西宮駅 (JR西日本)
西宮駅(にしのみやえき)は、兵庫県西宮市池田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
目次
駅構造
島式ホーム2面4線(12両編成対応)を有する高架駅になっている。改札口は地上より一段下にあるため、地下改札の趣がある。南北双方から出入り可能。
直営駅(芦屋駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA・提携ICカード利用可能駅である。
ホーム | 路線 | 方向(線路) | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り(外側線) | 三ノ宮・姫路方面 | 平日朝の快速の一部 |
2 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り(内側線) | 三ノ宮・姫路方面 | |
3 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り(内側線) | 尼崎・大阪・京都方面 | |
4 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り(外側線) | 尼崎・大阪・京都方面 | 朝の快速の一部 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
- 当駅に停車しない特急・新快速・貨物列車は、1・4番のりばを通過していく。後述の列車を除き、停車列車は2・3番のりばに入るため、1・4番のりばは停車列車のない時間帯は列車通過用としてロープで閉鎖されている。事故などでダイヤが乱れている場合、ダイヤ調整のため内側線を走行する快速列車が外側線を走ることがある(特に大阪駅 - 芦屋駅間)。
- 1番のりばに停車する三ノ宮・姫路方面行きは、平日ダイヤで朝に運転される快速のみで、土曜・休日ダイヤで1番のりばに停車する列車はない。
- 4番のりばに停車する大阪方面行きは、平日ダイヤの朝ラッシュ時のすべての快速と、土曜・休日ダイヤの朝の大阪行きの快速のみである。
- 駅構内の両端(1番のりばの南側と4番のりばの北側)に待避線があり、待避する貨物列車など(不定期)がある。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり快速が4本、各駅停車が8本停車する。平日朝ラッシュ時の大阪方面は外側快速が8分間隔、各駅停車が4分間隔で停車する。土休日朝は大阪方面の外側快速が2本停車する。
利用状況
「西宮市統計書」及び「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日あたり乗車人員(降車客含まず)は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1999年 | 16,059 | ||
2000年 | 16,735 | ||
2001年 | 17,241 | ||
2002年 | 17,483 | ||
2003年 | 18,097 | ||
2004年 | 18,823 | ||
2005年 | 19,521 | ||
2006年 | 7,463千 | 4,721千 | 20,447 |
2007年 | 7,392千 | 4,686千 | 20,196 |
2008年 | 7,386千 | 4,705千 | 20,237 |
2009年 | 7,101千 | 4,608千 | 19,454 |
2010年 | 7,111千 | 4,617千 | 19,483 |
2011年 | 7,168千 | 4,695千 | 19,584 |
2012年 | 7,204千 | 4,715千 | 19,736 |
駅周辺
コープデイズなどが入る複合商業施設が並ぶ。
駅舎内
北口
南口
路線バス
バス停は、南口については全て駅ロータリー内にあるが、北口については1番・2番のりばはロータリー内、3番・4番のりばは道路上にある。
- 土地区画整理事業によるロータリー完成までは、南口・北口ともに道路上にバス停があった。
北口
- 1番のりば
- 2番のりば
- 阪急バス
- 西宮市内線 西宮市役所・阪神西宮・朝凪町方面行き
- 阪神バス
- 西宮北口線・西宮山手線(循環)・鷲林寺線(循環) 阪神西宮行き
- 3番のりば
- 4番のりば
- 阪急バス
- さくらやまなみバス 西宮北口行き
南口
- リムジンバスのりば(※番号表示はない)
- 2番のりば
- 阪神バス
- 尼崎芦屋線 阪神尼崎方面行き
- 西宮尼崎線(臨港線) 阪神甲子園・阪神尼崎行き
- 西宮団地線 阪神甲子園・浜甲子園団地方面行き
- 西宮浜手線(マリナパーク線) 西宮北口行き
- 3番のりば
- 阪神バス
- 西宮浜手線(マリナパーク線) 阪神西宮・マリナパーク方面行き
- 尼崎芦屋線 阪神芦屋行き
歴史
江戸時代より西宮神社の門前町、西国街道・中国街道の宿場町、そして貿易港・漁港として栄えた西宮は人口も多かったため、鉄道黎明期より駅が置かれたが、東海道本線が阪神間を直線で結ぶルートを取ったために、駅は開業時市街地から離れた農村の中にあった。また線路が通過することで南北方向の交流が絶たれ、人の流れは東西方向が中心に変わったといわれている。その後、東海道本線に続いて明治 - 大正期に並行して阪神本線と阪急神戸本線が開通し、それぞれの路線に優等列車が停車する西宮駅と西宮北口駅が設けられたことで、客は主にこれら3駅に分散するようになった。そのような事情もあって、1934年に隣接して開業した甲子園口駅の乗降客数は当駅よりも多かった。
当駅は開業以来、駅名を「西ノ宮」としてきた。テンプレート:要出典範囲が、これは所在地の地名表記とは異なるものであった。このため西宮市より駅名改称の要望が出されていたが、2007年3月18日のさくら夙川駅開業を機に、駅名を現在の「西宮」に改称した。三ノ宮駅に関しては、神戸市側から改称の要望も出ていないため、現状のままで推移するものとみられる。
現在はすべての快速列車が停車するが、以前は通過していた。1957年に東海道本線の快速停車駅を増やすことが検討され、隣の芦屋駅と当駅で新規停車駅をめぐって争いが繰り広げられ(鉄道と政治#停車駅争奪戦を参照)、この時は複々線の内側(電車線)を走る快速列車は芦屋駅、外側線(列車線)を走る快速は当駅に停車させることで決着を見た。2002年3月23日には内側線のホーム延長で朝晩の快速が停車するようになり、2003年12月1日の改正ですべての快速が停車するようになった。これに加えて駅周辺の開発が進んだことで、甲子園口駅との乗降客数の差は急速に縮み、2005年度には逆転した。
駅前の国道2号(阪神国道)上には1926年から1975年まで都市間路面電車である阪神国道電軌→阪神国道線(併用軌道線)が走っていた。同線の国鉄西ノ宮駅最寄り電停は「西宮駅前」で、国鉄駅と異なり「ノ」が入っておらず、また阪神電気鉄道の路線でありながら「西宮駅前」の電停を阪神西宮駅前ではなく当駅前としていた(なお、阪神西宮駅前には「西宮戎」電停があった)。この2つの電停は阪神国道線廃止後に阪神電鉄バス尼崎神戸線(現在の阪神バス尼崎芦屋線)に引き継がれ、「西宮駅前」バス停については、当駅南口前にロータリーが完成した後に「国道JR西宮駅前」に改称され、これに加えてバスはロータリー内の「JR西宮駅前」バス停にも乗り入れるようになった。なお、いずれのバス停も、当駅が「西ノ宮駅」と称していた当時から「西宮駅」と表記されていた。
年表
- 1874年(明治7年)5月11日 - 官設鉄道の大阪駅 - 神戸駅間の開通と同時に西ノ宮駅として開業。客貨取扱を開始。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
- 1944年(昭和19年)11月15日 - 阪神武庫川線の当駅 - 洲先駅間の貨物線が開業(西ノ宮駅 - 甲子園口駅間は官設鉄道と阪神との並行区間)。
- 1949年(昭和24年) - 北出口開設。
- 1958年(昭和33年) - 阪神武庫川線の当駅 - 洲先駅間の貨物線休止(1970年廃止)。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物取扱が廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1998年(平成10年)3月14日 - 外側線の快速を全列車停車にする。
- 2002年(平成14年)3月23日 - 内側線の平日朝晩の快速が停車するようになる。
- 2003年(平成15年)
- 2007年(平成19年)3月18日 - 西宮駅に改称。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR神戸線(東海道本線)
- テンプレート:Color新快速
- 通過
- テンプレート:Color快速
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color新快速
かつて存在した路線
- 阪神電気鉄道
- 武庫川線(貨物専用区間)
- 西ノ宮駅(現・西宮駅) - 武庫大橋駅
- ※当該区間は阪神の列車は運行されておらず、国鉄の貨物列車のみが使用していた。