水野亜美
水野 亜美(みずの あみ)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。
声優は、テレビアニメ版が久川綾[1]で、Webアニメ版が金元寿子。実写版は浜千咲が演じた。
海外名はAmy Anderson(エイミー・アンダーソン)。
目次
人物
原作漫画、実写ドラマ、Webアニメでは第2話、テレビアニメでは第8話で初登場。セーラーマーキュリーに変身する、大人しくて心やさしい性格の少女。少し内気なところがあるが、芯はしっかりしている。髪は青色のショートヘアー。たまに眼鏡をかけることもある。
IQ300の頭脳を持ち、全国模試で常にトップクラスの成績[2]になるという天才少女だが、そういったこともあってか、十番中学校に転校してうさぎたちと知り合うまでは周りに敬遠されがちで、友達が少なかった。太陽系内部戦士の中ではブレーン的な存在。原作では勉強が趣味で、勉強に対しては普段とは違ってうさぎたちに厳しい態度で接している。「アニメイトカセットコレクション・無印2」では、幼少時代は後に勉強の虫になるのが信じられないほど物覚えが悪く、英語の辞書を1300ページ以上も「暗記パン」のごとく食べたという過去をカミングアウトした。
礼儀正しく大人しい性格だが、天然な一面もあり、やや感性がずれていることもある。じんましんが出るほどラブレターが苦手。
父親は日本画家で、母親(ドラマ版では「冴子」という名前)は医者だが、両親は離婚をしている。「万」では買えないほどの高級マンションに住み、また母親がダイヤをたくさん持っているなど、裕福な家庭である。亜美も医者を目指しており、テレビアニメ第62話ではドイツ留学の話が持ち上がっていたこともある。
ほかの太陽系内部戦士とは違ってミーハーな面は少ないが、テレビアニメ第5期ではスリ-ライツのファンクラブに入会する[3]など、テレビアニメ終盤では当初より砕けたキャラクターになっていった。
実写版もある一時期を除き、原作・アニメと大体同じようなキャラクター設定である。特に耳をすまして水の流れの音を聞いて、物を探す能力を描写している。内向的な性格がより強調されており、うさぎと仲良くなるまでは常に眼鏡をかけていた。また、うさぎとの友情がより掘り下げられており、うさぎと仲良くなりたいがために彼女のことを呼び捨てで呼んだり、亜美の心の渕が描写された(ダークマーキュリー時にクラスメイトを洗脳して友人化させたり、自らの優秀さに自信を持って積極的に行動するなど、内向的な自分を変えたいと望んでいたことが描かれた)。
武内直子の初期短編作品『ミス・レイン』の主人公「倉満れな」がキャラクターの原型であり、原作においてうさぎが初めて亜美を見た際、コマの外で「ミス・レインかと思った」と呟いている(新装版ではカットされている)。
プロフィール
- 年齢:14〜16歳
- 誕生日:9月10日
- 誕生石:サファイア
- 星座:乙女座
- 血液型:A型
- 好きな色:水色
- 好きな食べ物:サンドイッチ(アニメ、実写も含む)、あんみつ
- 苦手な食べ物:はまち(ぶりっこはキライ、の暗喩)
- 好きな教科:数学
- 苦手な教科:なし
- 趣味:読書、チェス、水泳
- 特技:計算
- 苦手なもの:ラブレター
- 将来の夢:医者
- 理想の男性:アインシュタイン
- 異名:模試荒らし
セーラーマーキュリー
水星を守護星に持つ水と知性の戦士。
原作・アニメ版
特別装備としてポケコンを所有し、ピアスにHMDゴーグルを内蔵。作戦立案や敵の分析などで、格闘戦においては接近戦向きのスピード系。水の力だけでなく霧や冷気なども自在に支配しており、敵と戦いになる。テレビアニメ版の決め台詞は「水でもかぶって反省しなさい!」。原作第三期の登場台詞は「水の星! 水星を守護にもつ知の戦士! セーラーマーキュリー参上!」。テレビアニメ第56話の名乗りは「塾と宿題次々こなし、いつでも読んでる参考書! 全国無差別級模擬試験! NO.1はご存知セーラーマーキュリー!」。アニメイトカセットコレクション版の決め台詞は「水星に代わって、頭を冷やしてあげる!」。イメージカラーは水色。
セーラー戦闘服が青色メインとなって、胸前と後腰のリボンは水色。原作とテレビアニメでは肩のプロテクターの有無が見られる(原作は第三期Act32まで肩のプロテクターは無し、Act33でプリンセス・セレニティの力で一瞬だがスーパー化され、肩のプロテクターが装着された。テレビアニメでは肩のプロテクターは装着されている。Crystal・実写版では肩のプロテクターを装着しない)。原作・アニメ第四期・実写版では、水滴を象るように3つのピアスを付けている(Crystalでは左耳のみピアスが3つで、右耳は1つ)。ヒールがブロックタイプの膝まであるロングブーツを履いている。
テレビアニメ第1期当初は攻撃能力が極めて低い設定であり、戦闘シーンにおいてもブレーン的な描き方をされ、さらに終盤では敵を倒すことなく[4]命を落としたことへの抗議も大きく、Rからはほかのセーラー戦士に遜色ない攻撃技が与えられた。
- スーパーセーラーマーキュリー
- ペガサスのパワーを受けてパワーアップした姿(原作第四期ではセーラークリスタルの力がパワーアップした形態)。他のセーラー戦士と同じブローチ、リボンや肩のプロテクター、セーラー襟の白ラインが二本(原作では三本)から一本になった。最強武器「マーキュリー・ハープ」を獲得した。
- エターナルセーラーマーキュリー
- エターナル化の際に、形が星型へ変化する。
- プリンセス・マーキュリー
- 原作の第4期末で新しい聖杯が誕生した時に変化したプリンセスとしての姿。水星のセーラープリンセスの城として「マリナー・キャッスル」という城を持っている。コスチュームの基本カラーは水色で、胸元に切り替えが入っており、スカート部分は外部太陽系戦士と同じく、後方に薄い色の紗を付けている。
- 備考
- セーラーマーキュリーの戦士としての特質は、主に中国名「水星」の五行「水」から着想されている。マーキュリー=ローマ神話のメルクリウスはギリシャ神話のヘルメス相当、俊足の使者にして医療、泥棒(含む商人)の神。亜美の医師志望はここから着想を得ているとの説もある。アポロンの竪琴の発明者とされ(アポロン自体も明けの水星の別称)、スーパーセーラーマーキュリーの武器マーキュリー・ハープやそれを使用した必殺技「アクア・ラプソディー」がここから取材されている。錬金術の始祖とされることもあり、「賢者」をここに関連付けた可能性もある。惑星としてのマーキュリー=水星は、太陽系最内周の惑星のため公転周期が短く天空上の運行が速いことから、俊足の神の名が付けられた。セーラーマーキュリーの身が軽いスピード系の特質はここから取られている。水銀の英名でもあるが、これも球になって転がる性質と揮発性より「速さ」に着目して命名されているものの、水銀から特質が取材された形跡はない。
実写ドラマ版
変身前は黒髪のロングヘアで、他の作品とは大きく印象が異なる(しかも物語の初期はメガネを常時かけている)。しかし、セーラーマーキュリーに変身すると他のセーラームーン作品と同様の姿となる。
セーラーマーキュリーとしては、水の剣を呼びだすことができる。戦闘時にスピード系の特質を発揮する場面が多い。ハイスピード撮影による水の王冠や飛沫の素材を使用して、必殺技発動時にティアラの水色の宝石を輝かせる[5]。
戦士としての実力はさほど高いとは言えず、強敵と戦う際は苦戦しており、ネフライトには攻撃を跳ね返されてしまっている。クンツァイトと一対一で対峙した際は歯が立たず、あっという間に敗れたが、とどめの一撃を地下の水を集めて逃れ、クンツァイトにその勇気を認められた。また、ダークマーキュリーというドラマオリジナルの変身形体もある。
ダークマーキュリー
物語の中盤でクンツァイトに亜美がメタリアの黒い闇の力を洗脳されてダークマーキュリーとして、他の4人の戦士達に立ちはだかった。亜美とはまるで別人のような好戦的な性格となり、亜美が普段、他のメンバーに対して遠慮していた部分やコンプレックスを感じていた部分など、亜美の負の感情を体現した存在。
このときは他の四人の戦士より格上の戦闘力を持ち、セーラーヴィーナスを圧倒し戦闘不能に追い込んだほか[6]、セーラームーンも全く対抗できずに武器を折られて失神した。その後は洗脳が解けて仲間に復帰しているが、以後は比較的積極性を持つようになり、変身前もメガネを外している。
基調ブルーに黒をあしらったコスチュームが人気だったらしく、イベントにてアニメ調のダークマーキュリーのガレージキットのフィギュアが作られたりもした(スタッフの間では「ダークマーキュリー」のことを「ダーキュリー」、「悪のマーキュリー」とも呼んでいた)。
ミュージカル版
登場台詞は「愛と知性の戦士、セーラーマーキュリー!」。演じた役者により多少の違いはあるが、基本的にテレビアニメ版後半のボケボケとしたキャラクター性で成り立っている。実写版の悪のマーキュリーのネタはこの作品が最初。
アイテム
- 変身ペン
- ルナから授かった初の変身アイテム。色は水色。テレビアニメ第10話では異空間が開く能力がある。
- HMDゴーグル
- ピアスに触れることで出現する青いゴーグル。主に敵の力を分析する際に使われる。原作では左耳のピアスにマイクロフォンを装着できる。
- ポケットコンピューター(主にテレビアニメ)
- ルナから授かったHMDゴーグルと配合して用いられる小型化コンピューターのようなアイテム。作戦時では計算、分析や特定場所の搜索など能力に配備されている。
- 水色のマニキュア
- セーラーマーキュリーの爪甲を付けた水色のマニキュア。原作の初期設定では霧を起こすことができるという設定だった。
- スター・パワー・スティック (原作第2期、テレビアニメR中期〜SuperS初期)
- 二番目の変身アイテム。先端についた星型の飾りの中央に水色の石がついている。
- クリスタル・チェンジ・ロッド(アニメSuperS中期以降)
- ペガサスの力を受けてパワーアップした時に、スター・パワー・スティックから変化した三番目の変身ペン。先端にはマーキュリーの紋章と竪琴が刻まれた青い玉が付いている。このペンを得て以降は亜美はスーパーセーラーマーキュリーに変身する。
- マーキュリー・クリスタル(原作)
- マーキュリーの守護力精霊(セーラーパワーガーディアン)から授かったセーラークリスタル。スーパーセーラーマーキュリーヘ変身したアイテム。
- マーキュリー・ハープ(原作第4期)
- スーパーセーラーマーキュリーの専用武器であり、竪琴をモチーフとした攻撃アイテム。テレビアニメではマーキュリーの紋章が浮かび上がった、水流を形成した竪琴。
- 変身携帯テレティアS(実写)
- 銀のブレスレット(実写)
- ルナから授かったブレスレット。セーラーマーキュリーへ変身する時にジュエリー・スター・ブレスレットに変化する。
- ジュエリー・スター・ブレスレット(実写)
- 実写版での変身アイテム。中央の宝石の色は水色。
- 水の剣(実写)
- 水を操縦る能力があるのが特徴。細い水流で波紋状の青い長剣を作ることもできる。クンツァイトの攻撃を阻止するために一度使用。
- セーラー・スター・タンバリン(実写)
- 先端の宝石は水色。固有技「マーキュリー・アクア・ストーム」を繰り出す。タンバリンが水色に光った後に鳴らし叩くと、五光星のようなエネルギーや水色の光弾を複数放つ攻撃もできる。
- マーキュリー・ソード(実写)
- 水星のパワーを召喚し、水を纏ったセーラー・スター・タンバリンが変化した青龍刀状の片刃の剣。
- ダークジュエリー・スター・ブレスレット(実写)
- クンツァイトに洗脳されていた時につけていた真っ黒な変身ブレスレット。
- ダーク・ソード(実写)
- ダークマーキュリーの接近戦用武器。滴り落ちていた水流を凍らせて氷柱か氷の剣を生成して戦う。圧倒的な剣技を繰り出し、セーラームーンのムーンライト・スティックを斬り砕くなど高い威力を秘めている。
- 雑誌等ではこれ以外にもハープ、弓と氷柱の矢のような射撃戦用武器の存在が確認されているが、本編では未使用。
変身呪文
- マーキュリー・パワー! メイクアップ!
- テレビアニメでは変身ペンが水星のマークを回転させて、青く光る水のリボンが亜美の全身に纏わり付く、水波の影を散らす後にセーラーマーキュリーへ変身した。ポーズを決めると、光る飛沫の背景が現れる。
- 実写では手を振り払うと、一瞬で黒髪のセミロングヘアが水色のショートヘアになる。ピアスが青く発光し、水流のような飛沫が亜美の全身に巻き付けられて変身する。
- マーキュリー・スターパワー! メイクアップ!
- 手のひらが水色のマニキュアを付けた後にスター・パワー・スティックの水星のマークを回転させて、基本動作は初期のマーキュリー・パワーと同じ、泡の影を散らす後にセーラーマーキュリーへ変身した。ポーズを決めると、水星のマークが浮き上がる。
- マーキュリー・プラネットパワー! メイクアップ!(原作第3期)
- マーキュリー・クリスタルパワー! メイクアップ!
- ダーク・パワー! メイクアップ!(実写)
- ダークジュエリー・スター・ブレスレットが光った後、舞う黒い花びらがマーキュリーの黒のレース、腰のリボン、黒と青が混じった胸のリボンなどを生成し、ダークマーキュリーへ変身した。変身時に水星を浮き上がった湖面の背景が現れる。
セーラーマーキュリーの必殺技
- シャボン・スプレー(テレビアニメ第一期より)
- 向かい合わせた両手の間にエナジーを込めて手のひらサイズのシャボン玉を作り出し、踊るようにくるっと回りながら腕を交差させて、さらにシャボン玉に破裂寸前までエナジーを込めて大きく膨らませる。限界まで溜めた所で腕を大きく広げてシャボン玉を破裂させ、大量のエナジーの泡を放つ。普段は大量の泡沫が霧や煙幕になって広範囲に拡散させ、敵を撹乱しつつ体熱を奪う冷却効果を兼ねるが、攻撃力が低く、殺傷能力はゼロに近い。しかし、相手の放った攻撃を無力化させる他、敵に洗脳された大勢の人の動きを瞬時に止めたり、高熱の炎の中に入る時に自分を守るバリアーを張るように使用したりすることも出来る。それ以外にも、状況に応じて水の泡状に発生させることなど、技としての応用性は高い。また霧を発生させるという事から攻撃範囲も他の戦士のように一点集中型のものに比べて広範囲に影響を及ぼす。
- アクションゲームでは主に撹乱技では無く、正面にシャボン玉の塊を飛ばしてぶつける技になっている。シャボン玉を作り出してから横に一回転して発射するため隙が大きい。
- マーキュリー・アクア・ミスト(実写、原作新装版第一期、wedアニメ)
- ジュエリー・スター・ブレスレットが光った後、クルクル回転しながら周囲に水を集め、敵めがけて集めた水を交差した両手のひらから大量の飛沫をぶつけて敵を翻弄して撃退する[7]。また、Act.3より異次元空間の入り口を開く能力も備えている。『キラリ☆スーパーライブ』では蒸気霧を敵に向けて噴出される演出も見られる。
- 原作漫画では技の名称はないが、やはり霧を発生させる。新装版からマーキュリー・アクア・ミストと名付けられ、webアニメでも採用されている。
- 超次元空間現出(原作第一期)
- ゲームセンター「クラウン」内の司令室が、操られた衛や元基にバレて侵入を許した際に、周辺を破壊せぬよう、マーキュリーゴーグルを使って分析した空間を出現させた技。
- シャボン・スプレー・フリージング(テレビアニメ第二期前半)
- シャボン・スプレーの強化技。シャボン・スプレーの冷却効果を高め、相手を冷気で凍結させて動けなくする技だが、高熱では溶けてしまう。敵の作った分身や武器などは凍結させて破壊する事が出来るので、若干攻撃力は高まっている。
- ダブル・シャボン・スプレー・フリージング(テレビアニメ第80話にのみ登場)
- シャボン・スプレー・フリージングの二重強化変則技。双数形の水泡を大量に作り出し、同時に複数の敵を一度に凍結する。ただし、エナジーの消耗が激しい[8]。
- シャイン・アクア・イリュージョン(原作漫画、テレビアニメ、実写全てに登場。実写以外では第二期より)
- 原作では勢いのある水流で敵を倒したり、消火したりする能力が備わっている。
- テレビアニメでは冷気を帯びた輝く水滴を発生させ、それを両掌から超低温の水流のように勢いよく相手に放つ攻撃。敵の動きを封じることができ、高熱の溶岩からエネルギー球、爆弾までも凍結・破砕してしまうマーキュリー最強の技。同じく水を操るセーラーネプチューン(深海の水圧を操る)と差別化するためか、この技は冷気を操る技となっている。また、劇場版Rでは片手に掲げて水流で回転しながら、冷気を帯びた激流の竜巻を発生させ、水流の勢いで大量の敵に衝撃を与えた。相手を凍らせるのではなく、放つ水の量も普段よりかなり多い[9]。劇場版Rの初戦と3DO対戦格闘ゲームでは水流が輪に変えて、敵の周囲に巻く、一瞬で敵の足元から水の柱が昇り、敵を氷の中に包み込んで凍結させ破壊する。
- 実写ではマーキュリーの牽制技であり、大気中の水分を両手に集めた、右手から強力な水の輝きで敵を攻撃させた。敵を圧倒しないように低威力の攻撃で、凍結効果が無い。
- シャイン・スノー・イリュージョン(原作第二期第15話)
- シャイン・アクア・イリュージョンの変形技。雪花状の結晶が舞う幻影で相手を撹乱する。
- 水蜃気楼(マーキュリー・アクア・ミラージュ。原作第三期。テレビアニメでは劇場版「亜美ちゃんの初恋」のみ)
- 原作ではプラネット・パワーで強化された技。大きな水の渦巻を作り出し、敵を埋没させる。
- 劇場版アニメではスーパーセーラーマーキュリーのモードで使用するパワーアップした新必殺技[10]。守護星・水星のパワーを集めた水の球から冷気を帯びた水流を発生させ、それを矢の様に複数放つ攻撃。放たれた氷水の矢は相手を追いかけ、命中した相手を巨大な水球に包み込んで凍結・分解させる。
- テレビアニメでは第三期のOPにのみ登場し、本編未使用。両腕を広げた状態で自身の周囲から水流の渦を吹き上げ、広範囲に拡散させた技。
- マーキュリー・アクア・ラプソディー(第四期より)
- 原作ではマーキュリー・ハープと呼ばれる竪琴を使って激しい水流の波動を発生させる攻撃。
- テレビアニメでは手のひらから水のエネルギーを竪琴型に具現化して、それを奏でることで四方八方から水流の波動を用いて敵を攻撃するという以外に、大きな水の渦巻を生成して攻撃できる。凍結効果を発揮する場面は少なくなっている。また、竪琴から流れる音には敵の動きを封じたり、幻惑する効果もある可能性がある[11]。特にスーパーセーラーマーズの必殺技「マーズ・フレイム・スナイパー」との合体技で頻繁に用いられる。
- スーパーファミコン版の対戦格闘ゲームでは竪琴を奏でることで水弾を放つ攻撃。セガサターン版では大量の猛烈な水弾を相手にぶつけて大ダメージを与えたりする。
- マーキュリー・アクア・ストーム(実写のみ)
- セーラー・スター・タンバリンを使ったセーラーマーキュリーの固有技である。セーラー・スター・タンバリンを鳴らしつつ回転して、タンバリンの先端から水色の光線が敵目がけて放たれる。
- マーキュリー・アクア・サイクロン(実写のみ)
- 胸の前で両手を組み合わせ、そこから渦を巻く水色の飛沫を一直線に放つ攻撃。威力はあまり高くない。
- マーキュリー・アクア・ブリザード(実写のみ)
- 両手を回転させつつ絶対零度に近い冷気を蓄え、前方に向けて氷晶の吹雪を一気に放ち、敵を一瞬で氷結・凍結させる。
- ウォーター・ストリーム(ゲームのみ)
- 守護星・水星のパワーを集め、ものすごい勢いの水流を噴射する。
- ミラージュ・ウェーブ(アーケードゲームのみ)
- アーケードゲームのオリジナル必殺技。「我が守護水星! 清き水の星よ!」と念を込め、超低温の波状水流を起こし、周辺の敵を一瞬で凍結させる。
- シャイン・アクア・カッター(アーケードゲームのみ)
- アーケードゲームのオリジナル必殺技。腰部の周囲に回転させた多数の鋭い水の刃を生成し攻撃する。
- クラッシュ・ランチャー(アーケードゲームのみ)
- リバース・ブレイク・ステップ(ゲームのみ)
- 全ての対戦格闘ゲームより現れた技。地面に両手をついて両足を開いた状態で回転し、相手を蹴るような攻撃。
- アクア・リボン・アッパー(ゲームのみ)
- 昇龍拳から四つの大きな水泡を放出し、多数の相手を倒すのに有効。
- ウォーター・ブリット(ゲームのみ)
- 相手に大ダメージを与える超必殺技。水の力を纏いつつ、両足から前方斜め上に向かって飛び上がる。
補足
- テレビアニメ版の水野亜美(セーラーマーキュリー)は、アニメ雑誌の『月刊アニメージュ』(徳間書店)の「キャラクターBest10」で、1993年度、1994年度のトータル1位になるほどの人気キャラクターとなった。一方で、漫画版の第1回セーラームーン人気投票では、セーラーマーキュリーが4位で、水野亜美が7位だった。
- 1995年に水野亜美が主役の短編アニメ映画『スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋 美少女戦士セーラームーンSuperS 外伝』が、『美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』との同時上映という形で公開された。
- ハマの大魔神佐々木主浩は、水野亜美の名前を挙げられただけでデレデレしており、これは『関口宏の東京フレンドパークII』のクイズ・ボディアンドブレインで問題にされた。また、元格闘家で作家の須藤元気は公言するほどのファンである(文化放送ほか「川中美幸 人・うた・心」で発言)。
- アニマックスで2010年8月21日に放送された『ボイスパワー2010〜あなたに響け! あの声、あの歌、あのセリフ〜』にて発表された「アニメ名セリフベスト100」に、セーラーマーキュリーの台詞「水でも被って反省しなさい!」が第91位にランクインした。
- 初期設定では加速装置付きのサイボーグで、第1部ラストで腕などがもげて死ぬ予定だったが、担当に止められたらしい[12]。
脚注
テンプレート:美少女戦士セーラームーンfi:Sailor Moon#Ami Mizuno- ↑ 久川は『セーラームーン』の最初のオーディションでは、月野うさぎ役で受けていた。
- ↑ テレビアニメ版第27話において浦和良に敗れ2位だったが、ほとんど首位。
- ↑ ファンクラブの会員番号は25番。これは同じくファンクラブに入会している太陽系内部戦士(レイ、まこと、美奈子)の中でもっとも若い番号である。
- ↑ 敵の幻影術の根源をポケコンを使って破壊しただけ。
- ↑ 『UCHUSEN YEAR BOOK 2004』36頁より。
- ↑ その際、「こんなに弱かったなんて」と言い放った。
- ↑ 『UCHUSEN YEAR BOOK 2004』146頁より。
- ↑ 『なかよしメディアブックス&アニメアルバム9 美少女戦士セーラームーンR』第125頁より。
- ↑ 『映画 美少女戦士セーラームーンR メモリアルアルバム』第68頁より。
- ↑ 『なかよしメディアブックス&アニメアルバム27 映画 美少女戦士セーラームーンSuperS メモリアルアルバム』のセーラーマーキュリーアクション写真館より。
- ↑ 『なかよしメディアブックス&アニメアルバム27 映画 美少女戦士セーラームーンSuperS メモリアルアルバム』第44頁より。
- ↑ 原作新装版第3巻あとがき4コマより。