鳥肌実
鳥肌 実(とりはだ みのる)は、日本のお笑い芸人、俳優、演説家。
目次
来歴
サラリーマンを経て[2]吉本興業所属のピン芸人となったが、アドリブが苦手で伸び悩んでいた。そこで「アドリブを差し挟む余地のない」現在に続く演説芸が確立された。そのスタイルは『美術手帖』などで「ハプニングアートの極北」と絶賛された(その関係からか初期には美術大学などの学園祭での公演が多かった)。
吉本興業のお笑いライブに出演し、代官山プロダクション所属を経て、個人事務所のことり事務所を設立する。
略歴
- 1994年9月29日 - 初の単独ライブを行う
- 2003年4月10日 - ニューヨークデビューを果たす
- 2009年4月22日 - インターネット放送局『GyaOジョッキー』にて、初の冠番組『ことり相談室』を開始[3]。詳しくはGyaOでの出来事を参照。
- 2009年10月7日 - インターネットテレビ局Mopalで『鳥肌実のトリジャジーラ放送』という冠番組を持つ
時局講演会
- 平成12年 - 第1回 全国時局講演会「玉砕演説」
- 平成13年 - 第2回 全国時局講演会「個人演説会」
- 平成13年 - 第3回 全国時局講演会「万歳革命」
- 平成13年 - 第4回 全国時局講演会「廃人演説」
- 平成14年 - 第5回 全国時局講演会「我が闘争」
- 平成15年 - 第6回 全国時局講演会「鳥肌実の轟沈演説」
- 平成15年 - 第7回 全国時局講演会「ニイタカヤマノボレ」
- 平成16年 - 第8回 全国時局講演会「個人演説会」
- 平成16年 - 第9回 鳥肌実 時局講演会「全国八十箇所遊説」
- 平成17年 - 第10回 全国時局講演会「靖国神社で逢いませう」
- 平成18年 - 第12回 全国時局講演会「奉納演説」
- 平成20年 - 第13回 全国時局講演会「天照大演説」
- 平成21年 - 第14回 全国時局講演会「ダメ。ガッカイ。」
- 平成22年 - 第15回 全国時局講演会「全弾撃ち尽くし外交」
- 平成23年 - 第16回 全国時局講演会「鳥肌実の人間核命 メルトアップ↑演説」
- 平成24年 - 第17回 鳥肌実42歳厄年夜逃げツアー
- 平成25年 - 第18回 春の時局講演会「日の出は近い」
- 平成25年 - 第19回 全国時局講演会「右翼バカ一代」
人物
数年前のラジオ番組での発言や雑誌の記事によると、自身は至ってノンポリであり政治関係にはそれほど興味がなく右翼的であるのはあくまで「芸風」のみだとされていた。だが後年在日特権を許さない市民の会代表の桜井誠や、日本を護る市民の会代表で創価学会への激しい敵愾心で知られる黒田大輔テンプレート:要出典など、所謂行動する保守系団体の幹部とも交流を持ちイベントを共催している。2009年7月19日に桜井誠と共に行われたイベントの企画趣旨は「単なるエンターテイメントとしてではなく、来場していただいた方の何人かでも危機に直面している日本の現状に目を向けてもらい、行動を促せるような企画にしたい」であった。2013年2月11日には維新政党・新風の鈴木信行と共にイベントを実施した[4]。ほぼ毎年8月15日には靖国神社に参拝している[5]。2011年の終戦の日には、反天連デモに対する在特会主催のカウンターデモに参加、演説を行っている。この演説で自身は皆に思われているような似非右翼ではないと言っており、ノンポリでは無くなったようである[6]。
演説は過激だが、舞台を降りると穏やかで腰が低い。
好みのタイプの女性は元AV女優の冴島奈緒。「本気で結婚したいと考えている」とのこと。グラビアアイドルを食事に連れていったところを写真週刊誌『FRIDAY』に撮られたこともある。
芸風
右翼的な言動・ビジュアルを中心に多彩な芸風を持ち、「皇居に向って敬礼」、「欲しがりません勝つまでは」、「ニイタカヤマノボレ」などと文字が刺繍で書かれた通称「玉砕スーツ」を着用して全国(南樺太から尖閣諸島まで)で活動をしている。たまに、路上で意味不明なダンスやパフォーマンス(プロフィール、経歴等データでは『路上での公害撒き散らし芸』とされている)をしたり、全裸になり局部を露出することもある。
「時局講演会」等と銘打った自身のライブでは放送禁止用語を連発したり、少女愛や日教組、創価学会などタブー視されている物事などを扱うため、特に地上波テレビにはほとんど出演できない。過去『筑紫哲也 NEWS23』に2度出演した際には強烈なインパクトで話題となった。テンプレート:要出典範囲
過去に時局演説会がバラエティー番組の1コーナーで紹介されたことがあったが、いたる所が「ピー」となり、本人は「ピー」が「ピー」で「ピー」は……と話中ほとんどの固有名詞が消去される有様で助詞・助動詞しか言っていない状況が続いた。また、2000年末から2001年元日までTBSテレビで放送された大型年越し番組『SAMBA・TV』に出演した際は、元日の早朝4時台にもかかわらず、持ち時間10分の予定がネタ開始5分ほどで急遽CMを挿入され「強制終了」となった。このことに関しては後のライブでもしばしば触れている。
ライブの最後は「失敬だな!もう帰るよ!」と吐き捨てるように呟いたり「8月15日、靖国神社で会いましょう」と丁寧に一礼するなどして舞台を去る。
キャラクター設定上のプロフィール
テンプレート:Notice 「鳥肌実」のキャラクター設定は、公式ホームページによると、42歳(万年厄年)、獅子座、O型。公然猥褻・銃刀法違反により前科2犯のモッズ系猛禽類。出身地は樺太。2007年現在の職業は自称 鳥の調教師、山崎パン高井戸工場(サンドイッチ班・班長、ピクルス担当)勤務であり、そこのアメリカンフットボール部ではキャプテンでクォーターバックを務める[7]。休憩時間には欠かさず、アムウェイの勧誘活動をしている。愛車は中古の霊柩車、街宣車、戦車、マッハ号等あるが、ポスターでは霊柩車の登場が多い。好きな諺は「焼け石に水」。愛読書は『ファーブル昆虫記』。共産党に入って『しんぶん赤旗』を配達したこともあり[2]、月に1度創価学会会員と殴り合いの喧嘩をしているにもかかわらず、尊敬するアーティストは池田大作。持病としてヘルペスを患っている、としている。黒夢のファンである。
家族構成は、妻(夏江・37歳)、長男(健太・10歳)、ブッチー(赤紙伝書鳩)、ペス(盲犬)の3人+2匹としている。公団住宅在住。ホームステイを受け入れたいが杉並区から生活保護を受けているため困難であるとしている。
自己破産しており、選挙権は無い(これも「ネタ」で、実際の日本の法律では自己破産を理由に選挙権は剥奪されない)。
廃人演説家を自称しているが、本人曰く「メッセージがない」「訴えたいことがない」とのこと。勲等は勲一等大勲位で、トップブリーダーや天皇陛下の推薦(推奨)を受けている。本名非公表の帰国子女。学歴はハーバード大学経済学部卒業(京都大学大学院卒とも語っている)。学位はB.Econ.(経済学士)。英語、フランス語、ドイツ語、サンスクリット語、エスペラント語、ラテン語、ペルシア語、トラヴィダ語に堪能である。呼称・渾名は、中将、総統、テンプレート:要出典範囲。勉強肌の演説家である。
その他
- 2006年10月、北朝鮮が核実験を実施したことに際して、自身のホームページトップの「死ね!今こそお国の為に」という表記を「くたばれ金正日お国の為に」に変更した。その後、「金正日」の部分が「創価学会」に替わっている。
- ことり事務所の真下の階が、民主党衆議院議員、長妻昭の事務所であった。なお、鳥肌は長妻昭の街頭演説中に近距離で演説を行い長妻を困惑させた。
- お笑いコンビ芸人浅草キッドに「10年に1人の逸材」と言わしめる。
- 玉井雪雄の漫画『オメガトライブ』の登場人物、梶秋一、および『かもめ☆チャンス』の登場人物、梶俊一の風貌は鳥肌がモデル。
- 作家の中沢健が、鳥肌の不遇時代に面倒を見ていた先輩芸人の早川伸吾のツテで、自身の監督する映画『白カラス』に鳥肌にも出演して貰おうとしたが、鳥肌に3万円のギャラを要求されたために断った。「今、考えたら3万円払って出て貰うんだった。」とTBSラジオ『オセロ中島の黒真珠婦人』で語っていた。
- その年の主に年度後半に行われる「本公演」とも呼ばれる「時局講演会」では創価学会を意識した公演名を付けることがありこれまでに平成21年の「ダメ。ガッカイ。」や同23年の「鳥肌実の人間『核』命」等の命名を行っている。
GyaOでの出来事
2008年5月23日にGyaOは生放送にもかかわらず、番組『キネマルネッサンス あ〜や城』に鳥肌をゲストとして招待した。番組内では得意とする政治ネタを封じられていたが、下ネタを多用した話芸で番組後半の主導権を握った。
2009年4月22日のGyaOジョッキー『ことり相談室』において、月1の水曜1部の放送枠を8回分獲得したということで始まったが、特定団体への批判や放送禁止用語(差別用語等)を連発したり、相談者の中に過去関わりを持った人物が電話出演するなど決して秩序正しい進行ではなく、最終的に陰毛を出そうと試みたりカメラに背を向けて全裸になりそのまま出演しようとしたため、画面テストパターンのカラーバーが出現しGyaOジョッキーとしては初の、本来なら1時間枠の所を番組終了まで15分ほども残しての終了となった。なお当該回は保存公開(アーカイブ)されず「欠番」となった。ただし番組そのものは「打ち切り」にはされず翌月以降も続行されることとなったが放送時間は以降一旦深夜枠へと移動になり、3ヵ月後7月15日放送の第4回にようやく21時開始のゴールデンタイムに復帰した。
作品
CD
- 鳥肌黙示録 1999年
- 鳥肌実(現在廃盤) 2001年
- 鳥肌黙示録(前2作のベストでリマスター盤。アナログ盤もあり) 2002年
- トリズム(廃盤になった2ndに新曲をプラスしたもの) 2004年
ビデオ・DVD
- 玉と砕けよ!(DVD・VHS)
- 無為こそ過激!
写真集
- 廃人玉砕
- 悪の華
- 戦ふ最前線
出演
映画
- けものがれ、俺らの猿と(2000年、田島 役)
- 美脚迷路(2001年)
- 浅草キッドの 浅草キッド(2002年)
- 魂のアソコ(2003年)
- スペースポリス(2004年)
- ギミー・ヘブン(2004年、紺野惣一郎 役)
- デビルマン(2004年、佃 役)
- タナカヒロシのすべて(2005年、自身初の主演作品)
- 恋するイノセントマン(2006年、本間仁 役)
- コラソンdeメロン(2008年)
- GOTH(2008年、杉浦 役)
- 泥棒日記(2008年)
- 白日夢(2009年いまおかしんじ監督、日高 役)
- イケてる2人(2009年、中年変態オヤジ 役)
- デストロイ・ヴィシャス(2010年、島田角栄監督)
- 名前のない女たち(2010年、井川 役)
- かんなの水魚(2011年、笹山繁久(サイレントフォギー)役)
- かんなの水魚2(2011年、笹山繁久(サイレントフォギー)役)
- HELLDRIVER(2011年)
- 蜘蛛の糸(2011年)
- 冴え冴えてなほ滑稽な月(2013年、島田角栄監督)
テレビドラマ
- 愛と青春の宝塚(2002年、第1夜 劇にクレームをつける警察官 役)
- 新・ズッコケ三人組(2002年、第9回・第10回、執事 役)
- 私立探偵 濱マイク(2002年、第5話)
- 演技者。(2002年、第1弾『黒いハンカチーフ』、海老沢喜一郎 役)
- 時効警察(2006年、最終話、占部 役)
- 大河ドラマ大作戦(2012年、軍人(中将)の霊 役)
バラエティ
- キネマルネッサンス あ〜や城:GyaO生出演(2008年5月23日、4週間アーカイブ)
ビデオ・DVD
- たまごえっちナンパ(1997年、ビデオバンク)監督:バクシーシ山下
- 史上最強のストリートナンパ王(1999年、ビデオバンク)監督:バクシーシ山下
- 爆乳戦隊チチレンジャー(アダルトビデオ、鳥肌実 役)
- ヴァプリキー(インリン・オブ・ジョイトイ主演、蔡国震 役)
- エロスの地獄(アダルトビデオ、地獄の番人 役)
- 太極五福星(2001年、オフィス★怪人社/舞台) 演出:IKKAN
- ホームレス少女 ~貧乏女子(ボンビーガール)の恋~(2008年、新井みほ主演) 監督・脚本:奥渉
- 珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-(2009年、アニメ、玄じょう〈変身後〉役)
- 巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5(2010年、青鬼魔王 役)
脚注
関連項目
- 奥崎謙三 - 鳥肌が最も影響を受けた人物。
- 大本営八俵 - 盟友関係にあり軍事、歴史関連などで共通のネタも用いる。
- 渡辺塾国民学校 - 芸風が鳥肌に酷似していると指摘された。
- 長井秀和 - 無名時代、お笑いライブでよく共演していた。
- 三平×2 - アニメ会のトークライブにおいてアキバ系演説家・萌肌実というパロディーキャラでネタを披露したことがある。
外部リンク
- テンプレート:Official鳥肌翼賛会
- 玉砕ショップグッズ通販
- 鳥肌実 全国時局講演会「右翼バカ一代」
- 鳥肌事典
- 鳥肌実 公式facebook
- 有限会社ことり事務所 -ツイッター
- トリジャジーラ放送 - ネットTV
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