ジャスティスガンダム

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テンプレート:保護 テンプレート:Pathnav ジャスティスガンダムは、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の兵器

ザフトの試作型モビルスーツ (MS) で、番組後半から登場する新主役機の一機である。劇中での正式名称はジャスティス(機体名に「ガンダム」と付かないことに関しては、ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズを参照)。機体名の「ジャスティス」は英語で「正義」を意味する。

本項では続篇『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する後継機インフィニットジャスティスガンダムについても記述する。メカニックデザインは両機とも大河原邦男が担当。

機体解説

テンプレート:機動兵器

パトリック・ザラの指示のもと、国力・物量に劣るザフトが奪取したG兵器のデータを注ぎ込み、統合3局によって開発された試作型MS[1]。兄弟機であるZGMF-X10Aと共にC.E.71年4月1日にロールアウト。「ナチュラルに正義の鉄槌を下し、コーディネイターの真の自由を勝ち取る」旗印となるべく、本機ZGMF-X09Aは「ジャスティス」、ZGMF-X10Aは「フリーダム」と命名された[1]。形式番号の末尾は eXperiment Atomic を略したもので「試作機 核動力搭載型」を意味する[2]

単機で多数の敵を相手に圧倒的戦闘力を示しうる対地球連合の切り札となるべく、Nジャマーの効果を打ち消す「ニュートロンジャマーキャンセラー」を搭載した核エンジンを動力とした事で無限に近いエネルギーを獲得。それにより兵装の大幅な出力向上と従来機を遥かに上回る稼働時間延長を両立[3]し、PS装甲もダウンする事がなくなった[4](ただし、弾薬、推進剤、酸素などには限りが有るため完全なスタンドアローンではない[5])。安定稼働と制御を実現するため専用のモビルスーツ・ネオ・オペレーション・システム「G.U.N.D.A.M Complex」が実装されている。また、他のZGMF-Xシリーズにもあったのかは不明ながら、自爆装置も備えられていた。

外見はG兵器の特徴部分を反映しており、中でも頭部にX303イージスの面影が強く見られるが、胴体や脚部のフォルムはザフト在来MSのシグーディンを連想させる意匠となっている。フェイズシフトのカラーリングはピンク・レッド(ホワイト)・ダークブルー系[注 1]を基調としたトリコロール。頭部のメインカメラ外周カバー(上部外側)にはイタリア数字で9を指す単語と共に「X-09A NOVE」の文字が彫ってある。エターナルに属してからは識別番号「102」を使用した。

武装は格闘・実弾・ビーム兵器をバランス良く備えており、さらに戦術強襲機M.E.T.E.O.Rでの飽和攻撃も加味された火器の統合管制装置でもある「マルチロックオンシステム」によって、多数の敵機を同時かつ精密に狙い撃つことが可能となっている。コックピット内部は機体の動きと連動する全周囲モニターの回転型を採用し、コンソールにはマルチロックオン対応の球体型立体表示パネルが搭載され、機体のポテンシャルを最大限に発揮できるよう工夫されている。搭乗口は人体でいう鎖骨同士の中心点付近にあり、シート自体が昇降して乗り降りする方式になっている。

ジャスティス最大の特徴は、後述の「ファトゥム-00」を活用した合体・分離戦法であり、単機としての機動性を圧倒的に高められるだけでなく、別の無人機(僚機)と連携するかのような多重攻撃に用いることも可能な点である。多数の固定火器により高い砲撃力を有するフリーダムと比較すると単純な総合火力では一歩及ばないものの、旋回する軌道によって意識を散らせるビームブーメランも交えれば幻惑効果はさらに増すため、中・近距離の格闘戦と戦術バリエーションに長けた機体となっている。

一方、ファトゥムの操作ないし指示とジャスティス本体の操縦を同時複合的に行わなければならないマシン特性の難度は想像に難くないが、初陣から見事に乗りこなし、盟友キラ・ヤマト駆るフリーダムの窮地を幾度も救った操縦者アスラン・ザラのセンスによって、トリッキーと表現されることもある縦横無尽の空間戦闘能力は存分に発揮され、C.E.71年時点における最強クラスの機動兵器と評された[6]

諸説ある部分については#備考を参照のこと。

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武装

MMI-GAU1サジットゥス 20mm近接防御機関砲
小口径だが速射性に優れるマイウス・ミリタリー・インダストリー社製の機関砲。頭部両側に装備される。Sagittis とはラテン語で「」の意。
RQM51バッセル ビームブーメラン
両肩にマウントされたビームブーメラン。Passer とはラテン語で「スズメ」の意。
ビーム刃に対する干渉反応を利用し投擲軌道をコントロールすることができる。ストライクとの交戦データから有用性に着目され、後期に開発され実装に至った。
劇中でフォビドゥンのゲシュマイディッヒ・パンツァー(特殊装甲テクノロジー[7])に直接的な裂傷を与えた唯一の武器でもある。
MA-M01ラケルタ ビームサーベル
フリーダムと共通のマティウス・アーセナリー社製ビームサーベルLacerta とはラテン語で「トカゲ」の意。
核エネルギー供給により、既存の同類種よりも高出力[1]かつ長刀身のビーム刃を形成する[4][注 2]
柄同士を連結させると「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる双刃の薙刀またはスピアー[8][4]のような状態にする事も可能で、特にアスランが好んで使用した。
MA-M20ルプス ビームライフル
機体よりも早く完成した[4]ビームライフルLupus とはラテン語で「オオカミ」の意。
ゲイツ改でのテストを経て採用されたもので、サーベルと同じく核エネルギー供給により既存の同類種よりも高出力を誇る。カラーリング以外はフリーダムと共通である。未使用時は本体腰部背面のラッチにマウントすることが可能。
ラミネートアンチビームシールド
フリーダムとカラーリングだけが違う共通シールド。他勢力産のMSが持つ対ビームシールドが振動鋼材製であるのとは異なり、ラミネート装甲で出来ているのが最大の特徴で両者が差別化される要因となっている[9]。グリップでの手持ち・前腕装着の両方に対応し、台形状の部位には銃眼(ガンポート)を備えており、本体だけでなくライフルそのものの銃身を防護しながらの射撃が可能。下部先端は切込みの入った尖角状になっている。
コロニー・メンデルでの戦闘でカラミティのスキュラを受けた際には表面が焼け爛れる状態にまで損傷するが、高出力ビームをも防ぎ切る防御性能を示した。
ファトゥム-00(ダブルオー[4]
背部に搭載された巨大なリフター。Fatum とはラテン語で「運命」の意。
本機の最大の特徴である航宙・航空用ユニットで、普段はジャスティス本体のメインスラスターとして機能している。グゥルやエールストライカーなどの類系とは異なり、本体から分離させてもマニュアルでの遠隔操作や自律AIでのオート運用が可能[10]であり、本体と別の目標に攻撃を加えたり、時間差攻撃を仕掛けたりと様々な戦闘方法に応用される。ゲイツ改でテストされたプロトタイプのスラスターを倍に増やすなど改良したもの。本体と同様にPS素材製で、非稼動時はフェイズシフトダウンしている。
本体に接続させたファトゥム-00を水平に展開させた形態は、ラウ・ル・クルーゼのディスク[11]ではフリーダム側と同名の「ハイマットモード」(HIGH Maneuver.Aerial.Tactical MODE)と表示されているデータがあり、RGプラモデルのパッケージでもそう解説されているが、他の公式ガイドブックやガンプラなどでは「フライヤー形態」などと表記されているものが多い。一方、X10A側で対となっている「フルバーストモード」についての言及は本機では一切なされていない。
GAU5フォルクリス 機関砲
エンジンブロックからフォルティス砲身間に内蔵された機関砲で、必要に応じて弾種を炸裂弾や徹甲弾に変更することができる。Volucres とはラテン語で「」の意。
M9M9ケルフス 旋回砲塔機関砲
エンジンブロック上部に搭載された実弾砲塔で、360度全方向に発射可能。Cervus とはラテン語で「シカ」の意。
MA-4Bフォルティス ビーム砲
前部に2門搭載されている速射型ビームキャノンで、単独分離・本体結合水平状態の双方でメインウェポンとなる。Fortis とはラテン語で「強力」の意。

特殊装備

モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」

テンプレート:See

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劇中での活躍

キラ・ヤマトによって奪取されたフリーダムの奪還、および関連人物・施設の排除のためアスラン・ザラに与えられたが、オーブ攻防戦においてアスランはこの機体を以ってアークエンジェルに加勢、以後はアークエンジェル側の戦力として運用され、新型GATシリーズに苦戦するフリーダムを援護し危機を救った。

その後アークエンジェルは、ラクス・クラインらが奪取したエターナルと合流し、同時に本機はフリーダムとともに原子炉整備環境を有する専用運用艦エターナルの艦載機となった(この頃には左肩と左足首に識別番号「102」が記載されていた)。

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の最終局面ではフリーダムと連携してカラミティを撃破する活躍を見せた他、カガリ・ユラ・アスハストライクルージュと共にジェネシス内部に突入し、本機を爆発させることでジェネシスを破壊した。これによってジェネシスの地球への着弾は寸前で阻止された。

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備考

動力について
「ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載(内蔵)した」などの前置きの上で、原子炉、核動力炉、核機関、核動力、動力炉、核融合炉などの表記もある。
一方、ラウ・ル・クルーゼのディスク上では「NUCLEAR REACTOR FUSELAGE UNIT (E-Battery NUCLEAR-Re)」「NEUTRON JAMMRE CANCELER SYSTEM」などと表記されている。また、X10Aフリーダムと共通で「SPECIFICATION」の項目に「Capacity 8826kw」というデータもあり[11]、同じ数値がデアゴスティーニ・ジャパンの『週刊ガンダム・ファクトファイル 第99号』フリーダム記事上に「ジェネレーター出力 8,826kW」として表記されているが、第133号の本機記事では数値欄が「不明」になっている。
推力について
双葉社の『機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラ メカニック&ワールド』にて「最大603,200kg」と設定されている。
マルチロックオンについて
劇中では10機以上をロックオンしている描写は無かったが「最大で」などの前置きの上で、プラモデル『1/100 MG フリーダムガンダム』と『1/144 RG フリーダムガンダム』の組立説明書では「10機」と「キラ・ヤマトは10機以上」、一迅社の『機動戦士ガンダムSEED MSエンサイクロペディア』では「40機」と表記されている。
ファトゥム-00について
公然のように「リフター」と読み書きされるが、その由来は福田己津央が過去に参加したサンライズ作品『機甲戦記ドラグナー』に登場した同名同類装備のリスペクトによるものである。
また、後継型のファトゥム-01も含めて、サブフライトシステムモビルスーツ支援空中機動飛翔体、空間機動MS支援兵器、スラスター兼兵器ユニットなどの表記もある。テンプレート:要出典範囲

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インフィニットジャスティスガンダム

クライン派が建造したジャスティスの後継機。「インフィニットジャスティス (∞ Justice)」は、数学記号および英語で「無限」と「正義」を意味する。番組後半から登場し、デスティニーなどのカウンターパートを務めた。

テンプレート:機動兵器

機体解説
元々は先代ジャスティスと同時期にザフトで開始されていたが、クライン派によって秘密裏にデータを奪われた後で統合3局のサーバーから削除され[12][13]、再開発はキラ・ヤマトが主導的役割を果たして[10]アスラン・ザラの搭乗とストライクフリーダムとの連携を前提に、ターミナルの兵器開発製造拠点「ファクトリー」で行われた。分類はZAFTガンダム目[14]に属する。
先代ジャスティスと同様ないし類似する点については、専用OSの「G.U.N.D.A.M Complex」は書き換えられたアップデート版を搭載。VPS装甲起動時のカラーリングはピンク・レッド(ホワイト)・ダークグレー系を基調としたトリコロールに、グリーン系が差し色で加えられた[注 1]。額にはイタリア数字で19を指す単語と共に「X-19A DICIANNOVE」(第3期OP上のカットではイタリア語で「正義」と「改変」を意味する「Giustizia Modifica」)の文字が彫ってある。「マルチロックオンシステム」も健在でミーティアとの連携も引き続き可能となっている。
動力に「ハイパーデュートリオン」を採用したことによって数倍の戦闘力を獲得しただけでなく、人体でいうかかとの関節などに代表されるフレーム部分には銀に発色するフェイズシフト素材を採用したことで駆動による負荷に対する強度が格段に高くなっている。また、アスランの戦闘データを考慮し格闘戦の頻度が多かった点から近接戦闘用兵装が増やされており、戦術バリエーションの更なる拡大も図られ、同陣営の兄弟機であるストライクフリーダム、ザフト正規軍製のデスティニーレジェンドに並ぶ最強クラスのMSと評されるに至った。
諸説ある部分については#備考(インフィニットジャスティス)を参照のこと。

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武装(インフィニットジャスティス)

MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲
頭部両脇に搭載された[注 3]小口径機関砲
MMI-GAU26 17.5mmCIWS
胸部インテークの上方と下方両脇腹に搭載された[注 3]小口径機関砲。
MA-M1911 高エネルギービームライフル
サブグリップを廃したコンパクトな専用ビームライフル。未使用時は本体腰部背面にマウント可能。先代機と同様にミーティア換装時はMX-2002シールドと共にウェポンベイに格納される。
MA-M02Gシュペールラケルタ ビームサーベル
ストライクフリーダムと共通のサーベル。シュペールとはフランス語で「スーパー」の意。
先代機のMA-M01ラケルタを改良しセカンドステージ各機に採用されたヴァジュラ系と同等の出力を得た。2刀連結状態の「アンビデクストラス・ハルバード」も引き続き利用可能で、アスランは好んで使用していた。最終決戦ではデスティニーのアロンダイトを真っ二つにし、同機の左手を掌底武装であるパルマフィオキーナごと斬り潰した。
MR-Q15Aグリフォン ビームブレイド
膝から爪先間に設置されたビームブレイド。本体の設計がファトゥム-01よりも先行したため、ガイアのものと同型を搭載している。アスランのイージスの運用実績により、実質アスランのためだけに装備された兵装である[10]
デスティニーとの交戦でビームサーベルを使用するインパルスの右腕とデスティニーの右脚を破損させた。ビームブーメランを何度も弾き返しているが、これはコズミック・イラのビームサーベルの設定と矛盾している。MGプラモデルを監修した重田智は本機による "斬り蹴り" ポーズの再現に熱意を見せていた[15]
MX-2002 ビームキャリーシールド
ビームシールドジェネレーター、ビームブーメラン、ワイヤーアンカーを内蔵する複合防盾兵装。大出力ビーム砲の直撃さえ防ぎ切る防御力を発揮する。展開中でも内側からの攻撃は素通りし、攻撃と防御を同時に行うことが出来る。ビームの出力は調整することができ、シールドの形状を変えるのみならず、ビームガンやビームサーベルとしての使用も可能である。本機ではEEQ08とRQM55が装備されているが、マウント形状の変更により、他兵装も携行可能[10]
M1911ライフルと共に、ミーティア換装時はウェポンベイに格納される。
RQM55シャイニングエッジ ビームブーメラン
ビームキャリーシールド外縁に設置されたビームブーメランで、RQM51バッセルやRQM60フラッシュエッジの系列モデル。空力飛翔体ではなく、ビーム場を形成する力場と空間の相互作用により、大気圏外での運用も可能となっている。従来のビームブーメランに比べ出力されるビーム刃が長大で、ブーメラン本体からビーム刃が届く半径が拡大している。通常はビームキャリーシールド先端部に搭載されており、そのままビームを展開させて大型ビームソードとしても運用可能、最終決戦時にデスティニーの右手を掌底武装であるパルマフィオキーナごと斬り潰した。
EEQ08 グラップルスティンガー
ビームキャリーシールド外装部に格納される格闘戦用クロー。ビームシールド発生器の前半分を挟む形でシザークローが、更にクローと連絡したワイヤーがビームシールド発生器内に巻かれて、それぞれ設置されており、使用時にはクローがワイヤーを引っ張る形で飛び出し、敵を捕縛する。
2004年放送のTVアニメ版本篇で使われることは無かったが、「FINAL PLUS 選ばれた未来」の描き下ろしオープニングや、高山瑞穂の漫画版4巻、「HDリマスター版」第49話(PHASE-50)などで使用シーンを見ることができる。
ファトゥム-01(ゼロワン[16]
先代型ファトゥム-00の発展形リフター。00が有していた機能は全て受け継ぎつつ、主翼の展開機構が単純化されると共に大型化し、スラスターの推力の引き上げも施され、より強力な空間機動が可能となった[10]。また、本器からの装備として機体底面にグリップが設置され、ジャスティス本体の腕で掴みぶら下がる姿勢での牽引も可能となった。一方、火器は全てビームとなり実弾兵装は廃止された。
最大の特徴は斬撃用の装備が追加された点で、機首中央には大型ナイフ状の衝角(ラム)、付近両サイドには短ビームサーベル化するビーム砲、主翼前面には水平展開するレーザー刃の発生装置などが設置されており、これらを展開しての突貫攻撃はザフトのミネルバ級の装甲を側面から易々と貫通し一撃で艦尾推進機関を破壊したほどで、対艦・対要塞戦において威力を発揮した。
MA-6Jハイパーフォルティス ビーム砲
MA-M02Sブレフィスラケルタ[17]
前部に2基装備された可倒式のハイブリッド兵装。ビームキャノンとして機能する砲口(円形)の反対側に短身のビーム刃を形成するMA-M02Sブレフィスラケルタの発生口(四角形)があり、砲身を180度折り畳むことで機能するようになり刺突用途でファトゥム突撃時に使われる。
MA-M02Gシュペールラケルタ[17]
本体から分離後に可倒式の機首を進行方向にスイングさせて使用される装備。手持ち(剣の柄型)のMA-M02Gを内蔵・固定式に改修したもので、「対装甲ナイフ」と別記(補足)されもする[18]切っ先から少し下がった位置に発生口があり、黄色い刃渡り部分全体が包まれてビームラム化する。
MR-Q17Xグリフォン2 ビームブレイド
両翼前縁に設置されるビームブレイドで、本体脚部のモデルの後継型。標的とのすれ違いざまでの斬撃に威力を発揮する。
その他
ZGMF-X42Sデスティニーから奪取したビームソード[19]など。

特殊装備(インフィニットジャスティス)

モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」

テンプレート:See

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劇中での活躍(インフィニットジャスティス)

第42話にて、ザフトのオーブ侵攻作戦の最中、コックピットにラクス・クラインを乗せ、軌道上のエターナルからキラ・ヤマト駆るストライクフリーダムと共に大気圏に突入。ラクスの一時的操縦で戦闘中のアークエンジェルに収容され、アスラン・ザラが負傷を押して搭乗し出撃。シン・アスカ駆るデスティニーと交戦し同機の右腕を切り落とし撤退に追い込むが、気を失ったアスランと共に落下する寸でのところでストライクフリーダムにより回収される。

その後、新たに組織されたオーブ軍第2宇宙艦隊の所属機となった本機は、大量破壊兵器レクイエムを排除するために出撃(メサイア攻防戦)。正式にオーブ軍人となったアスラン・ザラ一佐の乗機として序盤から多勢を相手に奮戦し、ミーティアを用いストライクフリーダムとの共闘などでステーションワンの破壊に成功した(高山瑞穂の漫画版ではこの時点でデスティニーとの交戦によりミーティアを失う)。そのままダイダロス宙域へと向かい戦闘が佳境を迎えると、ミーティアをパージし宇宙要塞メサイアから出撃してきたシンのデスティニー、レイ・ザ・バレルのレジェンドを筆頭とする増援MS部隊などと交戦。キラによってレクイエムへの侵攻の優先を促されるとアークエンジェルやロアノークのアカツキらと共に先行し、立ち塞がったルナマリア・ホーク駆るフォースインパルスをグリフォン ビームブレイドによる "斬り蹴り" とビームブーメランで右手脚を切り落として退けるも、シンのデスティニーに追いつかれてしまい一騎討ちに突入する。アロンダイト ビームソードをビームサーベルで両断し徐々に追いつめ、最終的にはシュペールラケルタ、シャイニングエッジの二刀流と右脚の "斬り蹴り" によって両腕と右脚を破壊し決着となった。

インパルスが月面に墜落したデスティニーを追って戦線離脱するのを見届けると、アークエンジェルと交戦していたミネルバのメインスラスターをファトゥム-01の突貫攻撃によって破壊し航行不能にし、アカツキと共に陽電子リフレクターシールドを突破してレクイエム内部に侵入、ファトゥム-01を砲内部に特攻させ破壊に成功し脱出した(久織ちまきの漫画版『THE EDGE』ではデスティニーと交戦したままレクイエム内部に辿り着き、奪い取ったアロンダイトを本機のみで突き刺して破壊した[19])。

『FINAL PLUS 選ばれた未来』で追加され『スペシャルエディション完結編 自由の代償』にも引き継がれた新規カットでは、そのままメサイアに向かいキラとデュランダル達とのクライマックスシーンに介入した後、エターナルへと帰艦するストライクフリーダムとは別行動を取りシンとルナマリアの2人を迎えにいった。さらに追加されたエピローグにて、オーブ・プラント間の終戦協議を経て最高評議会から招聘を受けたラクス・クラインが座乗するエターナルに、ファトゥム-01を装備した状態で随伴している姿が、映像上で確認されている本機の最後の様子となった。

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備考(インフィニットジャスティス)

本機及びストライクフリーダムの2機は設定が二転三転しており、新しい資料が公開されるたびに大きな変遷を辿っている。

名称について
劇中に登場する以前に発表された公式ウェブサイトなどのメディアではナイトジャスティスガンダムとされていた[20]ものが、現行の名に変更された。
劇中ではフルネームではなく、ほぼ一貫して勢力を問わずに単に「ジャスティス」と呼ばれた。
開発経緯について
当初模型などで公開された設定では「詳細には判明しておらず、一説によればラクス・クラインを筆頭とする旧クライン派が先代ジャスティスの基本設計にセカンドステージシリーズのデータを組み込んで製造した機体で、おそらくはアスランの専用機として開発が行われていたと思われる」というものであった。しかし、後に発売されたMGプラモデルにおいて「ザフトでの基本設計をクライン派がひそかに奪取し、さらなる改良を加えた機体である」と設定された。
動力について
放送当時は「新型エンジン」と解説されるのみで、2006年6月2日に発売されたガイドブック[21]のQ&Aで森田繁から(デスティニーなどと同じ)核エンジンとデュートリオンビーム送電システムとのハイブリッドである「ハイパーデュートリオンです」と明言されるまで、あえて触れられていない事が多かった。
核エンジン側については、COSMIC REGIONでの「新型核動力エンジン(ULTRACOMPACT LASER NUCLEAR FUSION REACTOR)[22]」、『週刊ガンダム・ファクトファイル 第139号』での「ウルトラ・コンパクト・ニュークリア・リアクター(超小型核原子炉)」などの表記もあり、ファクトファイルでは先代ジャスティスからの改良点として挙げられている(フリーダムガンダム#備考(ストライクフリーダム)も参照のこと)。
ファトゥム-01について
ジャスティスの#備考を参照のこと。

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注釈

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 1.0 1.1 本機プラモデルシリーズ組立説明書による塗装色ガイドから、最新(1/144 RG、1/100 MG)のものを要約。
  2. 最長時のイメージについては、前29頁以外にも多くのメディアで確認出来るチーフメカ作監・重田智によるジャスティスのコンセプトイラスト(忍刀のように逆手で構える姿)によく表れている。
  3. 3.0 3.1 竹書房の 『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ5』 では 「MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲」 が頭部、「MMI-GAU26 17.5mmCIWS」 が胸部に搭載された機関砲であると記載されている。対して講談社の 『オフィシャルファイル メカ04』 では胸部に搭載された機関砲が 「MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲」 であり、頭部に搭載された機関砲は 「MMI-GAU26 17.5mmCIWS」 となっている。

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 プラモデル 『1/100 MG フリーダムガンダム』 組立説明書。
  2. 『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ5 機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 竹書房。a……171頁。
  3. プラモデル 『1/100 フリーダムガンダム』 組立説明書。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「sofm3」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  5. 『データコレクション18 機動戦士ガンダムSEED 下巻』 メディアワークス。
  6. プラモデル 『1/144 RG ジャスティスガンダム』 組立説明書。
  7. 「SEED MSV 『Vol.12 GAT-X255 水中機動試験型フォビドゥンブルー』」 。
  8. 1/144HG ジャスティスガンダム 解説
  9. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「shield」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  10. 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 プラモデル 『1/100 MG インフィニットジャスティスガンダム』 組立説明書。
  11. 11.0 11.1 アニメ本篇 「PHASE-42 ラクス出撃」 「PHASE-46 たましいの場所」 「PHASE-47 悪夢は再び」。
  12. 電撃ホビーマガジン』 2007年2月号。
  13. プラモデル 『1/100 MG デスティニーガンダム』 組立説明書。
  14. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「msv」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  15. アスランの勇姿が甦る! MGインフィニットジャスティスついに完成!!」 GUNDAM.INFO、2008年10月1日
  16. 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY OFFICIAL FILE メカ04』 講談社。
  17. 17.0 17.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「chikai」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  18. プラモデル 『1/100 インフィニットジャスティスガンダム』 組立説明書。
  19. 19.0 19.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「aroundight」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  20. MECHANICS OTHERS」 GUNDAM SEED DESTINY、2005年4月29日のキャッシュ。
  21. 『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ3 機動戦士ガンダムSEED』 竹書房。
  22. アクションフィギュア 『コズミックリージョン #7005 インフィニットジャスティスガンダム』 パッケージ。

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関連項目

テンプレート:コズミック・イラ