宮城県道10号塩釜亘理線
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宮城県道10号塩釜亘理線(みやぎけんどう10ごう しおがまわたりせん)は、宮城県塩竈市の国道45号交点から同県亘理郡亘理町の国道6号交点に至る主要地方道である。
概要
太平洋・仙台湾に沿って、塩竈市中心部付近を通る国道45号から、仙台塩釜港塩釜港区および仙台港区を経て、仙台空港の滑走路下をトンネルで潜り、亘理町中心部付近の国道6号に至る道路である。国道4号仙台バイパス、仙台東部道路、貞山運河などと並走している。新産業都市「仙台湾地区」の臨海工業地区を結んでおり、大型車の利用も多い。
仙台都市圏では「浜街道」と呼ばれている。当地では国道6号を「陸前浜街道」と言うことがあまり無いため、混同されずに使用されている。
閖上大橋南詰の変則五叉路交差点が渋滞箇所として知られているが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際には閖上大橋が事故で閉鎖され、かつ、同交差点の信号が停電で機能せず、避難する車も殺到したため大渋滞となり、車に乗ったまま津波にのまれて犠牲になった者が多数出た[1]。
仙台市の復興計画では、海岸堤防、防潮林に続く津波への多重防御の3段階目を当線とみなし、地盤から約6m盛り土した上に当線を通す予定になっている[2][3]。また、当線より海側は「災害危険区域」(建築基準法第39条)に指定する予定[2]。
路線データ
- 起点:塩竈市港町
- 終点:亘理町字旧館(亘理警察署前)
- 路線延長:42.1km(実延長)
- 本線(テンプレート:Googleマップ経路図)
路線状況
重複区間
- 塩竈市港町交差点 - 多賀城市八幡交差点:国道45号
- 多賀城市町前交差点 - 仙台市宮城野区中野石橋交差点:宮城県道23号仙台塩釜線
沿革
- 1972年(昭和47年)9月、仙台市・名取市境の名取川に架かる閖上大橋(渡船L=541m)が開通[4][5]。
- 1981年(昭和56年)6月20日、岩沼市・亘理町境の阿武隈川に架かる亘理大橋(渡船L=663m)が開通[4][6]。
- 1989年(平成元年)3月、高砂橋(L=203.0m)を含む新浜工区(L=3.5km)が開通[4]。
- 1990年(平成2年)8月、仙台空港のB滑走路2500m化に伴い、滑走路の下を通る仙台空港トンネル(L=517.0m)が岩沼市に開通[4][7]。
- 2006年(平成18年)4月、岩沼市の矢野目工区が開通[4]。
- 2011年(平成23年)
地理
通過する自治体
交差する道路
- 国道45号
- 宮城県道11号塩釜港線
- 宮城県道58号塩釜七ヶ浜多賀城線
- 宮城県道143号多賀城停車場線
- 宮城県道23号仙台塩釜線
- 宮城県道139号蒲生福田線
- 宮城県道137号荒浜原町線
- 宮城県道54号井土長町線
- 宮城県道129号閖上港線
- 宮城県道127号杉ヶ袋増田線
- 宮城県道20号仙台空港線
- 宮城県道125号岩沼海浜緑地線
- 宮城県道123号荒浜港今泉線
- 福島県道・宮城県道38号相馬亘理線
- 国道6号
- 宮城県道14号亘理大河原川崎線
脚注
関連項目
外部リンク
- (主)塩釜亘理線 下増田道路改良事業(宮城県)
- ↑ 証言 / 避難者大混乱、名取・閖上公民館 / 誘導あだ 多数の犠牲者(河北新報 2011年8月3日)
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:PDFlink(仙台市)
- ↑ 「塩釜亘理線」10キロに堤防機能 県道かさ上げ事業着手 宮城(産経新聞 2012年10月11日)
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 テンプレート:PDFlink(宮城県土木部)
- ↑ 名取の歴史「昭和40年代」(名取市)
- ↑ 宮城県観光のあゆみ(宮城県)
- ↑ 名取の歴史「平成元年~9年」(名取市)
- ↑ 仙台市道路交通規制状況(宮城県警察 2011年4月3日17時40分更新)
- ↑ 通行止めの解除について(仙台市若林区)