日本生命硬式野球部
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テンプレート:社会人野球チーム 日本生命硬式野球部(にほんせいめいこうしきやきゅうぶ)は、大阪府大阪市に本拠地を置き、日本野球連盟に所属する社会人野球チームである(練習グラウンドは大阪府吹田市に所在。)。
概要
歴史は古く、創部は戦前1929年までさかのぼる。戦後、大阪のみならず西日本を代表する名門チームとして、プロ野球選手を多数輩出。また、ミスターアマ野球こと杉浦正則(前監督)のように、日本代表選手も多数送り出している。
都市対抗野球は歴代チーム中最多の55回、日本選手権も30回(パナソニックの34回に次ぐ記録)の出場を誇る。また、近年では保険会社という側面から、選手の補強は基本的に大卒者であることを条件としているが、福留孝介などのようにプロ入り前提で一時的に高卒者の入社を許可した特例もあった。
1961年、4月20日に日本生命所属の柳川福三が中日ドラゴンズと契約し、プロ・アマ断絶のきっかけとなる柳川事件が起きている[1]。
設立・沿革
- 1929年 創部
- 1953年 都市対抗野球大会初出場
- 1961年 柳川事件勃発
- 1974年 日本選手権初出場(第1回大会)
- 1985年 都市対抗野球大会初優勝
- 1990年 日本選手権初優勝
- 1997年 都市対抗野球3度目の優勝
- 2002年 日本選手権2度目の優勝
主要大会の出場歴・最高成績
- 都市対抗野球大会 出場56回、優勝3回(1985,92,97年)
- 日本選手権 出場30回、優勝2回(1990、2002年)
- JABA東京スポニチ大会 優勝6回(1951,55,59,68,71,97年)
- JABAベーブルース杯争奪大会 優勝1回(1965年)
- JABA京都大会 優勝9回(1950,62,91-93,96,2003,06,13年)
- JABA岡山大会 優勝8回(1959-61,72,84,86,2003,04年)
- JABA四国大会 優勝4回(1978,88,93,94年)
- JABA高砂市長杯争奪大会 優勝1回(2002年)
- JABA広島大会 優勝1回(2002年)
主な出身プロ野球選手
太字は現役選手(2014年シーズン現在)
- 伊藤芳明:投手(1959年読売ジャイアンツ)
- 柳川福三:外野手(1961年中日ドラゴンズ)
- 中本茂樹:投手(1983年ヤクルトスワローズドラフト外)
- 田島俊雄:投手(1986年南海ホークスドラフト1位→ロッテオリオンズ)
- 米崎薫臣:内野手(1988年近鉄バファローズドラフト1位→阪神タイガース)
- 木村恵二:投手(1990年福岡ダイエーホークスドラフト1位→西武ライオンズ)
- 新谷博:投手(1991年西武ライオンズドラフト2位→日本ハムファイターズ)
- 大島公一:内野手(1992年近鉄バファローズドラフト5位→オリックス・ブルーウェーブ→東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 内匠政博:外野手(1992年近鉄バファローズドラフト3位)
- 仁志敏久:内野手(1995年読売ジャイアンツドラフト2位→横浜ベイスターズ)
- 福留孝介:内野手(1998年中日ドラゴンズドラフト1位→シカゴ・カブス→阪神タイガース)
- 下山真二:外野手(2002年大阪近鉄バファローズドラフト8巡→オリックスバファローズ)
- 佐藤充:投手(2003年中日ドラゴンズドラフト4巡)
- 渡辺亮:投手(2005年阪神タイガース大学生・社会人ドラフト4巡)
- 下敷領悠太:投手(2007年千葉ロッテマリーンズ大学生・社会人ドラフト5巡)
- 大島洋平:外野手(2009年中日ドラゴンズドラフト5位)
- 海田智行:投手(2011年オリックスバファローズドラフト4位)
- 小林誠司:捕手(2013年読売ジャイアンツドラフト1位)
- 柿田裕太:投手(2013年横浜DeNAベイスターズドラフト1位)
- 吉原正平:投手(2013年千葉ロッテマリーンズドラフト4位)
- 井上晴哉:内野手(2013年千葉ロッテマリーンズドラフト5位)
元プロ野球選手の競技者登録
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:都市対抗野球大会優勝チーム テンプレート:社会人野球日本選手権大会優勝チーム
テンプレート:日本生命保険相互会社- ↑ 中日新聞社刊「中日ドラゴンズ70年史」64ページ