正則高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
正則高等学校(せいそくこうとうがっこう、英称:Seisoku High School)は、東京都港区芝公園三丁目にある私立高等学校。学校法人正則学院が運営。
元々は男子校であったが、2000年(平成12年)度より共学化した。
概要
- 模擬試験や行事の準備が行われることはあるものの、2007年(平成19年)まで基本的には土曜日が休みで週休二日制であった。しかし2008年(平成20年)度からは毎週土曜日にも授業を行うようになった。
- 「本来の学校らしさ」を目標にしているため特進クラス等がない。
- 3年間クラス換えがなく、担任も変わらないという形態を執っている。
- 1970年代中頃から20年ほどの間は「進取と自由」を標榜して制服自由化などが行われたが、少子化に伴う男女共学化を機会に校則による管理の強化が図られ、この時点で制服着用義務も復活した。
- 隣接して芝中学校・高等学校がある。
沿革
- 1889年(明治22年) - 外山正一、元良勇次郎、神田乃武が正則予備校として創設。元良勇次郎は本学初代校長、第二代校長が神田乃武である。
- 1950年(昭和25年) - 男女共学化。
- 1956年(昭和31年) - 男女共学廃止。
- 1973年(昭和48年) - 教育科学研究会の創立者・城戸幡太郎(元北海道教育大学・学長)が校長に。
- 2000年(平成12年) - 男女共学化。
交通
部活動
運動部
- アメリカンフットボール部
- サッカー部
- 硬式野球部
- 軟式野球部
- 柔道部
- 剣道部
- 硬式テニス部
- ソフトテニス部
- 空手部
- サイクリング部
- バドミントン部
- バスケットボール部(男・女)
- バレーボール部(男・女)
- ワンダーフォーゲル部
- 陸上部
- 卓球部
- 水泳部
文化部
- 吹奏楽部
- 美術部
- 化学部
- 書道部
- 写真部
- 和太鼓部
- 演劇部
- 軽音楽部
- 生物部(休部)
- ダンス部
同好会
- 合唱同好会
著名な関係者
創立者
出身者
- 安益泰(作曲家・指揮者)
- 糸山英太郎(実業家・政治家)
- 岩永裕吉(同盟通信社社長、貴族院議員)
- 上田貞次郎(経済学者)
- 上野直昭(東京芸術大学学長)
- 梅野泰晴(劇団民芸)
- 近江俊郎(歌手)
- 奥山英志(事件リポーター)
- 小野田千代太郎(囲碁棋士)
- 大場磐雄(考古学者)
- 大矢英雄(画家・テンペラ画)
- 荻原井泉水(俳人・芸術院賞)
- 熊沢寛道(自称・皇位継承者)
- 蔵忠芳(俳優)
- 桑野信義(お笑いタレント・ミュージシャン)
- 榊寿之(元NHKアナウンサー)
- 佐藤尚武(駐ソ大使、外務大臣、参議院議長)
- 章士ショウ(中華民国の政治家)
- 春風亭柳朝(落語家)
- 関口保(南満州鉄道理事、蒙古聯合自治政府総務部長(総務長)。内務官僚)
- 関根要太郎(建築家)
- 高村智庸(事件リポーター)
- 谷崎精二(作家、英文学者、谷崎潤一郎の弟)
- 知葉友雄(元ラグビー選手)
- 中川健蔵(台湾総督、文部次官、東京府知事。内務官僚)
- 長與又郎(元東京大学学長)
- 中西一善(元衆議院議員)
- 中村素(IN強じん銅の発明者)
- 中村吉三郎(歌舞伎役者)
- 名取芳夫(元プロボクサー)
- 仁戸田六三郎(哲学者)
- ハービー・山口(写真家)
- 福原信三(写真家)
- 前田健二郎(建築家)
- 美川憲一(歌手)中退
- 三谷栄一(物語文学者)
- 森田健作(千葉県知事、タレント)
- 横田豊秋(俳優、映画監督)
- 吉田茂(内閣総理大臣)
- 与田輝雄(サックス奏者)
教職員
- 今泉忠義 - 正則中学の元国語科担当。(当時の教え子に三谷栄一。)
- 小松崎文夫 - 元国語科教員。作家。
- 佐々木直人 - 国語科講師。古典を担当。書道家として、佐々木乾龍名義で墨州に所属している。
- 中島徳蔵 - 正則中学で倫理を担当していた。国体を堅固すべき臣民教育に反するものとして物議を醸した哲学館事件を引き起こすなど、学問・思想・教育の自由を実践した開明的人物。東洋大学第六~七代学長を務める。
- 中野三敏 - 元国語科教員。文学者。
- 野田知佑 - 元英語科講師。フリーライター、カヌーイスト。
- 穂積誠 - 数学科講師。ベレ出版の「数学の基本やりなおしテキスト」の執筆に携わった。
- 宮川知久 - 国語科講師。俳優。