植苗駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
植苗駅(うえなええき)は、北海道苫小牧市字植苗にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線の駅。駅番号はH16。電報略号はウナ。
Kitacaの利用が可能であるが、カードの販売は行わない。
隣の美々駅同様、普通列車の一部は通過する。
駅構造
元々は2面3線の相対・島式複合ホームだったが、その後中線が廃止されて停留所化された。相対式ホームは上りホーム、元の島式ホームは下りホームとなっている。無人駅であり、自動券売機の設置がないことから、切符は車内で買い求める必要がある。簡易Kitaca改札機設置。
1 | ■千歳線(上り) | 苫小牧方面 |
---|---|---|
2 | ■千歳線(下り) | 南千歳・千歳・札幌・手稲・小樽方面 |
便所は駅舎内にある。男女共用の汲み取り式。
ファイル:Uenae-overbridge.jpg 跨線橋(2004年7月) |
ファイル:Uenae Stn Platform.jpg 乗り場(2011年11月) |
駅名の由来
アイヌ語の「ウェン・ナイ」(悪い川)より。
同様の地名は北海道内各地にあるが、何が「悪い」のかは大抵の場合わからない。 悪い理由があるとすれば「水質が飲用に適さない」「魚が獲れない」「川底が岩だらけで歩きにくい」などの理由だろう。 この植苗周辺の川がどの理由にあたるのかは不明。
駅周辺
植苗の集落。
歴史
ファイル:Uenae eki.jpg
1976年の植苗駅と周囲約1km範囲。下が苫小牧方面。単式と島式の複合ホーム2面3線だが、駅舎前にはホームが無く、元々島式ホーム1面だったのが、複線化の折に単式ホームを駅裏側に増設したため、少し変則的な形をしている。駅舎横の札幌側には貨物ホームと引込み線が残され、保線車らしき姿が見える。跨線橋はまだ無い。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
- 1926年(大正15年)8月21日 - 北海道鉄道(2代)札幌線の駅として開業。貨物駅。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 戦時買収により北海道鉄道が国有化。国有鉄道千歳線の駅となる。一般駅。
- 1945年(昭和20年)12月25日 - 貨物・荷物の取扱い開始。
- 1960年(昭和35年)8月1日 - 貨物取扱い廃止。
- 1980年(昭和55年)5月15日 - 荷物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)3月31日 - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
- 2008年(平成20年)10月25日 - ICカードKitaca使用開始。