漁港
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漁港(ぎょこう)とは、漁業に必要な物資を供給し、漁獲物の陸揚げ・輸送に関する設備が常設されており、また漁獲物の一部の加工・貯蔵施設を備えた港である。
漁港以前
近代的な漁港が登場する以前には、河口や砂浜で船揚げ・水揚げがおこなわれる船だまりや船着場がみられた。漁業生産基盤としては脆弱だったが、競売用の水揚げ場や低次加工場などを併設する例もあった。
漁具の開発や改良、漁船の動力化・大型化などよって、漁業の生産性が向上するとともに、旧来の船着き場に過ぎなかった施設が、電力・水道その他のインフラ設備の充実をともなった近代的な漁港に取って代わられることになった。
なお、今日においても開発途上国などでは、これらの近代的設備をもたない漁港・船着き場が、開発に取り残された地方漁村を中心に多くみられる。
日本における漁港の種類
テンプレート:Main 水産国である日本には数多くの漁港がある。
漁港漁場整備法によると、漁港は「天然又は人工の漁業根拠地となる水域及び陸域並びに施設の総合体」と定義されたうえで、以下の種類に応じて市町村長、都道府県知事または農林水産大臣が名称及び区域を定めて指定する。
- テンプレート:Anchor - 利用範囲が地元の漁業を主とするもの。
- テンプレート:Anchor - 利用範囲が第1種より広く、第3種に属さないもの。
- テンプレート:Anchor - 利用範囲が全国的なもの。
- テンプレート:Anchor - 離島その他辺地にあって漁場の開発、または避難上、必要とされるもの。
- テンプレート:Anchor特定第3種漁港 - 第3種のうち振興上、特に重要な漁港。