デュートリオンビーム送電システム
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テンプレート:複数の問題 デュートリオンビーム送電システム(デュートリオンビームそうでんシステム)はテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の科学技術。
概要
- 開発理由
- コズミック・イラ世界のMSは、核分裂を抑止するニュートロンジャマーの影響から、核融合炉を搭載できる戦艦などを除くMSやMAなどはバッテリー電力で駆動しており、容量から活動時間に限界があった。
- 『SEED』での戦争の終期には、ニュートロンジャマーキャンセラーの登場によって再びMSに核動力の搭載が可能となったが、停戦後に結ばれたユニウス条約によって使用が禁止され、再び核動力は使用できなくなった。
- こうした状況の中で核動力を用いずMSの活動時間を延長させるための方法としてザフトによって開発された電力供給(または再充電)システムである。このシステムは、デュートリオンビームと呼ばれる粒子線を、対象となる機体の受信装置(頭部アンテナ)に照射することで、母艦に着艦することなく速やかにエネルギーの補給を行うことが可能となり、戦場での長時間の活動が可能になっている。
- 実運用
- このシステムは、G.U.N.D.A.M.(Generation Unrestricted Network Drive Assault Module=無制限のネットワーク駆動世代の強襲モジュール)というOSが搭載された、ザフトが開発したインパルス、カオス、アビス、ガイア、セイバーの5機と、戦艦ミネルバに採用された。
- しかし、作中ではインパルスが二度使用したのみで、残りの4機が使用することはなかった。
- 問題点
- デュートリオンビームを受信する際には、発信艦に対し正対し、受信に支障が出ないよう静止する必要があるため、充電中は完全に無防備な状態となる。また実弾や推進剤などは当然着艦しなければ補充できない。
- 発展
- その後、デュートリオンエンジンと核エンジンのハイブリッドエンジンの「ハイパーデュートリオンエンジン」を搭載したデスティニーやレジェンドが開発された。
デュートリオンビーム送電システムが採用されている機体・軍艦
- LHM-BB01 ミネルバ(デュートリオンビーム発信艦)
- ZGMF-X23S セイバー
- ZGMF-YX21R プロトセイバー
- ZGMF-X24S カオス
- ZGMF-X31S アビス
- ZGMF-X88S ガイア
- ZGMF-X56S インパルス
- ZGMF-X101S ザクスプレンダー(システム検証機)
- ZGMF-X42S デスティニー(複合型動力機関)
- ZGMF-X666S レジェンド(複合型動力機関)
- ZGMF-X3000Q プロヴィデンスザク(複合型動力機関)
- ZGMF-X19A インフィニットジャスティス(複合型動力機関)
- ZGMF-X20A ストライクフリーダム(複合型動力機関)
類似技術
電磁推進システムは改造することで、エネルギー受信システムに改造でき、後方の支援機からパワー供給を受けることができる。ヴォワチュール・リュミエールは、核エンジンのエネルギーを空間構造への干渉を通して、遠隔で送受信することができ、核動力機と同等の出力を得ることが可能である。ちなみに、電磁推進システムはヴォワチュール・リュミエールの先駆型である。
また、『VS ASTRAY』の時代のマガノイクタチは、非接触でエリア内の敵機と自機のバッテリーを擬似的に連結し、強制放電させた電力を自機のバッテリーに吸収できる。