紀伊水道
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紀伊水道(きいすいどう)は、和歌山県、徳島県、兵庫県淡路島によって囲まれる海域。東西・南北とも約50km。
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ランドサット7号 (Landsat 7) が撮影した紀伊水道。 ※表示環境によっては文字がずれることがあります。 |
名称の由来は、水道に沿って東部に位置し、かつての行政区画だった令制国の一つ、紀伊国(きいのくに)に因る。
地理
法的には瀬戸内海の一部とされているが、地理や気候様式などから太平洋側とされていることが大半である。 各県が面する海岸は以下の通り。
- 和歌山県 田倉崎(和歌山市)から日ノ御埼(ひのみさき、日高町、美浜町)まで
- 兵庫県 淡路島の生石鼻(おいしのはな、洲本市)から潮崎(南あわじ市)まで
- 徳島県 鳴門市から蒲生田岬(がもうだみさき、阿南市)まで
一部は瀬戸内海国立公園に指定されている。
大阪湾とは紀淡海峡(友ヶ島水道)で、播磨灘とは鳴門海峡で結ばれ、阪神方面や瀬戸内海から太平洋へ抜ける重要な航路が通じる。
紀伊水道に流れ込む主な川
- 和歌山県
- 徳島県
主な島
紀伊水道に面する自治体
- 和歌山県
- 徳島県
- 兵庫県
沿岸部の産業
農業
沿岸が概ね山がちなため、米作は小規模。伝統的に「有田みかん」等のミカン栽培が中心となっている。
工業
戦前から和歌山県和歌山市沖には、住友金属工業(現、新日鐵住金)の和歌山製鉄所や花王の和歌山工場が、戦後になると同県海南市(旧・海草郡下津町)に石油精油所(現東燃ゼネラル石油和歌山工場、丸善石油(現コスモ石油))が建設された。
水産業
沿岸には漁港が点在している。