ゴジラ (1984年の映画)
テンプレート:Infobox Film 『ゴジラ』は、1984年(昭和59年)12月15日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第16作である。カラー、ビスタビジョンサイズ。上映時間は103分。観客動員数は320万人。配給収入は17億円(1985年邦画第2位)[1]。ゴジラ誕生30周年記念映画でもある。
目次
概要
『メカゴジラの逆襲』以来9年ぶりに製作された本作は、『ゴジラvsデストロイア』まで続く新しいゴジラシリーズのスタート作品ともなった。
劇中では、「1954年のゴジラ出現から30年ぶりにゴジラが現れた」という設定であり、俗に「昭和ゴジラ」と呼ばれるシリーズ第2作から第15作とはストーリーがつながっていない。そのため、本作以降のゴジラは再び人類の敵として描かれている。次作『ゴジラvsビオランテ』以降は平成期の作品であるため、本作は昭和期に公開された最後のゴジラ映画である。
キャッチコピー
- 「いま 壮大なロマンの目覚め!」
- 「30年間の沈黙を破って全世界待望の「ゴジラ」最新作!」
- 「日本を呑むか、地球を壊すか!」
- 「80メートル、5万トン、列島をひき裂く巨大怪獣」
- 「もう誰も…ヤツを止められない!」
- 「やっぱり奴は生きていた!」
ストーリー
伊豆諸島の大黒島で巨大な噴火が発生。噴火から3か月後、大黒島近海で操業していた漁船「第五八幡丸」が嵐によって航行困難となり、なぜか島へと引き寄せられていく。乗組員はSOSを発信するが、その後に消息を絶った。
一夜明け、付近をヨットで航行していた新聞記者の牧吾郎は漂流していた第五八幡丸を発見して船内へ乗り込むが、そこにはミイラ化した船員の死体が連なっており、しかもその中にはモリやマキリなどを握っている者もいた。ようやく唯一の生存者である奥村宏を見つけたその時、体長1メートルほどもある巨大なフナムシに襲われ絶体絶命に陥るが、意識を取り戻した奥村に助けられる。
奥村は、遭難の際に光り崩れた大黒島の中から咆哮と共に現れた巨大な怪物を見たことを牧に語ると、海上保安庁に保護され、治療及び調査・確認のために警察病院へ入院させられる。そんな中、奥村を見舞った林田信は30年前の写真を見せ、その際の反応から奥村が目撃したという巨大生物がゴジラであることを確信し、内閣安全調査室長の辺見に告げた。大黒島の爆発でゴジラが目覚め、寄生したフナムシが放射能を浴びて巨大化し、今回のような事件が起きたという。報告を受けた内閣総理大臣の三田村清輝と官房長官の武上弘隆は、ゴジラ出現の報道は国民のパニックにつながると考えて報道管制を敷き、第五八幡丸は未だ遭難中、奥村は病院で軟禁状態にして、それぞれ現在も行方不明と発表する措置を執った。
謎の巨大生物の特ダネをものにしようとしていた牧は、報道管制により出鼻をくじかれる。また、林田の研究室で手伝いをしていた奥村の妹の尚子に好意を感じた牧は、奥村が既に救助されていながらゴジラの情報隠蔽のために軟禁されている事実を流すが、病院での兄妹の感動の再会を「取材」してしまったため、尚子の反感を買う。
その頃、日本近海を航行中のソ連原子力潜水艦が撃沈されるという事件が発生。アメリカは攻撃を否定したが、ソ連はアメリカの攻撃と断定し、両国軍は臨戦態勢に突入する。東西関係に緊張が走る中、自衛隊のP-3C哨戒機が捉えていたソ連原潜の撃沈された際の海面写真を分析した結果、原潜の撃沈はゴジラの襲撃によることが判明。このことを受けた日本政府は東西陣営の衝突を防ぐため、ついにゴジラ報道の全面解禁に踏み切った。
その直後、静岡県の井浜原子力発電所にゴジラが出現。ゴジラはヘリコプターで現地へ赴いていた林田の目の前で原発施設を破壊し、原子炉の炉心を取り出して放射能を全て吸収すると、頭上を飛んでいた渡り鳥に吸い寄せられるように海へ去っていった。林田は渡り鳥の発する超音波にゴジラの体内の磁性体が反応して帰巣本能を刺激されたと考え、合成した超音波によってゴジラを三原山へ誘導した後に人工的に噴火させた火口へ落とすという作戦を日本政府に提案する。
一方、アメリカとソ連は日本政府に対し、ゴジラへの戦術核兵器の使用を強く要請していた。特にソ連は原潜撃沈の報復を主張し、アメリカもソ連に同調していたものの、三田村首相は非核三原則の立場からそれを頑なに拒み続ける。首相の尽力で米ソによる対ゴジラ戦術核攻撃の危機は回避されたが、日増しにゴジラ東京上陸の可能性が強まる中、自衛隊も新兵器のスーパーXをはじめとする対ゴジラ兵器や、林田の提案した超音波によるゴジラ誘導作戦を準備していた。
やがて、東京湾沖の太平洋上で北上するゴジラが発見され、東京湾上陸必至との政府報道が流れると、東京中はパニックに見舞われた。そして自衛隊の厳重な警戒下、遂にゴジラが東京港に出現する。待ち構えていた自衛隊の航空部隊を放射熱線で撃ち落とし、陸上部隊のミサイル攻撃や戦車砲撃を蹴散らして東京へ上陸した。その戦闘の最中、東京湾に停泊していたソ連の貨物船に密かに積み込まれていた地上攻撃用衛星の核ミサイル制御装置がゴジラの攻撃により誤作動し、核ミサイル発射のカウントダウンが始まってしまう。
30年前の悪夢をたどるかのごとく、ゴジラは街を破壊していく。都民の避難誘導以外にゴジラへの有効な対策手段を持たない政府はスーパーXの発進を急ぐが、カドミウム弾の搭載に手間取り、未だ発進できずにいた。新宿の研究所でゴジラを誘導する超音波の開発に苦心していた林田は、目の前にまで到達したゴジラで実施テストを行い、超音波発信装置を完成させる。しかし、大島へ向かおうとした林田らは、ゴジラと自衛隊の戦闘の巻き添えによりビル内に閉じ込められてしまう。
そして、ついに出撃を果たして期待通りゴジラの熱線に耐えたスーパーXは、核物質の活動を抑えるカドミウム弾を使用してゴジラを昏倒させることに成功した。林田もこの隙に大島へたどり着ければと安堵するが、カウントダウンを刻んでいたソ連の衛星が新宿のゴジラに向けて核ミサイルを発射してしまう。ソ連から核ミサイルの発射や、自国では撃墜不可能との連絡を受けた日本政府は、アメリカに核ミサイルの迎撃を急遽依頼した。
新宿では奥村が自衛隊のヘリコプターで林田らを迎えに来るが、不安定な新宿の高層ビル街の乱気流により、林田と超音波発信装置を引き上げるのがやっとだった。残された牧と尚子は目の前で眠るゴジラと、迫り来る核ミサイルの恐怖に戦慄する。
その頃、アメリカ軍が発射した迎撃ミサイルがソ連の核ミサイルを捕捉し、撃墜に成功する。新宿都心での核爆発という最悪のシナリオは回避されたが、成層圏での核弾頭撃墜により発生した高高度核爆発が電磁パルスを引き起こし、東京は大規模停電に陥る。ようやく停電の混乱から復旧しようかと思われたそのとき、高濃度の電磁雲により発生した落雷のショックでゴジラが目覚めてしまう。再びスーパーXが応戦するが、カドミウム弾を失い通常兵器でしか攻撃の手段がないスーパーXにもはやゴジラを止める術はなく、遂に撃破されてしまう。辺りが炎の海と化す中、戦いの最中にビルが破壊されたために脱出していた牧と尚子に迫るが、その時三原山で起動された超音波発生装置によりゴジラは東京を後にし三原山へと向かう。そして作戦通り、ゴジラは人工的に噴火させられた三原山火口へ咆哮を上げながら落下していった。
設定
- 大黒島
- 伊豆諸島南端にある架空の島。火山噴火から3か月後、激しい地殻変動により島の地層に眠っていたゴジラが目覚め、島の岩肌が盛り上がった。島の規模や有人島か無人島かなど、具体的な全容は不明。
- 東都日報
- 東京都内に本社を持つ新聞社で、牧が勤めている。物語後半にはこの新聞社所有の取材ヘリが登場。牧を林田生物物理研究所があるビルへ送り届けた後に首相官邸の真上を通過する前のゴジラに遭遇しているが、襲われることはなく、ラストでは牧と尚子を乗せて三原山上空を飛行している。
- 大島通信所
- 物語序盤に登場した大島における牧の左遷先。
- 林田生物物理研究所
- 林田が運営する、新宿副都心のとある超高層ビルの20階にある研究所。林田の他にも複数の研究員や、アルバイトの尚子が勤めている。牧が初めて訪問した際には林田がショウジョウバエによる遺伝子の組み換え実験を行っていた。ここで、超音波発信機の開発・テストが行われた。
- ゴジラ非常緊急対策本部
- 首相官邸地下に設置されている核戦争や災害対策のための設備を、三田村が中心となってゴジラ対策に応用した総司令部。日本政府の各大臣や防衛庁長官、統合幕僚会議議長(いずれも当時の名称)らが参加し、ゴジラ対策のための会議や指揮を執り行った。
- 東京に上陸したゴジラは、永田町を進行した際にここの真上を通過したが、振動で照明が一瞬消えかけただけで、直接的な被害は出ずに済んでいる。
登場人物
- 三田村 清輝
- 内閣総理大臣。決断力に優れ、思慮深い人物。総理の任期を終えようとしていた矢先に突如ゴジラが出現し、パニックを避けるためにゴジラの存在を隠そうとする。しかし、ゴジラによるソ連原子力潜水艦の襲撃を知ると戦争を避けるために公表し、その存在が認められたゴジラに対して非常緊急対策本部を立ち上げ、最高責任者となる。アメリカとソ連がゴジラ抹殺のために核兵器の使用を要求した際、非核三原則を根拠に日本に二度と核は落とさせないと断固拒否する。
- 三原山の火口へ落下するゴジラを見届けた際には涙を流していた。
- 牧 吾郎
- 東都日報の新聞記者。休暇でヨットに乗っていたところで遭難した第五八幡丸を発見し、唯一人の生還者である奥村を救ったことから今回の一件に関わる。
- 得た情報は何でも記事にしたがってしまう強引な姿勢を持ち、奥村の救出を記事にしようとしてデスクに停められた時には激しく抗議し、さらにゴジラ出現の記事と共に奥村兄妹再会の写真まで載せたことで奥村兄妹から反感を買ってしまう。その一方で林田達の研究にも協力し、最後はゴジラの猛威に脅える尚子を守った。
- 奥村 尚子
- 大学生。林田のゼミを受けている関係で、彼の研究所で資料整理等のアルバイトをしている。
- 宏が唯一の親族のため、行方不明と報道されていた兄が生きていると知らされると、居場所の病院へ乱入し再会を喜び合った。その際の兄との再会シーンを写真に撮られ、後日記事にされたことで一度は牧に失望するが、最終的に牧に救われる。
- 奥村 宏
- 明法大学理学部3年生。尚子の兄で、自分達兄妹の生活費や学費のために留年覚悟で漁船のアルバイトを続けるなど、妹想いな青年。その一方、自分達をひどい目に合わせたゴジラに対しては記者会見で「絶対に許せない」と発言し、伊浜原発襲撃時には「化物」と呼ぶなど怒りをあらわにする。
- ゴジラとの遭遇後に日本政府の手で関東第二警察病院に軟禁させられていたが、退院後、林田に協力して南教授の三原山調査に同行。その後も三原山での超音波発信装置の建設に携わり、最後は自ら人工爆破スイッチを押し、ゴジラを火口へ落とした。
- 神崎
- 大蔵大臣。三田村の側近の中では長老のような存在だがその性格は至っていい加減。
- 林田のゴジラ三原山誘導作戦には反対のような立場を示したうえ、米ソとの会談の事前に行われた会議でも核兵器使用は止むを得ないのではと軽率に発言してしまう。
- 武上 弘隆
- 内閣官房長官。三田村の側近のような人物で、三田村からは「武上くん」と呼ばれている。
- 磯村
- 自治大臣。閣僚にもかかわらずスーパーXの存在を知らなかった。
- 米ソの核攻撃に反対する笠岡に対して「やってみなきゃわからん」と無責任な発言をしている。ソ連の核ミサイルが誤ってゴジラに発射されてしまった際にも全ての東京都民を避難させるのは不可能などと発言し、三田村に叱責された。
- この役は田崎潤が演じる予定であった。
- 笠岡
- 通産大臣。対ゴジラ攻撃のための核兵器使用に反対し、神崎と軽くもめる。
- 江守 誠一
- 外務大臣。ソ連原潜の沈没や、ソ連の衛星から核ミサイルが誤射されてしまったことをいち早く三田村に報告。また、米ソの核兵器使用提案を拒否した場合に日本が外交から孤立するのではと恐れた。
- 毛利
- 防衛庁長官。首都防衛戦闘機・スーパーXの開発を極秘に進めていた。
- 加倉井
- 自衛隊統合幕僚会議議長。自衛隊によるゴジラ迎撃作戦を立案した他、米ソ特使が強硬に戦術核兵器の使用を要求する本当の理由を指摘した。
- この役は三橋達也が演じる予定であった。
- 大河内
- 国土庁長官。自衛隊の現在の戦力でゴジラに太刀打ちできるのか加倉井に疑問を呈した。
- 日高
- 環境庁長官。三原山爆破時の住民への影響を危惧した。
- 梶田
- 科学技術庁長官。戦術核兵器の威力や、ソ連の核ミサイル爆発後に発生した電磁衝撃波について三田村に解説する。
- 南
- 地質学者。林田の昔からの友人で、三原山の調査に赴き、後に林田と共に政府に三原山を人工的に爆発させてゴジラを封印する作戦を提案する。
- 辺見 昇
- 内閣情報調査室室長。林田と奥村の面会に立会い、その後林田から大黒島からゴジラが出現したという仮説を聞く。
- 秋山
- 航空幕僚監部・スーパーX司令官。
- 自ら複数のパイロットと共にスーパーXに搭乗し、対ゴジラ戦の指示を行った。最初はカドミウム弾でゴジラを眠らせることに成功するが、電磁衝撃波で目覚めたゴジラに通常兵器は歯が立たず、スーパーXを撃破されて死亡。次回作の冒頭では、スーパーXと共に遺体が収容される。
- ローゼンバーグ
- アメリカ特使。三田村にゴジラ対策のための核兵器使用を主張。原則論が通る状況ではないと三田村を説得するが、持論を曲げない三田村の前に頭を抱えてしまった。
- チェフスキー
- ソ連特使。日本の次にゴジラが襲撃するのはウラジオストクだとして、ゴジラに対する戦術核兵器の使用を三田村に強く主張。非核三原則を日本のエゴイズムだとして批判した。
- カシリン
- ソ連政治工作員の大佐。核兵器使用中止の命令に従い、東京湾内に停泊中のソ連貨物船「バラシェーボ号」に搭載されていた核ミサイル衛星のコントロール装置を停止させる。だがその後、ゴジラ出現時の高波の影響でコントロール装置が誤作動。最後の力を振り絞って装置を止めようとするも、計器の爆発に巻き込まれ死亡。
- 伍堂
- 東都日報編集長。牧に第五八幡丸遭難を公表出来ない理由が、ゴジラ出現にあることを伝えた。
- 当初、体調不良のために林田役を降板した平田昭彦が「せめてワンカットでも」と演じる予定であったが、平田は撮影前に死去した。
- 上条
- 東都日報のカメラマン。牧の同僚で、軽い感じの性格の男性。
- 奥村兄妹との再会シーンを撮った張本人であり、ゴジラによるソ連原子力潜水艦の襲撃の公表の場にも登場。
- 森本毅郎
- 本人役。テレビ番組のニュースキャスター。ソ連とアメリカの衝突の際と避難情報の時に登場。
- 出演した森本は、東宝特撮では数少ない実名での出演者である。
- 浮浪者
- 新宿を根城にしていたホームレス。ほぼ無人となった超高層ビルのレストランで食事を楽しもうとしていたところでゴジラに遭遇。腰を抜かすも「この田舎もんが!」と捨て台詞を吐いた後、同ビルを脱出しようとする牧と尚子を救う。その後は1人で逃げるが、追い詰められてゴジラに毒づきつつ失神した。
- 無人のレストランに侵入してごちそうにありつくシーンの台詞「酒はカミュでないと」には、「カミュ=神(=God=Godzilla)」という暗喩が込められている。中野昭慶はDVDのオーディオコメンタリーで「どこかに『神』という台詞を入れたかった」と語っている。このシーンの直後にゴジラと遭遇し、驚きながらも毒づく浮浪者の台詞は、福岡出身の武田が上京した際、都会人に罵られたという経験に基づく完全なアドリブである(シナリオではこのシーンの台詞は「!」としか書かれていない)。
- 林田 信
- 生物物理学者。奥村兄妹の大学の恩師であり、「林田生物物理研究所」を運営している。
- 初代ゴジラの襲撃によって両親を失った憎悪からゴジラ研究を始めたが、その過程の末、ゴジラに対しては愛着に近い複雑な感情を抱いている。「ゴジラは人類滅亡の警告者である」という思想を持ち、今回出現したゴジラに対しても、偶然発見した帰巣本能を利用した超音波で三原山へ誘導し、マグマの中へ封印する(林田曰く「生まれ故郷に帰す」)という計画を政府に提案。牧達の協力を得て、これを成功させる。
- 橋本幸治は当初、林田教授こそこのドラマの真の主役と考え、ゴジラシリーズにゆかりのある平田昭彦を起用する予定だったが、平田の体調が思わしくなかったために起用を断念した。
- スティーブ・マーチン
- アメリカ版のみ登場。詳細については#海外版を参照。
登場怪獣
ショッキラス
ゴジラに寄生していたフナムシが放射性物質を浴び続けたことで巨大化したもの。歩く際に粘液状の物質を出す。尾部を地面に打ち付ける反動を使って、人間の肩の高さ程度まで跳び上がることが可能。劇中では「ショッキラス」という名は登場せず、単に「フナムシの化け物」または、「巨大なフナムシ」としか呼ばれない。
漁船「第五八幡丸」の乗組員を襲い、体液を吸い尽くしてミイラ化させてしまった。映画本編では1匹しか登場していないが、脚本ではただ1人生き残った奥村によって複数(4匹 - 5匹)現れたことが語られている。アメリカ公開版の新撮シーンでは、ペンタゴンの軍人により日本の海岸にショッキラスの死体が漂着した件が語られている。また、初期稿とノベライズには群れで漁村を襲撃するシーンがあった。
デザインは井上泰幸、造形は安丸信行。
準備稿まではゴジラに寄生する巨大なダニであった[2]。ゴジラの寄生生物という案は、1970年代後半に検討された企画『ゴジラの復活』から登場し続けている[2]。
- 身長:1メートル
- 体重:45キログラム
登場兵器
- スーパーX
- テンプレート:Main
- ハイパワーレーザービーム車
- 元々はクレーン車をベースにした航空機・ミサイル迎撃用対空兵器であり、ゴジラに有効とは言えなかったが、2台が二手に分かれ、ゴジラを新宿高層ビル群へ誘き出す囮としての役割を十分に果たした。構成はレーザー砲、エネルギーパックを搭載した装置車と、三菱重工製クレーン車用シャーシを改造し、管制レーダー及びサーチライトを搭載した牽引車によって構成される。また、牽引車にはパトライトが装備されており、後の92式メーサー戦車に受け継がれている。所属は陸上自衛隊第1師団第1普通科連隊特車88部隊(練馬特科)、形式番号はN1-00。vsシリーズのオリジナル兵器で有一、敵怪獣の攻撃を受けなかった。
- 東宝特撮映画のレーザー・メーサー光線には珍しく鮮やかな深紅の光線である。次作『ゴジラvsビオランテ』の冒頭での映像流用部分では発射音が全く違う。
- 3尺と2尺ほどのミニチュアが作られた。アームの動作はピアノ線による操演。
- 全長:20メートル(装置車、牽引車含)
- 全幅:3.2メートル
- 全高:4.8メートル
- 総重量:120トン
- 最高速度:時速148キロ
- 武装
- 超純度(高純度の誤植?)ヘリウムネオンガス・レーザー(射程50キロ)
- 照準装置:リバースカセグレン系光学式(このため照準の有効範囲が射程になる)
- 冷却装置:ヘリウムガス/ジェットパック空冷併用
- F-1CCV
- 航空自衛隊の支援戦闘機。実在するF-1支援戦闘機を改良した機体で、主翼前方と胴体下部にカナード翼が増設されている。晴海埠頭に現れたゴジラへミサイル攻撃を行うが、効果がなく撃墜された。
- 吊り用のミニチュアに加え、操縦席の実大セットも作られた。
- 移動指揮車
- 緊急対策本部と末端の部隊の中継を担う。ウィングボディを持つ三菱ふそう製の大型トラックを改造したもので、荷台内部に指揮通信設備を有しており、少なくとも5名のオペレーターが搭乗している。また、荷台側面には「MC-310」という番号が書かれており、運転席上部にはパトランプを有している。劇中では晴海埠頭に展開した部隊の前線指揮を行っていた。
- 超音波発信機
- 帰巣本能を持つゴジラの磁性体を利用し、三原山火口に誘導するため自衛隊によって三原山山頂に設置された無人の超短波発信用パラボラアンテナ。コントロールは三原山外輪山基地に設置された臨時基地からリモコン操作される。林田が完成させた発信機のコアを搭載して起動させたあと、ゴジラを新宿から三原山に誘導することに成功した。
- 83式600mm地対地ミサイル車
- 74式戦車
- 61式戦車
- 78式戦車回収車
- 73式小型トラック
- ソ連ミサイル原子力潜水艦
- ソ連海軍の最新鋭原子力潜水艦で、デルタIII型原子力潜水艦の艦首を延長したような艦型を持つ。武装として艦首に魚雷発射管を4門、艦橋前部にVLS18セルを装備。青ヶ島の北西50km・深度300mの海中を航行中にゴジラと遭遇し、1番・2番魚雷による攻撃と急速潜航によってゴジラを回避しようとしたが、魚雷も急速潜航もゴジラに対しては効果がなく、撃沈されてしまった。
- プロップは後に小改造を受け、『ゴジラvsキングギドラ』のむさし2号として使用された。
- アメリカ地上攻撃用核衛星
- 衛星軌道上に静止しているアメリカの核ミサイル衛星。「HYOUE-01」という名称らしきマーキングが施されている。4発の部分軌道戦略核ミサイルを搭載しているが、ワンシーンのみの登場だったため、本衛星から核ミサイルは発射されなかった。デザインベースとなったのは『AKIRA』に登場したレーザー衛星「SOL」[3]。
- ソ連地上攻撃用核衛星
- 衛星軌道上に静止しているソ連の核ミサイル衛星。大型の核ミサイルを1発のみ搭載しており、バラシェーボ号船内に備えてあるコントロール装置で誘導管制される。バラシェーボ号内で発生した事故のためにコントロール装置が誤作動を起こしてしまい、核ミサイルはゴジラめがけて発射されてしまった。
- バラシェーボ号
- ソ連海軍が保有している特務貨物船。船体は通常の貨物船と同様だが、船内に地上攻撃用核衛星のコントロール装置を、ブリッジ上部に衛星の管制に用いると思われる大型のパラボラアンテナを有している。船名のロシア語表記は「БАЛАШЕВО」。ゴジラへの核攻撃を行うために東京湾内に停泊しており、一度はコントロール装置を停止したが、ゴジラの襲来によって転覆し、コントロール装置が誤作動してしまう。
- 名前の由来は不明だが、ロシアのスモレンスク州に同名の町がある[4]。
- アメリカ迎撃ミサイル
- 日本政府の要請を受け、アメリカが発射した弾道弾迎撃ミサイル。沖縄の在日米軍嘉手納基地から打ち上げられ、5分後に東京上空2万メートルの成層圏でソ連の核ミサイルに命中した。
- 発射シーンは映画『ノストラダムスの大予言』からの流用。アメリカ版では、ペンタゴンからの発射指示シーンが追加されている。
キャスト
※クレジット順。役名表記は『東宝SF特撮映画シリーズVOL.1 ゴジラ』に基づく[5]。
- 三田村清輝首相:小林桂樹
- 牧吾郎:田中健
- 奥村尚子:沢口靖子
- 奥村宏:宅麻伸
- 神崎大蔵大臣:小沢栄太郎
- 武上官房長官:内藤武敏
- 磯村自治大臣:金子信雄
- 笠岡通産大臣:加藤武
- 江守外務大臣:鈴木瑞穂
- 毛利防衛庁長官:織本順吉
- 加倉井統幕議長:御木本伸介
- 大河内国土庁長官:森幹太
- 日高環境庁長官:田島義文
- 梶田科学技術庁長官:山本清
- 南博士:小泉博
- 辺見昇内調室長:村井国夫
- 秋山スーパーX空幕幹部:橋本功
- オペレーター:潮哲也
- 第五八幡丸船長:江幡高志
- 第五八幡丸漁労長:田原千之右
- 第五八幡丸無線局長:加藤茂雄
- スーパーX副官:福田健次、森大河
- 石丸内調室員:浦田賢一
- 明美:田中由美子
- オペレーター:渡辺賢酔、布施侑宏
- 宇野技術士官:風中臣
- ローゼンバーグ米特使:ウォルター・ニコルス
- チェフスキーソ連特使:アレキサンドル・カイリス
- カシリン大佐:ルーク・ジョンストン
- ソ連原潜艦長:デニス・ファルト
- 伍堂編集局長:佐藤慶
- 喜多川デスク:江本孟紀
- カメラマン上条:林家しん平
- 新幹線乗客:かまやつひろし
- ニュースキャスター:森本毅郎
- 原発職員:石坂浩二
- 浮浪者:武田鉄矢(特別出演)
- 林田信:夏木陽介
以下は海外版のみの出演
- スティーブ・マーチン:レイモンド・バー
- グッドホーエ将軍:ウォーレン・J・ケマーリング
- ラーシェン大佐:ジェームス・ヘス
- マクドノー少佐:トラヴィス・スウォーズ
- 大尉:クロフォード・ビニオン
- カイル:ジャスティン・ガック
- 新宿の広場に集まる群衆:アラン・D・ワッサーマン、シェパード・シュルテン、パトリック・フェーレン、マーク・サイモン
スタッフ
- 製作・原案 - 田中友幸
- 脚本 - 永原秀一
- 協力製作 - 田中文雄
- 撮影 - 原一民
- 美術 - 櫻木晶
- 録音 - 田中信行
- 照明 - 小島真二
- 編集 - 黒岩義民
- 助監督 - 大河原孝夫
- 監督助手 - 山下賢章、星野仁、久保裕テンプレート:Sfn
- コンピュータグラフィックス - 土屋裕
- 映像協力 - 坂田俊文(東海大学情報技術センター)
- 製作担当者 - 森知貴秀
- 特別スタッフ - 竹内均、青木日出雄、大崎順彦、クライン・ユーベルシュタイン、田原総一朗
- 音楽 - 小六禮次郎
- B班スタッフテンプレート:Sfn
- 特殊技術
- 撮影 - 山本武、大根田俊光
- 美術 - 井上泰幸
- 照明 - 三上鴻平
- 造型 - 安丸信行
- 特殊効果 - 渡辺忠昭、久米攻
- 操演 - 松本光司、宮川光男
- サイボット製作 - 水野俊一
- 助監督 - 浅田英一
- 視覚効果 - 宮西武史
- 作画 - 塚田猛昭、石井義雄
- 合成 - 真野田嘉一
- 製作担当者 - 池田雅行
- 監督助手 - 松本清孝、千葉英樹テンプレート:Sfn
- スチール - 中尾孝
- 撮影助手 - 山賀俊夫、大川藤雄、境哲也、木所寛テンプレート:Sfn
- 美術助手 - 小林完、好村直行、長沼孝テンプレート:Sfn
- 制作協力・美術製作 - 東宝映像株式会社
- 現像 - 東京現像所
- 協力 - 東宝録音センター、東宝効果集団、京都衣裳
- 協賛 - 三菱自動車、セイコー
- 特技監督 - 中野昭慶
- 監督 - 橋本幸治
- 配給 - 東宝
作品解説
1978年2月4日に田中友幸主宰の「ゴジラ復活会議」で石上三登志、白井佳夫、外山朗、西沢正史、角田健一郎、坂野義光らによって検討が行われた結果、作品担当は所健二、中河原哲治に受け継がれ、関沢新一、眉村卓、光瀬龍らによって幾つもの脚本案が発注されたが、目処は立たなかった。1978年6月から1980年秋にかけては中西隆三や村尾昭によって脚本が書かれたが、採用には至っていない。
1983年8月に新宿ミラノ座で行なわれた「ゴジラ復活祭1983」が好成績を挙げたことで、東宝社内にくすぶっていた再製作気運が盛り上がり、同年12月26日に「ゴジラ復活準備委員会(G委員会)」が東宝社内に発足、新作製作への第一歩を踏み出した。G委員会のメンバーには、委員長・堀内實三取締役映画営業担当兼映画調整部長(1984年6月から映画調整部長兼宣伝部長)、副委員長・田中友幸、筆頭幹事・石田敏彦取締役映画興行担当ら当時の東宝の首脳陣が揃い、東宝全社をあげての大プロジェクトに発展していった。
原点回帰を目指した「怖いゴジラ」や「ゴジラは核エネルギーを吸収する」という設定のもと、ゴジラが静岡県内に存在する架空の「井浜原子力発電所」[6]を襲うシーンが描かれる。ゴジラの造形は高層化の著しい新宿のビル群に合わせ、体長も50メートルから80メートルへ巨大化された[2]。顔も凶悪な初代をイメージしたものになり、鳴き声も前シリーズで甲高くなっていたものを、初代の低く重厚なものに、さらに猛獣のようなうなり声を追加している。
本作では怪獣映画という路線から一線を画し、1973年の映画『日本沈没』や1980年の『地震列島』の流れをくんで災害パニック映画として描かれている[2]。「現実にゴジラが現れた場合の対応」をリアルに表現するため、政府や自然災害など、各方面の専門家を特別スタッフとして招いている。またストーリーには当時の国際情勢を反映し、日本近海におけるソ連原子力潜水艦の脅威や、アメリカの戦略防衛構想などの影響が散見される。
特撮面では井浜原子力発電所や新宿副都心のビル群が精巧に再現されるなど、それまでのお正月映画では不可能な潤沢な予算と期間ならではの豪華なセットが組まれた。そのセット費用は井浜原子力発電所が8千万円、製作期間に2か月をかけた新宿副都心の高層ビルやその他のビル数130本、電球数200個の合計で1億5千万円[2]。有楽町セットは2つのセットより精巧に再現されており、特技監督の中野昭慶は効果的に壊れるミニチュアの素材選びにもこだわっていた[2]。
1985年の正月映画として1984年末に公開されたため、制作年や公開年の表示は1985年とされることもある。
スタッフ
脚本には田中文雄の推薦で『蘇える金狼』や『惑星大戦争』の永原秀一が、監督には『さよならジュピター』の橋本幸治が起用された。また、本編スタッフも『さよならジュピター』の面々に1954年版『ゴジラ』と黒澤組の面々で固められ、特撮スタッフも中野昭慶をはじめとするスタッフで固められた。
音楽には伊福部昭の起用も考慮されたが、伊福部の体調が悪かったため、オーディションで選ばれた小六禮次郎に決定した。歴代シリーズでも数少ない、伊福部の音楽が全く使われない作品となった。ただし、予告編ではゴジラのテーマ曲が使用された。
配役
キャスティングには田中健、沢口靖子、宅麻伸ら当時の若手を中心に、『三大怪獣 地球最大の決戦』以来20年ぶりに夏木陽介が東宝特撮映画に出演し、3人の脇を固める。ゴジラ出現に苦悩する首相には、橋本監督と親交がある小林桂樹が起用された。
その他、東宝特撮映画の常連の小泉博や田島義文をはじめ、『白い巨塔』や市川崑監督作品の常連である小沢栄太郎、金子信雄、加藤武、佐藤慶、石坂浩二、『ナショナル劇場』の常連である内藤武敏、鈴木瑞穂、織本順吉、御木本伸介、森幹太、山本清、村井国夫、橋本功、潮哲也、江幡高志らが閣僚や学者役などで特別出演している。
カメオ出演
石坂浩二は、伊浜原発で最初にゴジラを目撃する男性職員を演じている。当初出演予定はなかったが、石坂が監督の橋本に「金(ギャラ)なんかいらない、ワンカットでも出ることに意義があるんだ」と直談判し、端役での出演が決まった。
ゴジラが持ち上げた新幹線の乗客の1人を演じたかまやつひろしは、当時放映されていたテレビドラマ『ビートたけしの学問ノススメ』の釜田先生の衣装とアクションで登場。他の乗客が悲鳴をあげるなか、ただ1人ほほえみを浮かべていた。
ゴジラから逃げ惑うエキストラとして、鳥山明・さくまあきら・堀井雄二が参加している。本編中ではさくまが大笑いしながら走ったため、大写しにならなかった。なお、写真ポスターにおける群衆の最前列の中央に鳥山が写っている[7]。
演出
劇中にはゴジラが有楽町を通過する際に有楽町マリオンや新幹線を破壊するシーンが存在するが、これは1954年版『ゴジラ』でゴジラが日本劇場[8]を破壊するシーンや列車を襲うシーンとの対比となっている[2]。また、ゴジラが住友ビルを倒すくだりは撮影中にスタッフの間から出たアイデアによるもので、本当に倒せるかを工学博士の大崎順彦に検討してもらってOKが出たため、実現した。
首相役の小林桂樹が三原山火口に落下していくゴジラを見ながら涙を流すシーンがあるが、これは脚本に無く小林自身のアドリブである。涙を流さないカットも撮影されたが、監督の橋本はのちに情感に負けて涙を流すテイクを採用したことを反省したという。後年に出版された著作でこのシーンについて尋ねられた特技監督の中野は「涙を流さない方が強かったと思う」とコメントしているテンプレート:Sfn。
海外版
海外では『THE RETURN OF GODZILLA』のタイトルで吹き替え版が公開されたが、アメリカでのみ『ゴジラ1985』 (GODZILLA 1985) のタイトルで新作カットを加えて公開された[9]。配給はニューワールド・ピクチャーズ[10]。編集はR・J・カイザー[10]。興行的に成功するも、批評家の反応は低かった[10]。
『ゴジラ1985』では、かつて『怪獣王ゴジラ』に登場していた新聞記者スティーブ・マーチン(演:レイモンド・バー)が再登場する[10][11]。30年前にゴジラと遭遇した経緯から、スティーブがアメリカ国防総省へ招かれて再びゴジラの東京襲撃を目撃する場面が追加撮影・再編集され、いくつかの場面や効果音が短縮変更された。その後、日本でも字幕付きのビデオが発売された。
原典ではソ連軍人が誤作動した核ミサイル制御装置を止めようとして殉職するが、海外版では傷つきながらも最後の力を振り絞って核ミサイルの発射ボタンを押すという正反対の行動へ改変されている。また、エンディングは「ゴジラ・愛のテーマ」ではなく、劇中音楽3曲(スーパーXのテーマ)と、アメリカで作曲されたと思われる音楽が組み合わされたものとなっている。
第6回ゴールデンラズベリー賞の最低助演男優賞にマーチン役のレイモンド・バーが、最低新人賞にサイボットゴジラがノミネートされている[12]。
ドクター・ペッパーがスポンサーとなっており、当時アメリカではゴジラが登場するテレビCMが放送された[10]。
劇中曲
- 主題歌
- 複数の表記があり、正式名称は不明。
- 「GODZILLA」(本編エンディングのテロップ)
- 「ゴジラ(愛のテーマ)」(劇場パンフレットおよびEP盤)
- 「GODZILLA・愛のテーマ」(サウンドトラック)
- 作詞:リンダ・ヘンリック、作曲 / 編曲:小六禮次郎、歌:ザ・スター・シスターズ (The Star Sisters)
- なお、これとは別に小六が作曲したアウトテイク版エンディングテーマがサウンドトラックに収録されている。
- 挿入歌
- 牧が第五八幡丸を発見する場面でラジオから流れている。
本編BGMはすべて小六禮次郎が作曲。予告編では伊福部昭の曲が使われている。
映像ソフト化
- DVDは2002年4月25日発売[13]。オーディオコメンタリーは特技監督の中野昭慶[13]。
- 2008年4月25日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIV」に収録されており、単品版も同時発売。
- 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
- Blu-ray Discは2009年11月20日発売。
受賞歴
- 第9回日本アカデミー賞
- 新人俳優賞(沢口靖子)
- 特殊技術賞(中野昭慶)
- 全国興行環境衛生同業組合連合会 第3回ゴールデングロス賞日本映画部門 優秀銀賞
その他
公開前日の1984年12月14日には、TBSテレビで『ザ・ゴジラ・スペシャル』という公開を記念した2時間のスペシャル番組が放送された。映画に出演した武田鉄矢と沢口靖子が司会を務め、同じく映画に出演した小林桂樹や夏木陽介、制作スタッフがゲスト出演した。
内容は映画制作の舞台裏に密着したものの他に、ゴジラに関するクイズにTBS番組の出演者が挑戦したり、ゴジラによるドッキリや、タレントがゴジラに関するコントを行なうなど、バラエティ色豊かなものであった。
2008年に日本映画専門チャンネルで放送された「ゴジラが来る!」では、本作で昭和シリーズ(第2作『ゴジラの逆襲』から第15作『メカゴジラの逆襲』まで)が否定されたことを(ジョークの一種として)ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(小説の舞台でもあり、本作公開の年でもある)になぞらえ、「管理社会が情報を抹消した」などと紹介している。
南(地質学者)による説明の中に「マグマが外輪山を越えてふもとへ流れ出ることは無い」という台詞があるが、本作の公開から2年後の1986年11月に三原山が実際に噴火した際には、溶岩流出が外輪山の外側でも発生した。
コミカライズ
- 別冊コロコロコミックスペシャル 1985年2(2月)号掲載
脚注
参考文献
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外部リンク
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- テンプレート:ぴあ映画チラシ
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- SF MOVIE DataBank:ゴジラ(個人サイト)
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 テンプレート:Cite
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ Балашево: Russia - geographic names,map,geographic coordinates
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ モデルは同県内に存在する浜岡原子力発電所。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 1981年に解体された跡地へ建設されたのが、有楽町マリオンである。
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- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 テンプレート:Cite book
- ↑ ただし、同名の俳優がいるため、作中では一貫して「ミスター・マーティン」と呼ばれている。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 13.0 13.1 テンプレート:Cite journal