月 社名の『WARNER MUSIC JAPAN』の書体だけが変更され、ロゴマークに変更はない。
- 2013年9月 同年の2月7日、 ワーナー・ミュージック・グループが、ユニバーサル・ミュージックから、EMIレコードの主要部門であるパーロフォン・レーベル・グループを買収したことに伴い[5]、日本でのEMIクラシックス(旧EMIミュージック・ジャパン原盤を除く)や欧州のEMI(ビートルズを除く)の販売権が、日本のユニバーサル・ミュージックから移行される。
- 2014年2月25日、ワーナー・ミュージック・グループは石坂敬一の代表取締役会長兼最高経営責任者からの退任を発表。併せて4月1日付をもって取締役名誉会長に就任し、10月末まで同職にて新体制移行に務める、との人事を発表した[6]。
- 同年3月26日、4月1日付で、代表取締役会長兼最高経営責任者に小林和之、代表取締役社長兼最高執行責任者に内海州史の就任が発表される[7]。
アーティスト
2013年11月現在、五十音順。 テンプレート:Columns-start
邦楽
- 赤西仁(「JIN AKANISHI」名義)
- 新垣結衣
- 杏里
- androp
- Ailee
- 石橋菜津美
- 伊藤祥平
- Versailles
- FTIsland
- CNBLUE
- 加賀谷はつみ
- 吉川晃司
- きゃりーぱみゅぱみゅ
- Q;indivi+
- 九州男
- 熊木杏里
- KG (歌手)
- ゲスの極み乙女。
- Cornelius
- コブクロ
- 近藤夏子
- 指田郁也
- 神聖かまってちゃん
- ジュディ・オング
- Superfly
- SQUAREHOOD
- センチメンタル・シティ・ロマンス
- Soul Camp
- 高橋優
- 竹内まりや
- チームしゃちほこ
- 鶴
- 夏木マリ
- 中嶋ユキノ
- 中村あゆみ
- 中田ヤスタカ
- CAPSULE
- NEXT-STYLE
- HI LOCKATION MARKETS
- パスピエ
- 馬場俊英
- 氷室京介
- the brilliant green
- Heavenstamp
- BONNIE PINK
- みつき
- メレンゲ
- YA-KYIM
- 山下達郎
- 山下智久
- 山根万理奈
- RIP SLYME
- RIZE
洋楽
- J・ウィリアムス
- MR.BIG
- ZZトップ
- アヴェンジド・セヴンフォールド
- アラニス・モリセット
- イエス
- エコー&ザ・バニーメン
- エリック・クラプトン
- エリック・ベネイ
- エンヤ
- ヴァン・ヘイレン
- カーズ
- ザ・コアーズ
- グー・グー・ドールズ
- グリーン・デイ
- サード・アイ・ブラインド
- ジェイムス・ブラント
- ジャクソン・ブラウン
- ジュエル
- ジューダス・プリースト
- ジュディ・コリンズ
- ジョニ・ミッチェル
- シルヴァーサン・ピックアップス
- ダニエル・パウター
- ドッケン
- ドナルド・フェイゲン
- ドゥービー・ブラザーズ
- トーキング・ヘッズ
- ハード・ファイ
- ハービー・ハンコック
- パラモア
- ビージーズ
- フォリナー
- ポール・サイモン
- ポール・ギルバート
- ニュー・オーダー
- マッチボックス・トゥエンティ
- マドンナ
- マリリン・マンソン
- ミシェル・ブランチ
- ミック・ジャガー
- メイレイ
- モンキーズ
- ライ・クーダー
- レオン・ラッセル
- リトル・フィート
- リンダ・ロンシュタット
- リンキン・パーク
- ルー・リード
- レイ・チャールズ
- レイチェル・ヤマガタ
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
- ロキシー・ミュージック
- ロッド・スチュワート
- ロン・ウッド
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過去
ワーナー・パイオニア名義も含む。 テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2
- Ai(→2004年よりAi+BANDとしてインディーズレーベルに移籍)
- 藍美代子[8]
- あいざき進也(→SMS[8])
- OUTSIDE SIGNAL(解散)
- アグネス・チャン(→SMS([8])→徳間ジャパン→ポニーキャニオン→日本クラウン)
- 麻丘めぐみ(ビクターレコード→引退・結婚→離婚、復帰後ワーナー・パイオニア[9]→トーラス→ポリスター)
- あのねのね
- 安部純
- 絢香
- 荒木真樹彦(→キティ・エンタープライズ→インディーズ)
- ANGELA(angela)(→所属事務所内のインディーズ・レーベル→スターチャイルド)
- いずみたくシンガーズ
- THEイナズマ戦隊(→日本クラウン)
- 今井美樹(フォーライフから移籍→EMIミュージック・ジャパン(旧:東芝EMI))
- 内田裕也
- ウルフルズ(2009年8月活動休止)
- X JAPAN
- 大滝純
- 大塚たけし(後に大塚博堂と芸名を変えて日本フォノグラムから再デビュー)
- 岡村孝子(あみん活動休止以降ファンハウス(現:Ariola Japan)から移籍→インディーズ(CDシングル『天晴な青空』のみ)→Ariola Japan)
- 奥井亜紀
- 越智静香
- 小野恵令奈
- 甲斐バンド(東芝EMI→解散→東芝EMIで期間限定復活→イーストウェストジャパンで活動再開→活動休止→EMIミュージックジャパン)
- 笠原弘子
- 桂木文
- 加藤紀子(→ワンアップミュージック→(→ゼティマ))
- 春日はるみ(→川中美幸に改名しテイチクから再デビュー)
- 華原朋美(ORUMOKから移籍→ユニバーサルシグマ→活動休止後ユニバーサルと再契約。ユニバーサルJ所属。)
- SARAH(フォーライフから移籍→テイチク→活動休止中)
- COLOR(2002年活動終了)
- 狩人
- カルロス・トシキ&オメガトライブ(解散)
- 河口恭吾(→日本クラウン)
- KICK THE CAN CREW(現在活動休止中)
- 北原ミレイ(東芝から移籍→SMS→徳間ジャパンコミュニケーションズ)
- CURIO(→インディーズ→2003年解散)
- キリンジ(→東芝EMI→コロムビアミュージックエンタテインメント)
- 倉沢淳美
- クラムボン(→コロムビアミュージックエンタテインメント)
- グレープ
- さだまさし(→テイチクエンタテインメント→ユーキャン(旧:フォアレコード))
- 香西かおり(→NAYUTAWAVE RECORDS)
- 小坂明子[10]
- 小林幸子(→コロムビアミュージックエンタテインメント→インディーズ)
- 小松政夫[8]
- 小柳ルミ子(→SMS(ここまで[8])→ナベプロ独立と前後してワーナーに再移籍→ゼティマ)
- 小柳ゆき(→NAYUTAWAVE RECORDS→EMI RECORDS)
- サーカス(アルファレコードから移籍→日本コロムビア→VAP→ファンハウス→ソニー・ミュージックダイレクト)
- 坂本龍一(フォーライフから移籍→commmons(avex))
- サラ・ブライトマン(→EMIミュージック・ジャパン)
- 志賀真理子(1988年4月、大学進学に際し、芸能活動との両立が困難となり引退→1989年11月24日、留学先で事故死)
- 朱里エイコ
- 少年隊(→ポニーキャニオン→ジャニーズ・エンタテイメント)
- ジョー山中(2011年8月7日死去)
- 吹田明日香
- 杉山清貴(→バップ)
- SBK
- スターダストレビュー(→ワンアップミュージック(→ゼティマ)→オークレコーズ(新星堂子会社)→Imperial Records)
- SOFFet(→rhythm zone)
- Still Small Voice
- SLAP STICKS
- せがた三四郎(藤岡弘(現・藤岡弘、))
- 千堂あきほ
- 高山美図紀
- 武田久美子
- 竹中直人
- 竹村延和(トイズファクトリーから移籍→Childisc(自主制作レーベル))
- CHAGE and ASKA(→ポニーキャニオン→EMIミュージック・ジャパン→ヤマハミュージックコミュニケーションズ(ここまで[10])→ユニバーサルシグマ)
- CHARCOAL FILTER(→日本クラウン→解散)
- 椿屋四重奏(2011年1月解散)
- TWO-MIX(キングレコード→ワーナーミュージック・ジャパン→所属事務所内のインディーズ・レーベル→ジェネオンエンタテインメント(II MIX ⊿ Delta名義)→インディーズ・レーベルShiinaTactix-Music)
- DIR EN GREY(→フリーウィル)
- 中川勝彦(→NECアベニュー→「10th st2nd」というユニットでアルファレコード→1994年死去)
- NANANINE(→自主レーベル→活動休止中)
- ナナムジカ(活動休止)
- 中森明菜 (→ユニバーサルビクター(旧:MCAビクター)→ガウスエンタテインメント(現:徳間ジャパンコミュニケーションズ)→ユニバーサルシグマ・歌姫レコーズ)
- ニャンギラス
- ノーナ・リーヴス(→コロムビアミュージックエンタテインメント→徳間ジャパンコミュニケーションズ→Billboard Records)
- HIGHWAY61(解散)
- 橋本美加子
- 長谷直美(エピックから移籍)
- 畠田理恵(→ポリスター→引退)
- 花*花(2003年活動休止。2009年活動再開後はインディーズで活動)
- 羽田惠理香(CoCo解散以降、ポニーキャニオンから移籍)
- 原めぐみ
- P-MODEL(→徳間ジャパン→アルファレコード→ポリドール→日本コロムビア→インディーズ。2000年に活動休止。)
- ヒデとロザンナ(コロムビアから移籍)
- 人時(黒夢のべーシスト)
- 広末涼子
- 藤谷美紀
- Plastic Tree(→インディーズ活動を経てユニバーサルミュージックへ移籍→徳間ジャパンコミュニケーションズ→FlyingStar Records)
- THE BLUE HEARTS(メルダック(現:徳間ジャパンコミュニケーションズトライエム制作室)から移籍→1995年7月解散)
- Baby Boo(→インディーズ)
- PENICILLIN(PIONEER LDC(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)から移籍→omega A.T. music→HiBOOM(avexのレーベル)→avex trax→日本クラウン→自主レーベル→blowgrow)
- 細川直美
- ポップコーン
- 槇原敬之(→ソニーレコード→ワーナーミュージック・ジャパンに復帰→EMIミュージック・ジャパン→J-more(avex)→Buppu Label)
- 松本哲也
- 三浦理恵子(CoCo解散以降ポニーキャニオンから移籍→インディーズ)
- MEG(→ユニバーサルミュージック→ワーナーミュージック・ジャパン→WMJ→キングレコード・スターチャイルド)
- media youth(活動終了)
- 森大輔(2011年9月に音楽活動中断)
- 森高千里(→ワンアップミュージック(→ゼティマ))
- 矢沢永吉(CBSソニー→ワーナー・パイオニア→東芝EMI→GARURU RECORDS(インディーズ))
- 安岡力也
- 山本正之(ワーナーパイオニア時代、『タイムボカン』終了まで。『ヤッターマン』以降はビクターエンタテインメント)
- 米倉利紀(ユニバーサルミュージックへ移籍)
- 横須賀昌美
- 恋愛信号
- LOUDNESS
- ROCK'A'TRENCH(2011年12月活動休止)
- Wyse
- 鷲と鷹
- 和田アキ子(RVC→ワーナーミュージック・ジャパン→テイチクエンタテインメント。RVCとワーナー時代の音源はホリプロが所有。)
社内レーベル
消滅レーベルも含む。 テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2
- A.K.A. Records
- A'zip Music
- Atlantic Japan
- CUBE LOVES MUSIC
- DREAM MACHINE
- east west
- ENTRANCE
- Futurista
- GARLAND
- Jupiter
- MOON
- NAT
- Organon
- PASION RECORD!(今井美樹のプライベート・レーベル)
- PHOTON
- PLANETS
- Real Note
- Rhino
- Reprise
- River Way(槇原敬之のプライベート・レーベル)
- root of style(米倉利紀のプライベート・レーベル)
- SAMURAI ROCK(吉川晃司 のプライベート・レーベル)
- SPROUSE
- TRINITAS
- unBORDE - 高橋優・きゃりーぱみゅぱみゅらが所属
- VYBE
- WEA Japan
その他
- 元プロ野球選手の難波昭二郎[11]が、球界引退後に入社したパイオニアから出向して社員として在籍し、営業や制作ディレクター等を務め、その後取締役となる。
- ワーナーブラザーズパイオニア設立前の日本におけるワーナーブラザーズレコードの販売権は東芝音楽工業(後の東芝EMI、現在のユニバーサル ミュージック EMI R/EMI RECORDS)にあった。
脚注
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ 現在は持株会社制に移行。
- ↑ 米国本社でのディスク原盤製造の撤退に伴い、パイオニアLDCを通じての販売元としての契約は継続。現在は同社の後身であるNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンが担当。
- ↑ 日本経済新聞・1994年8月19日付の記事より。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 原盤権は渡辺音楽出版が所有。
- ↑ 「あいたいよ」と「京都哀愁」の2枚のシングルのみの在籍
- ↑ 10.0 10.1 原盤権はヤマハミュージックパブリッシングが所有。
- ↑ 長嶋茂雄に関する音源の発売権を取得し、「ミスターG 栄光の背番号3」を発売。営業部時代にはカタログ『WEA-WAY』第1号(1979年)の編集を担当した。2009年8月14日没、享年74。