吹田機関区
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テンプレート:車両基地 吹田機関区(すいたきかんく)は、大阪府吹田市にある日本貨物鉄道(JR貨物)の機関区である。
概要
東海道・山陽本線の主な高速貨物列車などを牽引する機関車が所属しており、運用範囲は広い。
日本国有鉄道時代は大阪鉄道管理局に属していた。かつては蒸気機関車とディーゼル機関車が所属する吹田第一機関区と電気機関車が所属する吹田第二機関区に分かれていたが、1984年(昭和59年)2月1日付の組織改編で当機関区に統合された[1]。
所在地
大阪府吹田市平松町1番1号
所属車両に表示される略号
「吹」 - 吹田を意味する「吹」から構成される。
吹田第一機関区と吹田第二機関区が存在した当時の略号は、それぞれ「吹一」「吹二」であった。
所属車両
2013年(平成25年)2月14日現在の所属車両である[2]。
電気機関車
- 0番台12両と、100番台33両の計47両が所属している。
- 900番台1両と、0番台19両の計20両が所属している。
- 100番台27両が所属している。
1996年(平成8年)から2000年(平成12年)まで東海旅客鉄道(JR東海)静岡車両区に所属していたEF58形122・157号機が当区へ車輪削正のために入場していた。
過去の所属車両
- DD13形ディーゼル機関車
- 1958年(昭和33年)から吹田第一機関区に配置された。
- DD51形ディーゼル機関車
- 2011年(平成23年)2月28日時点で500番台3両と、800番台4両の計7両が配置されていたが、おおさか東線電化に伴い、定期運用を失った。
- DE10形ディーゼル機関車
- 2011年(平成23年)2月28日時点で1000番台6両と、1500番台8両の計14両が配置されていたが、2011年3月のダイヤ改正以後岡山機関区に転出した。ただし、その後も岡山機関区所属のDE10形が数両常駐し、吹田貨物ターミナル、安治川口などで入換用機関車として、川崎重工業や近畿車輛からの甲種輸送牽引機として使用されている。
- DE11形ディーゼル機関車
- 梅田、安治川口、梅小路などで入換用機関車として使用されたが、1987年(昭和62年)に全車廃車となった[3]。
- EH10形電気機関車
- 1954年(昭和29年)から吹田第二機関区に新製配置され、最大で32両が所属していた。1982年(昭和57年)までに全車廃車となった。
- EF60形電気機関車
- 1960年(昭和35年)から吹田第二機関区に新製配置された。
- EF65形電気機関車
- 1965年(昭和40年)から、0番台が吹田第二機関区に新製配置された[4]。1967年(昭和42年)には500番台(F形)、1985年(昭和60年)には1000番台(PF形)が転入してきた[5]。
- 国鉄分割民営化時点では0番台・1000番台が20両(50・54 - 63・71 - 76・1092・1138・1139号機)所属していたが、EF66形100番台の増備に伴うEF65形の転出により、1990年(平成2年)に配置はなくなった[5]。
乗務員乗務範囲
- 吹田信号場 - 稲沢駅間
- 吹田信号場 - 西岡山駅間
- 吹田信号場 - 敦賀駅間
- 吹田信号場 - 大阪貨物ターミナル駅間
- 吹田信号場 - 梅田駅 - 安治川口駅間
- 吹田信号場 - 百済貨物ターミナル駅間
- 吹田信号場 - 徳庵駅間
脚注
関連項目
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- ↑ 『復刻版国鉄電車編成表』1986.11ダイヤ改正、ジェー・アール・アール 、交通新聞社、p.248 ISBN 9784330106090
- ↑ 2013JR貨物時刻表、社団法人鉄道貨物協会
- ↑ 『復刻版国鉄電車編成表』1986.11ダイヤ改正、ジェー・アール・アール 、交通新聞社、pp.116, 203 ISBN 9784330106090
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 5.0 5.1 テンプレート:Cite book