「黒井駅 (新潟県)」の版間の差分
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2014年7月25日 (金) 23:37時点における最新版
黒井駅(くろいえき)は、新潟県上越市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)信越本線の駅である。JR東日本の駅は頸城区西福島に、JR貨物の駅は大字黒井にある。
北越急行ほくほく線の列車は直江津駅 - 犀潟駅間で運行されているが、当駅は全列車が通過するため利用できない。
目次
駅構造
島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホームの西側は下り列車が使用する1番線、ホームの東側は上り列車が使用する2番線である。ホームに隣接する上下本線のみJR東日本の管轄で、北側にある線路(後述)はすべてJR貨物の管轄である。駅舎は構内西側にあり、線路を跨ぐ跨線橋でホームと繋がる。
直江津駅管理の無人駅である。現在は駅舎は無く、旧駅舎撤去時に自販機、券売機が撤去され、駅北口には現在、簡易トイレが設置されているのみ。
駅東側からの駅利用改善の目的で、2010年6月1日より駅周辺整備工事が行われた。現駅舎の南側に自由通路となる跨線橋を新設、現駅舎と線路を挟んで反対側に新しい「南口広場」を整備、かつての駅前広場も「北口広場」として再整備された。工事完了後はホームへの出入りは新跨線橋からとなり、駅舎及び旧跨線橋は撤去された。新跨線橋は平成24年(2012年)3月に完成・供用が開始され、同時にホ-ム直江津寄りに待合室が、南口には仮の駐輪スペ-スが新設された。駅舎跡はまだ更地のままである。
のりば
1 | テンプレート:Color信越本線(下り) | 犀潟・柿崎・柏崎・長岡方面 |
2 | テンプレート:Color信越本線(上り) | 直江津方面 |
貨物駅
JR貨物は、旅客ホームの西側にある着発線および側線、駅構内北側にあるコンテナ荷役線などを管理している。
貨物列車の着発線は3本。下り本線に隣接するものから順に下り1番線、下り2番線、下り3番線である。下り3番線の西側にも仕訳線が仕訳1番線から仕訳8番線まで、合計8本ある。
コンテナホームは2面で、着発線・仕訳線の北側にある。荷役線は2線で、着発線・仕訳線に繋がる引き上げ線に接続している。
2000年春頃までは、構内南側にある上り引き上げ線から駅西側にある信越化学工業直江津工場へ向かう専用線があり、タンク車による化学薬品輸送が行われていた。この専用線が最後まで使用されていた専用線で、1980年代にはこの他にも日本ステンレス(現・新日鐵住金直江津製造所)の専用線、日本海水化工の専用線、新潟県営の公共臨港線が存在した。
取扱う貨物の種類
当駅はコンテナ貨物の取扱駅であり、12ft・20ft・30ftのJR規格鉄道コンテナと、20ft・40ftのISO規格海上コンテナを取り扱っている。
取扱品は、発送貨物では鉱業薬品、鉱石、金属製品、米が主なもの。直江津港や周辺の大規模工場の貨物を主に取り扱う。また産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、それらが入ったコンテナの取り扱いも可能である。
2007年3月18日のダイヤ改正までは、車扱貨物の取扱駅でもあった。車扱貨物として1990年代まで、直江津港で陸揚げされ青海駅へ輸送される工場用輸入石炭を取り扱っていた。
貨物列車
2008年3月15日改正現在、停車列車は高速貨物列車のみである。発着する列車の本数は、南長岡駅方面へ向かう下り列車が1日4本、富山貨物駅方面へ向かう上り列車が1日2本である。
当駅で貨車の解放作業を行う列車は、名古屋貨物ターミナル駅発・新潟貨物ターミナル駅行きの下り列車、稲沢駅発・当駅終着の下り列車、南長岡駅発・当駅終着の上り列車の合計3本。貨車の連結作業を行う列車は、当駅発・南長岡駅行きの下り列車、東水島駅発・新潟貨物ターミナル駅行きの下り列車、当駅発・名古屋貨物ターミナル駅行きの上り列車の合計3本である。
専用貨物列車も発着していたが、2008年3月15日のダイヤ改正ですべて廃止された。
利用状況
JR東日本の1日の平均乗車人員は以下の通りである。
- 204人(2003年度)
- 218人(2004年度)
- 220人(2005年度)
- 244人(2006年度)
- 245人(2007年度)
- 258人(2008年度)
- 265人(2009年度)
- 280人(2010年度)
駅周辺
駅周辺は一部が住宅地となっているが、大部分が直江津港の工業集積地となっている。
歴史
- 1902年(明治35年)7月1日 - 北越鉄道の貨物駅として開業。
- 1906年(明治39年)9月1日 - 旅客営業開始(一般駅となる)[1]。
- 1907年(明治40年)8月1日 - 北越鉄道国有化。
- 1914年(大正3年)10月1日 - 頸城鉄道線の新黒井駅が開業。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - 新黒井駅廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1985年(昭和60年)3月 - 現駅舎に改築。
- 1985年(昭和60年)3月5日 - コンテナ貨物の取扱を開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 車扱貨物の取扱を廃止。
- 2012年(平成24年)自由通路を兼ねた跨線橋、およびホ-ムに待合室が完成、供用開始。
その他
ホーム東側の空き地に、頸城鉄道線新黒井駅跡の石碑が建てられている。この新黒井駅跡の空き地は頸城自動車が管理しており、一部が道路・駐車場となっている以外は未整備のままとなっていたが、2010年より南口広場設置の為整備が行われている。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color信越本線
- テンプレート:Color快速「くびき野」・テンプレート:Color「らくらくトレイン信越・おはよう信越」・北越急行ほくほく線直通の全列車
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速「くびき野」・テンプレート:Color「らくらくトレイン信越・おはよう信越」・北越急行ほくほく線直通の全列車
廃止路線
- 頸城鉄道線
- 新黒井駅 - 北四ツ屋
脚注
- ↑ 「停車場開始」『官報』1906年9月8日(国立国会図書館デジタル化資料)