藤田一也

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曖昧さ回避 この項目では、東北楽天ゴールデンイーグルスの内野手について説明しています。朝日放送（ABC）のプロデューサーについては「藤田和弥」をご覧ください。

テンプレート:Infobox baseball player 藤田 一也（ふじた かずや、1982年7月3日 - ）は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属するプロ野球選手（内野手）。

経歴

プロ入り前

徳島県鳴門市出身。鳴門第一高校（現鳴門渦潮高校）を経て、近畿大学に進学。関西学生野球リーグ通算72試合出場、266打数92安打、打率.346、0本塁打、24打点。首位打者2回[1]、ベストナイン遊撃手4回[1]。137打席連続無三振という記録も残す。

テンプレート:Byのドラフト4巡目で横浜ベイスターズに入団。背番号は「23」。

横浜時代

テンプレート:By7月27日の中日戦（山形県野球場）に延長12回に代走でプロ初出場。9月1日の広島戦（横浜スタジアム）で「7番・三塁手」で初スタメン出場を果たし、4回の第2打席でトム・デイビーからレフト前へプロ初安打を放った。

テンプレート:By、内川聖一らの不調で9月以降、「2番・二塁手」でスタメン起用されることが多くなった。この年は自己最多の65試合に出場したが、打率は.203と振るわなかった。9月7日の広島戦（下関球場）では試合後のお立ち台に立ち、「今日は下関での試合ですがこの後夕食は何食べますか?」というアナウンサーの問いに大きな声で「ふぐ食べます!」と答え、球団発祥の地である下関のファンを沸かせた。

テンプレート:By、巨人から移籍した仁志敏久が二塁のレギュラーに定着したことや、俊足内野手の野中信吾の台頭もあり、前年より出場機会を減らした。

テンプレート:By、不調の石井琢朗に代わって遊撃を守る機会も増えたが、五輪期間中に代表選手としてチームを離れた村田修一に代わって三塁を守った石川雄洋が活躍し、村田の復帰後も石川がそのまま遊撃を守るようになったため、仁志が怪我で離脱した後は二塁を多く守った。

ファイル:YB-Kazuya-Fujita.jpg
横浜時代（2009年）

テンプレート:By、レギュラー二塁手の仁志が開幕から打率1割台と絶不調に陥ったため、5月から二塁手としてスタメン起用が増える。課題とされた打撃も上達し、打率.269、チームトップの24犠打を記録した。特にヤクルト戦では打率.333（24安打）と好成績を残した。守備でも二塁98試合、三塁13試合、遊撃22試合を守り、総失策数はわずか6と安定した成績を残した。

テンプレート:By、新加入したホセ・カスティーヨが二塁に定着したため、主に二塁や遊撃の石川の控えとして起用される。前年よりも出場機会を減らしたものの、打率では自己最高の成績を残した。11月23日、自身のブログにて結婚を発表した。

テンプレート:By、退団したカスティーヨと入れ替わる形で加入した渡辺直人が二塁のレギュラーに定着し、藤田は主に二塁の控えとして起用された。打席数も前年程度に留まったが、規定打席未満ながら打率.303を記録し、守備でもシーズン無失策を達成した。

テンプレート:By、シーズン途中の6月24日に、東北楽天ゴールデンイーグルスの内村賢介との交換トレードが発表された[2]。背番号は交換相手の内村が着用していた「6」。

楽天時代

移籍直後の6月26日の日本ハム戦（東京ドーム）に「9番・二塁手」で先発出場し、楽天デビューを果たす[3]。移籍後しばらくは主に守備固めとして出場し、松井稼頭央の離脱時には遊撃手として先発出場するなどしていたが、枡田慎太郎が戦線離脱し、それまで二塁手を務めていた銀次が三塁手に回ったことで二塁のポジションが空いたため、レギュラーを確保。守備のみならず打率.308をマークするなど、打撃でも活躍を見せた。

テンプレート:By、移籍2年目ながらキャプテンの松井から副キャプテンに任命される[4]。開幕から「2番・二塁手」として定着し、プロ9年目にして自身初の規定打席に到達。持ち前の守備力で好守を連発し、星野仙一監督からは「シーズンで10勝以上の価値があった[5]」と評されるなど絶大な信頼を得た。自身初めての出場となった日本シリーズでも攻守で活躍。チーム初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献し、ベストナイン[6]、ゴールデングラブ賞[7]を初受賞した。

選手としての特徴

ファイル:20100403 Kazuya Fujita, infielder of the Yokohama BayStars, at Meiji Jingu Stadium.JPG
藤田の打撃フォーム</br>（2010年）

守備

二塁手・遊撃手・三塁手と複数ポジションをこなし[1]、2013年5月には、テレビ番組で仁志敏久に「日本一守備がうまい選手」とその守備力を評されている[8]。もっとも多く出場した二塁手での守備率は通算.992。2011年にはシーズンを通して無失策を記録するなど安定した成績を残している。肩はそれほど強くなく、また本人曰く体も硬いというが、小・中学校時代からバウンドが不規則な軟式球で壁当てを続けたことで、グラブ捌きが上達したという[9]。守備位置については「バッテリーの配球」「打者の傾向」によって、1球毎にずらしているが[10]、データには頼らず、感覚や記憶を頼りにポジショニングを決めるタイプだと語っている[1]。プロ入りの際の入団会見では「横浜（ハマ）の牛若丸と言われたい」と語り、ファンからもそのように呼ばれるようになる（また、横浜時代の藤田の応援歌にも『ハマの牛若丸』という歌詞が入っている）。守備の名手であること、また名字とひっかけ、チームメイトからは「ジーター」と呼ばれている[11]。

打撃

ボール球スイング率が高く選球眼に課題を残すが、空振りは少なく三振も少ない[12]。2013年はパ・リーグ規定打席到達選手中最少の四球数、三振数を記録した[13]。

エピソード

  • 2013年の日本シリーズ第5戦（東京ドーム）でのこと。2-2の延長10回に藤田は打席に立つが、巨人・西村健太朗の投球が左ふくらはぎを直撃し、その場に倒れ込む。しかし、監督の星野仙一は藤田に代走を送らず、そのまま走者として出場させた。この後、続く銀次の中前適時打で三塁まで進塁するも痛みが引かず、次打者ジョーンズの打席中に無念の途中交代。代走の阿部俊人と入れ替わってベンチに下がる際、観客から温かい拍手が送られ、さらに藤田がベンチで涙するシーンは大きく報じられた[14]。試合はその後、ジョーンズの内野安打でもう一点追加し、4-2で楽天が勝利した。

詳細情報

年度別打撃成績

テンプレート:By2 横浜
DeNA 		12 9 9 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .111 .111 .111 .222
テンプレート:By2 65 147 133 13 27 2 0 0 29 5 3 1 9 1 3 0 1 13 2 .203 .225 .218 .443
テンプレート:By2 42 89 76 11 19 5 0 0 24 2 1 1 8 0 4 0 1 8 0 .250 .296 .316 .612
テンプレート:By2 46 120 108 11 26 5 0 1 34 6 1 1 7 1 2 0 2 13 1 .241 .265 .315 .580
テンプレート:By2 120 381 346 44 93 7 5 4 122 20 6 2 24 3 7 0 1 34 4 .269 .283 .353 .636
テンプレート:By2 106 220 201 21 62 8 0 1 73 15 2 2 11 0 6 0 2 33 2 .308 .335 .363 .698
テンプレート:By2 96 208 188 16 57 8 1 1 70 15 0 0 3 0 10 0 7 20 3 .303 .361 .372 .733
テンプレート:By2 46 126 111 7 27 3 1 0 32 7 1 1 5 1 8 0 1 9 2 .243 .298 .288 .586
楽天 63 188 172 17 53 8 2 0 65 15 5 2 11 1 4 0 0 10 4 .308 .322 .378 .700
'12計 109 314 283 24 80 11 3 0 97 22 6 3 16 2 12 0 1 19 6 .283 .312 .343 .655
テンプレート:By2 128 536 466 48 128 17 2 1 152 48 3 3 33 4 21 0 12 43 7 .275 .320 .326 .646
通算：9年 724 2024 1810 189 493 63 11 8 602 134 22 13 111 11 65 0 27 187 25 .272 .306 .333 .640
  • 2013年度シーズン終了時
  • 横浜（横浜ベイスターズ）は、2012年にDeNA（横浜DeNAベイスターズ）に球団名を変更

年度別守備成績

年度 二塁 三塁 遊撃
試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率
2005 5 1 4 0 0 1.000 3 2 3 0 0 1.000 -
2006 46 88 118 5 31 .976 - 2 0 1 0 0 1.000
2007 5 13 10 1 3 .958 9 1 2 0 1 1.000 23 21 56 2 6 .975
2008 22 42 51 0 10 1.000 1 0 1 0 1 1.000 17 16 41 1 8 .983
2009 98 166 246 2 50 .995 13 3 12 2 1 .882 22 24 52 2 9 .974
2010 38 51 70 0 12 1.000 3 1 5 0 1 1.000 44 34 91 5 16 .962
2011 49 115 121 0 16 1.000 3 1 0 0 0 1.000 3 1 3 0 1 1.000
2012 59 87 125 2 18 .991 18 8 22 0 1 1.000 40 44 100 0 17 1.000
2013 127 279 366 6 64 .991 - 1 0 1 0 0 1.000
通算 449 842 1211 16 192 .992 50 16 45 2 5 .968 152 150 345 10 57 .980
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

その他の記録

背番号

  • 23 （2005年 - 2012年途中）
  • 6 （2012年途中 - ）

出典

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:東北楽天ゴールデンイーグルス テンプレート:Navboxes

テンプレート:横浜ベイスターズ2004年ドラフト指名選手
  1. ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Cite web
  2. ↑ テンプレート:Cite news
  3. ↑ テンプレート:Cite news
  4. ↑ テンプレート:Cite web
  5. ↑ テンプレート:Cite news
  6. ↑ テンプレート:Cite web
  7. ↑ テンプレート:Cite web
  8. ↑ テンプレート:Cite journal
  9. ↑ 隠れ守備名人 DeNA 藤田 白井コーチ「見てきた中でもトップレベル」 - スポーツニッポン 2012年2月16日、2012年3月19日閲覧
  10. ↑ テンプレート:Cite journal
  11. ↑ 中日スポーツ 2012年5月29日付
  12. ↑ テンプレート:Cite book
  13. ↑ テンプレート:Cite book
  14. ↑ テンプレート:Cite news
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