川内駅 (鹿児島県)
テンプレート:出典の明記 テンプレート:駅情報 テンプレート:駅情報 川内駅(せんだいえき)は、鹿児島県薩摩川内市鳥追町にある、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)・肥薩おれんじ鉄道の駅である。
目次
概要
JR九州の九州新幹線(鹿児島ルート)と鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道の肥薩おれんじ鉄道線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。
旅客駅においては、かつては肥薩おれんじ鉄道線も鹿児島本線の一部でありJR九州の単独駅であったが、2004年の九州新幹線開業による並行在来線の経営分離により、現在はJR九州と肥薩おれんじ鉄道が駅構内を共用する共同使用駅となっている。
乗り入れ路線と列車の設定
新幹線は、速達型の「さくら」と各駅停車の「つばめ」の全列車が停車する。日中は主に「さくら」が1時間あたり2本停車し、この2本の「さくら」のうち熊本駅 - 鹿児島中央駅間を速達運転する列車と、この区間を各駅停車として運行する列車が交互に停車する。最速達型列車の「みずほ」は停車しない。
肥薩おれんじ鉄道線の列車は、土日祝日に運行される快速「オーシャンライナーさつま」と、普通列車の上下10本(土休日は上下8本)が隈之城駅に乗り入れる他は全て当駅発着となる。また、JR九州の車両は肥薩おれんじ鉄道線には乗り入れず、すべて当駅発着となる。鹿児島本線では朝と夜間に特急「川内エクスプレス」が1往復発着する。
また、九州新幹線の一部開業に伴うダイヤ改正から、鹿児島本線下り(串木野・鹿児島中央方面)最終列車の時刻が大幅に繰り下げられ、当駅に到着する下り最終の新幹線から接続できる時刻に発車するようになった(21時台半ば→23時台後半まで)。
歴史
- 1914年(大正3年)6月1日 : 川内線(後の鹿児島本線)の川内町駅 - 串木野駅間が開通したのに伴い、鉄道院(国有鉄道)の川内町駅(せんだいまちえき)として開業する[1]。
- 1922年(大正11年) : 川内線の西方駅 - 川内町駅間が開通する。
- 1924年(大正13年)10月20日 : 宮之城線の川内町駅 - 樋脇駅間が開通する。
- 1940年(昭和15年)10月1日 : 川内駅に改称する[1][2]。
- 1945年(昭和20年)
- 1959年(昭和34年)6月14日 : 駅舎を改築する。
- 1966年(昭和41年)10月1日 : コンテナ貨物の取扱を開始する。
- 1968年(昭和43年)10月1日 : みどりの窓口を新設する。
- 1970年(昭和45年)7月10日 : 営業センター(現 旅行センター)を開設する。
- 1973年(昭和48年)9月20日 : コンテナ貨物の取扱を廃止する。
- 1976年(昭和51年)7月1日 : 自動券売機を設置する。
- 1984年(昭和59年)2月1日 : コンテナ貨物の取扱を再開する。
- 1986年(昭和61年)11月1日 : 荷物の取扱を廃止する。
- 1987年(昭和62年)
- 2004年(平成16年)3月13日 :九州新幹線の新八代駅 - 鹿児島中央駅間が開業し、停車駅となる。鹿児島本線の八代駅 - 当駅間がJR九州から肥薩おれんじ鉄道に移管され、JR九州と肥薩おれんじ鉄道の分界駅となる。
- 2012年(平成24年)12月1日 : 同駅を含む鹿児島エリア在来線32駅におけるSUGOCAの供用を開始する。
駅構造
新幹線・在来線共に地上駅で、橋上駅舎を備える。九州新幹線の駅としては唯一の地上駅である。新幹線ホームは相対式ホーム2面2線、在来線・肥薩おれんじ鉄道ホームは島式ホーム1面2線で、南半分が3番線・4番線(在来線)、北半分が2番線・4番線(肥薩おれんじ鉄道)となっている。1987年に宮之城線が廃止されるまでは現在の在来線・肥薩おれんじ鉄道ホームのほかに宮之城・薩摩大口方面のホームが1面設置されていた。九州新幹線開業前は2面3線の構造だった。新幹線は鹿児島中央方で川内新幹線車両センターへの引込線が伸びている。
新幹線改札口はJR直営、在来線改札口はJR九州鉄道営業が受託している。みどりの窓口が設置されており、こちらはJR直営のスタッフが担当している。
肥薩おれんじ鉄道線は在来線ホームにも駅舎が設けられており、駅係員が改札業務や乗車券の販売などを行なっている。
JR鹿児島本線ではIC乗車カード「SUGOCA」の利用が可能である(相互利用可能ICカードはSUGOCAの項を参照)が、九州新幹線(当駅 - 鹿児島中央駅間含む)および肥薩おれんじ鉄道線での利用はできない。
自動券売機は新幹線用、指定席券売機、JR在来線用(ICカード・オレンジカード対応)、肥薩おれんじ鉄道用の各券売機が設置されている。また、在来線の改札内には簡易ICカードチャージ機が設置されている。
自動改札機は新幹線改札口と新幹線連絡改札口にのみ設置されている。JR在来線は簡易SUGOCA改札機のみが設置(ホーム上、肥薩おれんじ鉄道の駅舎前)されているほか、ICカード以外の乗車券や磁気定期券は駅係員が改札を行う。
新幹線・在来線・おれんじ鉄道ともに夜間滞泊が設定されている。
のりば
1・2 | テンプレート:Color鹿児島本線 | 串木野・伊集院・鹿児島中央方面 |
---|---|---|
3 | テンプレート:Color肥薩おれんじ鉄道 | (上り)阿久根・出水方面 |
4 | (上り)阿久根・出水方面</br>(下り)JR線直通 隈之城・鹿児島中央方面 | |
11 | ■九州新幹線(上り) | 博多・新大阪方面 |
12 | ■九州新幹線(下り) | 鹿児島中央行き |
3番線は1番線の北側にあるが線路は分断され、列車の直通は不可能。4番線と5番線の線路は繋がっており、貨物列車など直通する列車はここを通過する。4,5番線より出水方には留置線が3線設置されている。
- Sendai station interior.jpg
新幹線ホーム(2005年3月)
- Sendaihome.JPG
在来線ホーム(2013年2月)
- Sendaihome2.JPG
現在は使われていないホーム(2013年2月)
- JR Kyushu Sendai Station East Entrance.JPG
東口(2012年7月)
- Orange sendai.jpg
在来線ホーム端にあるおれんじ鉄道駅舎(2005年3月)
- Sendai-sta gate.jpg
JR在来線改札口と新幹線連絡改札口(2006年8月)
- Sendai Station (Before it rebuilds it) Kagoshima,JAPAN.jpg
旧駅舎(九州新幹線開業前日に撮影)
- Sendairyuti.JPG
出水方に設置されている留置線(2013年2月)
貨物駅
JR貨物の駅は、駅西口の北にある。1面1線のコンテナホームがある。駅の着発線とコンテナ荷役線は、駅北側(上川内駅方面)へ伸びる引上線を介して接続している。
当駅には、鹿児島貨物ターミナル駅から東京貨物ターミナル駅、名古屋貨物ターミナル駅および梅田貨物駅へ向かう上り高速貨物列車が1日3本停車する。下り列車は当駅には停車せず、荷役はすべて上り列車で行う。
取り扱う貨物は、コンテナ貨物(12ftコンテナ)のみである。また、産業廃棄物の取扱許可を得ている。
駅弁
かつて駅弁を販売していた西原弁当は2008年夏頃に休業し、その後は出水駅を拠点とする松栄軒の駅弁を構内のキヨスクで販売している。
主な駅弁は下記の通り。
- 薩摩黒豚丼[3]
- 「極」黒豚めし
- 特製おべんとう
- えびめし
- いかめし
上記のほか、東口にある「きやんせふるさと館」でも地元業者が製造した駅弁が販売されている。品目と製造業者は下記の通り。
- きびなご鮨弁当(食育の会かのこゆり)
- 川内きびなご鮨(食育の会かのこゆり)
- うなぎ弁当(日乃出屋仕出しセンター)
利用状況
JR九州の2012年度の1日平均乗車人員は2,961人、うち新幹線が1,468人、肥薩おれんじ鉄道は162人である。鹿児島県内のJR九州の駅としては、鹿児島中央駅に次いで第2位である。
2011年度の駅取扱収入は23億5,200万円で、JR九州の駅としては第11位である[4][5]。
九州新幹線開業後は、その速達効果が大きい[6]事から利用者が急増したテンプレート:要出典。特に鹿児島中央駅への利用客は九州新幹線部分開業前の予測を大幅に超えており、新幹線用定期乗車券「新幹線エクセルパス」当駅 - 鹿児島中央駅間の利用者数は2011年8月末時点で480人に達している。これは2011年8月末時点、九州新幹線の定期乗車券では全区間中最も利用者数が多い区間でもある[7]。
また、薩摩川内市周辺に多く立地する大手企業の事業所(工場)などの需要を見込んでテンプレート:要出典、九州新幹線部分開業時には最速達タイプの列車を除いてすべて当駅に停車していた。現在も「さくら」と「つばめ」の全列車が停車している。
年度別の乗車人員の推移は以下のとおり。
年度 | 乗車人員推移(1日平均) | ||
---|---|---|---|
JR | 新幹線 | 肥薩 | |
2004 | 2,555 | 1,003 | 185 |
2005 | 2,732 | 1,166 | 142 |
2006 | 2,781 | 1,230 | 151 |
2007 | 2,774 | 1,267 | 172 |
2008 | 2,760 | 1,289 | 173 |
2009 | 2,621 | 1,250 | 160 |
2010 | 2,727 | 1,280 | 147 |
2011 | 2,916 | 1,446 | 156 |
2012 | 2,961 | 1,468 | 162 |
駅周辺
- 薩摩川内市役所
- 薩摩川内市立平佐西小学校
- 日本年金機構九州ブロック本部鹿児島事務センター川内年金事務所
- 川内郵便局
- 鹿児島信用金庫川内支店
- 九州電力川内営業所
- 九州電気システム鹿児島支店川内駐在
- 東横イン川内駅東口
路線バス
駅前西口広場に停留所がある。
- 南国交通(隈之城、京セラ、川内高城温泉、西方・阿久根、五代・川内港(川内火力発電所)、久見崎(川内原子力発電所)・土川、樋脇方面)
- いわさきバスネットワーク(上川内、串木野・湯之元・鹿児島、純心女子大、羽島、樋脇、宮之城方面)
- 薩摩川内市コミュニティバス(「くるくるバス」(全路線)・市内横断シャトルバス・川内港シャトルバス・串木野新港線)
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 九州新幹線
- 鹿児島本線
- 特急「川内エクスプレス」始発駅
- テンプレート:Color快速「オーシャンライナーさつま」
- テンプレート:Color普通
- 川内駅 - 隈之城駅
- 肥薩おれんじ鉄道
- 肥薩おれんじ鉄道線
- 快速「オーシャンライナーさつま」
- 上川内駅 - 川内駅 - 串木野駅(鹿児島本線)
- 観光列車「おれんじ食堂」
- 阿久根駅 - 川内駅
- 普通
- 上川内駅 - 川内駅 - 隈之城駅(鹿児島本線)
- 快速「オーシャンライナーさつま」
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道
- 宮之城線
- 川内駅 - 薩摩白浜駅
脚注
関連項目
同じ表記・呼称の駅
- 仙台駅(せんだいえき)
- 宮城県仙台市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅。なお、同駅には川内駅と同様に新幹線駅が設けられており、駅名の読みが重複する唯一の例となっている。マルス発行の券面における駅名表記が片仮名書きのころは仙台駅と区別するため、川内駅は「(カコ)センタ゛イ」と表記されていた。
- 川内駅 (宮城県)(かわうちえき)
- 川内駅 (岩手県)(かわうちえき)
外部リンク
- テンプレート:外部リンク/JR九州駅
- 肥薩おれんじ鉄道 川内駅
テンプレート:鉄道路線ヘッダー テンプレート:九州新幹線 (鹿児島ルート) テンプレート:鹿児島本線 (鹿児島地区) テンプレート:肥薩おれんじ鉄道線 テンプレート:宮之城線
テンプレート:鉄道路線フッター- ↑ 1.0 1.1 『川内市史 下巻』p.552 川内市
- ↑ 昭和十五年 鉄道省告示第二百二号(鹿児島本線川内町停車場改稱、テンプレート:Ws)
- ↑ JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)428ページ
- ↑ 平成23年度決算発表 - JR九州
- ↑ 『南日本新聞』 2012年4月28日付 6面(JR九州収益最高 3月期連結駅収入、鹿中央2位)
- ↑ 鹿児島からの所要時間は、高速道路経由で約30分以上、一般道(国道3号)経由で約1時間20分、在来線で約50分かかるが、新幹線だと12分で到達できる。国道3号の道路時刻表もしくは薩摩川内市公式ウェブサイトの「薩摩川内市へのアクセス」を参照。
- ↑ 九州新幹線全線開業6ヶ月間のご利用状況について - JR九州