潮来市
テンプレート:Infobox 潮来市(いたこし)は、茨城県の南東部に位置する市である。
目次
概要
霞ヶ浦や北浦、常陸利根川などに面した水郷で有名な都市である。江戸時代に利根川水運の港町として栄え、現在は水郷筑波国定公園の一角となっている。前川あやめ園を中心としたアヤメの名所や川を巡る十二橋めぐりといった水郷特有の観光名所を有するほか、米栽培を中心とした農業が盛んである。
また、鹿嶋市、神栖市、鉾田市、行方市とともにJリーグ・鹿島アントラーズのホームタウンとなっている。
地理
地形
茨城県の南東部で、東京から80km圏に位置する。西に霞ヶ浦・常陸利根川、東に北浦、南に外浪逆浦と水辺に囲まれ、市内の中心にも前川が流れる水郷地帯となっている。市の南部は田園地帯が広がり、米栽培が盛んである。市の北部は台地でゴルフ場や緑地公園が多い。
隣接する自治体
人口
歴史
沿革
市制施行以前
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 国道123号(現在の国道51号)が制定。
- 1970年(昭和45年)8月20日 - 鹿島線(鹿島神宮駅 - 香取駅間)が開業。
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 国道355号(佐原市 - 石岡市間)が制定。
- 1987年(昭和62年)11月20日 - 東関東自動車道佐原香取IC - 潮来IC間が開通。
市制施行以後
- 2001年(平成13年)4月1日 - 行方郡潮来町が牛堀町を編入し、同日市制施行。
- 2005年(平成17年)6月5日 - 第56回全国植樹祭を茨城県水郷県民の森にて開催。
- 2006年(平成18年)5月27日 - 潮来市立図書館が開館。
行政区域変遷
- 変遷の年表
潮来市市域の変遷(年表) | ||
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年 | 月日 | 現潮来市市域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行により、以下の町村がそれぞれ発足。[1] |
1955年(昭和30年) | 2月11日 | 潮来町・津知村・延方村・大生原村が合併し潮来町が発足。 |
4月1日 | 香澄村と八代村は合併し牛堀村が発足。 | |
11月3日 | 牛堀村は町制施行し牛堀町となる。 | |
2001年(平成13年) | 4月1日 | 牛堀町は潮来町に編入。
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- 変遷表
潮来市市域の変遷表 | |||||||
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1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
潮来村 | 潮来町 | 潮来町 | 昭和30年2月11日 潮来町 |
平成13年4月1日 市制 |
潮来市 | ||
大洲村 | |||||||
辻村 | 津知村 | 津知村 | |||||
築地村 | |||||||
延方村 | 延方村 | 延方村 | |||||
大賀村 | 大生原村 | 大生原村 | |||||
大生村 | |||||||
釜谷村 | |||||||
水原村 | |||||||
牛堀村 | 香澄村 | 香澄村 | 昭和30年4月1日 牛堀村 昭和30年11月3日 町制 |
平成13年4月1日 潮来町に編入 | |||
秋山村 | |||||||
清水村 | |||||||
堀之内村 | |||||||
茂木村 | |||||||
上戸村 | 八代村 | 八代村 | |||||
島崎村 | 明治11年 島須村 | ||||||
赤須村 |
行政
市長
市議会
県議会
衆議院
役所
- 潮来市役所 - 潮来市辻626
警察
- 行方警察署(行方市、潮来市を管轄)
- 潮来地区交番、牛堀駐在所、新宮駐在所
消防
- 鹿行広域事務組合消防本部
- 潮来消防署
広域行政
国の行政機関
経済
第一次産業
農業では、米の栽培が盛んである。
第二次産業
市の北部に潮来工業団地(旧称:牛堀工業団地)が形成されており、昭和産業といった企業の工場が置かれている。
第三次産業
潮来駅周辺や国道51号沿いを中心に商業地域が形成されている。
- 市内にある商業施設
- 潮来ショッピングセンターアイモア
- ショッピングプラザラ・ラ・ルー
潮来市内に本社を置く企業
物流
東関東自動車道により都心や成田国際空港からのアクセスが良いことや、隣接する鹿嶋市、神栖市に鹿島臨海工業地帯が形成されていることなどから市内には、潮来IC周辺を中心に物流拠点が置かれている。
- 主な企業
金融機関
教育
学校教育
大学
- 茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター
高等学校
専修学校
- 羽成ファッションスクール
中学校
- 潮来第一中学校
- 潮来第二中学校
- 日の出中学校
- 牛堀中学校
小学校
- 潮来小学校
- 津知小学校
- 延方小学校
- 日の出小学校
- 牛堀小学校
- 大生原小学校
- 徳島小学校は、平成24年に延方小学校に統合された事により、廃校。
文化施設
図書館
- 潮来市立図書館
美術館
- 水郷まちかどギャラリー
公園
スポーツ
市が多くの河川に面していることから、ウォータースポーツが盛んに行われている。1987年に茨城県初のトライアスロン大会が行われて以来、毎年開催されている。また、中学校や高等学校におけるボート競技も盛んである。
スポーツ施設
- イタコモータースポーツパーク
- かすみの郷運動公園
- 前川運動公園
- ボートセンターあめんぼ
- 潮来カントリー倶楽部
交通
鉄道
一般路線バス
- 関鉄観光バス :潮来車庫 - 潮来市役所入口 - 潮来 - 水生植物園入口 - 水郷大橋 - 佐原駅 - 県立佐原病院
- 市内巡回バス:いたこ市内無料送迎バス 延方駅 - 道の駅いたこ - 水郷潮来バスターミナル - 潮来駅 - 牛堀公民館入口 - 水郷県民の森 - ヘルスランドさくら(道の駅いたこが運行。全便月曜運休)
高速バス
鹿嶋市・神栖市と東京駅を結ぶかしま号やはさき号の他に、成田国際空港方面や羽田空港方面、海浜幕張駅・東京ディズニーリゾート・お台場方面に運行される高速バスが水郷潮来バスターミナルを経由する。また、鉾田市と東京駅を結ぶあそう号が潮来駅や牛堀地区を経由する。高速バス路線は、鉄道よりも便数や利用者数が圧倒的に多く、特に水郷潮来バスターミナルは市の重要な交通拠点となっている。
- 水郷潮来バスターミナル発着
- かしま号・ミッドナイトかしま号 カシマサッカースタジアム・鹿島神宮駅・鹿島セントラルホテル・水郷潮来バスターミナル - 東京駅バスのりば(関東鉄道、JRバス関東、京成バスが運行)
- はさき号 波崎・神栖・水郷潮来バスターミナル - 東京駅(関東鉄道、JRバス関東が運行)
- 鹿島神宮駅・水郷潮来バスターミナル - 海浜幕張駅・東京ディズニーリゾート・東京テレポート駅(お台場)(関東鉄道が運行)
- 鹿島神宮駅・水郷潮来バスターミナル - 羽田空港(関東鉄道、京浜急行バスが運行)
- 日立・水戸・水郷潮来バスターミナル - 成田空港(茨城交通、日立電鉄交通サービス、千葉交通が運行)
道路
港湾
- 潮来港(常陸利根川)
観光
名所
年間行事
- 権現山公園桜まつり
- 潮来トライアスロン全国大会
- 潮来節おどりの響演
- 水郷潮来あやめまつり
- 延方相撲 - 県指定文化財
- 潮来祇園祭禮
- 万燈会(水雲山潮音寺)
- 水郷潮来花火大会
- 水郷潮来月まつり
- 潮来市コスモスまつり
百選
電気
かつて潮来町には電燈会社があった。才賀藤吉が1912年(明治45年)5月に事業許可を受け[3]、1913年(大正2年)4月に行方電気を設立[4]。1914年(大正3年)1月に事業開始し供給区域は行方郡麻生村、香澄村、八代村、津知村、潮来町、香取郡新島村、潮来町に発電所(瓦斯力、出力42kw)があった[5]。1919年(大正8年)12月佐原電灯(常総電気)に譲渡された[6]。
ロケ地
市内にはロケに適した場所が豊富で近年は、市内各地で映画やテレビドラマの撮影が行われている。また、いたこフィルムコミッションがロケの際、支援などを行なっている。
出身有名人
- スポーツ選手
- 小谷野顕治(サッカー選手、水戸ホーリーホック所属)
- 杉本恵太(サッカー選手、チェンライ・ユナイテッドFC所属)
- 鈴木寿毅(サッカー選手)
- 川原達也(元サッカー選手)
- 栗原徹(ラグビー選手、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス所属)
- 梅津一美(元バレーボール選手)
- 坂本雄一郎(元バレーボール選手)
- 久保木寿江(元女子プロレスラー)
- 政治家
- 実業界
- 文化人・芸能人
- 学者・研究者
脚注
関連項目
外部リンク
- ↑ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
- ↑ 字体について:http://www.city.itako.lg.jp/6001mr_aj/index.html
- ↑ 『電気事業要覧. 第〔6〕回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 『電気事業要覧. 第9回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 『電気事業要覧. 第12回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)