新国立劇場
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テンプレート:Coord テンプレート:ホール概要 新国立劇場（しんこくりつげきじょう、英語：New National Theatre, Tokyo）は、東京都渋谷区本町一丁目にある歌劇場、劇場である。公益財団法人新国立劇場運営財団によって運営されている。オペラ劇場、中劇場、小劇場の3つの劇場が設けられ、オペラ、バレエ、現代舞踊、演劇の自主公演が行われている。
目次
- 1 沿革
- 2 施設
- 3 公演
- 3.1 オペラ
- 3.1.1 芸術監督
- 3.1.2 上演作品
- 3.1.2.1 開場記念公演
- 3.1.2.2 1998/1999シーズン
- 3.1.2.3 1999/2000シーズン
- 3.1.2.4 2000/2001シーズン
- 3.1.2.5 2001/2002シーズン
- 3.1.2.6 2002/2003シーズン
- 3.1.2.7 2003/2004シーズン
- 3.1.2.8 2004/2005シーズン
- 3.1.2.9 2005/2006シーズン
- 3.1.2.10 2006/2007シーズン
- 3.1.2.11 2007/2008シーズン
- 3.1.2.12 2008/2009シーズン
- 3.1.2.13 2009/2010シーズン
- 3.1.2.14 2010/2011シーズン
- 3.1.2.15 2011/2012シーズン
- 3.1.2.16 2012/2013シーズン
- 3.1.2.17 2013/2014シーズン
- 3.1.2.18 2014/2015シーズン
- 3.2 バレエ・現代舞踊
- 3.3 演劇
- 3.1 オペラ
- 4 交通
- 5 特別支援企業グループ
- 6 最近の主なNHKによる公演中継
- 7 その他
- 8 脚注
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
沿革
1997年10月10日 - オペラ「建・TAKERU」（團伊玖磨作曲、星出豊指揮）で今上天皇・皇后、内閣総理大臣橋本龍太郎（当時）臨席の元、杮落とし。
施設
オペラ劇場 (OPERA PALACE Tokyo)
- 座席数：1,814席
- 1〜4階の4階層に客席を配置。
- 主としてオペラ、バレエ等の公演に利用 コンサートが開催されたことは、過去に数回しかない。
- 100人の奏者が入るオーケストラピットは常設であり、公演内容に応じて深さの調整が可能である。
- 4面舞台をもつプロセニアム形式。上下奥舞台の機構を使用し、度々入れ替え公演が行われている。
- オペラの字幕装置は舞台左右に設置されている。
- 劇場が愛称を公募し、2007年3月29日にオペラパレス(OPERA PALACE Tokyo) と決められた。[1]
中劇場 (Playhouse)
- プロセニアム形式：1,038席、オープン形式：1,010席
- 1〜2階の2階層に客席を配置。
- 主として演劇、現代舞踊等の公演に利用。オペラ、バレエ公演も可能。
- 4面舞台、仮設オーケストラピットもある。
小劇場 (The Pit)
- 座席数：340～468席
- B1Fにある。
- 可動式の舞台と座席をもつ。
- オープンステージによる上演形式を持つ現代舞台公演の公演に利用される。
その他
情報センター (5F)、リハーサル室 (B2F)、研修室、屋上庭園 (5F) など。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階・地下4階
- 延床面積：68,879m²
- 設計：柳澤孝彦＋TAK建築研究所
公演
オペラ
- 新国立劇場合唱団が専属団体である。
- 専属オーケストラの他、音楽監督がおらず、演奏は東京フィル、東京交響楽団が交代で担当。但し過去に新星日本交響楽団、東京都交響楽団、NHK交響楽団、新日本フィルが演奏したこともある。
- 若い演出家を育てる目的で、「小劇場オペラシリーズ」が開催されていた。
- 芸術監督の企画により、中劇場における演奏会形式上演、カヴァー歌手による演奏会形式上演が実施されている。
- 1999年から、毎年7月に「高校生のためのオペラ鑑賞教室」を実施し、2004年からは「子どものためのオペラ」の上演も行い、次代の聴衆拡大への取り組みも行っている。
- 開場記念公演のオペラ「建・TAKERU」は、演奏、演出上の問題から数多くの批判を浴びた。
- 開場記念として上演されたヴェルディ「アイーダ」（ゼッフィレッリ演出）は豪華絢爛な舞台演出であり再演が望まれていた。2003年9月、五十嵐喜芳芸術監督の退任時に再演され、2008年3月には10周年記念として公演されて記録的な成功を収めた。
- 2000年に、中劇場でオペラが1演目だけ上演された（バルトーク「青ひげ公の城」）。2008年度より、日本人作曲のオペラは中劇場で上演されることとなった。
- 2001年から2004年にかけて上演されたワーグナー「ニーベルングの指環」（キース・ウォーナー演出、準・メルクル指揮、東京フィル、NHK交響楽団）は、「トーキョー・リング」として歴史的に残る舞台となった。2009年、2010年に再演された（ダン・エッティンガー指揮、東京フィル）。
- 2003年9月までは、日本人と外国人によるダブルキャストによる上演であったが、2003年10月以降、原則的に外国人が主役を歌うシングルキャストとなった。
- 2011年3月に新演出の「マノン・レスコー」が上演される予定であったが、東日本大震災の影響を受けて中止した。その後も、日程変更、キャスト変更などが相次いだ。
芸術監督
- 畑中良輔（～1999年8月）
- 五十嵐喜芳 （1999年9月～2003年9月）
- トーマス・ノヴォラツスキー（Thomas Novohradsky）（2003年10月～2007年8月）
- 若杉弘 （芸術参与 2005年9月～2007年8月）
- 若杉弘 （2007年9月～2009年7月）
- 尾高忠明（2010年9月～2014年8月）
- 飯守泰次郎（2014年9月1日～2018年8月31日）＊予定
上演作品
プレミエ（新演出）の上演のみ掲載
開場記念公演
- 團伊玖磨「建・TAKERU」（演出：西澤敬一 世界初演）
- ワーグナー「ローエングリン」（演出：ヴォルフガング・ワーグナー）
- ヴェルディ「アイーダ」（演出：フランコ・ゼッフィレッリ）
1998/1999シーズン
- プッチーニ「蝶々夫人」（演出：栗山昌良）
- モーツァルト「魔笛」（演出：ミヒャエル・ハンぺ）
- ヴェルディ「ナブッコ」（演出：アントネッロ・マダウ＝ディアツ）
- R.シュトラウス「アラベッラ」（演出：鈴木敬介）
- ロッシーニ「セビリアの理髪師」（演出：ピエールフランチェスコ・マエストリーニ）
- フンパーディンク「ヘンゼルとグレーテル」（演出：西澤敬一）
- ビゼー「カルメン」（演出：グスタフ・クーン）
- 水野修考「天守物語」（演出：栗山昌良）
- J.シュトラウス「こうもり」（演出：寺崎裕則）
- 原嘉壽子「罪と罰」（演出：加藤直 世界初演）
1999/2000シーズン
- ヴェルディ「仮面舞踏会」（演出：アルベルト・ファッシーニ）
- プッチーニ「マノン・レスコー」（演出：ピエールフランチェスコ・マエストリーニ）
- モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」（演出：ロベルト・デ・シモーネ）
- 松村禎三「沈黙」（演出：中村敬一）
- R.シュトラウス「サロメ」（演出：アウグスト・エヴァーディング）
- マスネ「ドン・キショット」（演出：ピエロ・ファッジョーニ）
- ヴェルディ「リゴレット」（演出：アルベルト・ファッシーニ）
2000/2001シーズン
- プッチーニ「トスカ」（演出：アントネッロ・マダウ＝ディアツ）
- チャイコフスキー「エウゲニ・オネーギン」（演出：ボリス・ポクロフスキー／ヴェラ・カルパチョワ）
- バルトーク「青ひげ公の城」（演出：ゲッツ・フリードリヒ）
- 團伊玖磨「夕鶴」（演出：栗山民也）
- ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」（演出：アルベルト・ファッシーニ）
- ワーグナー「ラインの黄金」（演出：キース・ウォーナー）
- マスネ「マノン」（演出：ジャン＝ピエール・ポネル）
2001/2002シーズン
- プッチーニ「トゥーランドット」（演出：ウーゴ・デ・アナ）
- ヴェルディ「ドン・カルロ」（演出：アルベルト・ファッシーニ）
- 三枝成彰「忠臣蔵」（演出：平尾力哉）
- マスネ「ウェルテル」（演出：アルベルト・ファッシーニ）
- ワーグナー「ワルキューレ」（演出：キース・ウォーナー）
- ビゼー「カルメン」（演出：マウリツィオ・ディ・マッティーア）
2002/2003シーズン
- ヴェルディ「椿姫」（演出：ルーカ・ロンコーニ）
- ドニゼッティ「ルチア」（演出：ヴィンチェンツォ・グリゾストミ・トラヴァリーニ）
- R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」（演出：ハンス＝ペーター・レーマン）
- 一柳慧「光」（演出：松本重孝 世界初演）
- ワーグナー「ジークフリート」（演出：キース・ウォーナー）
- プッチーニ「ラ・ボエーム」（演出：粟國淳）
- ヴェルディ「オテロ」（演出：エライジャ・モシンスキー）
2003/2004シーズン
- モーツァルト「フィガロの結婚」（演出：アンドレアス・ホモキ）
- オッフェンバック「ホフマン物語」（演出：フィリップ・アルロー）
- 間宮芳生「鳴神」（演出：市川團十郎）
- 清水脩「俊寛」（演出：市川團十郎）
- ラヴェル「スペインの時」（演出：ニコラ・ムシン）
- ワーグナー「神々の黄昏」（演出：キース・ウォーナー）
- ヴェルディ「マクベス」（演出：野田秀樹）
- ヴェルディ「ファルスタッフ」（演出：ジョナサン・ミラー）
2004/2005シーズン
- マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」（演出：グリシャ・アサガロフ）
- レオンカヴァッロ「道化師」（演出：グリシャ・アサガロフ）
- R.シュトラウス「エレクトラ」（演出：ハンス＝ペーター・レーマン）
- ベルク「ルル」（演出：デヴィッド・パウントニー）
- 久保摩耶子「おさん」（演出：粟國淳 世界初演）
- モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」（演出：コルネリア・レプシュレーガー）
- ベートーヴェン「フィデリオ」（演出：マルコ・アルトゥーロ・マレッリ）
- プッチーニ「蝶々夫人」（演出：栗山民也）
2005/2006シーズン
- ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」（演出：ベルント・ヴァイクル）
- ロッシーニ「セビリアの理髪師」（演出：ヨーゼフ・Ｅ.ケップリンガー）
- ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」（演出：フィリップ・アルロー）
- 三木稔「愛怨」（演出：恵川智美 世界初演）
- ヴェルディ「運命の力」（演出：エミリオ・サージ）
- J.シュトラウス「こうもり」（演出：ハインツ・ツェドニク）
2006/2007シーズン
- ヴェルディ「ドン・カルロ」（演出：マルコ・アルトゥーロ・マレッリ）
- モーツァルト「イドメネオ」（演出：グリシャ・アサガロフ）
- ワーグナー「さまよえるオランダ人」（演出：マティアス・フォン・シュテークマン）
- プッチーニ「西部の娘」（演出：アンドレアス・ホモキ）
- R.シュトラウス「ばらの騎士」（演出：ジョナサン・ミラー）
2007/2008シーズン
- ワーグナー「タンホイザー」（演出：ハンス＝ペーター・レーマン）
- ビゼー「カルメン」（演出：鵜山仁）
- 山田耕筰「黒船－夜明け」（演出：栗山昌良）
- ウェーバー「魔弾の射手」（演出：マティアス・フォン・シュテークマン）
- ツィンマーマン「軍人たち」（演出：ヴィリー・デッカー）
2008/2009シーズン
- プッチーニ 「トゥーランドット」（演出：ヘニング・ブロックハウス）
- モーツァルト 「ドン・ジョヴァンニ」（演出：グリシャ・アサガロフ）
- ショスタコーヴィチ 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」（演出：リチャード・ジョーンズ）
- ロッシーニ 「チェネレントラ」（演出：ジャン＝ピエール・ポネル）
- 清水脩 「修善寺物語」（演出：坂田藤十郎）
2009/2010シーズン
- ヴェルディ「オテロ」（演出：マリオ・マルトーネ）
- ベルク 「ヴォツェック」（演出：アンドレアス・クリーゲンブルク）
- ドニゼッティ 「愛の妙薬」（演出：チェーザレ・リエヴィ）
- R.シュトラウス 「影のない女」（演出：ドニ・クリエフ）
- 池辺晋一郎 「鹿鳴館」（演出：鵜山仁 世界初演）
2010/2011シーズン
- R.シュトラウス 「アラベッラ」（演出：フィリップ・アルロー）
- ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」（演出：デイヴィッド・マクヴィカー）
-
プッチーニ「マノン・レスコー」（演出：ジルベール・デフロ）東日本大震災のため中止 - モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」（演出：ダミアーノ・ミキエレット）
2011/2012シーズン
- ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」（演出：ウルリッヒ・ペータース）
- ドヴォルザーク「ルサルカ」（演出：ポール・カラン）
- 松村禎三「沈黙」（演出：宮田慶子）
- ワーグナー「ローエングリン」（演出：マティアス・フォン・シュテークマン）
2012/2013シーズン
- ブリテン 「ピーター・グライムズ」（演出：ウィリー・デッカー）
- ヴェルディ 「ナブッコ」 （演出：グラハム・ヴィック）
- 香月修 「夜叉ヶ池」 （演出：岩田達宗 世界初演）
2013/2014シーズン
- ヴェルディ「リゴレット」 （演出：アンドレアス・クリーゲンブルク）
- コルンゴルト「死の都」 （演出：カスパー・ホルテン）
- マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」 （演出：ジルベール・デフロ）
- レオンカヴァッロ「道化師」（演出：ジルベール・デフロ）
2014/2015シーズン
- ワーグナー「パルジファル」（演出：ハリー・クプファー）
- プッチーニ「マノン・レスコー」 （演出：ジルベール・デフロ）
- ヴェルディ「椿姫」 （演出：ヴァンサン・ブサール）
バレエ・現代舞踊
ピアニスト
芸術監督
- 島田廣（1997年～1999年8月）
- 牧阿佐美（1999年9月 ～ 2010年8月）
- デヴィッド・ビントレー(David Bintley)（2010年 就任）
- 大原永子（2014年9月1日～2018年8月31日）＊予定
演劇
芸術監督
交通
詳しくは、アクセスマップ参照。
特別支援企業グループ
最近の主なNHKによる公演中継
NHK教育テレビ（現在のEテレ）「芸術劇場」
- 2006/2007シーズン コンテンポラリーダンス「ガラスノ牙」（2006年12月収録） 振付・美術・照明:勅使川原三郎
- 2004/2005シーズン 演劇「その河をこえて、五月」（2005年5月収録） 作・演出:平田オリザ
- 2004/2005シーズン バレエ「ドン・キホーテ」（2005年6月収録）
- 2004/2005シーズン オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」（2004年9月収録・再放送）
- 2004/2005シーズン 現代舞踊「KAZAHANA」（2005年2月収録・再放送） 構成・演出・振付・美術・衣裳・照明:勅使川原三郎
- 2006/2007シーズン オペラ G.ヴェルディ「ドン・カルロ」（2006年9月収録）
- 2007/2008シーズン バレエ「ラ・バヤデール」（2008年5月収録）
NHK・BS2「ミッドナイトステージ館」
- 2006/2007シーズン 演劇「イワーノフ/オイディプス王」（2006年11月収録） 構成・演出:鈴木忠志
- 2006/2007シーズン 演劇「アジアの女」（2006年10月収録） 作・演出:長塚圭史
NHK・BS2「深夜劇場へようこそ」
- 1999/2000シーズン 演劇「怒濤」（作:森本薫/演出:マキノノゾミ）
- 2005/2006シーズン 演劇「屋上庭園/動員挿話」（2005年11月収録）
その他
- 会員組織「The Atre」があり、チケット割引、優先発売などの特典がある。
- オペラ、バレエ、演劇の研修所が設置されている。
- 千葉県銚子市に舞台美術センターがあり、大道具等の保管のほか、各種展示が行われている。
- 東京オペラシティが隣接している。
- 新国立劇場西側の道路は「オペラ通り」と名付けられている。
- オペラ劇場についての知識を浸透させる目的でオペラ劇場の裏側を見ることができるバックステージツアー（有料）も行われている。
- 設計の際にはコンペが行われ柳澤孝彦のものが採用された。
- 開館に至るまでには紆余曲折があった。「二国問題」（仮称:第二国立劇場から）と言われ、バレエ、演劇、オペラそれぞれの部門において論争の的となった。
- その中で大きなものは、オペラ劇場の客席数である。国内のオペラ関係者は客席数を少なくしてどの席からも見やすく音響的にも優れたものにすることを主張した。それに対して、海外の有名歌劇場を招聘している団体は座席数をできるだけ多くするように主張した。海外の歌劇場を招聘して日本で公演させるのには莫大な費用がかかる。その費用を回収するために座席数をできるだけ多くしたかったのである。結果としては国内のオペラ関係者の主張が通った。海外歌劇場の招聘団体はオペラ公演には、2011年現在日本で最も適しているのにもかかわらず新国立劇場を使用していない。
