野ブタ。をプロデュース
『野ブタ。をプロデュース』(のブタをプロデュース)は、日本の小説家・白岩玄作の小説、またはそれを原作としたテレビドラマ。
目次
小説
ドラマ版の原作である小説は2004年度文藝賞受賞作品であり、第132回芥川賞候補にもなった。
クラスの人気者・桐谷修二はこれまで「人生はつまらない、この世の全てはゲームだ」と考えていたが、突如自分の高校に転校して来た典型的ないじめられっ子・通称「野ブタ」を人気者にプロデュースしていくという物語。物語は終始修二の語りで進行し、男子高校生の殺伐とした人間関係をコミカルに、そして生々しく描いた。
「主人公が転校生をプロデュースする」「主人公が最後に転校する」といった部分は原作とドラマで重なるが、それ以外のストーリーや設定は大きく異なり、別物といえる。原作はバッドエンドとも言えるような結末で話題となった。その一方で、ドラマ版では青春ドラマらしく明るく爽やかな最後を迎える。
ストーリー
高校生の桐谷修二は、大した努力もせずになんでもこなせる文武両道な人気者。優秀さに驕り、表向きは仲良く接している周囲の人々を、自分よりも劣る者として内心では嘲っていた。その一方で、素の自分を誰にも見せられず、恋人であるマリ子にすらつい一線を引いて接してしまう事を気に病んでいた。
新学期でもない時期外れの頃に、急に修二のクラスに転校生がやってきた。その転校生・小谷信太は、肥満体の根暗そうな少年で、一目で「いじめられて転校してきた」とわかるような、修二からすれば底辺の部類の人物だった。当初は彼に興味を持っていなかった修二であったが、やがて信太が挙動不審さからいじめの対象になり、深刻な暴力さえ受けるようになってからは彼を気にするようになった。修二は本気で彼を心配しているわけではなかったが、退屈しのぎの「ゲーム」として、いじめられっ子の信太を人気者へと変貌させる「プロデュース」を行う事に決めた。
修二の様々なプロデュースの結果、信太へのいじめはやがてなくなった。信太は人との接し方が不器用ではあったが、根は誠実で優しい人柄であったため本当の人気者となった。外面を良く見せる事によって人気者の地位を保っていた修二は、素のままで周囲からの支持を得る信太へと嫉妬さえ感じるようになった。
とあるトラブルから修二は友人たちからの信頼を失ってしまった。その時になって初めて修二は、今まで内心で抱いていた周囲への侮蔑が隠し切れておらず、周囲の人々はその事も見抜いた上で、そんな修二の幼さを黙って受け入れてくれていただけだと知らされてプライドを打ち砕かれた。人気者と蔑まれる者、いつの間にか修二と信太の立場は入れ替わっていた。
修二はマリ子や信太からのとりなしを拒み続けて孤立し、居場所をなくして学校を辞め転校していった。新しい学校で修二は、今度は誰にも看破られぬように完璧な人気者を演じ切り自分自身を「プロデュース」するのだと誓い、素の自分を殺す二面性をより強くしてしまうのだった。
登場人物
- 桐谷 修二(きりたに しゅうじ)
- 本作の主人公。高校二年生。文武両道でなんでも上手くこなせる人気者で、誰からも好かれるキャラクターを演じているが、実は自分よりも劣る周囲の人々を見下すという高慢さを隠し持っている。皆の上に立つ「人気者」という立場に強いこだわりを持っている。そのための背伸びをした態度に窮屈さを感じてもいる。学校だけでなく、家庭内でも猫をかぶっており、両親不在時の自宅でしか気の休まる事がない。やや大口をたたく所があり、友人たちには女性経験が豊富であるようにうそぶいているが、実際はまだ童貞であり、恋人のマリ子に対しても本音を出せず仲を深められない事に悩んでいる。本音を見せずに猫をかぶり続ける方が賢いという思いも強く、ジレンマを抱えていた。
- 小谷 信太(こたに しんた)
- 修二のクラスにやってきた時期外れの転校生。長身に肥満体。太った体や、「信太」という名前が「のぶた」とも読めるため、「野ブタ」というあだなをつけられている。転校当初は脂ぎった伸ばしっぱなしの髪などの不潔な容姿や、挙動不審な態度から非常に気持ち悪がられていた。ほどなくして不良たちによっていじめの対象にされ深刻な暴力を受けたりしたが、修二の「プロデュース」によって救われ、人気者となる。前の学校でいじめに遭った事が転校の原因であり、それが原因で人付き合いが異常に下手になってしまっていたが、本来の性格は穏やかで誠実。どん底の状況からプロデュースして救ってくれた修二を恩人として慕っている。修二にトラブルが起こった後も、悪い噂を信じずに一途に修二を信じ続け、彼を支えようとしたが拒まれて終わった。
- マリ子(まりこ)
- 修二の恋人(周囲にそう思われているが実際には恋人ではない)。美人で才女、学年の間では有名な人気者。修二の一線を引いているようなそっけない態度に悩んでいた。修二にトラブルが起こった後も、悪い噂を信じずに一途に修二を信じ続け、彼を支えようとしたが拒まれて終わった。
テレビドラマ
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 2005年10月15日より12月17日まで毎週土曜日21:00 - 21:54[1]に、日本テレビ系列の「土曜ドラマ」枠で放送された。主演は亀梨和也と山下智久。
脚本は『やっぱり猫が好き』等で知られる木皿泉。劇伴を担当する池頼広は、同枠で前クールに放映された『女王の教室』からの続投となる。トップクレジットは亀梨和也であるが、スポーツ紙各紙では亀梨和也・山下智久のW主演と報じられ、エンディングクレジットも亀梨、山下の並列表記。ただし、山下智久のクレジットには「特別出演」の表記があった。また堀北真希の出世作としても知られている。
『ザテレビジョン』誌主催の第47回ドラマアカデミー賞で最優秀賞作品等六部門を獲得。このドラマの登場人物である「修二と彰」はユニットとしてCDを発売し、その年のCD年間セールス1位に輝いている。
原作では男子であった「野ブタ」が女子という設定に変更され、そのことからストーリーの展開も大幅に変わり、原作に登場する人物もドラマではほとんど登場しない。また、彰はテレビドラマ版のオリジナルキャラクターであり、原作には登場しない。
ドラマ版では「希望の持てるラストにしたい」という製作サイドの意向のもと、原作とは異なった世界観・ストーリー展開がなされている。毎回一話一話に何かしらのメッセージが含まれており、修二・彰・野ブタの3人が内面的な葛藤と成長を経験し、友情を育んでいく過程を描いている。そのため、中盤からクラスの間での人気取りから3人の間の関係に重点が置かれている。
いじめられっ子を桐谷修二がプロデュースする、というところは同じだが、小谷が女子高生という設定により、女子としての魅力を高めるという方向のプロデュースが多い。最初単なる受けの良さや軽いノリで始まったプロデュース作戦から、三人それぞれの物事に対する思いが垣間見え、普遍的な教訓を感じ取る。小説では修二は常に物事を斜に構えて見る存在として描かれているが、ドラマでは冷たいように見えて人が好きで、他の人を気遣いすぎるあまり愛想よく表面的に振舞ってしまうという性格設定がなされている。そんな修二が野ブタのプロデュースを通して自分を見つめなおすという方向で話を進めている。
作品概要
ドラマの前半(1話-6話)では「教室」という独特のルールや移ろいやすい価値観、いじめという現実が存在する場所で、どのように自分を魅力的に見せ、自分の居場所を確立していくかという点を基調にしつつ様々なプロデュース作戦を展開する。表面的にしか人と接しなかった修二が、不器用だがひたむきな信子、自分に正直な彰とのかかわりの中で、徐々に心情に変化が現れる様子が描かれている。
後半(7話-10話)から修二自ら作り上げた「桐谷修二」と現実の乖離、彰の信子への想い、いじめの犯人(蒼井)との対決が絡んでくる。その中で3人が戸惑い、傷つき、翻弄されながらも、互いを信じ友情を育んでいく過程を描いている。最終的に修二は親の仕事の都合で転校し、彰も修二の後を追って同じ学校に転入してくる。
キャスト
主要人物
- 桐谷 修二(きりたに しゅうじ)
- 演 - 亀梨和也 (KAT-TUN)
- 本作の主人公。隅田川高校の二年生。誕生日は11月1日。表向きは面倒見が良くて、誰からも好かれるキャラクターを演じているが、実は自分のポジションを得るためにキャラクターを演じている。彰と信子との出会いによって、今まで着けていた「仮面」を外し、自分に正直に生きていく。正直な気持ちを告げるが故にフッてしまった、まり子のために教室で「海岸」を作り、最後の想い出づくりをするなど、本当は人に優しい少年。物語は修二の目線で語られていく。
- 草野 彰(くさの あきら)
- 演 - 山下智久(当時NEWS)(特別出演)
- 本作の準主人公。修二の親友と称し、修二にまとわりつく。おおらかだが、優柔不断でおっちょこちょい。腕力が強い。いつも『うる星やつら』のラムちゃんの口癖をまねしたり、アニメソングを口ずさむなどしている。正義感が強く自分なりのルールを持っており、思ったこと感じたことがそのまま発言や行動に出る性格で、いつも周囲との兼ね合いを気にする修二とは対照的である。一方、クラスでも一人浮いた存在で、父親が会社社長という恵まれた環境で育ったが故に「やりたいことがない、今まで楽しいと思ったことがない」と述べる。そこで信子のプロデュースを開始。父親の旧友である平山の家(豆腐屋)に居候しており、そこを修二や信子とともに溜まり場の一つとし、飲み物としていつも二人に豆乳(彰はマメチチと呼ぶ)を振舞う。物語の中盤から、信子に恋心をいだくようになる。口癖は「だっちゃ」「コン!」。
- また、彼は“原作には登場しない、テレビドラマ版のオリジナルキャラクター”である。
- 小谷 信子(こたに のぶこ)
- 演 - 堀北真希(幼少期:森迫永依)
- 本作のメインヒロイン。転校生で、地味で冴えない少女。暗い性格でいじめの対象となるが、それは継父との不仲にも起因する。家は狭いマンションで経済的にも恵まれていない。無口で笑顔がなく、自分を魅力的に見せる事をしないが、修二や彰とのかかわりの中で徐々に心を開いていく。話が進むにつれ、不器用だがひたむきな性格や、他の人を思いやる優しさや、前向きで逞しい面を徐々に見せるようになる。
- 上原 まり子(うえはら まりこ)
- 演 - 戸田恵梨香
- 2-Aの生徒。女子バスケットボール部のキャプテンで、学校のマドンナ的存在。常に周囲の人に優しく誠実に接する。人の噂や意見に一喜一憂することがない、芯の強い性格である。
- 修二のことが好きだが、付き合わなくなった後も修二に弁当を作ってあげるなど修二を気遣っていた。また、蒼井の真の姿を知り、打ちのめされた信子を慰め、友達になる。
主要人物たちの家族
- 桐谷 悟(きりたに さとる)
- 演 - 宇梶剛士
- 修二の父(会社員)。愛妻家で、多忙な伸子のかわりに家事をこなし、子供たちによく気を配っている。
- 友情に厚い熱血漢。
- 桐谷 伸子(きりたに のぶこ)
- 演 - 深浦加奈子
- 修二の母。海外を転々とした仕事をしているキャリアウーマン。
- 時折日本に帰国するが、すぐに海外へ行ってしまうため登場回数は少ない。
- 桐谷 浩二(きりたに こうじ)
- 演 - 中島裕翔(当時ジャニーズJr.・現Hey! Say! JUMP)
- 修二の弟(小学5年生)。
- 小谷 滋(こたに しげる)
- 演 - 伊藤正之
- 信子の父(信子の母の再婚相手)。
- 草野 庄一(くさの しょういち)
- 演 - 升毅
- 彰の父(会社社長)。平山とは親友。
- 非常に喧嘩っ早い性格なうえ、親子喧嘩をしても彰と互角。
教職員
- 横山 武士
- 演 - 岡田義徳
- 修二、彰、信子たちの担任(国語教師)。「えー」と言いながらズボンのベルトを上げるのが癖。過去には詩集を自主制作していたが、自身の生活を考えて教師になった。
- 頼りなげな小心者だが、生徒を温かく見守っており「教師の仕事は好き」らしい。
- 酔った勢いで校長に辞表を提出したことがあり(おまけに校長を殴っている)、生徒らの署名により辞任は免れた。
- 早乙女先生
- 演 - 木村祐一
- 体育教師。いつも竹刀を持つ強面。通称セバスチャン。
- 不良だった時期にも自分を見捨てなかった母を大切にしている。
- 家原 靖男
- 演 - 不破万作
- 校長。
- 黒木 広子
- 演 - たくませいこ
- 数学教師。
- 佐田 杳子
- 演 - 夏木マリ
- 魔女のようなスタイルをした教頭兼美術教師(通称キャサリン)。
- おどろおどろしい雰囲気を持っているが、生徒たちの状況をよく把握しており、修二たちに教訓を与える。
その他
- ゴーヨク堂店主・デルフィーヌ
- 演 - 忌野清志郎
- 隅田高校の近くの書店の主人(隅高OB)。
- 自分で本も執筆・出版しているらしい。台車を押して行商しており、神出鬼没。去り際には含蓄の深い一言を残す。
- 平山 一平
- 演 - 高橋克実
- 彰の下宿先の豆腐屋の主人。庄一の旧友。気さくな楽天家であり、彰の良い指南役である。
- 修二達の呼び名はおいちゃん。
2年B組生徒
- 蒼井 かすみ
- 演 - 柊瑠美
- 信子の初めての友達。クラスでは目立たない、世話好きな普通の女の子だが、実は信子のビデオテープを再生不能にしたり、お化け屋敷を破壊する等の嫌がらせを行っていた。信子が水族館で助けた老人は自分の祖父だと嘘をつき、信子に近づくが、それは信子をさらに追い詰め、修二と彰を追い落とす腹つもりでプロデュースに加わる。しかし後にまり子に正体がばれてしまい、信子に本性を見せる。一時信子を登校拒否にしてしまうが、信子が復帰し、逆に自分が追い詰められる事になる。
- 明石 博之
- 演 - 田上尚樹
- クラスメイトからはそのまま「アカシ」と呼ばれる。目立った行動はしないが、明るくノリのいい好青年。
- 井上 美咲
- 演 - 田島穂奈美
- 優しく明るい性格で誰にでも愛想が良い。カラオケ好き。
- 植木 誠
- 演 - 若葉竜也
- 色々と知ったかぶりをするので「シッタカ」と呼ばれる。信子に恋心を抱いていることに気づいた修二は、2人をデートさせてプロデュースしようとするが、デート中に助けた老人の吐いた物が付着した信子の手を拒否してしまい、そのことを信子に嫌悪されてしまう。
- 遠藤 文太
- 演 - 山根和馬
- クラスの硬派不良軍団3人のリーダー的存在。坊主頭とピアスが特徴で、難しい顔をしながら両手を組んでいる事が多い。修二たちが「野ブタ。キーホルダー」を製作・販売する際に、「願いが叶う」というウワサを広めるため、ちえとくっつけた。それ以降はちえと付き合っているらしく、昼休みに一緒に弁当を食べている。実はアクロバットが得意。
- 大石 里恵
- 演 - 宮沢麻衣
- 河合 哲司
- 演 - 飯田貴昭
- 木村 愛里
- 演 - 楯真由子
- 近藤 利晃
- 演 - 末高斗夢
- 隅高「お笑い研究会」に所属するお笑いコンビ・「デスティニー」のボケ担当。
- 佐伯 奈美
- 演 - 亜希子
- 佐藤 学
- 演 - 川口渉
- がり勉で「トーダイ」と呼ばれている。
- 高田 由佳
- 演 - 三浦葵
- 谷口 健太
- 演 - 大東俊介
- 通称「タニ」。吉田や修二と同じグループにいる。強気な性格で意思表示がはっきりしている。他校の高校生3人組に絡まれ暴行を受け、ケガをした所を修二が目撃したが、クラスメートと気づかず助けなかった事で谷口は修二を責め、修二はクラスで孤立するようになった。
- 手塚 真吾
- 演 - 広瀬剛進
- 昆虫おたくの変わり者。1年生の時「114」の日に告白相手から水をかけられて以来、昆虫に夢中になるようになった。ほとんどのクラスメートからは無視されている。
- 長谷川 俊明
- 演 - 渡辺敬介(ぼれろ)
- 隅高「お笑い研究会」に所属するお笑いコンビ・「デスティニー」のツッコミ担当。
- 沼田 真弓
- 演 - 高瀬友規奈
- 野村 明美
- 演 - 奈津子
- 橋本 麗子
- 演 - 斉藤友以乃
- 坂東 梢
- 演 - 水田芙美子
- 上記4人は信子を敵視し、いじめていた。坂東が信子を「114」の日に認めて以降はいじめをやめ、信子が不登校になった時は学校に来るように呼びかけた。
- 福浦 浩輔
- 演 - 豊岡武士
- 宮里 亜沙子
- 演 - 辰巳奈都子
- 矢澤 恭平
- 演 - 立澤真明
- 山田ジェイムズ隆志
- 演 - エリックまたひら
- クラスメイトからは「ジェイムズ」と呼ばれる海外ハーフ。修二たちのグループの中にいる事が多いが、特に目立った行動はしない。ハーフながら英語は苦手らしい。「114」の日を知らなかったことから、昨年その日以降からの転入生という設定になっている。
- 湯川 瞳
- 演 - 増島綾子
- 吉田 浩
- 演 - 石井智也
- 修二と同じグループにいる。
- 和久井 拓三
- 演 - 古原靖久
- 渡辺 ちえ
- 演 - 涌澤未来
2年B組 座席表
遠藤文太</span> | 矢沢恭平</span> | 佐藤学</span> | 木村愛里</span> | 高田由佳</span> |
和久井拓三</span> | 渡辺ちえ</span> | 湯川瞳</span> | 小谷信子</span> | 蒼井かすみ</span> |
手塚信吾</span> | 佐伯奈美</span> | 井上美咲</span> | 沼田真弓</span> | 河合哲司</span> |
福浦浩輔</span> | 明石博之</span> | 野村明美</span> | 橋本麗子</span> | 桐谷修二</span> |
草野彰</span> | 坂東梢</span> | 山田ジェイムズ隆志</span> | 谷口健太</span> | 吉田浩</span> |
宮里亜沙子</span> | 大石里恵</span> | 植木誠</span> | 近藤利晃</span> | 長谷川俊明</span> |
教壇 |
スタッフ
- 原作 - 白岩玄
- 脚本 - 木皿泉
- 音楽 - 池頼広
- 演出 - 岩本仁志、北川敬一、佐久間紀佳
- 主題歌 - 修二と彰「青春アミーゴ」(作詞:zopp 作曲・編曲:Fredrik Hult/Jonas Engstrand/Ola Larsson/Shusui)
- 挿入曲 - 「グリーン・ウィロー」(作曲:池頼広)
- VFXスーパーバイザー - 小田一生
- タイトル・アニメーション - 幻生社
- 協力 - NiTRo
- プロデューサー - 河野英裕、小泉守、下山潤
- 制作プロダクション - トータルメディアコミュニケーション
- 製作著作 - 日本テレビ
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 | |
---|---|---|---|---|---|
PRODUCE 1 | 2005年10月15日 | いじめられっこ転校生を人気者に | 岩本仁志 | 16.1% | |
PRODUCE 2 | 2005年10月22日 | (秘)キレイ大作戦 | テンプレート:Color | ||
PRODUCE 3 | 2005年10月29日 | 恐怖の文化祭 | 17.0% | ||
PRODUCE 4 | 2005年11月テンプレート:05日 | 恋の告白作戦 | 佐久間紀佳 | 16.4% | |
PRODUCE 5 | 2005年11月12日 | 悪夢のデート | 岩本仁志 | 17.1% | |
PRODUCE 6 | 2005年11月19日 | 親と子の青春 | 佐久間紀佳 | 17.7% | |
PRODUCE 7 | 2005年11月26日 | 女を泣かす男 | 岩本仁志 | 16.7% | |
PRODUCE 8 | 2005年12月テンプレート:03日 | いじめの正体 | 北川敬一 | 18.0% | |
PRODUCE 9 | 2005年12月10日 | 別れても友達 | 佐久間紀佳 | 16.8% | |
PRODUCE 10 | 2005年12月17日 | 青春アミーゴ | 岩本仁志 | テンプレート:Color | |
平均視聴率 16.9%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
ネット局
- 土曜21:00 - 21:54
- 日本テレビ・札幌テレビ・青森放送・テレビ岩手・ミヤギテレビ・秋田放送・山形放送・福島中央テレビ・テレビ新潟・テレビ信州・山梨放送・静岡第一テレビ・北日本放送・テレビ金沢・福井放送・中京テレビ・よみうりテレビ・日本海テレビ・広島テレビ・山口放送・西日本放送・四国放送・南海放送・高知放送・福岡放送・長崎国際テレビ・くまもと県民テレビ・鹿児島讀賣テレビ
- 月曜14:05 - 15:00
- 火曜22:00 - 22:54
- 沖縄テレビ(フジテレビ系列)
- 土曜16:00 - 16:54
- 宮崎放送(TBS系列) ※3ヶ月遅れ
備考
- 番組のオープニングとエンディングで登場するブタは、ピンクが修二で、緑が彰を表している。ピンクのブタの父親が飛行機で世界中に郵便を届ける職業という設定で、石造りの家の格納庫に複葉機がしまってあるのだという。
- 『ズームイン!!サタデー』では「ズムサタで野ブタ。をプロデュースをプロデュース」というコーナーで番組のPRを行っていた。その当時のズームイン!!サタデーの司会者で日本テレビのアナウンサーの矢島学とサブ司会者の望月理恵は、後にゲストとして出演している。
- 番組内で登場する修二とまり子が食べる弁当と学生カバンは『ズームイン!!SUPER』内の番組応援企画「野ブタ。をプロデュースをプロデュース」で公募したものである。
- ドラマのOAに際し、原作本には亀梨和也と山下智久の写真が載った帯が用いられたが、この写真やドラマの放送前PRのCMのセットは当該作品の前の『女王の教室』のものを使っている(黒板が一般の物と比べるとかなり明るいところなどからわかる。ちなみに、この黒板は、女王の教室の阿久津真矢の黒い衣装にマッチするように通常の物よりも明るい緑となっている特別品である)。また、教室のセットも同作で用いられた物を改装して用いられている。
- ドラマ中に修二が発する「今日月火水木金、どぉー」や「バイバイセコー」は亀梨の発案によるものであり、彰のビートたけしのモノマネやラムちゃんの口癖のまねは山下の発案によるものであった。
- 東京海洋大学(旧東京商船大学)越中島キャンパスで大部分のロケが行われた。また、桐谷家があるマンションは、同じクールのドラマ『危険なアネキ』の皆川勇太郎のマンションとしても使われていた。
- 亀梨と山下がドラマの役名『修二と彰』で歌う主題歌「青春アミーゴ」は、11月2日発売され、わずか4週で100万枚以上を売り上げ、オリコンの「2005年シングル売上げ年間ランキング」の1位を発売からわずか3週で獲得した。スウェーデンでも 2006年6月21日 に発売され、その次の週にスウェーデンのシングル売り上げランキングで41位を獲得した。
- 脚本執筆、撮影ともにぎりぎりのスケジュールの中で行われた(脚本家・木皿泉愛用のワープロが壊れるなどのアクシデントがあった)。そのため、予告が放映されない回もあった。9月中旬に始まった撮影がクランクアップしたのは最終回の放映前日12月16日の朝4時15分で、クランクアップの模様はその16日朝、寝ずにそのまま『ズームイン!!SUPER』に参加した亀梨と山下を交え放映された。
- 堀北真希は番組終了後、第84回全国高等学校サッカー選手権大会(2005年末-2006年年明けに開催)のテレビ中継のイメージキャラクターを務め、その際にこの番組の衣装(制服姿)で登場している。また、選手たちのインタビューなどのBGMには、ドラマで使用されていたBGMが使われた。
- 修二と彰が転校した学校の名前は「県立 網五高等学校」で、「網五」は「アミーゴ」を表している。
- 第1話の時点で柊瑠美の演じた役は「蒼井 かすみ」という名前ではなかった。これは第1話の出席確認のシーンで、蒼井が呼ばれた時返事をしたのが別の人物だったことからも確認できる。
- 同局のドラマである『35歳の高校生』にて本作の存在を示唆する描写がある。
テンプレート:前後番組 テンプレート:日テレ系土曜ドラマ (1988年以降)
関連商品
- 書籍
- DVD
- 「野ブタ。をプロデュース DVD-BOX」(バップ)
- Vol.1「第1話、第2話」収録、Vol.2「第3話、第4話」収録、Vol.3「第5話、第6話、第7話」収録、Vol.4「第8話、第9話、第10話」収録+特典ディスク(・野ブタ。をプロデュース撮影記録・制作発表用PV・PRスポット&「&日テレ」・プレゼント予告・小谷信子の「ランチタイム放送」フルver.・「私の好きなもの」フルver. ・「野ブタ。COME BACK!」フルver.・エンディングCGノンクレジットver.
- 「野ブタ。をプロデュース DVD-BOX」(バップ)
- サウンドトラック
- 「野ブタ。をプロデュース オリジナル・サウンドトラック」(バップ)
脚注
外部リンク
- 野ブタ。をプロデュース - 日本テレビ
- 週刊 野ブタ。 - 宇野常寛らによる全話解説
- ↑ 初回は30分、最終回は15分拡大。