丸出だめ夫

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVDrama テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer丸出だめ夫』(まるでだめお)は、森田拳次作の漫画作品。または、この作品に登場する架空の人物で主人公の名前。

概要

1964年から1967年まで週刊少年マガジンにて連載された。単行本は秋田書店のサンデーコミックスで全3巻、後に講談社のマガジンコミックスで全12巻刊行されているが、いずれも絶版しており、後述のアニメ版が平成になって放送されても復刻される事は無かった。そのかわりにたけばやしテツによるコミカライズ版がコミックボンボンで連載され、単行本が1冊刊行されたが、2巻以降は出版されずに終わっている。

テレビドラマ化され、1966年3月7日から1967年2月27日まで日本テレビ系で毎週月曜18:00 - 18:30の時間帯に放送された。モノクロ・全52話。最終回放送の翌週から、同時間帯で1968年2月26日まで再放送された。提供スポンサーは古谷製菓

後にテレビアニメ化され、1991年11月2日から1992年9月26日までフジテレビ系で毎週土曜18:30 - 19:00の時間帯に放送された。カラー・全47話。

ストーリー

勉強も運動も何をやってもだめな小学3年生、丸出だめ夫と科学者で父親のはげ照が発明したポンコツロボットのボロットが繰り広げるドタバタコメディ。だめ夫とボロットの関係は、後ののび太ドラえもんの関係にかなり近い。

ボロットは言葉を話せず、板に自分の気持ちを書いて意思表示をしていたが、連載中に放映されたドラマ版ではその再現が難しいため、普通に話していた[1]。ドラマが人気を博すると、連載漫画のボロットもドラマにあわせて普通に話すようになった[1]。アニメ版は、話と板書きのどちらもできるようになっている。

登場人物

実写・アニメ共通キャラ

丸出だめ夫(声優:鉄炮塚葉子 / 演:保積ぺぺ
主人公。名前どおりに勉強、運動まるでダメだが心優しい少年。
丸出はげ照(声優:田の中勇 / 演:十朱久雄
主人公の父。ボロットなどを発明した、ノーベル賞を取れそうで取れない天才科学者。名前のとおり、頭のてっぺんが禿げている。
ボロット(声優:田中真弓 / 声:辻村真人
はげ照によって作られたロボット。意外としっかりものであり、おさんどん担当でもある。

アニメのみのキャラ

夢代(声優:滝沢久美子
だめ夫の母ではげ照の妻。故人。心優しくしっかりした母親。幽霊として遺影から登場し、時折ボロットの相談相手になる。
山田咲子(声優:松井菜桜子
だめ夫たちのクラスの担任の女教師。美人。
凄井金子(声優:松井菜桜子)
だめ夫のクラスメイト、凄井金持の母。息子同様の髪型と性格をしている。
タダノトンマ(声優:折笠愛
トテモノロリ(声優:鈴木みえ
ウメコ(声優:白鳥由里
モモコ(声優:白鳥由里)
だめ夫のクラスメイトで双子の姉妹。姉妹でクラス委員をしている。容姿はかわいいが性格は悪い。だめ夫を事あるごとにバカにしている。
ヘンナ・ヘンナー(声優:緒方賢一
だめ夫の近所に住む、日本人が忘れてしまった日本人の心を持つアメリカ人。毎週登場する際に、自称“日本人の心の故郷”にちなんだ格好(コスプレ)で登場する。一応は善人。
凄井金持(声優:松本梨香
だめ夫のクラスメイト。家が金持ちの子供で、性格はそのステレオタイプ。
丸出ジャマ江(声優:片岡富枝
だめ夫の叔母ではげ照の妹。はげ照を再婚させるために、邪魔なボロットを追い出そうとする。
サブちゃん(声優:千葉繁
ボス(声優:八奈見乗児
部下A(声優:亀山助清
部下B(声優:丸山裕子
おまわりさん(声優:鈴木勝美
ヌー坊(声優:島田敏
だめ夫のクラスメイト。ドンくさい。17話でだめ夫のクラスに転校してくる。超能力が使えると嘘を付いてクラスの皆をだますが、幽霊のふりをしたボロットとヘンナーに嘘を暴かれる。

テレビドラマ版

本作のポジフィルムは、サンプル用に残した第1話以外は処分され、現存していない。2005年頃、第1話がスカパー!で放映されている[2]

スタッフ

主題歌

オープニングのラストは、だめ夫のイラストを突き破って、メガネのない実写のだめ夫(保積ペペ)が登場、そこへアニメのだめ夫が「君、誰?」と現れ、実写だめ夫が「ボク、丸出だめ夫。」と言うと、アニメだめ夫が「じゃあ君、これがなきゃあ。」と言いながら、実写だめ夫にメガネをかけて終わる。その後に提供クレジットが出され、ボロットが「テーキョー、フルヤセイカ。」と提供コメントをする。

視聴率

  • 初回視聴率:19.8%
  • 最高視聴率:27.0%

放映リスト

  1. ボロット君誕生 1966年3月7日放送
  2. そのウソほんと? 1966年3月14日放送
  3. 野球はだめ夫 1966年3月21日放送
  4. ダイヤ泥棒 1966年3月28日放送
  5. びり脱出作戦 1966年4月4日放送
  6. ボロット君家出の巻 1966年4月11日放送
  7. お家騒動の巻 1966年4月18日放送
  8. がんばれベンチャーズの巻 1966年4月25日放送
  9. われらビリっこの巻 1966年5月2日放送
  10. お見合いストップゲリラ作戦の巻 1966年5月9日放送
  11. 万事さかさまの巻 1966年5月16日放送
  12. ボロットのアルバイトの巻 1966年5月23日放送
  13. ボロットの遠足の巻 1966年5月30日放送
  14. 少年パトロール隊の巻 1966年6月6日放送
  15. テストカーの秘密の巻 1966年6月13日放送
  16. 大暴れ0点お化けの巻 1966年6月20日放送
  17. 取りそこなった身代金の巻 1966年6月27日放送
  18. 世界最大の七夕の巻 1966年7月4日放送
  19. ボロット2号誕生の巻 1966年7月11日放送
  20. さよならボロット2号の巻 1966年7月18日放送
  21. ボロット竜宮へ行くの巻 1966年7月25日放送
  22. びっくり宝探しの巻 1966年8月1日放送
  23. ハッスル偉人伝の巻 1966年8月8日放送
  24. うなぎレーシングの巻 1966年8月15日放送
  25. ボロット災難の巻 1966年8月22日放送
  26. 恐竜まかり通るの巻 1966年8月29日放送
  27. 黒ん坊コンテストの巻 1966年9月5日放送
  28. メガトン台風頭上にありの巻 1966年9月12日放送
  29. だめ夫 透明人間になるの巻 1966年9月19日放送
  30. 酋長になりそこなったけどの巻 1966年9月26日放送
  31. ボロットのエン魔大王の巻 1966年10月3日放送
  32. 大空高く舞い上がれの巻 1966年10月10日放送
  33. 盗まれたテスト用紙の巻 1966年10月17日放送
  34. 磁石魔ロボットの巻 1966年10月24日放送
  35. イタズラ九官鳥の巻 1966年10月31日放送
  36. ボロットの一日消防署長の巻 1966年11月7日放送
  37. 日本一ゼッケン0の巻 1966年11月14日放送
  38. 柔道まるで三四郎の巻 1966年11月21日放送
  39. 柔道0段の巻 1966年11月28日放送
  40. くすり騒動の巻 1966年12月5日放送
  41. 殺人光線銃完成の巻 1966年12月12日放送
  42. カムカム・サンタクロースの巻 1966年12月19日放送
  43. ふたりのだめ夫の巻 1966年12月26日放送
  44. 一席お伺いいたしますの巻 1967年1月2日放送
  45. タイムマシンの巻 1967年1月9日放送
  46. だめ夫危機一ぱつの巻 1967年1月16日放送
  47. ボロットの自転車競走 1967年1月23日放送
  48. 殺人鬼登場の巻 1967年1月30日放送
  49. 父ちゃん転任の巻 1967年2月6日放送
  50. 毒ガスボロットの巻 1967年2月13日放送
  51. スタジオは大騒ぎの巻 1967年2月20日放送
  52. ブラボー火星人! 1967年2月27日放送

ソノシート

朝日ソノラマソノシートは、まずテレビ化前の1965年9月に第1集(商品ナンバーM23)を発売、収録されたテーマ曲は「丸出だめ夫の歌」で、テレビで使用された曲とは別曲であり、また収録ドラマ「ありゃこの100点は?」では、だめ夫役は保積ではなく曽我町子、はげ照役は十朱ではなく人見明だった。その後テレビ化に合わせて1966年3月に第2集(同・M40)を発売し、同時に第1集を、テレビ版の曲を追加し、だめ夫役・はげ照役をそれぞれ保積・十朱に変更してリニューアル再発売した(同・M39)[3]

また1966年には本作の他、『レインボー戦隊ロビン』・『忍者ハットリくん(実写版)』・『バットマン(実写版)』の主題歌を集めた「びっくり大マンガ」(同・M48)を発売した[4]

テレビアニメ版

スタッフ

  • 原作:森田拳次
  • 製作:布川ゆうじ
  • プロデューサー:清水賢治・金田耕司(フジテレビ)、木村京太郎読売広告社)、萩野賢(ぴえろ
  • 企画:嶋村一夫(読売広告社)
  • シリーズ構成:浦沢義雄
  • キャラクターデザイン:岸義之
  • 美術監督:池田祐二
  • 撮影監督:福島敏行
  • 音楽:本間勇輔
  • 音響監督:水本完
  • 総監督:鴫野彰
  • 脚本:浦沢義雄、静谷伊佐夫、西紀寺史雄、小山高生橋本裕志大橋志吉ごとうかずひこ、新井玲子
  • コンテ:鴫野彰、うえだしげる、横山広行、高橋資祐水野和則、榎本明広、阿部紀之、小柴純弥
  • 演出:小柴純弥、うえだしげる、横山広行、新房昭之、水野和則
  • 作画監督:増谷三郎、榎本明広、川端宏、高橋資祐、榎本明広、岸義之
  • 美術:池田祐二、高橋忍、長崎斉、工藤英昭
  • 背景:スタジオワイエス、WON PRODUCTION
  • 動画検査:坂詰かよ、山田玲子、豊島光子
  • 色指定:石田幸恵、いわみみか、本村善美、関三恵子
  • 動画:ぴえろ作画室、ぴえろ福岡分室、成宝洋行
  • 仕上検査:木村正、篠塚好美
  • 仕上:成宝洋行
  • 特殊効果:村上正博
  • 撮影:高橋プロダクション
  • 編集:厨川治彦、植松淳一((株)ファルコン)
  • タイトル:マキ・プロ
  • 現像:東京現像所
  • 音響制作:ザックプロモーション
  • 効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション
  • 調整:成清量(整音スタジオ)
  • 録音:整音スタジオ
  • 広報:川崎悦子(フジテレビ)、内田博道(スタジオぴえろ)
  • 制作デスク:小野達矢、松本彩乃、松本沙和恵
  • 制作進行:矢尾板克之、藤原浩幸、戸川剛、佐々木勝美、今井真也
  • 文芸:池田日出子
  • 制作:フジテレビ、読売広告社、スタジオぴえろ

主題歌

各話リスト

話数 サブタイトル 放送日
1 ボロットはロボットだボヨ 1991年
11月2日
2 ボロット売ってボロもうけ! 11月9日
3 ワンツーパンチで百点めざせ 11月16日
4 ジャマ江はいじわるおばさん 11月23日
5 父ちゃんの仮病はつらいよ!! 11月30日
6 金のボロット 銀のボロット 12月7日
7 だめ夫がダメ夫でなくなる日 12月14日
8 父ちゃんはサンタクロース 12月21日
9 だめ夫もスキーに連れてって 12月28日
10 お年玉はお釜型タイムマシン 1992年
1月4日
11 勝つと思うな思えばだめ夫 1月11日
12 フーテンのボロットだボヨ! 1月18日
13 ブラックコブラ団あらわる 1月25日
14 だめ夫は天才サッカー少年 2月1日
15 これが真実!? 弱虫金太郎 2月8日
16 ヘンナーママはカウボーイ 2月15日
17 転校生はウソつきヌー坊 2月22日
18 夕日に消えただめ夫の初恋 2月29日
19 ボロットの巨大な御先祖様 3月7日
20 時をかけるだめ夫の母ちゃん 3月14日
21 だめ夫、涙のアルバイト 3月21日
22 サブちゃんが恋した婦警さん 3月28日
23 情けは金持ちのためならず?! 4月11日
24 理科室にガイコツおばけが… 4月18日
25 ウソつきヌー坊と正直UFO 4月25日
26 若き信長の野望 5月2日
27 ボス、涙の親孝行?! 5月9日
28 だめ夫のヒーロー大変身 5月16日
29 ユーレイ母ちゃんは名探偵! 5月23日
30 黄金のカールルイスフット! 5月30日
31 だめ夫のシンデレラ救出作戦 6月6日
32 ボロットが反乱する日? 6月13日
33 リモコンボロットだボヨ〜ン 6月20日
34 幸せは歩いてくるよ夢の中 6月27日
35 本物どっち? ボロットが二人 7月4日
36 笑う梅雨前線 7月11日
37 黄門さまのディスカバー東京 7月18日
38 カミナリ様は電気がこわい?! 7月25日
39 忍者だめ夫、ただいま参上! 8月1日
40 恋するタルボサウルス 8月8日
41 さよならリトルマーメイド 8月15日
42 お菊の弟子の幽霊ひまわり 8月22日
43 大さむ小さむ山からきた雪男 8月29日
44 対決ドッジボールの天才兄弟 9月5日
45 じゃじゃ馬姫さま乗馬の名人 9月12日
46 世界征服より愛が好き!? 9月19日
47 さよなら僕のボロット 9月26日

ネット局

無印=同時ネット局 ※=時差ネット局

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:前後番組 テンプレート:前後番組

テンプレート:講談社児童まんが賞
  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
  2. 「1本だけ残っているそうで、昨年、30数年ぶりにスカパー! で見ました。」『ぼくらが大好きだった特撮ヒーローBESTマガジン VOL.11』(講談社2006年)P.26-28「穂積ペペ スペシャルインタビュー」内における穂積の発言より。なお保積によれば、毎回のゲストにはトニー谷由利徹磯村みどり、悠木千帆(後の樹木希林)、結成して間もなかったコント55号萩本欽一坂上二郎)ら、喜劇系を中心に多彩な顔ぶれが出演していたという。
  3. 「懐かしのソノシート世界」(朝日ソノラマ)37頁 1996年
  4. 「懐かしのソノシート世界」68頁