大河原町

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テンプレート:Infobox 大河原町(おおがわらまち)は、宮城県仙南圏の中央に位置するである。

概要

白石川堤の「一目千本桜」で有名。また、夏は町内中にラベンダーが咲き揃う。冬は白石川に白鳥が飛来する。

観光以外の面として、広域行政機関が所在する仙南行政の中心地となっている。更に、国道4号に面し、この道路沿いを核として発展を遂げつつある。一方で、かつての中心街であった駅前や本町・中町の商店街は寂れ、仙台方面を志向する人々へのベッドタウン化が進んでいる。

駅前周辺の補足

駅前には行政主導で作られた複合商業施設があるが、1階の大部分がテナント未定である。町の中心は完全に国道沿いに移っている。

地理

町の中心部を白石川が流れる。

大河原町は、地理的に柴田郡柴田町白石市角田市・柴田郡村田町からの人や車の流れが交わる位置にあり、宮城県南部の交通の要衝となっている。このため、町内の国道4号バイパス沿いには中小の店舗が林立し、宮城県南部随一の集客力を持つ商業地区となっている。

歴史

藩政時代には奥州街道沿いの大河原村には大河原宿が設置され、宿場町を形成していた。

  • 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制施行にともない、大河原村・小山田村・大谷村・福田村の計4か村が合併して大河原町が発足。
  • 昭和31年(1956年)9月30日 - 金ヶ瀬村と合併し、新制の大河原町が発足。
  • 平成14年(2002年)12月25日 - 柴田町村田町・大河原町合併協議会を設置し、合併に向かって協議を進めるが決裂。平成16年度末をもって合併協議会は廃止された。協議決裂の原因は、新市名が柴田市に決まったことに加え、合併後の市役所仮庁舎も柴田町役場に決まったことで、大河原町民に合併協議への不信感が生まれたことが要因とされる。

なお、伊達政宗に従った大河原村出身の鉄砲足軽が仙台城下町東八番丁に居住したため、東八番丁は「大河原町」(仙台弁発音:おがらまち)との別称でも呼ばれた[1]

町名の由来

「大きな川を有する原」という意味ではない。「多くの河が合流する(逢う)原」という意味である。即ち、「逢河原」から「大河原」へと変化した。その地に「大河原宿」が設置され、人、物の交流の場となり、今日の「大河原」の基礎がつくられた。

行政

  • 現町長:伊勢敏(2012年10月-:1期目)
  • 歴代町長
昭和の合併以前
氏名 就任 退任 備考
1 太田荘十郎 明治22年(1889年)4月21日 明治26年(1893年)4月20日
2 高橋忠助 明治26年(1893年)4月22日 明治29年(1896年)9月12日
3 太田荘十郎 明治29年(1896年)9月23日 明治32年(1899年)6月26日 再任
4 渡辺紋十郎 明治32年(1899年)7月1日 明治33年(1900年)2月25日
5 太田荘十郎 明治33年(1900年)2月26日 明治34年(1901年)9月30日 三任
6 富沢頼孝 明治34年(1901年)10月11日 明治37年(1904年)12月24日
7 大場善助 明治38年(1905年)3月3日 大正5年(1916年)11月20日
8 渡辺音治 大正6年(1917年)11月21日 大正8年(1919年)3月7日
9 大須賀一善 大正8年(1919年)4月16日 大正8年(1919年)7月31日
10 須嶋豊治 大正9年(1920年)1月23日 大正9年(1920年)10月5日
11 飯淵辰一郎 大正11年(1922年)5月22日 大正13年(1924年)5月26日
12 佐藤源十郎 大正13年(1924年)7月3日 昭和7年(1932年)7月2日
13 大槻鶴吉 昭和7年(1932年)7月3日 昭和12年(1937年)3月3日
14 庄司一郎 昭和12年(1937年)3月20日 昭和20年(1945年)12月23日
15 三浦孫一郎 昭和21年(1946年)2月5日 昭和24年(1949年)1月16日
16 吉田新三郎 昭和24年(1949年)2月23日 昭和31年(1956年)9月29日
昭和の合併以後

初代 - 佐藤源十郎

地域

人口

テンプレート:人口統計

行政

防災

  • 仙南地域広域行政事務組合大河原消防署
  • 大河原町消防団

教育

高等学校

中学校

  • 大河原町立大河原中学校
  • 大河原町立金ヶ瀬中学校

小学校

  • 大河原町立大河原小学校
  • 大河原町立金ヶ瀬小学校
  • 大河原町立大河原南小学校

郵便

  • 大河原郵便局(集配局)
  • 大河原桜町郵便局  
  • 大河原幸町郵便局 
  • 金ケ瀬郵便局 

交通

鉄道

バス

  • ミヤコーバス
    • 川崎線
      大河原駅前 - 沼辺 - 村田営業所 - 川崎
    • 仙台南線
      大河原駅前 - 宮大橋 - 蔵王町役場 - 遠刈田温泉
      大河原駅前 - 宮小学校前

道路

一般国道
都道府県道

産業

本社を置く企業

菓匠三全(『仙台銘菓萩の月」』で知られる。「仙台」の指し示す範囲については「仙台」参照)の工場があり、工場所在地が従来本社となっていたが、現在は仙台市青葉区の「広瀬通り 大町本店」に本社を移している。

名産品

「一目千本桜」という名称で、日本酒味噌醤油などが販売されている。 「和豚もちぶた」という名のブランドが飼育されている。

白石川の美景

冬季の早朝に見る白石川は美しい。また、白石川には毎年、大量の渡り鳥カモ類やコハクチョウオオハクチョウ)が飛来する。

白石川の両岸には、隣の柴田郡柴田町にかけて約8km、約1200本の桜並木が続いており、「一目千本桜」として町民に親しまれている。桜の季節(例年4月中旬が見頃)には、直ぐ横を走るJR東北本線の電車もこの区間は徐行運転を行う。この一目千本桜は、宮城県では柴田町の船岡城址公園とともに日本さくら名所100選の地に選ばれ、桜の季節は毎年多くの観光客が訪れる。

8月中旬頃に行われる「おおがわら夏まつり」の花火大会は、仙南地域では一番歴史が古い。

当町出身の有名人

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

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  1. 資料6(仙台市・歴史的町名復活検討委員会