広島大学附属福山中学校・高等学校

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テンプレート:日本の高等学校 広島大学附属福山中学校・高等学校(ひろしまだいがくふぞくふくやまちゅうがっこう・こうとうがっこう, Fukuyama Junior and Senior High School Attached to Hiroshima University)は、広島県福山市春日町五丁目14番1号にある国立中高一貫校。略称「附属」[1]

広島大学附属学校で、全学[2]の中学・高校教員免許取得希望者を対象とした教育実習を行っている。

概要

校風

自由な校風で知られ、生徒の自主性に重きを置いている。チャイムが存在しないのも特徴であり、受動的に時間に縛られるのでは無く、生徒・教官共に各自の責任において主体的に時間を管理し行動する。進路においても、生徒の主体的で自由な意思決定を育むような指導が行われている。これは例えば広島大学への進学者が、広島県下の、しかも広島大学附属の高校としては、むしろ少ないことにも現れている。

入学試験

中学では伝統的に第1次選考(学科試験)合格者に第2次選考としてくじ引き(倍率約1.5~2倍)が課されていた。くじ引きは文部省(現文部科学省)の指導の下行われており、当校教官の中にも反対意見があった。国会でも附属福山のくじ引き廃止の是非が問われたことがあったが、当時の文部省は譲らなかった。しかし、2007年度より中学入試でのくじ引きによる第2次選考は廃止され、代わりに作文による選考が加えられた。

象徴

当校のシンボルは自由の象徴のオリーブであり、校章はオリーブの実を象っている。また、シンボルカラーウルトラマリンブルー群青色)である。これもまた、自由の象徴であるエーゲ海の海の色をイメージしたものである。

生徒数

全生徒数は985人(2008年度(平成20年度))

  • 中学校(1~3年と呼ばれる)
    • 原則として各学年は3クラスで122人(男61人、女61人)。全体で366人。
  • 高等学校(4~6年と呼ばれる)
    • 原則として各学年は5クラスで202人なので全体で606人となるが、現在は諸事情のため608人となっている。中学校からの122人は無試験で高校に進学できるため、外部からの編入生は原則80人である。なお、高校の編入試験では男女関係なく上位80名が合格なので男女比は各学年でまちまちとなる。

沿革

広島女子高等師範学校附属中学校・高等学校
広島青年師範学校附属福山中学校・高等学校
  • 1945年(昭和20年)- 広島青年師範学校附属青年学校が開校。
  • 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革により、附属青年学校を県に移管し、広島青年師範学校附属中学校(新制)を新設。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、広島青年師範学校附属高等学校が開校。
  • 1949年(昭和24年)5月31日 - 新制広島大学の発足で包括され、広島大学青年師範学校附属中学校・高等学校となる。
開校
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 上記の附属2中学校を統合し、広島大学教育学部附属福山中学校が開校。
  • 1952年(昭和27年)4月1日 - 上記の附属2高等学校を統合し、広島大学教育学部附属福山高等学校が開校。
  • 1954年(昭和29年)- 校歌校章を制定。
  • 1956年(昭和31年)- 校旗を制定。
  • 1962年(昭和37年)- 日本初の中高一貫教育を実施。
  • 1966年(昭和41年)- 日課時限を報知するベル・チャイムを廃止。
  • 1973年(昭和48年)- 緑町校舎(跡地は緑町公園)から福山市春日町(現在地)に移転。
  • 1976年(昭和51年)- 創立25周年記念館(通称:記念館)、バラ園が完成。
  • 1978年(昭和53年)- 広島大学の組織改編に伴い、広島大学附属福山中学校・高等学校(現校名)に改称。
  • 1985年(昭和60年)- 教育実習生宿泊施設(通称:オリーブ)が完成。
  • 2002年平成14年)- 校内の万葉植物園の植物をまとめた冊子「万葉植物物語」を中国新聞社より出版。情報教育センター(通称:ローズ)が完成。

年間行事

  • 4月 - 始業式、入学式、オリーブ祭(新入生歓迎会)、健康診断
  • 5月 - 体育祭、学友会総会、中間試験
  • 6月 - 前期教育実習、校内実力テスト・校内模試、SPP(サイエンス パートナーシップ プログラム、他大学との共同事業)
  • 7月 - 中学校水泳大会、期末試験、終業式、5年修学旅行
  • 8月 - 3年修学旅行、課題テスト、SPP、教育研究会
  • 9月 - 始業式、学友祭、中期教育実習、読書感想文コンクール、spp
  • 10月 - 後期教育実習、SPP、中間試験、中学校遠足、入学者募集要項発表
  • 11月 - オリーブの環(OB交流会)、学友会会長・副会長選挙、球技大会、校内実力テスト・校内模試
  • 12月 - 期末試験、校内・校外大掃除、SPP、終業式
  • 1月 - 4年スキー実習、始業式、中学校百人一首大会
  • 2月 - 入学者選考(生徒は約1週間自宅学習)、課題テスト
  • 3月 - 学年末試験、高校卒業式、中学校修了式、終業式、4年古典旅行

クラブ活動

運動部
  • アーチェリー
  • 水泳
  • バドミントン
  • バスケットボール
  • サッカー
  • バレーボール
  • 卓球
  • 剣道
  • 体操
  • 陸上
  • 軟式野球
  • テニス
  • ソフトテニス
文化部
  • 放送
  • 弦楽合奏
  • 理工物理
  • 写真(休部)
  • 吹奏楽
  • 手芸
  • 合唱
  • 茶道
  • 演劇(休部)
  • 将棋・囲碁
  • 書道
  • 邦楽
  • 天文地学
  • 美術
  • ESS
  • 軽音楽
  • 園芸
  • 文芸文学
  • イラスト
  • 百人一首
  • 人権問題研究会(休部)
同好会(発足から数年間の、クラブ昇格前の予備期)
  • 映像研究同好会
  • コンピュータ同好会
  • クイズ研究同好会

関係者

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卒業生

山中高等女学校


1回生(1952年度卒業)


2回生(1953年度卒業)


3回生(1954年度卒業)


4回生(1955年度卒業)

  • 大成英男 - 日本ユニシス代表取締役常務取締役、日本ユニシス・ソフトウェア代表取締役社長
  • 桑田錬造 - 北海道警察本部長、静岡県警察本部長警察大学校副校長
  • 篠山重威 - 京都大学名誉教授(医学)、日本心不全学会初代会長・理事長、日本内科学会長、日本循環器学会理事長
  • 田口隆久 - 社団法人日本臨床検査薬協会専務理事


5回生(1956年度卒業)

  • 生田義和 - 広島大学名誉教授(医学)、日本手の外科学会理事長
  • 出原群三 - 自重堂代表取締役会長
  • 大塚勝彦 - 日立バルブ代表取締役社長
  • 佐久間徹 - 東芝メディカルシステムズ常務取締役
  • 鈴木誠之 - 清水建設常務取締役
  • 田中学 - 東京大学名誉教授(農学)


6回生(1957年度卒業)


7回生(1958年度卒業)


8回生(1959年度卒業)


9回生(1960年度卒業)


10回生(1961年度卒業)

  • 伊坂勝生 - 徳島大学名誉教授(工学)
  • 伊藤隆幸 - 昭和情報機器常務取締役
  • 岩本弘 - 富士通デバイス取締役
  • 大成誠之助 - 筑波大学大学院数理物質科学研究科教授
  • 織田珖治 - 広島銀行代表取締役専務、ひろぎんリース取締役会長
  • 片岡直 - 福岡大学法学部教授
  • 黒田哲人 - 厚生労働省群馬労働基準局長
  • 小池武久 - キングレコード代表取締役会長・特別顧問
  • 古中正昭 - 松下エクセルスタッフ代表取締役社長
  • 小西理文 - 中銀リース監査役
  • 斎藤正樹 - 日本交流協会台北事務所代表、カンボジア大使、ニュージーランド大使、在シアトル日本国総領事館総領事、外務省大臣官房領事移住部長
  • 佐藤勇 - 三菱樹脂専務取締役専務執行役員・代表取締役
  • 佐藤稔 - エネルギア・コミュニケーションズ代表取締役社長
  • 芝吹勝行 - 住友銀行取締役名古屋支店長、住銀リース代表取締役副社長、三井住友銀オートリース株式会社代表取締役会長、住友三井オートサービス株式会社代表取締役会長
  • 檀上篤徳 - 新潟大学理学部教授
  • 西崎邦彦 - 日新製糖取締役、日新カップ代表取締役社長
  • 長谷部勝彦 - 山口大学名誉教授(理学)
  • 藤井大二郎 - NHKプリンテックス代表取締役社長
  • 藤井保彦 - 東京大学名誉教授(理学)、日本中性子科学会長、日本物理学会副会長
  • 藤野成爾 - 小岩井乳業取締役
  • 三藤邦彦 - 住友電工システムズ代表取締役社長
  • 門田良実 - 広島大学大学院教育学研究科教授
  • 養安昭彦 - ジェイアール東日本ライフサービス代表取締役社長


11回生(1962年度卒業)

  • 小葉竹重機 - 群馬大学大学院工学研究科教授
  • 小畠達雄 - 日本鋼管専務取締役、メンテック機工代表取締役社長
  • 近藤良樹 - 広島大学名誉教授(文学)
  • 寺岡慧 - 東京女子医科大学名誉教授、日本移植学会理事長
  • 藤井信吾 - 京都大学名誉教授(医学)、大阪北野病院長、独立行政法人国立病院機構京都医療センター院長
  • 村上武則 - 大阪大学大学院高等司法研究科教授
  • 渡辺武征 - 日立機電工業執行役常務


12回生(1963年度卒業)

  • 占部博信 - 京都教育大学教育学部教授
  • 枝廣瑶子 - 比治山短期大学名誉教授
  • 太田猛男 - 日本原燃取締役
  • 岡本秀之 - 国際通信経済研究所常務理事
  • 杉田弘生 - カノークス代表取締役社長
  • 竹腰篤尚 - JFE電制株式会社常務取締役、ケーディーケーエレシス代表取締役社長
  • 田渕五十生 - 奈良教育大学教授
  • 花岡一雄 - 東京大学名誉教授(医学)、JR東京総合病院名誉院長
  • 藤原照弘 - 福山市議会議員
  • 門田守人 - 大阪大学名誉教授(医学)、大阪大学理事・副学長、日本外科学会長
  • 吉原範純 - 三和銀行取締役常務執行役員、UFJキャピタルマーケッツ証券取締役専務執行役員、ユニ・チャーム取締役常務執行役員


13回生(1964年度卒業)

  • 今井和也 - 三井物産代表取締役副社長CFO、三井造船監査役
  • 福本浩 - 三越不動産取締役社長、三越総合ビル管理社長
  • 小野増平 - 中国新聞社取締役編集局長
  • 片山三太郎 - 日立電子サービス常務取締役、日立製作所中国支社長、東洋機械金属代表取締役社長
  • 加藤 裕之 - 日本ユニシス情報システム社長
  • 栗坂伸継 - 三菱電機理事、NEC三菱電機ビジュアルシステムズ代表取締役副社長、三菱電機オスラム代表取締役社長
  • 小林照男 - 日東製網代表取締役副社長、レデス・ニットー・チリ・リミターダ取締役社長、レデス・ニットー・ペルーS.A.C.取締役社長
  • 坂本尚友 - アサヒビール理事・執行役員
  • 篠原健 - 追手門学院大学経営学部教授
  • 田中清明 - 名古屋工業大学名誉教授(工学)
  • 谷温之 - 慶應義塾大学名誉教授(理学)
  • 中西省三 - 赤福取締役事業支援部長、相談役
  • 井森政人 - ダイエー執行役員監査室長
  • 中本和洋 - 弁護士、日本弁護士連合会副会長、大阪弁護士会長
  • 増成幸子 - なかやま牧場代表取締役社長
  • 藤井克巳 - 大建工業副社長
  • 古川健 - 日本道路公団四国支社長・関西副支社長
  • 森口弥四郎 - 日本コンテナ・ターミナル専務取締役、三菱倉庫監査役
  • 山上宏人 - 神戸学院大学経済学部教授


14回生(1965年度卒業)


15回生(1966年度卒業)


16回生(1967年度卒業)

  • 柴崎清登 - 国立天文台野辺山太陽電波観測所長
  • 妹尾賢治 - NECフィールディング監査役、日本電気株式会社 監査役
  • 高橋斎 - 広島銀行常務取締役、ひろぎんリース代表取締役社長
  • 塚本信行 - 鹿島建物総合管理取締役常務執行役員
  • 塚本修 - 岡山大学大学院・自然科学研究科教授
  • 藤江健介 - 電通国際情報サービス常務執行役員
  • 藤原三夫 - 愛媛大学農学部生物資源学科教授・演習林長
  • 松浦明人 - 三井造船理事・副社長補佐・監査部長
  • 三谷博 - 東京大学大学院総合文化研究科教授
  • 若林荘太郎 - JFEシステムズ監査役


17回生(1968年度卒業)

  • 池田敏 - 岡山大学大学院保健学研究科教授
  • 石田常文 - 新日本フィルハーモニーコントラバス奏者
  • 井口法男 - 日本大学薬学部教授
  • 沖本隆史 - オリエントコーポレーション代表取締役会長兼会長執行役員、みずほ銀行代表取締役副頭取
  • 尾崎徹 - 広島大学工学部教授
  • 河崎恭広 - 独立行政法人都市再生機構西日本支社副支社長
  • 黒瀬茂雄 - ミドリ安全専務取締役、ミドリ安全エア・クオリティ取締役
  • 佐々木和泰 - 損保ジャパン取締役常務執行役員
  • 杉本久美子 - 東京医科歯科大学歯学部教授
  • 瀬尾和夫 - NECロジスティクス執行役員
  • 田川純 - 岡山理科大学名誉教授(理学)
  • 信岡正章 - 物産インシュアランスプラニング社長、三井ダイレクト損害保険社長、トライネット・ロジスティクス社長
  • 広瀬健二 - 三菱電機エンジニアリング取締役
  • 藤井英博 - 大和証券投資信託委託取締役専務執行役員、大和証券SMBC執行役員、日本相互証券取締役副社長
  • 藤山秋佐夫 - 国立情報学研究所教授
  • 細羽実 - 一般社団法人日本IHE協会副理事長
  • 本蔵義信 - 愛知製鋼専務取締役

元教員

校長

  • 原田彰 - 元校長(1996年4月~1998年3月)、広島大学名誉教授、日本子ども社会学会長、日本教育社会学会理事、日本教育学会理事
  • 西村清巳 - 元校長(1998年4月~2002年3月)、広島大学教授、NPO法人七塚原自然体験活動研究センター理事長
  • 角屋重樹 - 元校長(2002年4月~2006年3月)、広島大学名誉教授、日本体育大学教授、国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部長、日本教科教育学会長
  • 岩崎秀樹 - 元校長(2010年4月~2014年3月)、広島大学教授、全国数学教育学会長、日本科学教育学会副会長

副校長

教諭

交通

関連校

関連項目

脚注

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外部リンク

テンプレート:日本の国立高等学校 テンプレート:日本の国立中学校

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  1. 広島大学附属中学校・高等学校(「本校」と呼ばれる)や近大附属福山(「近大」と呼ばれる)などとの混同を避けるため「広大福山」「福山附属」「広福(ひろふく)」などの略称も用いられる。
  2. 教育学部に限らない
  3. 広島県知事千田貞暁、官民有志ともに創設。校主は山中正雄。
  4. 現在でも8月6日の広島原爆記念日には、被爆した旧山中高等女学校生徒の慰霊祭が広島市中区国泰寺町(旧雑魚場町)で行われており、附属福山からも数人の生徒が参列している。