超人戦隊バラタック
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 『超人戦隊バラタック』(ちょうじんせんたいバラタック)は、1977年(昭和52年)7月3日から1978年(昭和53年)3月26日までテレビ朝日系で毎週日曜日18時00分から18時25分に全31話が放送された、東映動画製作のロボットアニメ。
目次
概要
『鋼鉄ジーグ』『マグネロボ ガ・キーン』に続くマグネロボシリーズの第三弾。また、スポンサーのタカラの「マグネモシリーズ第4弾」と当時の広告に記載されている。なお、マグネモシリーズ第2弾は『ゴワッパー5 ゴーダム』である。
ダイナミック企画や渡辺宙明がスタッフから外れるなど、『マジンガーZ』『鋼鉄ジーグ』などと比べ、かなり作品のカラーが異なってきている。磁石で各パーツが合体したり、状況にあわせてパーツを交換するのは一緒であるが、ジーグやガ・キーンが、操縦者がロボットと合体して操縦する形式なのに対し、バラタックは司令機からテレパシーで遠隔操縦する形式となっている。
放送中にも主要スタッフが大幅に変動しており、『ガ・キーン』まで参加していた山浦弘靖は他のアニメ作品の参加をする為、降板し、さらに、星山も『無敵超人ザンボット3』の参加を専念するために第28話で降板し、残りの脚本は藤川、安藤の二人のローテーションになった。特にマグネロボシリーズの前2作と比較して、コメディ色が強い作品になっている。これは敵側(ゴルテウス側)に顕著で、主人公側(バラタックシークレット側)は基本的に真面目に地球防衛しており、敵味方側の温度差の違いが本編の売りだといえる。なお、原作の池原自身によるコミカライズがなされているが、こちらはシリアスな内容となっている。
本作は31話で制作を終了している。放送期間当時は3回の再放送、および最終回後に3回の再放送を加わえて3クール全37話分が放送されていた。
本作の主人公ユージはリーダーではなく、チームのリーダーおよびメインパイロットはサブキャラであるマックが担っており、主人公が戦闘シーンにおいてバラタックを操縦することはほとんどない。戦闘用の巨大ロボットが出てくる他の特撮やアニメでも、名目上、主人公が戦闘チームのリーダーでない作品はあるが、バラタックのようにメインパイロットですらない主人公は珍しいといえる。カラーは同じ東映作品である『秘密戦隊ゴレンジャー』を踏襲しているが、リーダーが「青」というのは5人組のチームでは本作以外に例をみない。『氷河戦士ガイスラッガー』においても、やはりリーダーは赤であった。バラタックのデフォルトアタッチメントが左手はドリル・右手はグラップルという点はゲッターロボ(ゲッター2)と同一。
また、放送終了後の数年間は再放送枠や、夏休み朝の特別編成『夏休みまんが大会』で何度か放送されたが、1980年代初頭に放送されたのを最後に地上波やBS・CS含めて放送映されることはなかった。またマグネロボシリーズの中で唯一ソフト化されていない作品のため、長らく視聴が困難だった。
あらすじ
地球から11光年離れたイプシロン星のシャイディーン総統は、地球の加藤博士が研究している惑星間を自由に移動できるタイムリンクル理論の存在を危惧し、地球に特使を派遣して加藤博士に共同開発を提案しようとしていた。
だが、親善使節団(シャイザック)を任された爬虫類型人類である司令官ゴルテウスは、自らの欲望(我侭)を優先させて命令に背き地球侵略を開始してしまう。
そしてタイムリンクル理論が完成することで、母星に越権と不祥事が発覚することを恐れたゴルテウスは、加藤博士の家族を人質に取り研究を止めさせようとする。
母と兄を人質に取られた加藤博士の息子ユージは仲間達とともに、合体指令メカ・ペンタゴラスと状況に応じ変形合体が可能な巨大ロボ・バラタックでゴルテウスのムチャクチャでヘンテコな作戦を阻止していく。
登場人物
バラタック・シークレット
- ユージ(加藤ユージ)
- 声 - 三ツ矢雄二
- 15歳。トロッター2号機に搭乗する。アメリカン・フットボールの花形選手。マックに超能力を見いだされバラタック・シークレットの一員となり、シャイザックに拉致された母と兄を救い出すため戦うことを決意する。熱血漢で友情に厚いが、母親と兄に対する思慕が強く人質のことになると理性を無くし突っ走ってしまうところがある。主人公であるが超人戦隊のリーダーでもなくバラタックのメイン操縦者でもない異色の存在であった。戦闘服は赤。
- マック(橘マキト)
- 声 - 水島裕
- 17歳。トロッター1号機に搭乗する。バラタック・シークレット(超人戦隊)のリーダーであり、ペンタゴラスのメイン・パイロットとしてバラタックを操作する。またシャイザックの侵略を予知してバラタックとシークレット・ベースを密かに作り上げた人物。青いロングヘアーで美形であり、沈着冷静で判断力に優れ、仲間からは「チーフ」と呼ばれ信頼されている。第14話での負傷によりユージとチーフを交代した時は「チーフはユージだ」と発言して動かないなど、仲間への信頼も厚い。メンバーの中で最も強い超能力を持ち、特に予知能力に優れている。戦闘服は青(水色)。
- ユリ
- 声 - 潘恵子
- 15歳。トロッター4号機に搭乗する。バラタック・シークレットの紅一点。体操選手として活躍し、時にはファッション・モデルもこなし、さらに料理など家事も万能であるが、とてもロマンチストで可憐な美少女。予知能力と読心術などの超能力が特に優れている。戦闘服は桃色。
- ディッキー
- 声 - 石丸博也
- 16歳。トロッター3号機(形状は2号と同じ)に搭乗する。メンバーの中で最も巨体で力も強く、重量挙げの選手でもある。メンバーの中で特に透視能力が優れている。豪快で仲間思いでもあるが、得意の透視能力でときどきユリをのぞき見する。戦闘服は緑。
- フランコ
- 声 - つかせのりこ
- 13歳。トロッター5号機(形状は4号と同じ)に搭乗する。非常に高い知能を持つメンバー最年少。物を移動する念力や物体に自分の精神を宿らせる憑依などの超能力に優れている。超能力を発する時のポーズが他のメンバーと異なり、他のメンバーは拳を握った腕を正面でクロスしているが、フランコは合掌である。ポマードで固めたリーゼントの髪型が特徴でベルトには髪を梳かすための櫛を挟んでおり、トラブルもよく起こすが茶目っ気があり憎めない性格。おしゃれ好きでよく女の子をナンパする。戦闘服は黄色。なお原作漫画では、催眠術のような能力でシャイザックの兵士に裸踊りをさせるシーンがあった。
- 加藤博士
- 声 - 永井一郎
- 惑星間を自由に航法できるタイムリンクル理論を研究している。そのため彼の研究を妨害するシャイザックに家族を人質に捕られてしまう。第2話でマックによってシークレット・ベースの所長として招かれ、タイムリンクル理論の研究を続行しつつ、バラタックの戦いを指揮する。年長であるため、家族のことで暴走しがちな息子のユージを常に抑えている。第30話でイプシロン星との直接交信に成功。続く最終話でタイムリンクル理論を応用したロケットの試作にこぎつけ、シャイディーン総統の承諾を得てある実験を行なう。
- 加藤ミア
- 声 - 山口奈々
- ユージの母。加藤博士の妻であり、息子ジュンと共にシャイザックに拉致され、人質として秘密基地に囚われていた。第23話でジュリアスの手引きでジュンともども脱出を試みるが失敗に終わり、第30話(最終話の1話前)でジュンともどもバラタックとの交換で解放された。
- 加藤ジュン
- 声 - 古谷徹
- ユージの兄。17歳。加藤博士の長男であり、母と共にシャイザックに拉致され、人質として秘密基地に囚われていた。第30話で母と共に解放され、続く最終話ではタイムリンクル理論の仕上げを行なう父に代わってバラタックシークレットの指揮を執った。
シャイザック
- ゴルテウス司令官
- 声 - 大塚周夫
- シャイディーン総統から親書を託され地球に派遣された親善使節団の総司令官。しかし総統の命令を無視し、加藤博士の家族を拉致して己の欲望のために地球を侵略しようとする。地球の物を珍しがって大仏やパンダなど何でも欲しがるわがままな性格で、いつもはた迷惑な作戦を立ててガエル隊長やシャイザック兵をこき使っている(ちなみに原作漫画では地球人を公害や恐ろしい兵器を野放しにしている存在に値しない野蛮で下等な人種と見ており、青く美しい地球を守るために地球人を滅ぼして自分の手で地球を支配しようと目論んでいた)。大人にもなっておねしょをする癖がある。トカゲ型の爬虫類型人類。なお原作漫画では体を粉々にされても破片が集まって元通りになるほどの化け物じみた再生能力を持つという設定があり、バラタックシークレットは最後の戦いで一斉射撃によりゴルテウスの体を粉砕し、プラスチックスプレーで固めて再生を封じるという方法で倒している。また持っているステッキは先端が鋭く尖っており、原作漫画ではこれを投げつけてジュリアスを殺害している。
- ガエル親衛隊長
- 声 - 永井一郎
- ゴルテウス司令官に忠誠を誓い、毎回、司令官の我がままに付き合い無茶苦茶な作戦を実行する。また副官であるジュリアスを煙たがり、後に登場するゴブラ博士と共に副官の地位を虎視眈々と狙う。名前の通り、両生類のカエルがモチーフで帽子や服にカエルのマークがついているが、カエルがモチーフにも関わらず立派な尻尾が生えていたりもする。また髪の毛も生えているが頭頂部は禿げているため帽子を取られることは嫌がる。
- ゴブラ博士
- 声 - 肝付兼太
- 第11話から登場する突飛な発想で奇天烈な装置や爬虫ロボなどを発明・開発する技術担当の博士。ガエル隊長と共に戦闘に参加することも多い。コブラがモチーフ。原作漫画ではシャイザックの惑星改造用装備である陽子爆弾を使いバラタックをおびき出して富士山もろとも吹き飛ばす作戦を計画・実行するなど、知略家の顔を見せていた。
- ジュリアス副司令
- 声 - 野田圭一(ナレーションも兼任)
- 親善使節団の副官であり、シャイザックの中で唯一の良識派である。外交官としては非常に有能であるが、我がまま放題のゴルテウスには部下として苦言を呈することしかできず、人質に捕られた加藤博士の家族の安全を陰ながら守っていた。第23話でミアとジュンを連れて脱出を図るも失敗。第26話でシャイディーン総統にゴルテウスの悪事を報告した後、事情を知った総統の指令によりゴルテウスの許にあった親書を持ち出して再びミニコミューターで脱出するが、燐光ピラミッドの攻撃で撃墜されてしまう。そして迎えに来たユージたちに親書を渡し、「虹が見える」との言葉を残し息を引き取る。
- シャイディーン総統
- 声 - 田の中勇
- イプシロン星の総統。加藤博士のタイムリンクル理論の共同開発を提案するため、親善使節団の司令官ゴルテウスに親書を託し、地球に派遣した。だが地球でゴルテウスたちが命令に背き、好き勝手に地球侵略をしていることをジュリアスからの報告で知る(第26話)。そして第30話で加藤博士と直接交信できたことにより、ジュリアスの報告が事実だと知り……。
その他の登場人物
青二プロ所属の声優が担当。いずれもノンクレジットである。
- 出目監督
- 声 - 田の中勇
- ユージが所属するアメリカン・フットボールチームの監督。よく試合の途中でユージが抜けるため、そのたびに怒る。体格は小柄。
- シャイザック兵
- 声 - 田の中勇、つかせのりこ、野田圭一、永井一郎、肝付兼太
- 前半は田の中かつかせが演じていたが、後半は他のシャイザック側レギュラー声優陣も演じるようになった。なお、肝付は第29話のみの担当。
- ミヨ(第4話)
- 声 - 野村道子
- フランコが片思いしている少女。高飛車な性格で、フランコのプレゼントを一度叩き返した。
- ルリ子(第15話)
- 声 - 川島千代子
- フランコの友人。彼女の乗った飛行船を、シャイディーン総統の元へ向かう宇宙船だとゴルテウスが勘違いしたため、シャイザックに襲われてしまう。
- パカパカ(第16話)
- 声 - つかせのりこ
- ジュリアスの部下のシャイザック兵。加藤博士にシャイディーン総統からの親書を渡そうとしないゴルテウスに業を煮やしたジュリアスに命じられ、加藤博士の元へ向かった。しかし「加藤」という名の人がたくさんいたためにジュリアスからのメッセージを渡すことに失敗。一計を案じた彼はメッセージを大量にコピーして空からばらまく。報せを受けたバラタック・シークレットがコピーを拾ったため、結果的にメッセージを渡すことには成功。自称シャイザック一の美男子。
- 美術館の館長(第18話)
- 声 - 石丸博也
- 名画のオークションの主催者。ゴルテウスの我儘により絵を落札したガエルと商談をする。
- マサシ(第19話)
- 声 - 山本圭子
- フランコの友人。彼の愛馬ポニー(とんでもないデブ馬だったが、彼の亡き両親の形見でもあった)はシャイザックに捕まり爬虫ロボ・ダービンに改造され、バラタックと戦った。それ故にダービンを攻撃できないバラタックシークレットに対し「自分はポニーの代わりとしてポニーの子供の面倒を見る事はできるが、バラタックの代わりはできない」と訴え攻撃を促した。
- 貫太郎(第19話)
- 声 - 戸谷公次
- マサシの祖父。牧場を経営している。
- ユカリ(第20話)
- 声 - 小山まみ
- 18歳の保育士。フランコにナンパされ、遊園地のデートに園児同伴でやってきた。
- コソット(第22話)
- 声 - 青森伸
- 渡世人のようなひょうきんな姿であるが、実はシャイディーン総統によってゴルテウス達の動向を調査するために派遣された密偵。多種多様な変装能力を持つ。バラタックとの戦いを通してゴルテウスらの悪事に気づきそれを止めようとするが、事の露見を恐れたゴルテウスの指令により抹殺されてしまった。
- 新聞配達の少年(第29話)
- 声 - 三ツ矢雄二
- バラタックシークレットの基地を調べに来たシャイザック兵に、その場所を教えてしまう。
メカニック
バラタック
地球防衛のために開発された巨大ロボ。手足や首などの各パーツが磁力で結合しており、戦況に合わせてパーツ交換でさまざまな形態に変形して戦う。全長80m、体重7000t。
バラタックシークレットという地球防衛のために密かに作られた戦闘部隊に所属する5人の超能力者が指令機ペンタゴラスから送るテレパシーをバラタックの口にある受信機で受信することによって遠隔操縦される(テレ・インジェクト)。パーツ変更もテレパシーで指令を送ることでスムーズに行うことが可能である。至近距離なら5人がバラタックに直接テレパシーを送信して操縦することも可能。
彼がプロジェクトチームの一員になりバラタックを共同開発したのか、単独で開発を進めたのかは本編では明かされていないが、DVDの付録についている横山賢二プロデューサーに聞く超人戦隊バラタック5つの謎ではバラタックを開発・建造したのは加藤博士ですと書かれている。機密保持のためにマックが博士の記憶を一旦消していて、と解説されている。
バラタックの頭部は前期型と後期型が存在する。28話で行った強化改造によりオート機能が付加され、1時間だけバラタックがペンタゴラスからの指令なしに自由に動けるようになった。
- バラタック起動手順
- バラタック・ゴー(湖底に隠された格納庫が浮上し、バラタックが外部に登場)
- テレ・インジェクト(ペンタゴラスの先端部分が変形する)
- エスパー・ジェクター(5人の集約されたテレパシーがバラタックに注入)
- バラタック・カモン(バラタックの起動)
- 主な武器・技
- バラタックビーム:頭部両極から発射され、前方で合流して一直線になるビーム。止める場合はビームカット。またバラタックのどのタイプチェンジでも使用できる汎用武器でもある。
- バラタックタイフーン:口から発射される強力な噴射気流タイプの技。
- カッターフット:両足首のくるぶしあたりに内蔵されたカッター。刃は上下両方の向きで装備できる。
- フライングカット:カッターフットでキック攻撃をする技。
パーツ・チェンジ
アタッチメント選択で両腕を武装ユニットと交換することも可能。パーツは交換時にバラタック・シークレットベースから磁力光線で運ばれて「パーツ・チェンジ」の掛け語で換装する。選択においてはマックの一存ではなく、5人全員のテレパシーによる賛否が一致した物が“最も適切”として使われる。
- ヤリアーム:ドリルに似た槍状の武器。ロケット発射の機能もついている。バラタック起動時に右手に装着されている。
- ツイストアーム:ペンチに似た武器。バラタックに起動時に左手に付いていることが多い。
- ゴッツラーアーム:突起のついた鉄球状の武器。チェーンが付いており振り回したりできる。使用頻度が高い。
- カッターブーメラン:回旋型カッターの形状をした武器。発射機能が付いている。
- 磁流波ワイヤー:磁力を流すことの出来る鞭の形状をした武器。
- ドリルアーム:ドリル状の武器。ロケット発射機能も付いている。
- バラタックダガー:ダガー状の剣。
- ナイファー:ナイフ状の剣。
- アローミサイル:弓形の武器。
- レーザー砲:レーザーを発射する。
- バラタックハープン:胴体部分に装着する、銛型の武器。
- クランカーハッグ:胴体部分に装着する、クワガタの角のような武器。
- バケットフィンガー:
- クレーンツイスト:ターボパーツに装着するクレーン型武器。
- ターボ連続ミサイル:ターボパーツに装着するミサイルを連続発射できる武器。
- ドリルミサイル:ターボパーツに装着するドリル発射する武器。
タイプ・チェンジ
タイプチェンジとはバラタックの頭部と胴体のコアパーツ以外を全て取り替え、戦況に合わせた形態に変わる機能。地上型、空中型、水中型の3種類のタイプがありアタッチメント選択で選ぶ。交換用パーツはバラタック・シークレットベースから磁力光線で運ばれて「チェンジ・ブラック(ブルー/グリーン)・バラタック」の掛け語で換装する。
- ブラック・バラタック
- 地上型パーツを装着した黒いバラタック。地上の走行や地中に潜るのに適した地上戦タイプ。チェンジ・フォーメーションで、2種類のフォーメーションに変更可能。もっとも使用頻度の高いタイプである。
- フレキシブルドリル:ドリル状の武器。ロケット発射機能も付いている。
- 超音波砲:超音波を発射する。
- ドリルミサイル:地中採掘用のドリルだがミサイル武器にもなる。
- カッター
- ブルー・バラタック
- 空中型パーツを装着した青いバラタック。飛行に適した空中戦タイプ。
- 超高圧電磁分銅:分銅の付いたチェーンを巻きつけて超高圧電磁流を流す。
- 機関砲
- 誘導追跡ミサイル:先端部分から発射される、レーダーで誘導可能なミサイル。
- マッハドリル:ロケット発射機能の付いたドリル状の武器。
- グリーン・バラタック
- 水中型パーツを装着した緑色のバラタック。水上や潜水に適した水中戦タイプ。ただしペンタゴラスがバラタックよりも耐水圧が低いため、海溝などの深海ではエスパーが届かず操作が困難である。
- 水中ミサイル
- 水中煙幕
- カッター
トロッター
バラタックシークレット5人が乗り込む戦闘機。2号と3号、4号と5号は外見上は同じ機体である。また、1号機と2・3号機、1号機と4・5号機の3機合体や、2・3号機同士や4・5号機同士の2機合体などのバリエーションもある。
- トロッター1号
- 主にマックが乗り込む。第14話のみ負傷したマックに代わってユージが搭乗し、グリーン・バラタックを操作した。武器はビームとバルカン砲が装備されている。
- トロッター2号・3号
- 2号にユージ、3号にディッキーが主に乗り込む。第14話のみ2号機にユージとチーフを交代したマックが搭乗した。ビームとカッターミサイルが装備されている。また左右の翼はカッターとしての機能もある。
- トロッター4号・5号
- 4号にユリ、5号にフランコが乗り込む。ビームとミサイルなどの武器装備されている。
ペンタゴラス
トロッター5機が合体した形態。5機が合体することで戦闘能力が強化され、テレ・インジェクト形態への変形が可能になる。増幅したテレパシーを機首から送信することでバラタックの遠隔操縦を行う。バラタック完全稼動に必要なテレパシーは5人分だが、1人欠けてもバラタックを動かすことは可能。ただし、攻撃力が著しく落ちて操縦が困難になる。
ゴルテウス側は最後までテレ・インジェクトのメカニズムに気づくことはなく、第30話で人質交換によりバラタックを奪ったにもかかわらず、操作方法が分からなかったために最終話でそのまま返り討ちにされた。
玩具ではトロッター1号以外の機体は2機で1セットでの販売となっていた。ペンタゴラスのセット販売もあった。
シャイザック(メカニック)
- 燐光ピラミッド
- シャイザックの移動型基地。全長200m。地中を移動できる。世界中の名画を買い集めるというゴルテウスの願望のため15億円で売りに出されたこともある(結局値段が法外すぎて売れなかったが)。シャイザックが使用する映像通信機は送信機側の人物が受信機のスクリーンから飛び出る機能があり、ゴルテウスがガエルを殴るなどしている。
- ミニコミューター
- シャイザック兵たちが乗り込む小型戦闘機。ミサイルやビームなどの武器のほかに、口からマジックハンドのような物が飛び出したりする。
- ゴルテウス専用機(ネッキー)
- ゴブラ博士によって作られたネッシー(首長竜)のような外見の飛行機。第24話から登場。原作漫画にも登場したが、こちらは表情が異なるほか偽バラタックを収納するなどアニメの物よりも相当巨大なサイズである。
- 爬虫ロボ
- ゴブラ博士によって開発される爬虫類タイプの戦闘ロボット。ただし、爬虫類だけではなく馬やサメがモチーフの物も存在する。
スタッフ
ナレーターは、野田圭一が担当。
- 原作 - 池原成利、小林檀
- キャラクターデザイン原案 - 池原しげと
- 企画 - 横山賢二
- チーフディレクター - 西沢信孝
- キャラクターデザイン - 小松原一男
- 美術デザイナー・メカニックデザイン - 辻忠直
- 特殊効果 - 林富喜江、他
- 効果 - 依田安文
- 撮影 - 白井久男、他
- 記録 - 池田紀代子
- 編集 - 吉川泰弘
- 録音 - 二宮健治
- 音楽 - 小森昭宏
- 選曲 - 宮下滋
- プロデューサー - 碓氷夕焼(第13話から)
- 制作担当 - 佐伯雅久
- 制作 - テレビ朝日、東映動画、ジャパド
主題歌
- オープニング「超人戦隊バラタック」
- 作詞 - 浦川しのぶ / 作曲 - 小森昭宏 / 歌 - 水木一郎、コロムビアゆりかご会
- エンディング「なかまっていいな」
- 作詞 - 若林一郎 / 作曲 - 小森昭宏 / 歌 - 堀江美都子、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 美術 | 登場爬虫ロボ | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 五人のエスパー戦士 | 山浦弘靖 | 西沢信孝 | 小松原一男 | 辻忠直 | カバラ | 1977年 7月3日 |
2 | 消えた日米野球!! | 藤川桂介 | 福島和美 | 窪田正史 | 田中資幸 | スッポ | 7月10日 |
3 | 母と兄はどこだ!! | 安藤豊弘 | 森下孝三 | 須田正己 | 辻忠直 | ドタンク | 7月17日 |
4 | スキスキ大仏さま | 山浦弘靖 | 松浦錠平 | 鈴木孝夫 | 田中資幸 | オケラス | 7月31日 |
5 | パンダが欲しい!! | 藤川桂介 | 森下孝三 | 湖川滋 | 辻忠直 | ノタリ | 8月7日 |
6 | テープレコーダーの謎 | 明比正行 | 篠田章 | 泰秀信 | ユラリ | 8月14日 | |
7 | ドバッ!! 花火が見たい | 星山博之 | 山吉康夫 | 谷口守泰 | 辻忠直 | スパスパ | 8月21日 |
8 | クジラの親子 | 山浦弘靖 | 福島和美 | 白土武 | 泰秀信 | ネプラ | 8月28日 |
9 | 日本中のお金を奪え!! | 藤川桂介 | 松浦錠平 | 小松原一男 | 辻忠直 | ネソベッタ | 9月4日 |
10 | スーパーカーがいっぱい!! | 山浦弘靖 | 福島和美 | 窪田正史 | 泰秀信 | モゲラ | 9月11日 |
11 | 狙われた大阪城 | 安藤豊弘 | 明比正行 | 落合正宗 | 辻忠直 | トブーン | 9月18日 |
12 | 花嫁さんをつかまえろ | 森下孝三 | 須田正己 | 泰秀信 | ケロン | 9月25日 | |
13 | 危うし! D・51 | 星山博之 | 福島和美 | 鈴木孝夫 | 辻忠直 | クネクネ | 10月2日 |
14 | 海賊キッドの宝物 | 山浦弘靖 | 明比正行 | 篠田章 | 泰秀信 | スパンク | 10月9日 |
15 | 飛行船がこわーい | 安藤豊弘 | 森下孝三 | 白土武 | 辻忠直 | トリプル | 10月16日 |
16 | チリ紙交換でーす!! | 藤川桂介 | 山吉康夫 | 谷口守泰 | 泰秀信 | ホネダコ | 10月23日 |
17 | あらら 不思議な爬虫ロボ | 星山博之 | 福島和美 | 菊池城二 | 辻忠直 | オコッタン | 10月30日 |
18 | 秋はため息がいっぱい | 藤川桂介 | 松浦錠平 | 小松原一男 | 泰秀信 | ガラガラ | 11月6日 |
19 | ニンジン たべたい!! | 山浦弘靖 | 福島和美 | 窪田正史 | 辻忠直 | ダービン | 11月13日 |
20 | 奪われたバラタック!? | 安藤豊弘 | 森下孝三 | 須田正己 | 泰秀信 | ゲララ | 11月20日 |
21 | 氷だ 雪だ 大騒ぎ!! | 星山博之 | 明比正行 | 篠田章 | 辻忠直 | ズンベリ | 11月27日 |
22 | 俺っち秘密探偵三度笠 | 藤川桂介 | 西沢信孝 | 村中博美 | 泰秀信 | サメザメ | 12月4日 |
23 | ひみつ基地からの脱出 | 安藤豊弘 | 森下孝三 | 湖川滋 | 辻忠直 | ジロット | 12月11日 |
24 | 司令官のクリスマス | 藤川桂介 | 松浦錠平 | 小松原一男 | 泰秀信 | ヨタヨタ | 12月25日 |
25 | 悲しいめぐりあい | 安藤豊弘 | 森下孝三 | 須田正己 | 辻忠直 | スカイシャー | 1978年 1月8日 |
26 | 虹の勇者ジュリアス | 藤川桂介 | 福島和美 | 窪田正史 | 泰秀信 | ギラギラ | 1月22日 |
27 | 天文台イヤイヤ作戦 | 安藤豊弘 | 小松原一男 | 辻忠直 | グルッパー | 1月29日 | |
28 | シーツでごめん!! | 星山博之 | 明比正行 | 篠田章 | 泰秀信 | ドッコイショ | 2月12日 |
29 | ぬき足さし足しのび足 | 藤川桂介 | 森下孝三 | 須田正己 | 辻忠直 | イヤハヤ | 2月19日 |
30 | 人質は奪い返したが?! | 安藤豊弘 | 西沢信孝 | 湖川滋 | 泰秀信 | チキチキ | 2月26日 |
31 | もう終りでーす | 藤川桂介 | 福島和美 | 窪田正史 | 辻忠直 | ゴロゴロ ピカピカ |
3月5日 |
- 最終回の後に3話分再放送をして終わった。[1]
- 放送休止理由
1977年07月24日:番組案内(1800-1810)NPBオールスター第2戦~西宮球場(1810-2054)
1978年01月01日:お正月だよ勢揃い!オールスター芸能大合戦(1800-2051)
1977年12月18日は第2話、1978年1月15日は第8話、2月5日は第11話のそれぞれ再放送
その他
- 第14話以降は同じ小森の音楽担当作品とはいえ、制作会社が異なる『アストロガンガー』や『勇者ライディーン』の音楽が多用されるようになった。
- 原作者の池原自身(池原しげと名義)によりコミカライズ化されている。キャラクターはアニメ版と同じだが、独自のストーリー展開によるシリアスな内容。コミックスはタイトルを変え幾度か出版されている。
- 放送時間枠については、30分バージョンと26分バージョンの両方が作られた。詳細は「マグネロボシリーズ#放送規格」を参照。
- 関東地区では、1975年10月以来2年半、テレビ朝日・日曜18時台は『25分アニメ』+『30分番組』+『ANNニュース』(5分)の体制だった。当番組の終了と『ANNニュース』の廃枠により『30分番組』+『30分番組』となり、最初は『日曜夕刊!こちらデスク』+『一休さん(再)』となった。
- 2008年12月22日から2009年4月6日まで、東映チャンネルの「わくわく!!アニメタイム」枠にてニューマスター版の再放送が行われた。
- 2009年より開始された企画『東映ロボットガールズ』には、バラタックが擬人化された少女(通称「バラたん」)として登場している。
映像ソフト化
- 2010年3月21日から同年5月21日にかけて、初ソフト化となるDVDが発売。全3巻。最終巻では特典映像として本作のパイロットフィルムを収録。
脚注
外部リンク
- ↑ 3/12(第14話)、3/19(第17話)、3/26(第22話)