デンコードー

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株式会社デンコードー(デンコードー、英:Denkodo Co., Ltd.)は、北海道地方東北地方を主な営業基盤とする家電量販店チェーンストアである。本部は宮城県名取市(登記上の本店は、仙台市宮城野区榴岡[1])に設置する。

概略

1957年青森県青森市電飾施工会社「電巧堂」として創業。その後ラジオ等の家電製品販売を行う株式会社電巧堂チェーンを経て、1965年に青森県八戸市株式会社電巧堂を設立し東北地方太平洋側へ多店舗出店を行う(株式会社デンコードー)。

1990年に、北斗電気を吸収合併して北海道に進出し、1991年に株式会社電巧堂チェーンと株式会社デンコードーが統合。

デンコードーは、社員教育に力を注ぎ競合の「家電量販店」に対し「家電専門店」であるとの差別化を図り、東北地方在来の競合店に打勝ち、関東圏からの進出した家電量販店とも激しいシェア争いを繰り広げた。

2004年神奈川県を中心に店舗を展開していたワットマンが家電事業から撤退し、神奈川県と東京都の一部店舗を「デンコードー」として始めて関東圏へオープンさせた(一部の店舗はゲオになったものもある)。

2007年4月1日、更なる発展を目指し株式交換によってケーズホールディングスの完全子会社となり同年3月末に上場廃止。この経営統合前、デンコードーは単年度売上1千億円以上を達成しており家電量販店の東北地方売上№1企業であった。

2007年10月1日東北ケーズデンキ(本社・水戸市)を、2008年4月1日にはフジヤ(本社・釧路市)を吸収合併した。

2005年に誕生した、プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスのオフィシャル・スポンサーとなり、2006年泉区に竣工した練習グラウンドの野球場命名権を取得。「デンコードースタジアム泉」と命名された。ただし、ケーズデンキにブランドを統合したため2007年で命名権を返上し、現在は「イーグルス泉練習場」という本来の名称に戻された。オフィシャルスポンサーはケーズデンキに移行後も継続。

沿革

株式会社電巧堂チェーン

青森市に本店を置き、東北地方の日本海側に店舗を展開。

株式会社デンコードー

八戸市、仙台市に本店を置き、東北地方の太平洋側に店舗を展開。

  • 1965年8月 - 電巧堂八戸支店が分離独立。青森県八戸市十八日町にて「株式会社電巧堂」を設立。
  • 1968年5月 - 本店を八戸市二十三日町に移転する。
  • 1970年10月 - 青森県むつ市に進出。
  • 1972年
    • 4月 - 青森県十和田市に進出。多店舗出店を開始する。
    • 11月 - 八戸市長横町に大型店舗を開設し、本社を移転する。
  • 1976年
    • 3月 - 八戸市長横町にて「電巧堂チェーン株式会社」を設立し、同社から営業権を譲渡する(電巧堂株式会社は不動産管理会社として分離する)。
    • 10月 - 岩手県盛岡市にて同県の核店舗を開設する。
  • 1981年8月 - 仙台市の「小松電気株式会社」の経営権を継承する。
  • 1982年4月 - 本店を宮城県仙台市中央二丁目に移転する。
  • 1984年8月 - 本店を仙台市榴岡一丁目に移転する。仙台市に「DaC(Denkodo and Computer)」東口店を開設し順次出店。(読みはダック)作業服を着たアヒルがイメージキャラクターであり、営業車はダックカーと呼ばれた。
  • 1986年
    • 4月 - 株式会社電巧堂を存続会社とし、電巧堂チェーン株式会社と合併して「電巧堂チェーン株式会社」に商号変更。
    • 10月 - 青森市の「株式会社電巧堂チェーン」と業務提携を結ぶ。
  • 1988年
    • 7月 - 商号を「株式会社デンコードー」に変更する。
    • 12月 - 株式を店頭公開する。
  • 1990年10月 - 北斗電気株式会社を吸収合併し、北海道にも進出する。

合併以後

  • 1991年4月 - 株式会社電巧堂チェーンと株式会社デンコードーが対等合併し、東北・北海道地方に店舗網を構築する。本店を青森市安方二丁目に移転する。
  • 1992年7月 - 本店を仙台市宮城野区榴岡一丁目に復帰する。
  • 1994年7月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社とフランチャイズ契約を結び、「TSUTAYA by Denkodo」として展開を開始する。
  • 1995年
    • 3月 - カスミ家電との業務提携により、「SUPER Denkodo」として店舗展開を開始する。
    • 6月 - パソコン専門店「Comp City」の店舗展開を開始する。
  • 1996年6月 ゲーム・CDソフトの新品・中古品買取販売専門店「WonderGOO」の店舗展開を開始する。
  • 1997年
    • 7月 - 仙台放送と共同で、パソコン教室の企画・運営を主な目的とする子会社「メディアキャスト」を設立。クリスロード商店街に携帯通信専門店「メディアサイト仙台」(MS仙台)を開店。
    • 9月 - ミスターコンセントと業務提携を結び、家電修理専門業として「Mr.コンセント」の店舗展開を開始する。
  • 1998年7月 - 「SUPER Denkodo」をさらに強化した新大型店舗として、「MAX Denkodo」の第一号店である仙台南店を開店するとともに、新規事業として「コインランドリーひまわり」のテストマーケティングを開始する。本社を名取市に移転する(登記上は、仙台市宮城野区榴岡一丁目のまま)。
  • 1999年
    • 3月 - ハードオフコーポレーションとリサイクルショップ「HARD OFF」のフランチャイズチェーンに加盟する。
    • 4月 - 同社のリサイクル事業を展開し、リサイクルショップ「HARD OFF」・「OFF HOUSE」の運営管理会社でもある「株式会社エコプラス」を、デンコードーによる全額出資子会社として設立し、同年5月に第一号店である「HARD OFF」仙台西多賀店を開店。
    • 10月 - エンタテイメント事業拡大強化を図るため、ワンダーコーポレーションとの共同出資会社「北日本ワンダックス」を設立する。
  • 2000年9月 - 松下ロジスティックスと業務提携をして、東北6県をカバーする「東北D.L.C.(デンコードーロジスティックスセンター)」が稼働する。
  • 2001年
    • 8月 - 国内最大規模となる大型通信商品専門ショップ「MEDIA SITE21」を仙台市若林区大和町に開店。
    • 10月 - 東芝物流と業務提携をして、北海道をカバーする「北海道D.L.C.」が稼働する。
  • 2002年
    • 4月 - 既稼働のD.L.C.2カ所で、SCM型新物流システムを稼働する。
    • 9月 - エディオン上新電機ミドリ電化サンキュー及び同社が、それぞれ商品の企画・開発・仕入れ及びこれらに関連する業務を提携する(呼称:ボイスネットワーク・グループ)。
    • 11月 - 「MAX Denkodo」をさらに強化して「NEW MAX Denkodo」仙台南店を、同社店舗としては最大売場面積で開店。
  • 2003年11月 - 仙台市泉区に同社最大規模の「MAX Denkodo」仙台北店を核として、「HARD OFF」・「OFF HOUSE」・「Garage OFF」・「Mr.コンセント」を同一敷地内に集積した「デンコードービレッジ」をオープンする。
  • 2004年
    • 6月 - ワットマンとの資本・業務提携を結び、ワットマンより東京都・神奈川県下6店舗の営業権を譲り受ける。
    • 7月 - 東京都・神奈川県下にデンコードー6店舗を開店し、首都圏進出。
    • 7月 - 東芝物流と業務提携をして、首都圏・神奈川をカバーする「神奈川D.L.C.」が稼働する。
    • 10月 - 呼称:ボイスネットワーク・グループの業務提携契約を解消する。
    • 11月 - 3社販促勉強会「MACS3」を発足する。
  • 2007年
    • 4月1日 - 株式交換による経営統合で、ケーズホールディングスの子会社化となる(これに伴い、2007年3月27日にデンコードー株式のジャスダック上場を廃止)。
    • 4月7日 - SUPER登別店を閉店し、4月16日にMAX室蘭店として移転。同時に「HARD OFF」・「OFF HOUSE」・「TSUTAYA」を同一敷地内に集積した「デンコードービレッジ」MORUE中島内にオープン。北海道初のデンコードービレッジであったが、2008年1月20日 - MAX室蘭店の閉鎖によってデンコードーが手がける「K'sビレッジ」としての形をなさなくなる。 
    • 10月1日 - 東北ケーズデンキを吸収合併し、東北地域のケーズデンキ店舗の運営がデンコードーに移行。
    • 10月4日 - 2008年3月27日 北海道・東北における「デンコードー」ブランドを順次閉店させ、一部閉鎖店舗を除いて改装工事後にケーズデンキへ転換。
    • 11月8日 - 株式会社池田からケーズデンキ滝川パワフル館(滝川市)の営業権を譲受、同時にSUPER滝川店も閉鎖し、改めて「ケーズデンキ滝川パワフル館 By Denkodo」として移転オープン。
    • 1月20日 - MAX室蘭店を閉鎖。同店の営業権を株式会社池田に譲渡し、2月14日より、ケーズデンキ室蘭モルエ店としてリニューアル。
  • 2008年
    • 4月1日 - 北海道でケーズデンキのFCを展開する株式会社フジヤを吸収合併し、フジヤで運営するケーズ2店舗(紋別パワフル館・中標津パワフル館)の運営を譲受される。システム更新が伴うため、デンコードー運営店舗としての営業開始は、翌4月2日からとなる。
    • 4月6日 - 星川店を一時的に閉店。
    • 4月13日 - 成城店を閉鎖し東京都から撤退。また、星川店以外の神奈川県内の店舗も閉鎖された(当初は首都圏の店舗をケーズホールディングスに譲渡する予定であった)。
    • 4月24日 - 「ケーズデンキ星川パワフル館 By Denkodo」オープン。これによりデンコードーブランドの店舗は完全になくなった。
    • 5月29日 - ケーズブランド導入後、転換ではない全くの新店として、「遠野パワフル館」が開業。
    • 6月26日 - 北海道のケーズ店舗拡大、デンコードーがケーズ転換後北海道のケーズ新店舗第1弾として北広島市に「インターヴィレッジ大曲店」オープン。
  • 2009年 
    • 4月16日 - 「ケーズデンキ新・八戸本店 By Denkodo」オープン。
    • 8月18日 - ミスターコンセント星川店を閉店。
    • 8月31日 - 星川パワフル館のデンコードーによる運営を終了。これに伴い、翌日の9月1日より、星川パワフル館はケーズHD運営となった。
    • 10月29日 - 吸収合併したフジヤの本社があった釧路市に、「ケーズデンキ釧路本店」を開業。これによって、旧フジヤ運営の釧路パワフル館の閉店以来となる釧路へのケーズ再進出となる(デンコードーブランド時代に店舗展開したことはなく、デンコードーという企業としては初の釧路進出となる)。
  • 2010年
    • 7月1日 - 子会社であるメディアキャストを吸収合併。
    • 12月1日 - デンコードー運営のTSUTAYAおよびWonderGooを、吸収分割により同日付で設立した完全子会社、デンコードーエンタテインメントへ譲渡。

店舗

Denkodo

ファイル:Denkodo Kouseigakuindoori.jpg
デンコードー光星学院通店(現在は、ケーズデンキ光星学院通店 By Denkodoに転換)

家電と、携帯電話を取り扱う小規模店が中心だが、石巻店(現在のケーズデンキ石巻本店)のように、後述するSUPERやMAXを冠していないにもかかわらず、わずかながらではあるが規模の大きな拠点もあった。

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SUPER Denkodo

テンプレート:Double image aside 家電と、携帯電話のほかに、CD、DVD、ゲームソフトの販売、中古買取を行っている店舗(一部店舗を除く)で、宅配・クレジット利用時用のレシート上の店名はSUPERを除いた「○○(店)」となっており、SUPERの識別はされていなかった。

なお、下記のMAXのカテゴリができる以前からある店舗でも規模の大きな店舗は現在のケーズやヤマダ電機の店舗のように「本店」を冠していた店舗も存在した。 テンプレート:Clear テンプレート:-

MAX Denkodo

テンプレート:Double image aside SUPER Denkodoの規模をさらに大きくした店舗で、デンコードーではM○○(店)と呼称られており、宅配・クレジット利用時用のレシート上の店名も「M○○」となっていた。

上述のように、SUPER店の中でも規模の大きかった○○本店から転換したケースと、本店がつく店名の如何に関わらず、規模を拡張して新設ないしは移設した店舗に冠されていたケースが多い。

本社がある、名取市に所在した店舗(現在の、ケーズデンキ仙台南店)は、NEW MAX Denkodoの名称を使用し、宮城県の基幹店として、他のMAXを冠する店舗とさらに差別化を図っていた。

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ケーズデンキ By Denkodo

上記の3形態の店舗および2007年9月以前より東北地区に存在したケーズデンキ店舗(旧東北ケーズデンキ)は2007年10月1日より、株式会社フジヤが運営していた店舗については2008年4月2日より随時上記の店舗ブランドに変更されている。

北海道内では「By Denkodo」がつかないことがある。

また、ソフトバンク(仙台南店)や、ワイモバイル(仙台太白店、秋田中央本店、MS21弘前など)、ソフトバンクステージ・auスクエアの併設店も存在する。 テンプレート:Clear テンプレート:-

TSUTAYA by Denkodo

地域によってはハードオフオフハウスなどと隣接(なかには「デンコードービレッジ」(現在は「K'sビレッジ」)と呼ばれる拠点もある)行ったり、大型店舗への移転で生じた閉鎖店舗を譲渡ないしは上記ブランド店舗の進出を行ったりしている。

TSUTAYA店舗は、現在は全店舗がデンコードーエンタテインメントへ運営移行している。

ハードオフ・オフハウスなどは、エコプラスによる運営となっている。

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その他店舗

ファイル:Mediasite21 Nishitaga_Shop.jpg
メディアサイト21西多賀店

このほかにも、WG○○(店)と呼称される、CD・ゲームソフトなどの中古買取・販売のみを行う「WonderGooワンダーグー)」(旧カスミグループ)や、MS○○(店)と呼称される携帯電話の専門店「メディアサイト21」などがある。

家電修理の「Mr.コンセント」、パソコン専門店の「CompCity(コンプシティ)」もかつて、存在した。

なお、MS21店舗は、2014年8月時点で、弘前市にのみ現存する(デンコードーブランド時代は、MAX弘前店、MS21弘前、WG弘前の3店が一か所にあったが、旧東北ケーズ店舗の弘前本店が存続したため、デンコードーブランドのままMAX弘前店が閉鎖されたことから、MS21弘前、TSUTAYA WG弘前のみが同地で存続)。WG店舗は、現在は全店舗がデンコードーエンタテインメントへ運営移行している。


2007年10月1日の東北ケーズデンキ吸収合併後は、デンコードーブランドがケーズデンキブランドに変更されている。 テンプレート:Clear

CM

  • テレビCMでは長年「Enjoy Techno Life デンコードー♪[1]のキャッチコピーが入ったCMソングが放映されていた。
    • 2000年頃から有名人を起用して、デンコードーの安さやサービスについてアピールするコマーシャルが放映されるようになった。
    • 2002年からコマーシャルソングがマイナーチェンジされた。
    • 2007年3月からハイビジョンで製作されていた。
    • デンコードー時代にはHBCHTBUHBの3局を中心にデンコードーのCMを放映していた。
  • ケーズデンキブランドに転換後はデンコードー独自のCMは放映されず、現在はザ・ドリフターズを起用した「ケーズデンキ」のCMが放映されている。
    • デンコードーがケーズデンキに転換された当初は、東北地方では「ケーズデンキ by Denkodo」としてデンコードーを強調するCMが放映されていたが、北海道では株式会社池田運営の店舗が存在するため「by Denkodo」のCMは放映されていなかった[2]

過去にCMに出演した有名人

脚注

  1. 東日本大震災で被災し、現在、同地は暫定的に更地となっている。
  2. 北海道でも例外で新規オープンのご案内のCMのみ「by Denkodo」のCMを流していたが、現在は「by Denkodo」の表記は見られなくなった。

外部リンク

テンプレート:日本の家電量販店 テンプレート:Asbox