ストリートファイターII MOVIE
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Movie テンプレート:Infobox animanga/Game テンプレート:Infobox animanga/Footer 『ストリートファイターII MOVIE』(ストリートファイターツー ムービー、STREET FIGHTER II MOVIE)は、アーケードゲーム『スーパーストリートファイターIIX』を原作としたアニメ映画である。1994年8月6日公開。配給収入8億円。英語版タイトルは『Street Fighter II: The Animated Movie』。
また、このアニメ映画を元に、PlayStationとセガサターンで発売されたゲームソフトのタイトルでもある(ゲーム版の節を参照)。
本作のタイトルロゴは『スーパーストリートファイターII』の「SUPER」の部分を「MOVIE」に差し替えたものが採用されている。
概要
本作はオリジナルゲーム版の発売元であるカプコンの自社製作にて、家庭用版『スーパーストリートファイターII』の発売と併せて劇場公開された長編アニメ映画となる。単館上映ながら興収8億円とスマッシュヒットを記録し、篠原涼子の歌う主題歌もWミリオンセールスの大ヒットを記録している。当初監督は池田成と発表されたが諸事情により降板、後任は杉井ギサブローとなった。
ストーリー
リュウがサガットを打ち破ってから数年後。犯罪シンジケートシャドルーの魔の手が世界中に及び、各地でテロ活動などが相次いでいた。事態を重く見たインターポールはアメリカ空軍と協力し、シャドルーの壊滅作戦へと動き出す。一方、シャドルーの総帥たるベガは優れた格闘能力を持つ素体を見つける為に、「モニターサイボーグ」なるスパイロボットを各地へ配置していた。その最も有力な標的は、「自分より強い奴に会う」という目標を抱え、流転の旅を続けながらストリートファイトに励む格闘家・リュウであった。
登場人物
- リュウ
- 声 - 清水宏次朗
- 主人公。比較的寡黙な人物として描かれている。ケンとは親友兼ライバル。
- ケン
- 声 - 羽賀研二
- 準主人公。リュウとは対照的に明るい性格。ベガに洗脳されるが、最終的にリュウと共にベガを撃破する。
- 春麗
- 声 - 藤谷美紀
- インターポールの捜査官。シャドルーとベガを追い、ガイルと協力する。
- ガイル
- 声 - 津嘉山正種
- リュウ、ケンに次ぐ本作のメインキャラクター。春麗と協力しベガと戦う。
- エドモンド本田
- 声 - 郷里大輔
- インドでリュウと出会い、その後彼と同行しベガとの最終決戦にまで参加しバイソンと戦う。
- ダルシム
- 声 - 岸野幸正
- インドで本田と勝負し、近くにいたリュウに気を取られているところを攻撃され敗れる。
- ブランカ
- 声 - 石塚運昇
- シャドルーのカジノでザンギエフと対戦する。
- ザンギエフ
- 声 - 金尾哲夫
- シャドルーのカジノでブランカと対戦する。
- フェイロン
- 声 - 船木誠勝
- 蘇州でリュウと闘い敗北し、友情を深める。
- ディージェイ
- 声 - 松尾銀三
- シャドルーに狙われ、春麗とガイルから「気をつけろ」と忠告を受ける。
- サンダー・ホーク
- 声 - 飯塚昭三
- 強い相手を求めてアメリカの港町でケンに闘いを強要し、敗北する。
- キャミィ
- 声 - 佐々木庸子
- 本作では冒頭と途中に少しだけ出演。本作ではベガに記憶を奪われている設定[1]。
- マイク・バイソン
- 声 - 中田譲治
- シャドルーのメンバー。最終決戦に参加し本田と戦う。両者もみ合って崖に転落するが、本田に助けられる。
- バルログ
- 声 - 塩沢兼人
- シャドルーのメンバー。春麗と戦う。
- サガット
- 声 - 笹岡繁蔵
- シャドルーのメンバー。オープニングではリュウと戦い、昇龍拳を受け胸に傷を付けられる。
- 師匠
- 声 - 天本英世
- リュウとケンの師匠。声のみの登場。
- 老人
- 声 - 大塚周夫
- シャドルーの科学者。サイボーグをベガに紹介する。
- イライザ
- 声 - 鶴ひろみ
- ケンの彼女。
- 司会
- 声 - 長沢政義
- カジノにおいて、ザンギエフとブランカの試合の司会を務める。
- インドの少女
- 声 - 豊嶋真千子
- リュウがインド・カルカッタで遭遇した少女。
- 兵士A
- 声 - 幸野善之
- 男C
- 声 - 増谷康紀
- 電話の声
- 声 - 大本眞基子
- VTOL操縦士
- 声 - 私市淳
- ベガ
- 声 - 日下武史
- 本作の黒幕。エンディングでは車に乗ってリュウを轢こうとする。この時リュウが発した台詞「チェイサー!」は『ストリートファイターZERO』のドラマティックバトルでのリュウの勝利メッセージとしても使われている。
- 豪鬼
- インド・カルカッタのシーンにわずかな間だけエキストラとして登場している。担当声優は無し。
スタッフ
- 製作・原案・設定:カプコン
- 監督:杉井ギサブロー
- 脚本:今井賢一、杉井ギサブロー
- キャラクターデザイン:村瀬修功
- 作画監督:大島康弘、前田実、江口摩吏介
- 美術:村岡聡
- 音響監督:田代敦巳
- 音楽:小室哲哉、鳥山雄司
- 音楽プロデューサー:百瀬慶一
- 製作協力:ソニー・ミュージックエンタテインメント
- アニメーション制作:グループ・タック
- プロデュース:SEDIC
- プロデューサー:今井賢一
主題歌・挿入歌など
- 主題歌
- 「恋しさと せつなさと 心強さと」(歌:篠原涼子 with t.komuro)
- エンディングテーマ
- 「GooD LucK」(歌:篠原涼子 with t.komuro)
- 挿入歌
- 「CRY」(歌:BIG LIFE(桐嶋直志))
- 「傷つきながら熱くなれ」(ALPH-LYLA)
関連商品
- ストリートファイター2 DVD
- SMEビジュアルワークス(現:アニプレックス)から2000年に発売されたDVD。本編のほか、ストリートファイターIIザ・ヒストリーや劇場予告なども収録。
- ハイパーストリートファイターII 〜アニバーサリーエディション〜
- PlayStation 2版に映像特典として本編映像が収録されている。ただしゲームソフトの一部としての収録のため、春麗のヌードシーンなどはソニーのガイドラインに沿って編集されている。
ゲーム版
『ストリートファイターII ムービー』として、1995年12月15日にPlayStationで、1996年3月15日にセガサターンで、それぞれカプコンから発売された。当初は3DO版も発売される予定だったが、発売中止となった。なお、アーケードゲームの『ストリートファイター ザ・ムービー』とは別物。
プレイヤーは闇の秘密結社「シャドルー」が開発したモニターサイボーグに戦闘能力を身に付けさせた新型のバトルサイボーグを操り、アニメ映画を元にしたムービー映像から、世界中の格闘家たちの戦いの様子を「サーチ」してその能力を成長させ、最終的に伝説の格闘家「リュウ」と対決するのが目的。サーチに成功すると、例えば蹴り技を繰り出しているシーンならば「キック」の能力が上昇するなど、場面に対応した能力を自動的に抽出し成長していく。1ステージ中でサーチできる回数には制限があり、残り回数が0になるとそのステージ内ではそれ以上記録できなくなる。
育成シミュレーションゲームのように進行させていくが、リュウとの対決時のみ対戦型格闘ゲームのように実際に戦うことになる。『スーパーストリートファイターII X』と同じくスーパーコンボゲージの存在するバトルシステムで、それまでに成長させた能力によって、実際にサイボーグを使用した時の性能に影響が出る。サイボーグの必殺技は「波動拳」、「昇龍拳」、「竜巻旋風脚」、スーパーコンボの「昇龍裂破」が使用可能と、ケン・マスターズの技構成がベースとなっている。
育成したサイボーグの能力はセーブデータとパスワードで記録され、リュウの仮想イメージとの模擬戦や、パスワードによるサイボーグ同士の2P対戦も可能となっている。
この他、映画に登場したキャラクターたちのデータを見られる設定資料モードも搭載している。
脚注
関連項目
テンプレート:StreetFighter テンプレート:杉井ギサブロー監督作品
テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ- ↑ 『ストリートファイターII MOVIE 映画資料全集』より。