和泉村 (福井県)
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テンプレート:Infobox 和泉村(いずみむら)は、福井県の奥越前(奥越)地区にある福井県で最東端にあり、岐阜県と接していた村。
2005年11月7日、大野市へ編入のため廃止となり、属していた大野郡も消滅した。旧村役場は現在、大野市和泉支所となっている。
目次
地理
岐阜県の県境付近の高い山々のそびえる場所に位置している。村内を九頭竜川が貫流しており、九頭竜ダムもある。
隣接していた自治体
歴史
- 江戸時代は美濃国の郡上藩領。
- 福井県の嶺北は北陸方言が主流であるが、和泉村の住民の話し言葉は東海東山方言の美濃弁の影響が濃厚である。
- 当初は同じ大野郡の石徹白村も合併する話も浮上していたが、同村は岐阜県郡上郡白鳥町と越境合併したため、現在は岐阜県郡上市である。ただし、石徹白とは九頭竜川の流域同士であったり越美線(越美北線)の延長予定地であったりと、何かとつながりが深く、地形も白鳥側より和泉側のほうが険しくない。しかし、冬季になると、白鳥方面は通行できたものの、和泉方面は通行止となったため、福井県庁など官公庁へ行くのに岐阜回りになって不便だった等の理由で、白鳥町との合併を選んだ経緯がある。
沿革
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 下穴馬村・上穴馬村が合併して発足。
- 1958年(昭和33年)10月14日 - 石徹白村の一部(三面・小谷堂)を編入。
- 2005年(平成17年)11月7日 - 大野市に編入。同日和泉村廃止。
行政
合併直前の村長は山本一郎。
経済
産業
名産品としてワラビ・ゼンマイなどの山菜やアユ・コイ・イワナ・マスなどの魚が揚げられる。
- 産業別人口(2005年国勢調査)
- 第一次産業 67人
- 第二次産業 77人
- 第三次産業 237人
姉妹都市・提携都市
地域
健康
- 平均年齢 49.1歳(2005年国勢調査)
- 村内には「和泉村診療所」ただひとつしか医療機関が存在しない。医師も一人だけである。
教育
- 和泉村立朝日小学校(和泉村朝日14番地)
- 和泉村立和泉中学校(和泉村朝日34番地)
交通
鉄道路線
村内にはJR西日本越美北線が通っている。中心となる駅は九頭竜湖駅である。
バス路線
- 和泉村
- 九頭竜湖駅を拠点に村営バス3路線(運行はタクシー会社に委託)。冬季を除き平日片道1本のみ越前大野駅(大野市)へ乗り入れている。
道路
- 高規格幹線道路
- 一般国道
- 村内を走る一般国道:国道158号
- 都道府県道
- 村内を走る都道府県道:
- 岐阜県道・福井県道127号白山中居神社朝日線
- 福井県道174号上大納下山線
- 福井県道230号大谷秋生大野線
- 村内を走る都道府県道:
郵政・通信
市外局番
- 全域0779(市内局番は60~71、77~89) 。勝山市、大野市及び福井市(旧美山町域)と同一エリアであるが、市外局番が異なる旧美山町域(市外局番が07797、市内局番は2~6) へ通話の時は市外局番が必要である。
地上波テレビ放送
- 村内にある共同受信施設(岐阜県郡上中継局から受信したもの)により、中京広域圏のCBCテレビと名古屋テレビ放送を視聴することが出来る。ただ、NHK岐阜放送局、東海テレビ放送、中京テレビ放送、岐阜放送を受信してほしい村民の声も少なくない。なおNHK岐阜放送局、東海テレビ放送、中京テレビ放送、岐阜放送はケーブルテレビ(和泉ケーブルネットワーク)での再送信は行われておらず、一般家庭個人で高性能アンテナ(NHK岐阜放送局、東海テレビ放送はVHF多素子アンテナ《郡上中継局のVHFチャンネルは4、6、8、10、12を使っているためハイチャンネル用でもCBC、NBNも含めてVHF全局受信可》を岐阜県郡上中継局方向へ向ける。中京テレビ放送、岐阜放送はUHF多素子(30素子など)パラスタックアンテナを郡上中継局または白鳥中継局の方向へ向ける 白鳥中継局に向けるとNHK岐阜放送局のテレビ放送も受信可能)とブースターをつけなければ上記の放送局を受信することができない(場所により受信感度は異なる)。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
レジャー
- 春は桜がきれいで花見客がある。
- 夏は九頭竜川での川下りの客がある。
- 秋は紅葉を見に来る客がある。
- 冬はスキー客がある。
- 福井和泉スキー場
- 九頭竜スキー場
- IZUMIクロスカントリースキー場
- 九頭竜国民休養地
観光
温泉
- 村内に九頭竜湖温泉 がある。
祭り
- 新緑まつり(5月ごろ)
- 紅葉まつり(10月末)
- かまくらまつり(冬)
和泉村出身の有名人
参考文献
- 『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。