曖昧さ回避
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この項目では、サントリーが製造するビールについて説明しています。同製品のCMから派生した野球チームについては「#モルツ球団」をご覧ください。
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モルツは、サントリー(現・サントリー酒類)から発売されているビールの一つである。1986年に発売され、粒選り麦芽100%で製造されている。
このビールの特徴として原材料に天然水を利用していることが挙げられる。この天然水を利用するために生産工場の立地を決めるほどの力の入れようである。日本国内に以下の4つの生産工場があり、生産工場ごとに使用する水も4つの水系の水に分かれている。そのため、各工場で生産されたモルツには味の差がある。2005年6月には、この味の差を利用した「モルツ飲み比べセット」が限定発売された。
歴史
サントリーは1963年にビール事業に参入。当初は社長であった佐治敬三主導の下、デンマーク産のカールスバーグをモデルとしたクリーミータイプの泡と、爽快な喉ごしをイメージし「純生」と銘打ったビールづくりをおこなっていたが、ブランドイメージが今ひとつだったこともあり、そのイメージを刷新すべく、1980年代は「サントリー生ビール」、「サントリーCANビール」など名前を変えるも、改善とまでは程遠く、最大手のキリン、さらにはアサヒやサッポロなどのメーカーに水をあけられていた。
このため、サントリーは他と違うタイプのビールの開発を目指し、ビールづくりの根本となる原料を見直すことから始めた。1986年、とうもろこし・米・コーンスターチ・大麦等の副原料を一切使用せず、麦芽100%で製造された「モルツ」が誕生する。
翌年アサヒビールが「スーパードライ」を投入し大ヒット。サントリーも追随し「サントリードライ」を発売する一方で、「モルツ」は山本浩二や古今亭志ん朝、藤竜也、五木ひろし、郷ひろみらをCMに起用し「私はドライではありません」というコピーで、当時から品質の良さを訴求していた。のちに1992年から1994年まで、当時電通のプランナーだった佐藤雅彦を中心に企画され、萩原健一、和久井映見の2人を起用した「うまいんだな、これがっ。」のキャッチフレーズを擁したCMが放映されると、真心ブラザーズ(当時はTHE真心ブラザーズ)による耳に残るCM曲「モルツのテーマ」も手伝って、次第に売り上げを伸ばしてゆく。この曲は1992年から1994年までのCM(和久井・萩原出演)で使用されていたが、2007年の商品リニューアルから「モルツのテーマ」の新バージョンのCM(吉岡秀隆、松下奈緒、次長課長他出演)で13年振りに復活、SPARKS GO GOがテーマを担当した。
製品ラインナップとしては350ml(レギュラー缶)・500ml(ロング缶)の缶入りが各4生産工場で生産されている。また2000年11月28日には、さらに上のクラスの「モルツプレミアム」(現在の「ザ・プレミアム・モルツ」)が発売されている。2008年9月30日から、コンビニエンスストア限定で「モルツ・ダークビター」が、また同年12月16日からは同じくコンビニエンスストア限定で「モルツ・スノーホワイト」(いずれも350ml)が数量限定で販売されている。瓶製品(633ml大瓶・500ml中瓶)と樽生(10L/15L/20L)については、2014年3月上旬製造分より料飲店向けの「モルツ・ザ・ドラフト」にリニューアルされている。「モルツ・ザ・ドラフト」は、料飲店で飲むおいしさやドリンカビリティの高さを徹底的に追求し、独自技術「HHS製法」を採用することで、麦芽本来の旨みがありながら、爽快なのどごしをお楽しみいただける味わいに仕上げた。
ただし、普通のモルツは、上記で述べた「ザ・プレミアム・モルツ」の市場力強化などを理由に、流通量を減らされている状況にある。そのため近年では、一般のコンビニやスーパーであまり見かけなくなり、購入も難しくなってきている。
1995年に缶とラベルのデザインが新たにリニューアルされたが、デザインがサッポロビールの「サッポロ黒ラベル」(初代デザイン)に似ていたため、サッポロ側からクレームをつけられ、店頭販売までやや時間がかかったことがある。のちにサッポロはこのクレームを取り下げている。
製品情報
モルツ球団
1995年の商品リニューアルに合わせ、大沢啓二率いる架空のプロ野球球団「モルツ球団」を舞台としたCMシリーズがスタート。江川卓、ランディ・バースら1970~1980年代の名選手をメンバーとしたCMは一世を風靡した。特に川藤幸三と桂ざこばのコラボレーション『川藤出さんかい!』→代打で三振→『ホンマに出してどないすんねん』のCMが話題となる。
同年より、実際にCMに登場したプロ野球OBを中心とした面々が、やはり実際にCMで使われた「モルツ球団」のユニフォームを着て東京ドーム(1998年のみ大阪ドームでも開催)で毎年7月もしくは8月に定例的に試合を行っている。尚、試合はプロ野球が試合を行わない月曜日に行われる。
入場券は毎年ドリームマッチ公式ホームページより招待券の応募を募り、応募者の中から抽選で招待状が贈られる(よって入場料は無料)。招待状は試合当日にドーム前の指定席券引換所にて指定席券を交換の後、指定席券にて入場する(尚、バルコニー席とエキサイトシートは使用しないが、近年ではエキサイトシートを東北応援チャリティシートとして有料で販売している。)。試合当日は、東京ドーム内スタンド・売店においてモルツが格安で提供され(サントリーの他のブランドのビールや他の会社のビールは販売されない)、毎年記念グッズも販売される。ただし入場できるのは成人のみ。
初年度は「新球団モルツ」として登場し、翌年から「モルツ球団」、2006年より「ザ・プレミアム・モルツ球団」となっている。尚、モルツ球団及び対戦チームのメンバーは毎年同じメンバーではなく、年ごとに新しく加入する選手や参加しない選手がいる(NPB球団に監督・コーチとして所属している場合は参加しない)。 なお、川藤幸三は毎年参加しており、ポジションが「代打」になっている。
この大会は1999年までの第6回大会までは全国予選を勝ち抜いて優勝した一般の草野球チームと対戦、2000年からは相手もプロ野球OBとなる。その最初の試合は甲子園大会で活躍した「甲子園ヒーローズ(2007年も)」、以降の対戦相手は2001年からドラフト1位指名選手による「ドライチヒーローズ」、2002年から2004年は来日した外国人OB選手を中心に編成された「ワールドパワーズ」、2005年・2006年は外国人選手とプロ野球OBの混成チーム「ワールドドリームス」、2008年は「甲子園」と「パワーズ」の混成チームとなり、2009年は「ワールドジャパン」と称している。
大会は2007年7月23日開催の第13回大会より「ザ・プレミアム・モルツドリームマッチ」に名称が変更されている。創立当時は“無敗の草野球集団”という触れ込みであったが、実際のモルツ球団の成績は2009年時点で11勝5敗、初勝利は第3回大会であった。
試合の模様は、試合の行われた週の週末に放送される「サンデーモーニング」の「週刊御意見番」にて大沢啓二、張本勲の解説と共にダイジェスト版が放送されていた。また、スポーツニュース番組「すぽると!」でニュースとして放送される場合もある。
試合のルールは、基本的には通常の野球のルールに則っているが、一度登板した投手が2回出たりする等、基本のルールから逸脱した行為を行っても問題無い。
2011年の試合は東日本大震災の影響を考慮し中止することが発表された。2012年は東北復興応援としてKスタ宮城で開催[1] 。
大会成績
- 第1回(1995年7月6日)
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- 第2回(1996年7月8日)
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- 第3回(1997年7月14日)
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- 第4回(1998年7月3日)
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- 第5回(1998年7月6日)
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- 第6回(1999年6月28日)
モルツ球団
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6 - 0
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Dainamaito Don
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- 第7回(2000年7月3日)
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- 第8回(2001年7月9日)
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- 第9回(2002年7月15日)
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- 第10回(2003年6月30日)
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- 第11回(2004年7月26日)
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- 第12回(2005年7月25日)
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- 第13回(2006年7月24日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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4 - 8
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ワールド・ドリームズⅡ
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- 第14回(2007年7月23日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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5 - 4
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甲子園ヒーローズ2007
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- 第15回(2008年7月14日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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4x - 3
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甲子園ヒーローズ+WORLD POWERS
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- 第16回(2009年7月6日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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9 - 3
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ワールド・ジャパン2009
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- 第17回(2010年7月5日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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6 - 2
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ジャパン・ヒーローズ
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- 第18回『サントリー ドリームマッチ 2012 in 東北』(2012年8月6日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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7 - 6
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東北・ジャパン ヒーローズ
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- 第19回『サントリー ドリームマッチ 2013』(2013年7月29日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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2 - 4
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東北・ジャパン ヒーローズ
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- 第20回『サントリー ドリームマッチ 2014』(2014年8月4日)
ザ・プレミアム・モルツ球団
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5 - 3
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東北・ジャパン ヒーローズ
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出場選手
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脚注
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外部リンク
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- ↑ “夢の球宴”が東北復興応援 サントリードリームマッチ スポニチ 2012年5月30日