木更津キャッツアイ 日本シリーズ
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テンプレート:Infobox Film 『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(きさらづキャッツアイ にほんシリーズ)は、2003年の日本映画で、人気テレビドラマ「木更津キャッツアイ」の映画化作品である。オープニングでは年をとった主人公たちを大物俳優たちが演じている。ユンソナ、内村光良がゲスト出演している。また、ドラマシリーズにも登場した哀川翔、氣志團らが再び本人役で登場した。興行収入15億円。
また2006年には、シリーズ完結編として『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』が公開された。
ストーリー
21歳にして余命半年と宣告されたぶっさん(岡田准一)。死の淵から蘇って半年後の夏—野球とビールに明け暮れる毎日を送っていると、氣志團が木更津でロックフェスティバルを開催することを知る。キャッツのメンバーもぶっさん作詞作曲のラブソングを新曲にひっさげて参加が決定。
そして突然、みんなの前に死んだはずのオジーが現れ、キャッツたちは大騒ぎ。山口先輩は出所した猫田を店長に元ストリップ劇場の木更津ホールを韓国パブに改装。そこで働く韓国人、ユッケ(ユンソナ)と出会ったぶっさんは、ひょんなことから一緒に伝説の赤い橋を彼女と渡り、急接近。
そんな中、美礼先生が高校時代に憧れていた、やっさいもっさいがめっぽう上手い笑顔の素敵な「微笑みのジョージ」が現れる。
キャスト
TVドラマにも登場した配役
本稿では、日本シリーズに特化した内容のみ記載する。テンプレート:Main2
- ぶっさん(田渕公平)
- 演 - 岡田准一 (V6)
- 今作では、TVドラマ最終回で語られた「1年間生き延びた」期間のうち、半年がたったころを舞台としているため生きて登場。それでも、後述の医師からは「(寿命は)あと半年」と言われている。
- 草野球「キャッツ」では、マスター・アニと共にベンチウォーマーに廻ってしまい、小学生の森山(演:森山直樹)より野球では信頼されていない。
- バンビ(中込フトシ)
- 演 - 櫻井翔(嵐)
- 今作では、冒頭で「ミスター木更津」に2年連続で選出されたことになっている。
- 当初はジョージがバンビに変装したと思われていたため、それが原因でぶっさんと再度不仲になる。
- うっちー(内山はじめ)
- 演 - 岡田義徳
- 今作においても裏での活躍が多い。尾行が趣味で、変装を試みるジョージを追跡したが、「西新宿美容外科」という漢字が読めなかった。途中ジョージの銃撃を受けるが、愛用のポケベルで命拾いしている。
- マスター(岡林シンゴ)
- 演 - 佐藤隆太
- 今作でも「野球狂の詩」マスター。相変わらず妻のセツ子には、「あんたぁ」と言われ頭が上がらない。
- アニ(佐々木兆)
- 演 - 塚本高史
- 日本史が苦手らしく、偽札作りの現場を目撃しても、野口英世と樋口一葉が分からなかった。
- モー子 / 黒モー子
- 演 - 酒井若菜
- 黒モー子は日本シリーズのみ登場。ぶっさん達が漂流した島の女ボスで、「アマゾネス軍団」を率いている。「やまくらさん」なる人から日本語を教わっているため、多少日本語が話せる。ぶっさんにマックスコーヒーを渡している。
- 山口(山口先輩)
- 演 - 山口智充(DonDokoDon)
- 今作では、韓国パブ「イチ2のサンチュッ」をオープンさせ、山口自ら現地で、韓国人ホステスのスカウトをしている。
- 猫田(猫田カヲル)
- 演 - 阿部サダヲ
- 今作では、前述の韓国パブの店長をしている。
- 男の勲章・店長
- 演 - 嶋大輔
- ジョージと同じ幼稚園にいて、幼少期もリーゼントであったことが明らかになっている。
- 竹田巡査
- 演 - 三宅弘城
- ミー子
- 演 - 平岩紙
- うっちーの父
- 演 - 渡辺いっけい
- 当初からゴミンゴ(不法投棄のゴミが集まったモンスター)の存在を知っており、煙草の吸殻をポイ捨てしたアニに英語で注意した。
- うっちーの母
- 演 - 宮地雅子
- セツ子
- 演 - 須之内美帆子
- 哀川 翔
- 演 - 哀川翔
- 冒頭で、「哀川翔主演映画1000本記念作品」として、『ヤクザ球団 VS テキヤ球団』という映画が上映された。これは当然架空の映画だが、日本シリーズが公開された後の2004年に、哀川翔主演映画100本記念作品として、実際に『ゼブラーマン』が公開されている(本作と同じ宮藤官九郎が脚本)。
- 氣志團
- 演 - 氣志團
- 今作では、メンバー全員が育った「甘えん坊ハウス」(TVドラマ第7話参照)の再度のピンチを察し、「ニュー甘えん坊ハウス」(木更津のネバーランド)建設資金稼ぎのため、「FUJIみ ROCK FESTIVAL」(略してフジロック)を企画する。「FUJIみ」とは、木更津駅西口の「富士見通り」のこと。
- 小峰
- 演 - ケーシー高峰(特別出演)
- 今作では、ジョージを18回誘拐している。今作でも医学用語(ダイアン・レイン)を披露している。
- オジー
- 演 - 古田新太
- TVドラマ中盤で既に死亡しているため、正確には「ジョージが変装したオジー」の役で出演。
- ローズ
- 演 - 森下愛子
- TVドラマ終盤で公助と結婚しているが、公助との間に男の子を妊娠している。男の子の名前は当初「田淵交尾」が候補にあがるも、最終的には「田淵平助」となった。
- 田渕 公助
- 演 - 小日向文世
- 前述のとおりぶっさんが余命いくばくないにも関わらず、「諸々の計算がずれて」ローズを妊娠させている。
- あさだ美礼(美礼先生)
- 演 - 薬師丸ひろ子
- 高校時代(木更津第一高校)時代はジョージの同級生で、おさげ髪だった。木更津第一高校では生徒会副会長をしていた。ジョージが警察に御用になった際「絵画の勉強のためニューヨークに行く」と嘘をつかれ、信じきっていた。連行される前には、そごうで買った腕時計をプレゼントしている。
日本シリーズから登場した配役
- 村田 ジョージ(微笑みのジョージ)
- 演 - 内村光良(ウッチャンナンチャン)
- 今作のみ登場。木更津第一高校時代は生徒会長で、「微笑みのジョージ」として学校を明るくしていた青年。絵とやっさいもっさいがやたらうまく、文化祭(汐香祭)では何人もの生徒を引き連れてやっさいもっさいを踊った。しかし美青年であるが故に、小峰社長に気に入られてしまい、絵の才能を見込まれ偽札作りに加担し、警察に御用になる。
- 本当の顔で木更津に戻ることを拒んでいたこともあり、バンビに整形しようとしたが整形外科医に断られ、特殊メイクを試みたが、メーキャップアーティストのミスでオジーになってしまった。自殺を決意して水に飛び込んだが死に切れず、うっちーによって発見され、キャッツアイのメンバーと出会う。うっちーの隣に家(船)を借りて原版を元に偽札作りをしていた。
- ユッケ
- 演 - ユンソナ
- 今作及びワールドシリーズに登場。山口が経営している韓国パブの従業員。哀川翔の映画を見ながら日本語を勉強している。そのため、覚えた日本語はヤクザ口調になっている。後にぶっさんと結婚する。
- モー子の父
- 演 - 船越英一郎(特別出演)
- 今作及びワールドシリーズに登場。ゴミンゴの暴走をオカリナを吹いて静めた。モー子とは明らかに言葉遣いが異なり、かなり丁寧な話し方をする。
- 医師
- 演 - 坂井真紀
- 今作のみ登場。ぶっさんに余命を聞かれても「あと半年」としか言わない。
- 整形外科医
- 演 - 金剛地武志
- 今作のみ登場。ジョージから整形を相談されるが、「元が違い過ぎる」という理由で断っている。
- メイクアップアーティスト
- 演 - 袴田吉彦
- 今作のみ登場。ジョージの特殊メイクを担当した。バンビになるはずが、手違いでオジーのメイクを施してしまう。
30年後のキャッツ
- 30年後のバンビ
- 演 - 中尾彬(特別出演)
- 和服姿で現れ、熱燗を飲んだ。ちなみに中尾彬は木更津市出身。
- 30年後のマスター
- 演 - 渡辺哲
- ぶっさんに似ているという理由で、ピザ助に出前を頼むときは、デリバリー担当に岩淵を指名する。腰にヘルニアを患っているためか野球は辞めており、たまに孫とキャッチボールをするぐらいに留めている。演じた渡辺は後に日本テレビ系ドラマ『ギャルサー』にて佐藤と親子役を演じる。
- 30年後のアニ
- 演 - 岩松了(友情出演)
- 膝に水がたまっているため、マスターと同じく野球はやっていない。
- 30年後のうっちー
- 演 - 渡辺いっけい
- 当初、岩松はうっちー役としてキャスティングされていたが、レオタード着用を拒否したため、アニ役として出演。そこで、うっちーの父役である渡辺いっけいが代理で30年後のうっちーを演じた。そのため、いっけいがレオタード姿(TVドラマ第1話でうっちーが着ていたキャッツ・アイの格好)で登場。
- 30年後のモー子
- 演 - 伊佐山ひろ子
- バンビと共に和服姿で現れた。しかし、岩淵が現れると「ぶっさーん」と駆け寄りキスをした。
- 岩淵
- 演 - 岡田准一 (V6)
- ぶっさんによく似たピザ屋(ピザ助)店員。上記『ヤクザ球団 VS テキヤ球団』を映画館で見ている途中にマスターに呼び出され、「野球狂の詩」でぶっさんの生まれ変わりのような扱いを受ける。
脚注