東京工業大学
テンプレート:Infobox 東京工業大学(とうきょうこうぎょうだいがく、テンプレート:Lang-en)は、東京都目黒区大岡山2丁目12-1に本部を置く日本の国立大学である。1929年に設置された。大学の略称は東工大(とうこうだい)、英語では Tokyo Tech。
目次
概観
大学全体
東京工業大学は日本の国立大学である。工業立国を模索する明治政府が、専門技術の素養を備えた優れた職工長・工業教員の養成を目的に設立した、学制下での最初の工業教育機関、東京職工学校を母体とする。現在は、伝統的な理工学に加え、情報系、バイオ系、社会・経営系をカバーする理工系総合大学となっている。
建学の精神(理念・学是)
「世界最高の理工系総合大学の実現」という長期目標を掲げ、「国際的リーダーシップを発揮する創造性豊かな人材の育成」「進化する創造性教育」などを目的としている。
教育および研究
教員および卒業生により、テレビの発明(2009年IEEEマイルストーン)、磁気記憶材料フェライトの発明(2009年IEEEマイルストーン)、ビタミンB2の合成技術の開発、電気を通すプラスチックの発見(2000年ノーベル化学賞)、インターネットを支える光ファイバー通信技術の開発など、現代社会の基盤となる技術が継続的に生み出されている。
教育面では、基礎科学を重視するとともに、学内に「世界文明センター」を設置し文化・芸術も学べるようにするなど、創造性の開発に力を入れていると言える。
2006年4月、日本国内最速となるスーパーコンピュータ「TSUBAME」を稼働させ(2007年当時、アジア1位)、教育や研究に無料ないし低い利用料で提供するとともに、日本の大学としては初めて学部学生でも研究やレポートの作成用として自由に利用できるようにした。また、このスパコンを利用した教育活用として Supercomputing Programming Contest が有名である。
英タイムズ紙系の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」による世界大学ランキングでは、毎年上位にランクされている。2013年は第125位、アジア第13位、国内第3位だった[1]。
沿革
略歴
東京工業大学の創立年は、東京職工学校が設立された1881年(明治14年)とされているが、その源流は、1874年(明治7年)、ゴットフリード・ワグネルの進言によって東京開成学校の中に設置された「製作学教場」に遡る[2][3]。
1881年(明治14年)5月26日に創設され、1882年(明治15年)6月10日文部省より東京市浅草区蔵前東片町に浅草文庫の建屋を交付され、校舎新築の工事を起こした。明治初期の工業教育機関は、工部大学校(東京大学工学部の前身)と東京職工学校の2校だけであったが、前者がイギリス人をスタッフに迎え、鉱山・土木・電信など国土経営に関する指導者養成を目指したのに対し、後者は英独仏諸国の技術教育に関する調査に基づき、手島精一ら日本人によって構想され、製造現場および工業教育の指導者養成を目的として、化学工芸科および機械工芸科の2科で発足した[4]。
その後、学科課程の分化拡充を経て、東京高等工業学校となり、その所在地から長く「蔵前」と称された。1923年関東大震災により壊滅的被害を受けたのを機に市外荏原郡大岡山に移転、1929年旧官立大学昇格時には工学系8学科に加え理学系4教室を設置した。1949年新制大学へ移行、戦後も拡充を続け、2004年国立大学法人となった。
年表
- 1881年5月 東京職工学校設立[5]
- 予科および本科を設置、本科に化学工芸科と機械工芸科を設置
- 1890年3月 東京工業学校と改称
- 化学工芸部(染織工科、陶器玻璃工科、応用化学科)、機械工芸部(機械科、電気工業科)に改組
- 1894年6月 工業教員養成所(1902年附設工業教員養成所へ移行)を設置
- 1896年5月 規制改正を実施
- 染織工科(色染分科、機織分科)、窯業科、応用化学科、機械科、電気科(電気機械分科、電気化学分科)に改組
- 入学資格を中学校(旧制)卒業程度とし、実質的な高等教育機関であることを明確にする
- 1901年5月 東京高等工業学校[6]と改称
- 1919年1月 蔵前工業会臨時総会で大学昇格を決議、2月日本工業倶楽部も建議書を政府に提出
- 1923年3月 大学昇格が正式決定するも、9月関東大震災に罹災、実現延期を余儀なくされる
- 1924年4月 校舎を大岡山へ移転(現在の大岡山キャンパス)
- 1929年4月 東京工業大学(旧制)へ昇格
- 染料化学、紡織学、窯業学、応用化学、電気化学、機械工学、電気工学、建築学の8学科を設置
- 数学、物理学、物理化学、分析化学の4教室を設置
- 高等工業レベルの特設予科を設置(1932年附属予備部と改称)、高等工業在学生は、附属工学専門部及び附属工業教員養成所に移行(いずれも1931年廃止)
- 1942年5月 附属高等工業教員養成所を設置
- この間、化学工学 (1940-)、金属工学 (1941-) の2学科を新設
- また、無機化学 (1930-)、有機化学 (1930-)、工業経済 (1935-) 等の教室を新設
- 1945年8月 太平洋戦争終結
- 戦時下には、航空機工学科 (1939-1945)、燃料工学科 (1941-1945) を設置
- また、附属工業専門部を設置(1944-, 1948廃止)
- 1946年2月 和田小六学長の下「東京工業大学刷新要綱」を策定し先駆的な大学改革を実施[9]
- 細分化した教員組織を、理学系、応用化学系、応用物理系、建築系、経営系に再編しセクショナリズムを是正
- 学科制からコース別学習課程に改め、修学の自由度を向上
- 教養科目の充実と「クサビ型」カリキュラム[10]の形成
- 1949年5月 新制大学へ移行
- 工学部を設置
- 附属予備部及び附属高等工業教員養成所を吸収
- 1953年4月 大学院工学研究科を設置
- 1955年7月 工学部を理工学部に改称
- 数学、物理学、化学、化学工学、機械工学、電気工学、金属工学、繊維工学、建築学、経営工学の10学科を設置
- 1956年4月 大学院工学研究科を理工学研究科と改称、原子核工学専攻新設
- 1967年6月 理工学部を理学部と工学部に分割
- この間、理学系で応用物理学科 (1961-, 1998年改組解消)、材料・化学工学系で4学科、機械系3学科、電気電子系2学科、及び土木工学科 (1964-)、社会工学科 (1966-) を新設
- この後、理学部に情報科学科 (1970-)、地球惑星科学科 (1992-)、工学部に情報工学科 (1974-) 等を設置
- また一時、工業教員養成所 (1961-69) を設置
- 1975年4月 大学院総合理工学研究科を設置、9月長津田キャンパス(現在のすずかけ台キャンパス)開設
- 1990年6月 生命理工学部を設置
- 理学部生命理学科 (1986-)、生体機構学科 (1988-)、工学部生物工学科 (1986-)、生体分子工学科 (1988-) を振替
- 1992年4月 大学院生命理工学研究科を設置
- 1994年4月 大学院情報理工学研究科を設置
- 1996年4月 大学院社会理工学研究科を設置
- 2004年4月 国立大学法人法の規定により国立大学法人となる
- 2005年4月 大学院イノベーションマネジメント研究科を設置
基礎データ
所在地
象徴
- シンボルマーク
『ツバメと窓』、「工」の文字を窓に見立て「大」をツバメの形にデザインした。当時東京美術学校教授だった堀進二が1948年に図案した。
- スクールカラー
スクールカラーは『ロイヤルブルーテンプレート:Color』、DICカラーガイドの641番で指定される色(系統色名:こい紫みの青)。2004年に正式に定められた。参考値であるが、RGB値で指定する場合は (R, G, B) = (0, 83, 150) である。
- 大学歌
現在の大学歌は1957年に制定された、三好達治作詞、諸井三郎作曲の『東京工業大学歌』で、4番からなる。祝典(入学式、卒業式)などで使用される。管弦楽団の伴奏で、男声合唱団 Schwalben chor によって歌われる。
東京工業大学学生歌『桜花散り敷く丘』があるが、現在ではほとんど歌われない。
教育および研究
組織
3学部、6大学院研究科、4附置研究所等からなる。2000年(平成12年)までに全学において大学院重点化を完了させた。
学部と類
学部1年生は、大学入試出願時に選択した類に所属する。2年次から、1年次の成績順に希望する学科に振り分けられる。研究室配属は4年生からである。
学部 | 類 | 学科 | コース |
---|---|---|---|
理学部 | 第1類(理学系) | 数学科 | |
物理学科 | |||
化学科 | |||
情報科学科 | |||
地球惑星科学科 | |||
工学部 | 第2類(材料系) | 金属工学科 | |
有機材料工学科 | |||
無機材料工学科 | |||
第3類(応用化学系) | 化学工学科 | 化学工学コース | |
応用化学コース | |||
高分子工学科 | |||
経営システム工学科 | |||
第4類(機械系) | |||
機械科学科 | |||
機械知能システム学科 | |||
機械宇宙学科 | |||
国際開発工学科 | |||
制御システム工学科 | |||
第5類(電気電子系) | |||
電気電子工学科 | |||
情報工学科 | |||
第6類(建設系) | 土木・環境工学科 | ||
建築学科 | |||
社会工学科(注1) | |||
生命理工学部 | 第7類(バイオ系) | 生命科学科(注2) | 分子生命コース |
生体機構コース | |||
生命情報コース | |||
生命工学科(注2) | 生命情報コース | ||
生物工学コース | |||
生体分子コース |
- (注1)第1類を除く各類からも若干名ずつ進級できる。
- (注2)コースに分かれるのは3年次から。
大学院[11]
- 理工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 数学専攻
- 講座:代数構造論、代数空間論、幾何学、位相数学、解析学、大域数学
- 基礎物理学専攻
- 講座:基礎物理学理論、基礎物理学実験、境界領域基礎物理学、先端領域基礎物理学(連携講座)、原子核・素粒子実験(連携講座)、少数系物理理論(連携講座)
- 物性物理学専攻
- 講座:量子物性物理学、統計固体物理学、応用物理学、分子物理学、量子基礎実験、新領域物性物理学、極低温物性物理学、最先端物性物理学(連携講座)
- 化学専攻
- 講座:分子凝縮系化学、分子化学、有機化学、地球環境化学、火山化学(協力講座)、天然物合成化学(連携講座)、界面物理化学(連携講座)、ハイブリッド炭素化学(連携講座)
- 地球惑星科学専攻
- 講座:地球惑星物理学、地球惑星進化学、太陽系創世学、宇宙探査学(連携教員を置く講座)
- 物質科学専攻
- 講座:物質構造、物質変換、物質設計、物質機能
- 材料工学専攻
- 講座:金属物理学、金属化学、材料設計工学、無機機能材料(連携教員を置く講座)、無機環境材料、複合材料
- 有機・高分子物質専攻
- 講座:高分子科学、ソフトマテリアル、有機材料工学
- 応用化学専攻
- 講座:分子機能設計、化学反応設計
- 化学工学専攻
- 講座:プロセス解析、プロセス設計、プロセス操作、情報解析(協力講座)
- 機械物理工学専攻
- 講座:熱流体科学、ダイナミクス調和工学、機械システム学、創成工学、構造システム科学(客員教員を置く講座)、材料システム科学(連携教員を置く講座)
- 機械制御システム専攻
- 講座:知能工房学、材料機能システム学、エネルギー工学、動的システム学、計測制御学、システム制御、地球環境工学
- 機械宇宙システム専攻
- 講座:極限熱流体力学、構造設計学、機械創造学(連携講座)
- 電気電子工学専攻
- 講座:自律システム工学(連携教員を置く講座)、電力エネルギー(連携教員を置く講座)、通信伝送工学、光デバイス工学(協力講座)、ナノバイオ磁気工学(連携講座)、鉄道の技術イノベーションと標準化(JR東日本の寄付講座)
- 電子物理工学専攻
- 講座:先端電子工学(連携教員を置く講座)、電気電子物性、集積デバイス、量子デバイス物理(協力講座)
- 通信情報工学専攻
- 講座:先端情報システム(連携教員を置く講座)、高機能集積システム、情報通信システム、知的ネットワーク(協力講座)
- 土木工学専攻
- 講座:社会基盤工学(客員教員を置く講座)、広域環境工学、国土計画工学(連携教員を置く講座)
- 建築学専攻
- 講座:建築基礎学、建築計画学、建築設計学、環境建築学、地域施設計画学(協力講座)
- 国際開発工学専攻
- 講座:国際環境(連携教員を置く講座)、開発基盤工学、開発産業システム、国際共存(協力講座)
- 原子核工学専攻
- 講座:原子核エネルギー(協力講座)、原子燃料システム(協力講座)、システム・安全(協力講座)、バックエンド工学(連携教員を置く講座)、革新炉工学(連携教員を置く講座)、国際原子力人材育成(日立GEニュークリア・エナジーの寄付講座)
- 共通講座
- 広域理学(理学研究流動機構)
- 工学基礎科学
- 数学専攻
- 生命理工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 分子生命科学専攻
- 講座:バイオダイナミクス、バイオ構造化学、バイオ情報制御学、生命フロンティア(協力講座)、バイオ情報分子科学(協力講座)、広域生命科学(連携講座)
- 生体システム専攻
- 講座:情報・形態形成学、進化・統御学、細胞・発生生物学、ゲノム機能解析(協力講座)
- 生命情報専攻
- 講座:生命情報医科学、高次生命情報、生命情報工学、生命情報科学(協力講座)、広域生命情報(連携講座)
- 生物プロセス専攻
- 講座:細胞・分子工学、生体分子プロセス、生物機能工学、細胞生物工学(協力講座)
- 生体分子機能工学専攻
- 講座:生体分子物性、生体材料設計、生体機能制御工学、生物計算化学(協力講座)、生物有機科学(協力講座)、広域生体機能工学(連携講座)
- 分子生命科学専攻
- 総合理工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 物質科学創造専攻
- 基幹講座:環境適応型物質(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:超機能物質(大講座)、物質ダイナミクス(大講座)、元素機能設計
- 物質電子化学専攻
- 基幹講座:分子変換(連携教員を置く大講座)、物質エネルギー変換(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:錯体電子化学、触媒電子化学、有機電子化学、生物電子化学、電子分光化学、固体物性化学
- 材料物理科学専攻
- 基幹講座:材料構造機能(大講座)、量子表面(大講座)
- 協力講座:超環境物質合成、低負荷物質合成、精密構造解析、電子活性物質、相乗機能物質、材料機能評価、材料構造設計、物質フロンティア、元素機能解析
- 環境理工学創造専攻
- 基幹講座:自然環境(連携教員を置く大講座)、社会環境(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:環境エネルギー工学、環境材料工学、環境構造工学、環境安全工学、環境化学システム、環境国際協力
- 人間環境システム専攻
- 基幹講座:人間環境評価(連携教員を置く大講座)、人間都市計画(連携教員を置く大講座)、ニューフロンティア基礎(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:景観工学
- 創造エネルギー専攻
- 基幹講座:エネルギー環境(連携教員を置く大講座)、エネルギー変換システム(大講座)、エネルギー創造(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:エネルギー環境システム、直接変換システム、超高輝度光工学
- 化学環境学専攻
- 基幹講座:環境解析構築(連携教員を置く大講座)、環境プロセス化学(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:環境分子変換、化学プロセス計画、高分子プロセス、化学環境プロセス設計、環境調和分子設計、環境微生物工学、環境材料化学
- 物理電子システム創造専攻
- 基幹講座:先端デバイス(連携教員を置く大講座)、新機能デバイス(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:イメージング材料、フロンティア物性デバイス、フォトニックシステムデバイス、知的電子システム、物質情報フロンティア、集積フォト二クス
- メカノマイクロ工学専攻
- 基幹講座:機能創造(大講座)
- 協力講座:極限デバイス、先端メカトロ二クス、先端メカノ材料、セキュアマイクロデバイス
- 知能システム科学専攻
- 基幹講座:知能システム基礎(連携教員と客員教員を置く大講座大講座)、複雑システム解析(連携教員を置く大講座)、創発システム(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:知覚認識機構、脳情報伝達、神経情報演算
- 物理情報システム専攻
- 基幹講座:未来型情報システム(連携教員を置く大講座)、新機能情報システム(連携教員を置く大講座)
- 協力講座:知覚像処理、応用像情報、感覚情報システム、波動応用システム、生体情報システム
- 複合創造領域
- 総合理工学研究科所属の11専攻を横断する、博士後期課程の学生のための専攻横断型プログラム
- 博士複合創造領域コース
- 教育研究コアグループ
- 物質科学創造専攻
- 情報理工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- 社会理工学研究科(修士課程・博士後期課程)
- イノベーションマネジメント研究科
- 技術経営専攻(専門職学位課程:修士)
- 講座:技術経営戦略、知的財産マネジメント、ファイナンス、情報・サービスイノベーション、最先端技術(協力講座)
- イノベーション専攻(博士後期課程)
- 講座:技術経営戦略、知的財産マネジメント、ファイナンス、情報・サービスイノベーション
- 技術経営専攻(専門職学位課程:修士)
附属機関
- 附置研究所
- 資源化学研究所
- 無機資源部門
- 合成化学部門
- スマート物質化学部門
- 新金属資源部門
- 分光化学部門
- 有機資源部門
- 化学システム構築部門
- 生物資源部門
- プロセスシステム工学部門
- 触媒化学部門
- 無機機能化学部門
- 高分子材料部門
- 集積分子工学部門
- 資源循環研究施設
- 精密工学研究所
- 知能化工学部門
- 極微デバイス部門
- 精機デバイス部門
- 高機能化システム部門
- 先端材料部門
- フォトニクス集積システム研究センター
- セキュアデバイス研究センター
- 知的財産利用支援システム客員研究部門
- 先端フォトニクス客員研究部門
- 応用セラミックス研究所
- セラミックス機能部門
- セラミックス解析部門
- 材料融合システム部門
- 建築物理研究センター
- AGC旭硝子 ガラス・無機材料共同研究部門
- 客員研究部門
- 準客員研究部門
- 特異構造金属・無機融合高機能材料 開発共同研究拠点
- セキュアマテリアル研究センター
- 原子炉工学研究所
- エネルギー工学部門
- エネルギー工学部門
- システム安全工学部門
- 原子力国際共同研究センター
- 協力研究部門
- 研究施設
- 像情報工学研究所
- フロンティア研究機構
- ソリューション研究機構
- 元素戦略研究センター
- 研究院等
- 統合研究院
- 未来の課題を理工学を中心とした諸学を統合して解決することを目的として、いわゆるスーパーCOE として採択された学長直属の研究機関。ソリューション研究機構と先進研究機構からなり、文部科学省の振興調整費対象となるソリューション研究機構には、産業開拓、生活開拓、社会開拓、地球開拓の4研究部門が設置されている。
- グローバルエッジ研究院
- 博物館
- グローバルリーダー教育院
- 環境エネルギー協創教育院
- 情報生命博士教育院
- グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院
- 地球生命研究所
- イノベーション人材養成機構
- 学内共同研究教育施設等
- 保健管理センター
- 学術国際情報センター
- 教育施設環境研究センター
- 火山流体研究センター
- 留学生センター
- 量子ナノエレクトロニクス研究センター
- 外国語研究教育センター
- バイオ研究基盤支援総合センター
- リベラルアーツセンター
- 放射線総合センター
- 教育工学開発センター
- 極低温物性研究センター
- 炭素循環エネルギー研究センター
- 理財工学研究センター
- 国際交流会館
- 地球史資料館
- 建築物理研究センター
- 創造研究棟
- 国際高分子基礎研究センター
- キャンパス・イノベーションセンター
- 都市地震工学センター
- インスティテューショナル技術経営学研究センター
- ものつくり教育研究支援センター
- バイオフロンティアセンター
- エージェントベース社会システム科学研究センター
- 分子理工学センター
- 革新的原子力研究センター
- スーパーメカノシステム創造開発センター
- 学生支援センター
- 世界文明センター
- 太陽光発電システム研究センター
- 情報系教育研究機構
- 東工大蔵前会館 (TTF)
- 社会人教育院
- 環境エネルギー機構
- 先進教育研究機構
- 浸透圧発電研究センター
- ライフ・エンジニアリング機構
- 地球データベースセンター
- 異種機能集積研究センター
- ナノサイエンス・量子物理学国際研究センター
- 図書館
文部科学省から理工学系外国雑誌センター館の指定を受けている。2008年5月現在、19,000種を超える雑誌、77万冊を超える図書を収集している他、1998年度からは電子図書館サービスを開始、約7,600種の電子ジャーナルを契約している。図書館機能の高度化と耐震補強の目的から、2009年6月に新図書館の建設が始まり、2011年2月に竣工した。2011年5月から、新図書館への図書の移転作業のため旧図書館が閉館したことに伴い、2・3階の学習棟(通称:チーズケーキ)が先行オープンした。また、同年7月に新図書館への完全移行が完了し、新図書館が開館した。
研究
21世紀COEプログラム
21世紀COEプログラムの採択数は12件だった。
採択年度 | 分野 | プログラム名 |
---|---|---|
平成14年度 (2002年度) |
生命科学 | 生命工学フロンティアシステム |
化学・材料科学 | 分子多様性の創出と機能開拓 | |
産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成 | ||
情報・電気・電子 | フォトニクスナノデバイス集積工学 | |
平成15年度 (2003年度) |
数学・物理学・地球科学 | 量子ナノ物理学 |
機械・土木・建築・その他工学 | 先端ロボット開発を核とした創造技術の革新 | |
都市地震工学の展開と体系化 | ||
世界の持続的発展を支える革新的原子力 | ||
学際・複合・新領域 | 大規模知識資源の体系化と活用基盤構築 | |
平成16年度 (2004年度) |
革新的な学術分野 | インスティテューショナル技術経営学 |
エージェントベース社会システム科学の創出 | ||
地球:人の住む惑星ができるまで |
グローバルCOEプログラム
グローバルCOEプログラムでは平成19年度から21年度まで併せて9件が採択されている。
採択年度 | 分野 | プログラム名 |
---|---|---|
平成19年度 (2007年度) |
生命科学 | 生命時空間ネットワーク進化型教育研究拠点 |
化学・材料科学 | 材料イノベーションのための教育研究拠点 | |
新たな分子化学創発を目指す教育研究拠点 | ||
情報・電気・電子 | 計算世界観の深化と展開 | |
フォトニクス集積コアエレクトロニクス | ||
平成20年度 (2008年度) |
数学・物理学・地球科学 | ナノサイエンスを拓く量子物理学拠点 |
機械・土木・建築・その他工学 | 震災メガリスク軽減の都市地震工学国際拠点 | |
学際・複合・新領域 | エネルギー学理の多元的学術融合 | |
平成21年度 (2009年度) |
学際・複合・新領域 | 地球から地球たちへ |
東京工業大学が関連した研究の例
- テープレコーダー等磁性記録電子機器の基礎となったフェライトの発明(加藤与五郎、武井武)
- クォーツ時計等の基礎となった水晶振動子の発見(古賀逸策)
- 歯車工学および自動制御分野での先駆的研究(中田孝)
- 光通信技術の先駆的研究(末松安晴)
- 電気を流すことのできるプラスチック(ポリアセチレン)の発見(白川英樹)
- 面発光レーザーの発明と実現(伊賀健一)
- セメントを、黒鉛の2倍以上という高い電気伝導を示す金属状態に変える(細野秀雄)
- 鉄系高温超電導体の発見(細野秀雄)
- プルームテクトニクス理論の提唱(丸山茂徳)
学生生活
主な部活動・クラブ活動・サークル活動
- サークル連合会
- 東工大の公認サークルおよび同好会によってサークル連合会が組織されている。
- 工大祭実行委員会
- 略称は JIZI(ジツイ)。毎年10月に大岡山キャンパスで開催される工大祭の企画・立案および運営を行う学生組織である。
- E-staff(イースタッフ)
- 年2回の他大学生とのパーティー (Hello Party, Christmas Party)や学内でのソフトボール大会などのイベントの企画、運営を行う。東工大生協の学生委員会。
- LANDFALL編集委員会
- 東工大の研究室紹介冊子 LANDFALL の編集・発行を行う。東工大生協の学生委員会。
- Meister(マイスター)
- 東工大のものづくりサークル。毎年琵琶湖で行われる『鳥人間コンテスト選手権大会』の人力プロペラ機部門に出場する部門と、省エネルギーレース『ワールド・エコノ・ムーブ』に出場する部門がある。鳥人間コンテストでは、2013年現在、優勝5回、準優勝2回の記録を持つ。
- コールクライネス (Chor Kleines)
- 東工大および周辺大学の学生による混声合唱団。全日本合唱コンクールにおいては1998年度から2013年度まで16年連続して金賞を受賞している。
- 端艇部
- 1985年に全日本準優勝(エイト)した。
- サイクリング部
- サイクリング部のうちサイクルサッカー班は、2007年に全日本大会で優勝、2008年に世界大会日本代表に選ばれている。
- 剣道部
- 2005年に100周年を迎えた、伝統のある部活である。
- アメリカンフットボール部 BUFFALOES
- 関東学生アメリカンフットボール連盟一部リーグに所属する強豪である。
学園祭
- 工大祭
- 大岡山キャンパスで行われる学園祭。工大祭実行委員会 (JIZI) が主導し、各サークルの催し物や模擬店が並ぶ。毎年10月に行われ、同時にオープンキャンパスも開かれる。
- すずかけ祭
- すずかけ台キャンパスで行われる。大学院・研究室への案内という色が強い。2003年より毎年5月に行われている。
大学関係者と組織
同窓会組織
- 全学科・全専攻にわたる同窓会団体。科学技術とそれらの教育の振興事業も行っており、経済産業省管掌の社団法人となっている。名称は旧所在地から採られたものである。
大学関係者一覧
施設
キャンパス
- 大岡山キャンパス
- 理学部、工学部、大学院理工学研究科(附属像情報工学研究施設を除く)、大学院情報理工学研究科、大学院社会理工学研究科、学術国際情報センター、大学院イノベーションマネジメント研究科の一部
- 東急大井町線、目黒線大岡山駅より徒歩1分。なお石川台地区は石川台駅、緑が丘地区は緑が丘駅が最寄となる。
敷地面積は244,643m²。大岡山キャンパスは、中心の大岡山地区、公道の下を通るトンネルの南側にある石川台地区(大田区)、東急線の線路を挟んで北側にある緑が丘地区の3つに大きく分けられる。正門を入ると桜並木が連なる。その正面にある本館は関東大震災の教訓から、非常に剛健な造りとなっている。体育館の裏手に位置するグラウンドは区と区の境界に当たり、バッターボックスの右が大田区、左が目黒区である。
また、学内の東急線上に架かる陸橋は東京富士見坂に指定されており、空気の澄んだ冬には富士山を見ることができる。
- すずかけ台キャンパス
- 生命理工学部、大学院生命理工学研究科、大学院総合理工学研究科、大学院理工学研究科附属像情報工学研究施設
- 資源化学研究所、精密工学研究所、応用セラミックス研究所、フロンティア創造共同研究センター、バイオ研究基盤支援総合センター
- 東急田園都市線すずかけ台駅より徒歩5分
敷地面積は225,244m²。キャンパスの中心に位置する学内通称「加藤山」周辺は、学生たちの憩いの場ともなっている。
2001年5月25日に「長津田キャンパス」から現名称へ改称した。「すずかけ」の名は東京工業大学名誉教授であった谷口修が学問と関係の深い植物ということで、プラトンが開設したアカデメイアに多く植えられていたというスズカケノキ(プラタナス)を駅名とすることを東京工業大学内で提案、賛成が得られたため、東京工業大学として東急へ要望を実施したという経緯がある。
- 田町キャンパス
- 大学院イノベーションマネジメント研究科の一部、キャンパス・イノベーションセンター
- 附属学校である東京工業大学附属科学技術高等学校が隣接している。
- JR線田町駅より徒歩1分。
キャンパス間ネットワーク
- 大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスの間に、日本では最初に光ファイバーによる専用線を敷設して学内ネットワークを整備。このインフラの上に Grid型のスパコン『TSUBAME』を構築している。
- 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスとの間にも専用線ネットワークを敷設して、インターネット黎明期の実験運用なども行ってきた (JUNET)。なお、同時期のネットワークとしては東京理科大学が接続していた BitNet があり、こちらは IBM の専用線ネットワーク。
- インターネットの黎明期にあって、東京大学大型計算機センター(現:東京大学情報基盤センター)や学術情報センター(現:国立情報学研究所)の NACSISネットワークとも専用線接続が行われており、現在の SuperSInet などを構築する上での貴重な経験を蓄積している。
対外関係
国内
四大学連合
一橋大学、東京医科歯科大学、東京外国語大学との4大学で『四大学連合憲章』を2001年(平成13年)3月15日に締結、相互教育研究プログラムを展開している。 テンプレート:Main
単位互換制度
その他
- 神奈川県大学院学術交流協定
- 九州工業大学、名古屋工業大学、室蘭工業大学と併せて「国立四工大」と称されることもある。
海外学術交流協定校
2013年9月現在
- タイ、フランス - 各14校
- 中国 - 12校
- 韓国 - 9校
- 台湾、ドイツ - 各5校
- アメリカ - 4校
- フィリピン、インドネシア、ベトナム、イギリス、イタリア、スイス、スウェーデン、トルコ - 各3校
- モンゴル、シンガポール、カナダ、ベルギー、フィンランド - 各2校
- ブラジル、オランダ、ノルウェー、オーストラリア、イラン - 各1校
部局間協定
2013年9月現在、海外135校との部局間協定に加え、4つのコンソーシアムを形成、2つの大学院協定を締結している。
附属学校
公式サイト
Wiki関係他プロジェクトリンク
関連項目
脚注
- ↑
The Times Higher Education World University Rankings 2013-2014
The Times Higher Education
世界大学ランキング2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 世界ランク 51 99 118 90 61 55 112 108 128 125 アジア順位 9 16 16 13 11 11 14 10 13 13 国内順位 3 3 4 4 4 4 3 3 3 3 - ↑ 「学制百年史」第一編第一章第四節一
- ↑ 「学制百年史」第一編第二章第六節一
- ↑ "日本近代技術教育と学校モデルの移転", 『職業と技術の教育学』第17号(2006年), 7~14項
- ↑ 初期の沿革については「東京工業大学要覧 創立百年記念特集号」(昭和56年)を参照した。
- ↑ 類似名称の東京高等工芸学校(現千葉大学工学部)は工業図案科の流れを汲み1921年創立。1927年創立の東京高等工学校(現芝浦工業大学)とは直接の関係はない。
- ↑ 工業図案科は1914年9月東京美術学校図案科に吸収合併された。卒業生は1917年まで送り出している。
- ↑ 建築科の授業開始は設備の関係で1907年からであった。
- ↑ 「戦後教育改革期における東京工業大学のアドミニストレーション」、名古屋高等教育研究第3号、2003
- ↑ 在学期間の全体にわたり教養科目を配し徐々に専門科目を増やしていくカリキュラム。
- ↑ 組織は、「プロフィール 2013-2014」による。
- ↑ 客員教員を置く講座。分野には、計算機支援数理、ソフトウェア界面、数理情報科学がある。
- ↑ 分野には離散数理、非線形数理、統計数理、計画数理がある。
- ↑ 分野にはソフトウェア解析、ソウフトウェア構成がある。
- ↑ 分野にはソフトウェア環境学、マルチメディア情報処理がある。
- ↑ 連携教員を置く講座。分野には、超高信頼性計算システム、非同期超並列アーキテクチャ、先端アーキテクチャ設計がある。
- ↑ 連携教員を置く講座。
- ↑ 分野には、ソフトウェア設計論、ソフトウェア論理学がある。
- ↑ 分野には、知識工学、推論機構、計算言語学、情報認識機構がある。
- ↑ 客員教員を置く講座。分野には、現象の情報化と意思決定、情報環境制御論、情報政策科学、情報環境社会がある。
- ↑ 分野には、人間環境情報、情報環境適応がある。
- ↑ 分野には、自律分散協調システム、情報環境センシングがある。
- ↑ 分野には、広域知識ベース、情報空間意匠論、知的情報基盤論がある。
- ↑ 連携教員を置く講座。
- ↑ 連携教員を置く講座。
- ↑ 連携教員を置く講座。分野には、認知学習科学、教育システム開発、科学技術人材養成、教育評価がある。
- ↑ 分野には、生体動態、身心相関、言語行為がある。
- ↑ 客員教員を置く講座。分野には、学習メディア工学、先端学習システム、科学技術教育推進がある。
- ↑ 分野には、価値構造、表象機能、価値表象、言悦編成がある。
- ↑ 分野には、社会システム、社会計測、社会モデリングがある。
- ↑ 分野には、社会的選択、政経論理、政治決定がある。
- ↑ 分野には、技術開発戦略基盤、技術経営戦略工学、生産・人間相関、プロセス評価がある。
- ↑ 分野は、経営計算のみ。
- ↑ 分野には、経営数理工学、経営情報システムがある。
- ↑ 分野には、技術発達動態分析、科学社会連関分析、科学技術方法がある。
- ↑ 分野には、都市計画、国土デザインがある。
- ↑ 連携教員を置く講座。分野には、公共政策、制度設計、公共空間、歴史空間、地球環境政策がある。
- ↑ 分野には、決定理論、応用経済、社会制度がある。
- ↑ 東京工業大学と慶應義塾大学との間における学生交流に関する協定書
- ↑ 慶應義塾大学経済学部との単位互換
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