八戸テレビ放送
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テンプレート:Infobox 株式会社八戸テレビ放送(はちのへテレビほうそう)は、青森県八戸市に本社を構える第三セクターのケーブルテレビ局である。なお、同じ『HTV』の略称で、地元青森放送が加盟している日本テレビ系列の広島テレビ放送とは関係ない。
目次
本社所在地
- 青森県八戸市十三日町1番地 ヴィアノヴァビル4F
沿革
- 1982年2月17日 - 南部ケーブルネットワーク株式会社(略称:NCN)として設立
- 1986年6月13日 - ケーブルテレビサービスの試験放送を開始する。
- 1986年7月12日 - 開局・本放送を開始。当初は全7chからスタートする。
- 1986年12月 - 商号を株式会社八戸テレビ放送(略称:HTV)に改称する。
- 1988年 - 本社をヴィアノヴァビルに移転する。
- 1993年8月1日 - 八戸三社大祭の全国主要ケーブルテレビ局への衛星生中継を始める。
- 1996年9月 - 消防情報を開始する。
- 2001年4月 - ケーブルインターネットサービス「HTV-net」を開始
- 2002年2月 - BSデジタル放送の再送信を開始(アナログに変換して放送)
- 2004年2月 - 八戸市議会中継を開始する。
- 2004年4月 - IP電話サービス「HTV Phone」を開始
- 2006年7月 - 開局20周年を迎える。
- 2006年12月1日 - BS・CSのデジタルテレビ放送サービスを開始
- 2007年8月1日 - 地上デジタルテレビジョン放送の再送信を開始(NHK青森:総合・教育、RAB、ATV、ABA)
- 2007年8月20日 - NHK盛岡総合デジタルテレビジョンの再送信を開始(デジタルサービスのみの提供)
- 2007年10月31日 - デジタルサービスの更なる普及を推進させるため、アナログコースの新規申込の受付を終了。
- 2007年12月1日 - BSデジタル放送にスター・チャンネル ハイビジョン(有料)、BS11デジタル、TwellV(トゥエルビ)(以上2チャンネルは無料)を追加し、再送信を開始(デジタルサービスのみの提供)
- 2008年4月1日 - 岩手めんこいテレビのデジタル再送信を開始。
- 2008年4月30日 - 旧:デジタルスタンダードコースの新規受付及びアナログから同コースへの変更受付を終了。
- 2008年5月1日 - 従来のデジタルスタンダードコースの一部Chを削減し、「ザ・シネマ」を追加した、「新:デジタルスタンダードコース」の受付を開始。
- 2008年8月1日 - 在岩民放の残り3社(IBC岩手放送・テレビ岩手・岩手朝日テレビ)のデジタル再送信を開始。
- 2008年9月1日 - 緊急地震速報サービスを開始。これに伴い、ホームターミナル(HT)2ch受信による消防情報サービスの新規申込を同年8月31日をもって終了。
- 2011年6月30日 - ホームターミナル(HT)によるアナログサービスを終了[1]。
- 2011年7月1日 - 地上デジタル放送のデジアナ変換(NHK青森(総合・Eテレ)・RAB・ATV・ABA・mit)を実施(2015年3月末まで)。
サービスエリア
主な放送チャンネル
地上波系列別再送信局
NHK-G | NHK-E | NTV | ANN | JNN | TXN | FNS |
---|---|---|---|---|---|---|
NHK青森 (注1) NHK盛岡 (注2) |
NHK青森 (注1) |
青森放送 (注1) テレビ岩手 |
青森朝日放送 (注1) 岩手朝日テレビ |
青森テレビ (注1) IBC岩手放送 |
岩手めんこいテレビ (注1) |
注1:デジアナ変換実施チャンネル
注2:デジタルのみ
テレビ局
- 太字は有料チャンネル、◎印は有料・アダルトチャンネル(放送内容の特性上、20歳以上のみの視聴である。)。
☆印は旧:デジタルスタンダードコースの既存加入者のみ視聴可能なチャンネル(2008年4月30日の受付を持って終了している)。
◆印は新:デジタルスタンダードコース加入者のみ視聴可能なチャンネル。
それ以外のデジタルコースのチャンネルは新:デジタルスタンダードコースを基本とする。 - デジタルサービスのSTB(セットトップボックス)では地上アナログテレビジョン放送は受信できない。このため、デジタル放送開始当初岩手県内民放4局のテレビ放送を引き続き視聴するにはテレビ本体のチューナーで受信しなければならなかった(これは岩手県内民放4局におけるデジタルでの区域外再放送を行う際に、在盛4局からの同意が得られていないため。さらに在盛局の同意の条件として在青民放各社からの同意を得ることや、民放連が放送対象地域外の民放局の地上デジタル放送区域外再放送の禁止という方針によることも挙げられている。)。なお、2007年8月20日からはこれまでアナログでは提供できなかったNHK盛岡総合テレビジョンの再送信をデジタルに限って開始した(民放連の方針とは異なり、NHKでは放送対象地域外の地方放送局の総合テレビ・教育テレビの区域外再放送を禁止する方針は一切出されていない。なお、アナログに関しては、現在テレビのリモコンで操作可能な1~12chがすべて埋まっているため提供されていない)。なお、このような事態による混乱防止などの観点から、在盛民放全4社再送信開始までは同社のホームページ・コミュニティチャンネルにおいて岩手県民放の地上デジタル放送についてのお知らせに関する告示を流していた。
- そして、青森県に系列局がない岩手めんこいテレビについては2008年4月1日よりデジタルの再送信を開始されることが決まったが、残る3社に対しては、系列局があることを理由に、在青民放各社からの反対により見送られた。
- ところが、八戸テレビのデジタル加入者から3局のデジタル再送信の実現が根強く、さらに総務省がデジタルにおける区域外再放送のガイドラインが2008年4月末付けに公表され、在青民放各社が同意しない場合には地域性の意図が侵害される理由の説明も求められたことなどが挙げられ、これにより在青民放各社も同意が得られたことから、2008年8月1日に残る在盛民放3社(IBC・TVI・IAT)についても再送信が開始された。
- 契約家庭での地デジの移行が遅れているので、2011年7月1日から、2015年3月31日まで地上デジタル放送をアナログ方式に変換して配信する「デジアナ変換」を行うことを、2010年9月10日に公表した。[2][3]対象となるのは、NHK青森(総合・Eテレ)・青森放送・青森テレビ・青森朝日放送・岩手めんこいテレビの計6チャンネルとなる。なお、岩手県内の他の3局(IBC岩手放送・テレビ岩手・岩手朝日テレビ)についてはデジアナ変換を実施しない(しかし、東日本大震災による岩手県地上アナログ放送終了時期が最大1年延期を決定(その後、終了時期を2012年3月31日と正式決定)したことにより、これら3局についてはデジアナ変換ではなく「通常のアナログ放送」として引き続き提供されるが、岩手県地上アナログ放送終了日である2012年3月31日をもって提供を終了した[4])。
- デジタルTVはi-HITSを使用している。
- ★:アナログサービス(HT)におけるBSデジタル放送の再送信は2008年9月30日をもって終了する予定となっていたが、アナログ加入者から継続の要望が相次いだことから、それ以降も当分の間再送信を実施されることが決定した。なお、アナログサービス(HT)におけるBSデジタル放送の再送信は、2011年6月30日の同サービス停止と共に終了[1]。
注釈
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 アナログ放送はデジアナ変換
- ↑ 2.0 2.1 2.2 アナログ放送は岩手県内地上アナログ放送終了日(2012年3月31日)まで実施。
- ↑ 1994年12月に発生した、「三陸はるか沖地震」を教訓に実現したサービスで、火災発生時にホームターミナルからブザー音が鳴り、その火災情報を伝える形となる(最大5回まで流れる。放送中の間はショップチャンネルの放送は中断される。2008年9月1日から開始される緊急地震速報サービス<付加サービス>に従来の消防情報が搭載されることから、前日の同年8月31日をもってHTの2ch受信による消防情報サービスの新規申込は終了となる)。ただしデジタルサービスでは、STB(セットトップボックス)にはブザー告示機能がないため、消防情報サービスを受けられなくなる(デジタルサービス移行の際にはそれを了承しなければならない)。なお、消防情報サービスは地上アナログ放送終了日である2011年7月24日をもって提供を終了する(アナログテレビ2ch「消防情報サービス」終了のお知らせ)。
- ↑ アナログ3chとデジタル111chでは、自社制作番組・食と旅のフーディーズTV・旅チャンネル・釣りビジョン・MALL OF TVと、NHKから配信された過去の番組との混合編成(なお2006年12月1日のデジタルサービス開始以降にコミュニティチャンネルにて放送されているCSチャンネルのうち、食と旅のフーディーズTV・旅チャンネルがデジタルサービス専用チャンネルとして独立して開始されることになっているが、開始後もアナログサービス利用者にも配慮して、今後もコミュニティチャンネルでも一部番組を継続して放送されることとなった(なお、それぞれの各デジタルサービス専用チャンネルの全番組を視聴するにはデジタルサービスに移行手続きをすることが必要である)。また、毎年8月に「八戸三社大祭」の衛星生中継を八戸テレビ放送の制作で全国のCATV局へ配信している他、インターネットライブ中継も行われている。デジタル112chはショップチャンネル・市議会チャンネル(市議会本会議会期中のみ)・テレビ伝言板との、デジタル113chはQVCとテレビ伝言板との、それぞれの時間帯別による混合編成となっている。
- ↑ アナログ8chでは、市議会放映中及び開始1時間前の告示が流れている間はQVCの放映は休止となる。なお、2011年9月定例市議会本会議中継以降、アナログ(デジアナ変換)での市議会中継の放送は中止している(八戸テレビチャンネルガイド9月号より)。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 デジタルサービスの「WOWOW」は3チャンネル(BS191~193ch)同時セット加入となる。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 CS「スター・チャンネル1~3」(C227~229Ch)については2011年10月31日をもって終了。11月1日以降、CS「スター・チャンネル1~3」(C227~229ch)契約者はBS「スター・チャンネル1~3」(BS201~202Ch)へ自動的に契約変更となる
- ↑ 8.0 8.1 8.2 デジタルサービスのスター・チャンネルは3チャンネル同時セット加入となっており、スター・チャンネル部分の申込に関しては「スター・チャンネル ハイビジョン(現:BSスターチャンネル1)」(BS200+C228~229ch)または「スター・チャンネルCS(現:CSスター・チャンネル1)」(C227~229ch)のいずれかの選択制となる。
- ↑ 2007年12月1日にBSの「スター・チャンネル ハイビジョン(現:BSスターチャンネル1)」放送開始に伴い、デジタルコースにおけるスター・チャンネル加入者に対しては、それ以降に同チャンネルを視聴するには切り替え申込が必要(BSHV・CSとは放送内容が異なるため、HVへ切り替え時点で「スター・チャンネルCS」部分は視聴できなくなる)。また未加入者に対しては「スター・チャンネル ハイビジョン(現:BSスターチャンネル1)」または「スター・チャンネルCS(現:CSスターチャンネル1)」のいずれかを選択することとなる。
- ↑ 10.0 10.1 C274Ch(放送大学テレビCS)は2011年10月31日をもって終了。
- ↑ 11.0 11.1 新デジタルスタンダードコース契約者におけるムービープラス・LaLaTVの放送は2010年12月1日より開始。
- ↑ アナログ2Ch(消防放送放送中は中断)、デジタルD112Ch(一部時間帯)でも放送。
- ↑ アナログ8Ch(市議会中継放送時間帯を除く)、デジタルD113Ch(一部時間帯)でも放送。
- ↑ 14.0 14.1 「フジテレビONE」と「フジテレビTWO」は原則同時セット加入が必要。
- ↑ 15.0 15.1 デジタルサービスの「グリーンチャンネル」は1・2の2チャンネル同時セット加入となる。また、グリーンチャンネル1:「アグリネット枠」の時間帯(平日日中)は無料放送となる。なお、アナログサービスでは「グリーンチャンネル1」のみの提供となる(2011年6月30日終了)。
ラジオ局
MHz | 放送局 |
---|---|
76.5 | BeFM |
78.4 | FM青森 |
79.2 | FM岩手 |
79.6 | 放送大学FM |
80.2 | J-WAVE |
81.8 | NHK青森FM |
3ch コミュニティチャンネル
自主制作番組
(※:2011年7月現在)
- HTVニュース<同社ウェブサイトにて動画配信有り、週末には1週間まとめて伝える「週間HTVニュース」が放映される。>/天気予報<協力:吉田産業海洋気象事業部>(いずれも番組自体がない場合があり、その場合はテレビ伝言板に切り替えられることがある。)
- 藤木倶子の俳句サロン<同社ウェブサイトにて動画配信有り。毎月更新>
- 雅ちゃんの ふるさとの味<同社ウェブサイトにて動画配信有り。毎月更新。青森ケーブルテレビでも放映されているほか、毎週土曜13:00~15:00のCATV局共同制作枠でも月1回に全国主要CATV局にて放映されている>
- 八大生・八短生が作る番組『ハチバン!』
- 元気な仲間(八戸市内で活動している助成ビデオグループ『ミセスV6』が制作)
- 青い鳥 お話運んできたよ(八戸市読み聞かせボランティア・青い鳥のメンバー達による絵本などの朗読)
- 素敵アート館(八戸市内各地にて開催された展示会の様子を音楽と共に放送される。1回当たり3箇所放映される)
- 平日のお昼はランチでGO!
- 八戸の明日に向けて<同社ウェブサイトにて動画配信有り。毎月更新>
- だから八戸が好き!〜Life to Like〜
- 南部八戸・匠と職人の技〜今も生きるその心〜
- 八戸市視聴覚センター ビデオライブラリー
など。
アナウンサー
なお、いずれのアナウンサーも、NHK青森の夕方の番組あっぷるワイド内のコーナー「ケーブルテレビだより」にも出演している。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 アナログコースをご利用のお客様へ ホームターミナルは2011年6月30日でご利用できなくなります!
- ↑ 八戸テレビ放送が岩手の民放全4局配信へ(デーリー東北:2008年7月22日付け朝刊)
- ↑ デジアナ変換サービスのお知らせ:(八戸テレビ放送:2010年9月10日)
- ↑ 地上デジタル放送の「デジアナ変換」サービスのお知らせ(八戸テレビ放送:2011年6月現在)
参考文献
- 八戸テレビ放送 月刊チャンネルガイド 各号
関連項目
- ケーブルテレビ局の一覧
- 区域外再放送
- セット トップ ボックス
- ホームターミナル
- ケーブルテレビ
- 日本ケーブルキャスセンター
- 社団法人CATV技術協会
- 日本ケーブルラボ
- 社団法人日本ケーブルテレビ連盟
- あっぷるワイド(「ケーブルテレビだより」で番組に登場していた他、2011年12月28日放送の「年末スペシャル」では中継・放送に参加した。)
- 青森朝日放送(八戸支社が同じビルに同居している)