スリランカ航空
スリランカ航空(SriLankan Airlines)は、スリランカの航空会社。同国のナショナル・フラッグ・キャリアである。
コロンボのバンダラナイケ国際空港をハブ空港としており、東アジア、東南アジア、南アジア、中東(西アジア)、ヨーロッパなど22カ国34都市(2012年現在)を結んでいる。
インドへは11都市に約90便を運航しており、インドに就航している外国航空会社では最大の運航便数である[1]。 また、モルディブに最多数の直行便を運航する航空会社でもある。
目次
歴史
- 1979年7月 国営航空会社だったテンプレート:仮リンク (Air Ceylon) を引き継ぐ形で、シンガポール航空からの支援を受けながら『エア・ランカ (Air Lanka) 』として、コロンボからバンコクへの定期便就航を開始。
- 1983年7月 スリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (LTTE)によるスリランカ内戦が勃発。内戦は2009年まで続く事となる。
- 1998年 エミレーツ航空が43.6%を出資。また、エミレーツ航空とは10年間のストラテジックパートナーシップを結んだ。
- 1999年 『スリランカ航空』 (SriLankan Airlines) に名称を改称。
- 2001年7月24日 LTTEがコロンボ郊外にあるスリランカ空軍基地とバンダラナイケ国際空港を襲撃し、スリランカ航空のエアバスA340型機(機体記号:4R-ADD)と、エアバスA330型機(機体記号:4R-ALF、4R-ALE)と、エアバスA320型機(機体記号:4R-ABA)が大破炎上した。これらの旅客機には乗客はいなかったため、人的被害はなかったが、スリランカ航空が運用していた航空機12機の大半が使用不能になるという大打撃を受けた(バンダラナイケ国際空港襲撃事件)。
- 2002年2月22日 ノルウェー政府の仲介で、内戦状態にあったスリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (LTTE)に、無期限停戦の合意を取り付けた。停戦中に6回の和平交渉が行われたが、合意には至らなかった。
- 2003年12月1日 スリランカとインド両政府による航空交渉で決定した、インドにおける「オープン・スカイ・ポリシー」の実施に伴い、スリランカ航空のデリー、ムンバイ、ティルッチラーッパッリ、バンガロール線などが増便された[2]。
- 2004年12月26日 スマトラ島沖地震が発生。
- 2006年1月26日 スリランカ空軍によるLTTEキャンプ空爆から、内戦が再び勃発。
- 2007年5月9日 内戦によるバンダラナイケ国際空港の発着制限に伴い、成田/マレ/コロンボ線を、成田/コロンボ線の直行便に変更して運航[3]。
- 2007年6月23日「インペリアル・マーク」審査委員会が、スリランカ航空に賞を授与した。アジア国籍の航空会社では初の受賞となる[4]。
- 2007年9月16日 スリランカ政府によるバンダラナイケ国際空港の夜間発着制限が解除されたことを受け、成田/マレ/コロンボ線の、成田/マレ間直行便の運航を再開[5]。
- 2007年12月21日 オンラインチェックインのサービスを開始[6]。
- 2008年 エミレーツ航空が、同社の所有する全てのスリランカ航空の株式売却を表明した。スリランカ政府がこの株式を買い戻し、同国のナショナル・フラッグ・キャリアとなる。
- 2008年3月31日 エミレーツ航空とのマネージメント契約が終了[7]。
- 2011年12月25日 成田/コロンボ線の直行便を1便増便[8]。
- 2012年 日本とスリランカの航空当局間協議が、3月22日から23日にかけて、東京で開催され、2013年の成田国際空港発着枠27万回化のタイミングで、成田関連路線について日本/スリランカ間輸送のオープンスカイ協定を実現することで合意した。また、関西国際空港と中部国際空港など、首都圏以外の空港については、現在の2国間輸送の自由化に加え、以遠権についても自由化した[9][1]。
- 2012年6月11日 世界的な航空連合であるワンワールドに、2014年5月1日に正式加盟することで合意した[10][11]。[2]
- 2013年6月19日 エアバスA350-900型機(4機)、エアバスA330-300型機(6機)を正式発注した[3]。
- 2013年10月7日 エアバスへの直接発注分であるエアバスA350-900を4機の他に、航空機リース会社インターナショナル・リース・ファイナンス(ILFC)から、エアバスA350-900を追加で3機導入する、12年間のリース契約を締結した[4]。
- 2014年5月1日 ワンワールドへ、同日付けで正式加盟した[5]。これに合わせて、「member of oneworld」塗装をまとったA330-200(機体番号:4R-ALH)もお披露目。
就航路線
以前は日本からマレ経由便が設定されていたが、2012年3月26日から全便がコロンボへの直行便となった[12]。マレ行きはコロンボ経由で対応している[13]。また、福岡空港経由で運行されていた時期があった。スリランカ航空は、今後コロンボを南アジアのハブ&スポーク機能を強める方針で、すでにマレ線のほか、インド路線などを増便している[14]。 2014年7月現在。
東アジア
東南アジア
南アジア
西アジア
- テンプレート:Flagicon クウェート
- テンプレート:Flagicon オマーン
- テンプレート:Flagicon カタール
- テンプレート:Flagicon サウジアラビア
- テンプレート:Flagicon バーレーン
- テンプレート:Flagicon アラブ首長国連邦
ヨーロッパ
スリランカ航空 コードシェア提携航空会社
2014年6月現在
ワンワールド加盟航空会社
- テンプレート:Flagicon フィンランド航空
- テンプレート:Flagicon 日本航空
- テンプレート:Flagicon マレーシア航空
- テンプレート:Flagicon カンタス航空
- テンプレート:Flagicon ロイヤル・ヨルダン航空
- テンプレート:Flagicon S7航空
その他航空会社
- テンプレート:Flagicon エア・カナダ
- テンプレート:Flagicon エア・インディア
- テンプレート:Flagicon エティハド航空
- テンプレート:Flagicon アシアナ航空 [6]
- テンプレート:Flagicon アリタリア-イタリア航空
- テンプレート:Flagicon オマーン・エア
- テンプレート:Flagicon サウディア
- テンプレート:Flagicon Comoro Islands Airline
- テンプレート:Flagicon Mihin Lanka
- テンプレート:Flagicon Cinnamon Air
- テンプレート:Flagicon Expo Air(航空貨物のみ)
- テンプレート:Flagicon Lankan Cargo(航空貨物のみ)
- テンプレート:Flagicon フランス国鉄(SNCF・鉄道)
マイレージサービス
エミレーツ航空と「スカイワーズ」の名称でマイレージサービスを共通化していたが、2008年4月1日より、「フライ・スマイルズ」(FlySmiLes)を開始。新プログラムは、利用状況によりゴールド、シルバー、ブルーの3つに分かれ、カテゴリーに応じた特典を提供する。ゴールドとシルバーは、コロンボ・バンダラナヤケ国際空港でのラウンジサービス、優先チェックイン、事前座席指定、空席待ちの優遇特典などが受けられる。なお、既存のスカイワーズ会員は2008年6月30日まで、保有するマイルを同レートで新プログラムに移行可能であった[15]。
日本航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空などのワンワールドメンバーの他、エティハド航空とミヒン・ランカと提携している。
トピック
- 2005年1月24日 スマトラ島沖地震災害から復興する為、スリランカ航空は1月29日から2月末まで「がんばれ!スリランカキャンペーン」を実施した。これは日本発パッケージ・ツアーの参加者の航空運賃分から、1人1万円を被災した小学校の再建に寄付するもので、スリランカン・ケア慈善基金を通じて教科書、ランドセル、制服などを提供する資金に充てられた[16]。
- 2011年2月、 国際トラベルケータリング協会(ITCA)のマーキュリー・アワード2010で、スリランカ・ケータリングが機内食の残り物の廃棄にあたり、熱処理後、廃棄物としてではなく、再利用可能な肥料等にして農家などで利用し、その活動が環境に配慮していると評価され、2部門で表彰された[17]。
- 2012年8月29日 、従来の紙のマニュアルから、iPadを利用した「エレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)」に切り替えた。2012年10月末までに、約300名のパイロットがiPadを使用する。同社ではiPadの採用で、正確かつ効率的にフライトが可能になるとしている[18]。
保有機材
スリランカ航空の機材は以下の航空機で構成されている(2014年現在)[7]
- テンプレート:Flagicon エアバス A320-200型機 9機
- テンプレート:Flagicon エアバス A330-200型機 7機
- テンプレート:Flagicon エアバス A340-300型機 6機
- テンプレート:Flagicon デ・ハビランド・カナダ DHC-6-100型機 2機(子会社のSriLankan AirTaxiによる運航)
リース
- テンプレート:Flagicon エアバス A321-200型機 3機・カタール航空よりリース[8]。
退役機材
- テンプレート:Flagicon ボーイング 707(1979 – 1990)
- テンプレート:Flagicon ボーイング 737-200(1979 - 1995)
- テンプレート:Flagicon ボーイング 737-300(1979 – 1995)
- テンプレート:Flagicon ロッキード L-1011 トライスター(1983 – 2000)
- テンプレート:Flagicon ボーイング 747-200(1984 – 1987)
- テンプレート:Flagicon エアバス A300(2000 – 2000)
- テンプレート:Flagicon ボーイング 767-300ER(2010 – 2010)
- テンプレート:Flagicon アントノフ An-12F
参照
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 報道発表資料:日本・スリランカ航空当局間協議の結果について 国土交通省
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ スリランカ航空、A350-900を4機とA330を6機発注へ Aviation Wire
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ スリランカ航空(UL)との新規コードシェアのご案内 アシアナ航空 2014年5月7日付
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web