藤山直美
テンプレート:ActorActress 藤山 直美(ふじやま なおみ、1958年(昭和33年)12月28日 - )は、日本の女優。本名、稲垣 直子(いながきなおこ)。大阪府大阪市生まれ、京都府京都市山科区出身。京都女子高等学校卒業。
来歴・人物
実父は喜劇俳優で松竹新喜劇で活躍した藤山寛美。5人姉妹(註:長姉・次姉は母の連れ子で、直美(三女)・四女・五女(俳優藤山扇治郎の母)が寛美の実子)で唯一父と同じ道を歩み、以後舞台を中心に活躍する。1962年(昭和37年)、NHKのテレビ番組『桂春団治』で実父との親子共演でデビュー。小学校に入学する前には子役として吉本新喜劇の舞台に立つこともあったという。[1]90年代からはドラマでは岸部一徳と共演することが特に多く、特に恋仲の役になる事が多い。他にも中村勘三郎、波乃久里子、柄本明らと共演することが多い。
1992年(平成4年)に放送された連続テレビ小説『おんなは度胸』での名脇役ぶりで全国区になる。またドラマ新銀河で放送された『この指止まれ!!』シリーズでも主演。また、2000年(平成12年)公開の映画『顔』では主人公を演じ、その演技が評価され毎日映画コンクールをはじめとする映画賞を数多く受賞した。『志村けんのバカ殿様』にバカ殿の妹として出演したことがある(志村けんが藤山の特番にゲスト出演した際に「バカ殿の妹役で出して」と懇願したことから実現した)。
過去には、女性誌に歌手でタレントのやしきたかじんと結婚以上の仲であると報道されたことがある。結婚などの事実はないが、実際、たかじんの大ファンであり、舞台でもよくたかじんの歌を歌う。特番などでたかじんとの共演も多く、プライベートでも12時間以上の長電話をするなど、現在でもふたりの相性が抜群によいことが伺われる。
プロ野球では大の王貞治ファンとして知られ、著名人ではおすぎ・草野マサムネと並ぶ福岡ソフトバンクホークスファンである(そのためか、近年福岡放送の人気ローカル番組『ナイトシャッフル』にイレギュラー参加している)。2003年、小久保裕紀選手が怪我をした折には「私が代りにサードを守る」と発言。2005年11月、MBS『ちちんぷいぷい』にゲスト出演した時には、司会の角淳一に「今、一番関心のあることは?」と聞かれ、「城島選手のFA問題」と答えた。ヤフードームだけでは無く、出来る限りビジターの応援にも駆けつけるという筋金入り。
2006年(平成18年)下半期放送のNHK朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』で、主役の花岡町子を演じた。『おしん』でヒロインの老後を演じた乙羽信子のようなケースを除くと、史上最年長の朝ドラヒロイン(放送開始当時47歳。それまでの最年長は1989年(平成元年)上半期・青春家族に主演したいしだあゆみ=当時41歳)である。このドラマ出演を機に、『第57回NHK紅白歌合戦』の審査員を務める。
2007年には吉本新喜劇『コヤブ新喜劇 〜座長になって1年たちましたスペシャル〜』にシークレットゲストとして出演。旧来より松竹新喜劇とライバル関係にあった吉本の舞台に異例の出演を果たした。
沢田研二の熱狂的なファンであり、「あれほどセクシーさを感じた男性はいない」と評している。後年、沢田とは舞台版『夫婦善哉』(原作:織田作之助)、『桂春団治』(原作:長谷川幸延)で共演した。
現代の芸能界の演技者としては珍しく、一つの仕事にかかると、他の仕事との掛け持ちは絶対にしない。その姿勢は、仕事・演技へのこだわり・徹底ぶりを示すものであり、新喜劇に命を懸けた父親の「芸に対する哲学」を引き継ぐものである。
『ビーバップハイヒール』の大ファンで、毎回放送後、ハイヒールモモコに感想メールが送られてくるらしい。
主な出演作
舞台
- 桂春団治
- 夫婦善哉
- 浅草パラダイス
- ヨイショ!の神様
- 寝取られ宗介
- 妻をめとらば〜晶子と鉄幹〜(2007年8月)
- 冬のひまわり(2007年11月 - 12月)
- わらしべ夫婦双六旅(2008年2月、新橋演舞場)
- 元禄めおと合戦-光琳と多代-
- 清&直美 気になるふたり(2010年12月、新橋演舞場)
- ペテン・ザ・ペテン(2011年2月、新橋演舞場)
- ええから加減(2012年7月、シアタークリエ)
テレビ番組
- ドラマ
- 桂春団治
- コメットさん 第11話「ふしぎなふしぎな女の子」(TBS、1967年)トンコ役
- カツドウ屋一代(MBS制作・NETテレビ、1968年)
- すいーとぽてと(MBS、1971年 - 1972年)長女役で出演。妹・弟役も全て二世タレントだった。
- 気まぐれ本格派 第10話「妹十八今ごろハシカ」(日本テレビ、1977年)
- 銀河テレビ小説 『欲しがりません勝つまでは』(NHK、1979年)
- 女商一代 やらいでか!(東海テレビ、1981年)
- なにわの源蔵事件帳(NHK、1981年)
- 必殺渡し人(朝日放送、1983年)
- 連続テレビ小説
- 水曜ドラマスペシャル 『棄てられた女』(TBS、1985年)
- ドラマ新銀河
- 『大阪で生まれた女やさかい』(NHK、1994年)
- 『この指とまれ!!』(NHK、1995年)
- 『この指とまれ2』(NHK、1997年)
- NHKハイビジョンドラマ 『われ晩節を汚さず〜新夫婦善哉〜』
- 新春ワイド時代劇 『忠臣蔵〜決断の時』(テレビ東京、2003年1月2日) - とく 役
- 夏子と天才詐欺師たち(朝日放送、2010年8月14日) - 鏑木夏子 役
- 金曜プレステージスペシャルドラマ 『鬼女』(フジテレビ、2013年6月28日) - 主演:三崎真由美 役
- ドラマ特別企画 『居酒屋もへじ3 -嵐の恋-』(TBS、2014年8月4日) - 西川美香 役
- その他
- ナイトシャッフル(福岡放送) - 年数回イレギュラー出演
- てれび絵本「かぁちゃん怪獣」 - 朗読
- 第57回NHK紅白歌合戦(NHK) - 審査員
- やしきたかじんプロデュース(テレビ大阪)
- あどりぶランド(MBS) - ゲスト
- なまみつ(MBS)
- めちゃ×2イケてるッ!(フジテレビ)- 「やべっち寿司」コーナー出演
- さんまのまんま(2012年、関西テレビ)
映画
受賞歴
- 第47回芸術選奨新人賞 大衆芸能部門
- 第46回キネマ旬報賞 主演女優賞(『顔』)
- 第55回毎日映画コンクール 女優主演賞(『顔』)
- 第25回報知映画賞 最優秀主演女優賞(『顔』)
- 第22回ヨコハマ映画祭 主演女優賞(『顔』)
- 第38回菊田一夫演劇賞 大賞
著書
- わたし、へんでしょ?(2002年8月、バウハウス) ISBN 978-4894619067
脚注
テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞
テンプレート:毎日映画コンクール女優主演賞
- ↑ http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/45799/ 2007年06月25日ORICON STYLEニュース