朝の歳時記
テンプレート:基礎情報 ラジオ番組 朝の歳時記(あさのさいじき)は、1966年10月10日から2005年3月31日の間、月曜日~土曜日(一部の地域では月曜日~金曜日)の朝の時間帯に放送されていた、中部日本放送(現・CBCラジオ)東京支社制作、NRN全国ネットのラジオ番組。
1990年代の一時、文化放送が、企画ネットの同名ローカル番組を制作していた。
概要
DENSO(旧:日本電装)の単独提供。ナレーターは矢島正明→名古屋章に交替し、1969年から2005年に終了するまでの36年間は川久保潔が勤めた。
川久保担当期間の大半で、番組冒頭に「今朝の言葉」が置かれた後オープニングとなり、その後その日にあった出来事を紹介していたが、後にいきなりオープニングテーマミュージックがかかるようになった。
提供社のデンソーでは、毎朝、社内放送で流されていた。同社の関係者によれば、川久保の体調が思わしくなく、いつ終了するかのタイミングをうかがっていたというが、最終的に2005年3月31日をもって番組終了。38年半・12034回の放送に幕を閉じた。また、終了記念のCDが上梓されている。
当番組終了後、同じCBC制作5分間の番組として「いすゞ お父さん・お母さんへの手紙」が始まった。ただしネット局は大幅に減っており、また局によっては夕方に放送するようになった。
番組進行
少なくとも1970年代後半から番組終了までの約30年間にわたり、番組の基本構成は不変だったが、細かい言葉の言い回しについては、数年単位で変化が見られた(例:掛け合いパターンの中での、川久保の受けのセリフ)。以下、最後期の2004年頃を基本に説明する。
オープニング
ネット局の編成上の都合により、オープニングは大別して3種類あった。
- (1)いきなり本題パターン
- 「朝の歳時記」を内包するワイド番組のパーソナリティが「自動車用システム製品から、暮らしの製品まで。デンソーがお送りする朝の歳時記です」と紹介した後、「デンソーのCM」「テーマソング[1]」と続くもの。
- (2)掛け合いパターン
- (1)の紹介の後に、ワイド番組のパーソナリティが「川久保潔さん、お願いします」と呼びかけ、川久保が「承知しました。それではまず、お知らせから」(録音)と応じ、「デンソーのCM」「テーマソング」と続くもの。
- (3)単独パターン
- 独立番組として、「デンソーのCM」から開始→「テーマソング」をBGMに、川久保の「自動車用システム製品から、暮らしの製品まで。デンソーがお送りする朝の歳時記」のナレーションが被るもの。
これ以外に、放送素材(テープ)は(3)を使用しながらも、ワイド番組のパーソナリティが「次は、朝の歳時記です」と簡単に紹介してスタートするなど、分類に納まらないバリエーションも多数存在した。
ちなみに制作局のCBCは、「おはようCBC」時代は(1)であったが、「おはよう竹地祐治です」時代は(2)になっていた。
なお、「日本電装」時代は「自動車用システム製品(局によっては自動車用部品)の総合メーカー 日本電装がお送りする朝の歳時記」と紹介されていた。
本編
- テーマソングをBGMに(上の(3)では川久保のタイトルコールの直後から)、「おはようございます。川久保潔です」(放送日が1月1日(1月1日が放送のなかった日曜日に差し当たる場合はその翌日)の場合は「あけましておめでとうございます。川久保潔です」に差し替え)と挨拶。
- 「今朝の言葉」→歳時記の概要紹介。1日1事項が基本で、希に数事項纏めて紹介する場合もあり。
- テーマソング。本編の長さにより伸縮した
- 一瞬のポーズを経て、「○月◇日 △曜日」と、放送日の日付(年は省略)と曜日の読み上げ。なお最終回ではその前に、「昭和41年(1966年)10月10日にスタートした『朝の歳時記』、今日12034回目を以って皆様とお別れすることになりました。」と述べた。
- 川久保のナレーションによる本編
- 季節の話題や時事問題中心だったが、川久保の趣味であるパイプ収集等に関して、1週間連続で特集する場合もあった。
- 番組終了が内定していた2005年3月14日放送分(第12019回)では、日付を読み上げた後「今日は、この番組をお聴き頂いている皆さんに、お知らせがあります」と述べ、最終回(第12034回)では「今夜は、ゆっくりとお酒が飲めそうです」の一言で締めていた。さらに放送日が大晦日(すなわち12月31日)の場合、「リスナーの皆さん、1年間ありがとうございました。それでは皆さん、よいお年をお迎えください。」の一言で締めた(ただし必ずしもこの一言で統一されたわけではなく、年によって大晦日における締めのセリフの言い回しは若干異なる)。
エンディング
エンディングは、概ねオープニングに対応していた。
- オープニングが(1)及び(2)の場合
- 本編終了後、「デンソーのCM」が1本流れて番組終了し、直ちにワイド番組に復帰するか、ローカルCMが挿入された。CBCでは(1)の文言を一部変えて「自動車用システム製品から、暮らしの製品まで。デンソーがお送りした朝の歳時記でした」というパーソナリティのメッセージをデンソーのCM後に挿入して締めていた。
- オープニングが(3)の場合
- 「本編終了」「デンソーのCM」の後に、川久保の「○○○○のデンソーがお送りした朝の歳時記。では、また明日(土曜日の放送が無い局の金曜日であれば「来週」)」の録音が入る
- 土曜日の放送があった局では、番組クレジット(スクリプトの紹介)→「では、また来週」で終了。
- 最終回では、番組クレジットの後(もしくは「デンソーのCM」の前に)「皆さん、長い間本当にありがとうございました。さようなら、ごきげんよう。」の一言で締め括った。
ネット局
JRN単営局のCBC制作ながら、クロスネットを含めNRN系列で放送されていた点で特筆に値する。
(放送時間、内包するワイド番組は2005年時点)
●印は土曜日放送無し
- CBC 中部日本放送月~金 7:34~7:39・土 7:32~7:37(月~金多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N内、土土曜ワイド 広瀬隆のラジオでいこう!内)
- HBC 北海道放送月~金 7:35~7:40・土 8:15~8:20(月~金朝刊さくらい内)
- RAB 青森放送●月~金 7:40~7:45(おはようワイドあおもり内)
- IBC 岩手放送→アイビーシー岩手放送月~金 8:20~8:25・土 7:45~7:50(月~金ラジオさんさんまる、土水越かおるのすっぴん土曜日内)
- TBC 東北放送●月~金 8:23~8:28(おはようワイド Goodモーニング内)
- ABS 秋田放送月~金 8:15~8:20・土 7:25~7:30(月~金あさ採りワイド秋田便、土高橋美樹のあさBANG!内)
- YBC 山形放送月~土 8:55~9:00
- RFC ラジオ福島月~土 8:30~8:35(月~金Morning×2、土大和田新のラジオ長屋内)
- QR 文化放送●月~金 8:17~8:22(蟹瀬誠一 ネクスト!内)
- BSN 新潟放送月~土 8:20~8:25(月~金大杉りさのモーニングカフェ、土ブランチバスケット内)
- SBC 信越放送月~土 8:20~8:25(月~金モーニングワイドラジオJ内)
- YBS 山梨放送月~土 7:20~7:25(月~金GOO!MORNING内)
- KNB 北日本放送月~土 7:39~7:44(月~金とれたてワイド朝生!、土朝生!土曜版内)
- MRO 北陸放送月~土 7:20~7:25()
- FBC 福井放送月~土 8:15~8:20(月~金重盛政史のげんき一番内)
- SBS 静岡放送●月~金 8:25~8:30(とれたてラジオ~One to one~内)
- KBS 京都放送月~木 7:42~7:47・金 7:40~7:45・土 7:00~7:05(月~木笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ、金いくよ・くるよのはりきりフライデー、土早川一光のばんざい人間内)
- MBS 毎日放送●月~金 7:32~7:37(おはようSUNSUN原田伸郎内)
- WBS 和歌山放送月~土 7:05~7:10(月~金小川孝夫のおはようラジオ内)
- BSS 山陰放送月~土 7:55~8:00
- RSK 山陽放送月~金 8:20~8:25・土 8:15~8:20(月~金おはようネットワーク内)
- RCC 中国放送月~土 8:15~8:20(月~金寺内優のおはようラジオ、土ひとこと冶宣の千客万来内)
- KRY 山口放送月~土 8:00~8:05(月~金ほっとゾーンおはようKRY、土土曜いい朝おはようワイド内)
- JRT 四国放送月~土 7:35~7:40
- RNC 西日本放送月~土 8:35~8:40(月~金さわやかラジオ きょうも一日きし、快晴!、土波のりラジオWeek End Fever内)
- RNB 南海放送月~土 7:44~7:49(月~木JOAF!らくさぶろうのモーニングおん!、金真さんのいよ!AM-igo、土いけいけサタデー内)
- RKC 高知放送月~土 8:20~8:25
- KBC 九州朝日放送月~金 7:50~7:55・土 8:15~8:20(月~金中村もときの通勤ラジオ、土土曜の朝は玲子におまかせ内)
- NBC 長崎放送月~土 8:15~8:20(月~金ラジオ朝いち!内)
- RKK 熊本放送月~土 8:24~8:29(月~金小松士郎の日刊・朝まる、土桂木まやのシャバダバサタデー内)
- OBS 大分放送月~金 7:45~7:50・土 7:25~7:30
- MRT 宮崎放送月~土 7:40~7:45
- MBC 南日本放送月~土 8:15~8:20(月~金むっちゃんのきょうも元気にChi・Ka・Raこぶ、土二見いすずの土曜の朝は内)
- ROK ラジオ沖縄月~土 8:15~8:20(月~金フレッシュモーニング、土前田すえこのいいことありそうウィークエンド内)
かつては、ラジオ関東(現・アール・エフ・ラジオ日本)でも放送していた。
文化放送のローカル制作
関東地方では、1985年から文化放送がネットしていた(ちなみに同局のネット開始で全国どこでも聴けるようになった旨を文化放送の第1回で川久保が放送で述べている)が、1991年10月~1997年3月までの5年半は、企画ネット扱いで、文化放送のローカル番組になり[2]、それ以降は提供読みの部分のみ、ワイド番組のパーソナリティが担当していた。
脚注
- ↑ 「Mon Coeur Au Portugal」のオーケストラ編曲版
- ↑ 「寺島・藤井のジャストミート」の時は「朝の不思議歳時記」、「千田正穂のおはよう朝一番」の時は「朝の歳時記~気になる言葉」、「ピッピッポーン! まんまる玉子の邦丸じゃ」の時は「朝の歳時記~まんまる瓦版」と、番組名が変更。