ばんえつ物語
テンプレート:列車名 ばんえつ物語(ばんえつものがたり)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新潟駅(当初は新津駅) - 会津若松駅間にて信越本線・磐越西線経由で運行している臨時快速列車である。なお、この列車用に改造された客車も「ばんえつ物語号」と呼ばれる場合がある。
蒸気機関車牽引による列車は、「SLばんえつ物語」と称する。地域観光列車の側面が大きく、磐越西線周辺市町村によりSL定期列車運転協議会が設けられている。元々は「SLばんえつ物語号」であったが、2008年の運転から正式名称がヘッドマークに準じた「SLばんえつ物語」に変更された。鉄道ファンなどの間で、「バンモノ」あるいは「ばん物」[1]などと略して呼ばれることもある。
運行概況
- SLばんえつ物語
- SL郡山会津路号・SL磐梯会津路号
- 期間中は月に1度ほど、磐越西線の郡山駅 - 会津若松駅間延長運転されることがあり、延長部分は、下り郡山発会津若松・七日町行き列車が快速「SL郡山会津路号」、上り会津若松発郡山行き列車が快速「SL磐梯会津路号」という独立した列車となる。また延長運転当日は、「SLばんえつ物語」は片道のみの運転となる。
停車駅
- SLばんえつ物語
新潟駅 - 新津駅 - 五泉駅 - 咲花駅 - 三川駅 - 津川駅 - 日出谷駅 - 野沢駅 - 山都駅 - 喜多方駅 - (塩川駅) - 会津若松駅
- 新潟駅へは電気機関車の牽引で編成のまま後進で入線する。出発作業の前に運転台内部の見学が可能。
- 塩川駅は上り新潟発会津若松行き列車のみ停車。
- 津川駅では給水や、軸箱・通綿に給脂するなど、消耗品の点検・補充を行うため(峠越えに備える意味も)、上下列車とも15分停車する。
- 上り新潟発会津若松行き列車は新津駅・山都駅で、下り会津若松発新潟行き列車は野沢駅で、主に列車交換(上り列車の新津駅では北陸方面からの特急北越1号からの接続も)および乗客サービスのための長時間(10 - 11分)停車を行う。
- 会津若松駅は磐越西線ホームが頭端式で機回しが不可能なため、到着後、バックしてから只見線側に転線、踏切をまたいでの機回しとなる[2]。
- SL郡山会津路号・SL磐梯会津路号
郡山駅 - 磐梯熱海駅 - 猪苗代駅 - 磐梯町駅 - 広田駅 - 会津若松駅
- 2007年度まで「SL郡山会津路号」は只見線七日町駅まで乗り入れることがあった。
担当運輸区
使用車両・編成
機関車
SLばんえつ物語はC57 180が、専用の12系座席車4両・展望車2両・展望グリーン車1両の計7両を牽引する編成で運転される。 この機関車は、新潟県新津市(現在の新潟市秋葉区)の新津市立新津第一小学校に丁寧に保存されていたC57 180を大宮工場で修復したうえで運転に充てている。保存当時は屋根がかけられたうえ、30年間にわたり、春と秋の年2回、点検、油さし、磨きなどが行き届いていたため、保存状態が非常によかった。
- 「SLばんえつ物語」ではヘッドマークを装着して運転するが、「SL郡山会津路号」・「SL磐梯会津路号」では装着せず運転する。
客車
使用客車は酒田リニューアルセンターにおいて外板塗装を地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色に塗装変更、車内では内装材と床材の木目調アレンジが施された他に便所の洋式化と洗面所のリニューアル等がが施された12系客車6両が使用され、その翌年の12月にはスハフ12 160を改造した展望車オハ12 1701を増結した。
2007年の営業運転再開時(4月28日)には「ばんえつ物語」用12系客車のリニューアル改造工事が実施され、外板塗装は地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色から、地色がオリエント急行を思わせる紺色に変更して車内も座席の背ずりを高くする等と行った改造がされた。また展望車両(4号車)に配置されていた車内販売スペースを5号車に移した為、定員は504人から468人に変更された。また新設された50インチディスプレイではC57 180の歴史などを映出する。多目的室、SL宣伝コーナーも新設。車販コーナーでは新たに生ビールなどを取り扱う。各車両の通路ドアを改造し、自動ドアを導入した。 このリニューアル改造工事は4月上旬に完了し、4月13日に新津駅ホームで報道関係者に公開され、4月14・15日にはDD53 2牽引によって羽越本線新津駅 - 酒田駅間をお披露目運転として走行している。
2013年度の運転からは、全国の定期SL列車では初めての試みとなるグリーン車の連結が実施された[3]。 同車の改造は新潟トランシスが行い、形式はスロフ12 102となった。なおこの改造の際、車体は新製とし、台車や床下の機器類は新製車体へ移植とされた。元の車体は、新潟トランシスにしばらく留置された後、新潟新幹線車両センターへ移送された後に解体処分とされた。
この時点では、残りの1〜6号車は塗装変更を行って居なかったが、2014年度の運転からは7両全車両の塗装がグリーン車と同一の塗装となり、更に厳かな雰囲気が演出された。その際、1号車・スハフ12 101も7号車同様に改造工事が行われ、2012年度より実施していた「オコジョルーム」が本格化し、子供たちが楽しく遊べる遊具が完備された。 また、同時にグリーン車と同様にパノラマ展望室が追加されて「オコジョ展望車両」と名付けられ、この改造で1号車が完全フリースペース車となった為1編成の定員は468人から338人と再度変更された。
この一連の第三次改造は検査担当先の秋田総合車両センターにて改造工事が行われ、車体の新製は行わず既存の車体を再使用して改造した。改造後同車は方向転換を行い、車掌室を2号車側の向きにして連結される[4]。 この改造は土崎工場(秋田総合車両センター)が行われていて、まず2月3日にオハ12 1701・オハ12 316・オハ12 315が、3月5日にオハ12-313・オハ12-314が出場して、3月19日にc57180+ばん物客車6両での試運転(オコジョ展望車欠車)が行われ、その後3月27日にオコジョ展望車化されたスハフ12 101が出場して3月30日に新潟わくわくステーションイベントの一環としてオコジョ展望車が展示された。
- 客車は全車座席指定席制。編成内容は以下のとおり。会津若松方が1号車。
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- オコジョルーム&展望車(スハフ12 101)
- 会津若松方面の緩急車。登場時の外見は塗装変更の他に車掌室部分の小窓化改造のみであったが、2014年の運転開始に際にオコジョルームと展望室を備えたフリースペース車に改造された。この際側面の窓は後述のグリーン車と同様の開閉が出来ないタイプに交換されており、展望スペース部分もスロフ12 102とは異なり車両の方向転換をした上で展望室を設置した為に一昔前に多数存在していた客車ジョイフルトレインの様に元の車掌室部分がそのまま残っている。
- 普通座席車(オハ12 313・314・315)
- 2~3号車及び6号車連結されている普通座席車で運行開始当初の仕様はオリジナルでは縦長で左右に複数搭載されていた蛍光灯を円の物デザインをした蛍光灯を車内中央に等間隔で設置されている冷房吹き出し口に隣接する形で複数設置・パイプ状だった荷物棚は透明素材を利用した棚板に交換・車内の壁紙交換・座席は座席横に付いていた取っ手を撤去してシートの色を青から赤に変更した。
- 2007年の第一次リニューアル改造時に座席の背ずりを約30cm高くし、クッションにも厚みを持たせ、従来のボックスシートに比べて居住性を改善したほか、表皮を縦縞模様から赤に変更し、大正ロマン風のレトロな見栄えとした
- フリースペース&展望車(オハ12 1701)
- 2008年からばんえつ物語に4号車として連結されている側面展望車で、スハフ12 160から改造(車体新製)された。
- この改造でロゴマークがある側に大展望窓3つ分の展望室、ロゴマーク無し側には通常窓3つ分(ガラスは両者とも固定)のフリースペースと車内販売スペースが設けられていたが後の改造で車内販売設備を5号車に移転してフリースペースを拡大している。
- 因みに初代カラー(クリームと茶色)と2代目カラー(クリームと青色)ではロゴマーク無し側の側面窓上を黒く塗装してロゴマークがある側に大展望窓との段差を無くしていたが、2014年から採用された3代目カラー(展望グリーン車のカラー)からはこの黒色部分が省略されて大窓と通常窓との段差が見える用になった。
- 車内販売スペース&普通座席車(オハ12 316)
- 5号車に連結されている車両で、運行開始当初は2〜3・6号車と同じ座席車で2007年の更新時に普通座席+車内販売スペース車となり、2012年度から普通座席部分「オコジョルーム」化されていたが、2014年に前述の改造工事でオコジョルーム部分が通常の普通座席に戻されて入る。
- グリーン座席車(スロフ12 102)
- 新潟方面の緩急車。登場時は塗装変更と小窓化改造のみで型式もオハフ12 102であったが、2013年時に車体を新潟トランシスで新製して全国の定期SL列車では初めて展望室付きグリーン車に改造された。
- これは、乗客に気品溢れる空間と快適な移住性を感じてもらうことを目的にしており、側面の窓は開閉が出来ないタイプに交換されて座席は回転式リクライニングシートを採用し、シートピッチは在来線特急グリーン席並み、配列は1列につき新潟行きの場合、進行方向左側1席・右側2席となっている(席番号も左側より開始され、1席側がA、2席側がB・Cとなる)。また、同時にパノラマ展望室が追加され、往路は沿線の流れる景色を、復路はSLの迫力ある走行シーンをそれぞれ堪能することができる。なお、パノラマ展望室はグリーン指定券を所有している乗客のみ入ることができる。この一連の改造により型式もスロフ12 102となり、車体色も固有の物に塗装変更された。
沿革
- 1996年(平成8年)から1998年(平成10年)まで、津川駅 - 新津駅間にてD51 498牽引による、「SLえちご阿賀野号」が運転された(※ただし、1997年(平成9年)はD51 498故障により緊急措置でC58 363が代走)。
- 1999年(平成11年):
- 4月29日より、C57 180と12系客車6両の専用編成で、「SLばんえつ物語号(現在のSLばんえつ物語)」運転開始。
- 2000年(平成12年):
- この年のみ、3月上旬より運行開始。また、客車の室内灯がリニューアルされ、白熱灯風の明かりに客室通路にカンテラ風白熱灯が設置された。
- D51 498と対面。会津若松駅にて同時発車・並走運転(7月8日)、津川駅にてD51 498による「SLえちご阿賀野号」と交換(8月1日)。
- 10月14日は「鉄道の日」記念で新潟駅発着で運転。
- 10月30日に団体列車運用として、往路の新津 → 会津若松にて14系改造「浪漫」を、復路の会津若松 → 新津にて12系改造「オリエントサルーン」をそれぞれ牽引。
- 12月のクリスマス運転からは専用編成に展望車(オハ12 1701:旧番号スハフ12 160)を増結して7両編成化。
- 2001年(平成13年):
- 1月1日に津川駅 - 新津駅間にて「SLカウントダウン21世紀号」として運転(途中停車駅無しのノンストップ運転)。ただし、オハ12 1701は欠車。
- 1月に客車がC58 363+EF58 61牽引の高崎線・上越線上野駅 - 水上駅間「ELSLみなかみ物語号」として初の出張運転。以後、2002年(平成14年)から2004年(平成16年)までの間と2007年(平成19年)に、D51 498牽引で同区間・同列車名で出張運行(ただし2007年は「SLみなかみ物語号」として高崎駅 - 水上駅間を走行)。
- 3月に品川駅にて展示会実施。
- 10月及び11月の一部運転日は、「新潟デスティネーションキャンペーン」企画として新潟駅発着での運転。
- 2002年(平成14年):
- 2003年(平成15年):
- 2004年(平成16年):
- 2005年(平成17年):
- 2006年(平成18年):
- 2007年(平成19年):
- C57 180の全般検査とともに、12系客車と乗務員(車掌)制服をリニューアル(※車体カラーが当時の茶から、オリエント急行をイメージした濃い青に塗装変更)。4月28日より定期運転を開始。
- 10月13日から3週間限定でC57 180のデフレクターを「門鉄デフ」に変更。
- 10月20, 21日に信越本線長岡駅 - 直江津駅・新井駅間で「SLえちご日本海号」運転。
- 2008年(平成20年):
- 2009年(平成21年):
- 2月13日〜15日「おいでよ房総 春!さきどり」のキャンペーンの一環として、京葉線千葉みなと駅⇔内房線木更津駅間で快速「SL春さきどり号」がD51 498ボイラー破損に伴う運行不能状態のためC57 180で運行される。
- 4月4日より定期運転を開始。同年4月29日に運転開始10周年を迎える。
- 10月1日より「新潟デスティネーションキャンペーン」開催に伴い、10月3日・4日に羽越本線村上駅 - 酒田駅間で「SLうまさぎっしり庄内号」を運行。
- 10月10日は「にいつ鉄道まつり」に合わせて会津若松駅→新津駅間でのSLばんえつ物語臨時運転「SLにいつ鉄道まつり号」として運行。
- 11月14日・15日に信越本線長岡駅 - 直江津駅・新井駅間で「SL信越線秋の収穫祭号」を運行。
- 2010年(平成22年):
- 4月3日より定期運転を開始。同年7月31日に定期運転開始900日を迎える。
- 9月25日・26日に「SL村上屏風まつり号」を初運行(運転内容は「SL村上ひな街道号」に準じる)。
- 10月2日・3日に「SLうまさぎっしり庄内号」を再び運転。
- 新津駅 - 馬下駅間が開業から100年を迎えるにあたり、前年の「SLにいつ鉄道まつり号」の時刻を改め、馬下駅での客扱いも行った「SL新津馬下100年号」が会津若松駅→新津駅間で運行。この際、特製のヘッドマークも取り付けられた(「SLにいつ鉄道まつり号」はヘッドマークの取り付け無し)。
- 10月23日・24日に信越本線長岡駅 - 高田駅・新井駅間で「SL越後謙信SAKE祭号」を運行した。
- 12月25日の「SL X'masトレイン」は、会津地方を襲った記録的な豪雪[5]の影響により、会津若松行きは約4時間遅れの到着、折り返しの新潟行きは運休となった[6]。車両は4日後の12月29日に新津運輸区へ返却回送された。
- 2011年(平成23年):
- 2月11日から2月13日まで、DE10形牽引による臨時快速「おいでよ房総物語」を内房線千葉駅 - 館山駅間で運転。
- C57 180の中間検査Bのため、4月2日から5月末にかけて、DD51・D51 498牽引による「DLばんえつ物語」「D51ばんえつ物語」として運行予定だったが、東北地方太平洋沖地震の影響により、4月分の全便(4月2日から4月10日までの「DL」4往復と4月16日から4月24日までの「D51」4往復)および3月19日・20日の「DL村上ひな街道」を運転取り止め。「D51」は4月29日より運転開始(運転期間中、D51には東北新幹線復旧推進キャンペーン「つなげよう、日本。」のロゴを貼付)。
- 6月よりC57 180牽引による定期運転を開始したが、事前の試運転で不具合が生じ、その後の確認試運転で新津駅 → 長岡駅を6月1日朝に走行しており、上述の「SLえちご街道号」以来9年ぶりの同区間走行となった(長岡駅 → 新津駅への回送はDE10形牽引で実施)。
- 6月18日・19日に「SLうまさぎっしり庄内号」を運転。
- 7月2日・3日には群馬デスティネーションキャンペーンのオープニングを飾るため、C57 180・「ばんえつ物語」客車共々、上越線高崎駅 - 水上駅間にてC61 20(7月2日「SLググっとぐんまみなかみ号」)やD51 498(7月3日「SL重連みなかみ物語号」)と重連運転を行った。
- 7月29日・30日の新潟福島豪雨の影響により、7月30日から9月25日までの期間、新潟駅 - 会津若松駅の全区間で運転取り止めとなった。当該期間中の「SL磐梯会津路号」「SL郡山会津路号」も運転取り止め。
- その代替として、8月13・14・20・21・27・28日に新潟駅 - 馬下駅間で「SL夏休み体験号」を運転(全車自由席。復路はDE10形牽引、新津駅止まり)。
- SL夏休み体験号が好評だったため、9月3・4・10・11日にも「SL初秋体験号」と名前を変えて新潟駅 - 馬下駅間で運転(全車自由席。復路はDE10形牽引、新津駅止まり)。
- 9月17・18日には前年に運転された「SL村上屏風まつり号」を一部指定席設置で臨時運転。この運行より以降の臨時列車は、デフレクターを「門鉄デフ」に変更して運転している。また本来は両日とも「SLばんえつ物語」として運行予定だった。
- 9月24・25日には新潟駅 - 新発田駅 - 新津駅間を「SLご当地グルメ号」を臨時運転(全車自由席。新発田駅 - 新津駅間はDE10形が牽引)。本来は両日とも「SLばんえつ物語」として運行予定だった。
- 10月1・2日に信越本線長岡駅 - 直江津駅・新井駅間で「SL信越線開業125周年」号を運転。
- 10月8日の「新津車両製作所公開」および「にいつ鉄道まつり」開催に合わせて、10月8日・9日に新潟駅 - 馬下駅間で「SL秋風体験号」を運転(全車自由席。復路はDE10形牽引、新津駅止まり)。
- 10月14日の磐越西線全線運転再開を受け、10月15日・16日に新潟駅 - 会津若松駅間で「SL鉄道の日記念号」を運転(全車自由席)。デフレクターを「標準デフ」に戻している。15日の上り列車では、山都駅にてテンダー車に不具合が発生し、約1時間半の遅延が出ている。
- 10月22日より「SLばんえつ物語」の定期運転を再開。
- 2012年(平成24年):
- 3月3日に、EF60 19とEF64 1031のプッシュプル牽引による団体急行「いず物語」を東海道本線東京駅 - 熱海駅間で運転。通過駅となる品川駅では2002年以来の出現となる。
- 4月1日より定期運転を開始。2011年の「SL X'masトレイン」車内にて小学生未満の子供を対象としたヘッドマークコンテストが開催され、この年の月替わりヘッドマークデザインは公募式となった。また、5号車がイベントカー扱いに変更され、「オコジョルーム」が初めて誕生、更に売店の一部を「SL茶屋」として開設した。
- 6月23日・24日に「SLうまさぎっしり庄内号」を運転。
- 8月12日に、定期運転通算1000日を迎えたが、2010年の900日と異なりヘッドマークは一般公募式のため、当選者への配慮の関係でヘッドマークなどの装飾変更は行われなかった。
- 12系客車全般検査のため、11月17日から25日まで、中間車3両を省いた4両編成で運行。また「SL X'masトレイン」は同理由のため運行せず(代替として12月15・16日に盛岡支社のキハ58形・28形「Kenji」にて臨時快速「クリスマストレイン」を運行)。
- 「SL磐梯会津路号」「SL郡山会津路号」は運行されなかった。
- 2013年(平成25年):
- 4月6日より定期運転を開始。12系客車の全般検査を機に7号車を改造したグリーン車初登場。5号車の「オコジョルーム」も継続。
- 4月29日、C57 180の蒸気漏れによる故障のため、DE10 1700による代走牽引となる。
- 6月29日・30日に「SLうまさぎっしり庄内号」を運転。
- 8月18日、上り列車牽引中五泉駅にてC57 180の逆止弁破損による蒸気漏れのため運転打ち切りとなり、同駅より緊急手配したDE10 1680による代走牽引となる。C57 180はDE10 1700によって救援され新津運輸区へ戻る。
- 10月5日・6日に「SLなおえつ鉄道まつり号」を運転。
- 10月13日の下り列車運転中より、C57 180の排気不良が発生し始める。同日夜に新津運輸区にて点検と修理を行い、翌10月14日に運行を続行したが、異常な排気音が終始見受けられ、野沢駅などでの臨時点検作業で会津若松駅を20分遅れで到着。原因はシリンダーの不具合と判明し、下り列車は運休となりDE10 1124の代走牽引を実施。後日、C57 180はDE10 1700牽引の無火状態で新津運輸区へ回送された。
- 10月19日から10月27日まで、DE10形牽引の臨時快速列車を運転。グリーン車を除き、指定席券を所持していなくても乗車が出来る自由席扱いを実施(発売済み指定席券所有者は当該座席への優先着席権が与えられ、かつ下車後に全額払戻しを受けられた)。
- 11月2日、C57 180が運用復帰。復帰記念を兼ねて門鉄デフを装備し、正調ヘッドマーク掲出(2004年11月以来9年ぶり)。
- 11月23日、スハフ12 101が改造工事実施のため運用離脱。代用車として高崎車両センター所属のSL伴走車・オヤ12 1を連結。翌24日とクリスマストレインも同様に連結。
- 12月14日、列車名をカタカナ表記に改めた「SLクリスマストレイン」を運行。しかし、大雪により沿線各所にて倒木が発生。上り列車は野沢駅で運転打ち切り、代行バスによる乗客輸送。下り列車は運休。翌15日の深夜に新津から救援に駆けつけたDE10 1680+DE10 1700によって新津へ戻る。
- 12月15日、前日の影響を考慮し、上り列車を津川駅までの運行に変更。津川駅 → 会津若松駅及び下り列車運休。津川駅からは前日救援で使用されたDE10 1680+DE10 1700による臨時快速列車として津川駅 → 新津駅にて運行。
- 前年に続き「SL磐梯会津路号」「SL郡山会津路号」は運行されなかった。
- 2014年(平成26年):
その他
脚注
関連項目
- あがの (列車)
- ジョイフルトレイン
- 蒸気機関車牽引列車
- 動態保存中の蒸気機関車
- 新潟車両センター
- 日本の蒸気機関車史
- 東日本旅客鉄道新潟支社
- 汽車でGO! - 「SLばんえつ物語」新津-津川間、「SL磐梯会津路号」郡山-上戸・磐梯町-会津若松間が収録されている。
外部リンク
- ↑ この場合「バンブツ」とも読まれる。
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ PDF] 「SLばんえつ物語」号グリーン車新登場!2013年4月~9月運転日決定!http://www.jrniigata.co.jp/press/20130124sl4-9-g.pdf
- ↑ PDF] 「SLばんえつ物語」号に「オコジョ展望車両」デビュー!http://www.jrniigata.co.jp/press/20140127dc2.pdf
- ↑ 同日の会津若松市の降雪量は94cmで、1953年からの観測史上2位。
- ↑ 25日は喜多方駅で長時間の運転抑止となったが、同駅には蒸気機関車用の給水設備がないため、消防車による給水となった。また、同日の新潟行きは、当初、会津若松駅 - 喜多方駅間を「あいづライナー」の運休で空いた583系電車6両編成で代行し、喜多方駅 - 新潟駅間をバス代行とする予定であったが、国道49号をはじめとする道路も各所で麻痺状態となったため、代行列車を再び会津若松へ戻し、東北・上越新幹線を使った郡山・大宮経由での振替輸送となった。先の583系は郡山への振替輸送にも充てられた。