試験

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テンプレート:出典の明記 試験(しけん)とは、被験者または試料の能力や性質を測定するために行う行為のこと。検査(けんさ)、テストとも呼ばれる。

試験の成績は、普通、採点をして得た得点で表される。合格 / 不合格の判定も、いったん得点を出して、それにより判定することが多い。

学校でいわれる試験については、幼児児童生徒学生などの学習活動、学業の成果を検査するための手段を指すことが多い。工学分野における試験についても詳述する。

分類

目的による分類

試験を目的によって分類すると、一般には、教育機関で人を対象に行われる学力試験、入学試験、単位認定試験、卒業試験などがある。また、入社(就職)する際に入社試験を課す一般企業がある。工学分野では、製品材料の品質、信頼性などを評価するための試験が行われる。

人を対象とする試験

物を対象とする試験

  • 動作試験
  • 生物学的安全性試験
  • 電気的安全性試験 
  • 外観検査など

方法による分類

試験を方法によって分類すると、通常、筆記試験が多く用いられる(特に採点が容易な選択式試験が多い)が、面接試験、口頭試問、グループディスカッション、レポート、実技試験などさまざまなやり方がある。

試験

検査

  • 立入検査
    事業所等に実際に立ち入って、書類や機器などの有無や保管状況などを検査する方法。

合格と不合格

試験とは、既述のように、人や物の能力・品質などが一定の基準に達しているのかを評価するものである。その基準に達している場合、試験に合格することになり、達していない場合は不合格となる。

合格

合格(ごうかく)とは、試験で基準点などの条件を満たして入学許可を得たり資格を取得したりすること。

大学受験などの入学試験では合格者の連絡先に合格通知が届く。「受かる」や「通る」、「桜咲く」などと言われることもある。

公務員試験における合格は、採用候補者名簿に搭載されることを意味するに過ぎず、合格した場合であっても合格席次が低く、辞退者が少なければ採用内定に至らない場合がある。これを採用漏れという。国家公務員試験においては採用内定を得るには最終合格者を対象とした各官庁の選考(官庁訪問)を通過する必要がある。

民間企業の従業員採用試験では、合格よりも内定あるいは内々定という語のほうが好まれる。正式な内定を経ると、解約権留保付始期付雇用契約として法的拘束力が生じる。

日本では、学校の入学試験が集中する毎年1月から3月頃に合格祈願を行っている寺社が多く、太宰府天満宮などの天満宮でとくに盛んである。それ以外にも、合格を祈念して御守り等を買い求める受験生の姿がメディア等で紹介されている。

より身近な場面でも、合格のために験を担いで試験前日にカツ丼などを食する者がある。近年ではこうした行為に便乗して合格祈願グッズを売り出す企業も多い。たとえばネスレは、キットカットのパッケージに「合格祈願」と印字している。

不合格

不合格(ふごうかく)とは試験などで条件を満たせずに落第、入学、入社等が不許可となること。「落ちる」「滑る」や「桜散る」、不採用(ふさいよう)、失格(しっかく)、(ひ)などと言われることもある。

試験によっては、合格の場合は合格を通知するが、不合格の場合には通知しないものがある。そのような試験の場合は、決められた期限までに通知されないことをもって不合格であると判断しなければならない。

関連項目

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