機甲戦記ドラグナー
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『機甲戦記ドラグナー』(きこうせんきドラグナー)は、1987年(昭和62年)2月7日から1988年(昭和63年)1月30日まで名古屋テレビ・テレビ朝日系で毎週土曜日17:30 - 18:00に全48話が放送された、サンライズ(制作当初:日本サンライズ)制作のロボットアニメ。
目次
概要
放映前企画など
本作は前述の放送枠にて富野由悠季が、『戦闘メカ ザブングル』から『機動戦士ガンダムΖΖ』までの5年間にわたり務めた総監督を、『銀河漂流バイファム』の神田武幸へ譲った。『ZZ』に引き続き、バンダイが企画・スポンサー・商品化を担当している。
本作のコンセプトは「ガンダムをリニューアルする」ということである[1]。ここに神田が「バイファムのちょっと上の新兵の話をやりたいねえ」という要素を追加し、本作の方向性が決まった。バンダイは多色成型と共通のポリキャップを使うプラモデルの販売を企図し、本作の登場ロボットはそれを前提としたデザインになっている。
上記のように、両者には共通する点が幾つか見られ、代表的なものとして
- 主役メカが3機編隊。
- 専用のカスタム機を駆り、異名を持つ美形のライバルが敵側にいる(なおかつその妹は味方側)。
- 民間人が軍の新兵器をいきなり運用することになる。
- 宇宙市民を中心とした独裁国家が地球に独立戦争を仕掛ける。
などがある。逆にガンダムとは異なる点として
- 現在との繋がりを特定できない仮想の未来の話ではなく具体的な西暦(放映当時から百年後)に基づく未来の話。
- 3機の主役メカの1機は長距離支援機(ガンタンク)ではなく電子戦機(D-3)。
- 地球上においては、宇宙艦ではなく、水上艦(空母)を母艦とする場合がある。
- 試作機(ドラグナーシリーズ)より量産型(ドラグーン)の方が性能が上(現実の兵器では量産型のほうが完成度が高いのが常識であり、試作機より性能が劣ることはまずない)。
- 携行火器としてビーム兵器よりも実体弾が多用される。
- ギガノスに既に占領・統治されている国とそうでない国とがあることが16話等で描写されており、地球連合軍は存在するがガンダムにおける地球連邦政府のような統一国家は存在しない。
など、ガンダムを一層リアルにしたものになっている。
作品タイトル(=主役メカ名称)が決定する以前、速報的に毎号情報を掲載していたバンダイの『模型情報』では『キャバリアー戦記グランダスト』の仮題で発表されたが、翌月には『亜空戦記グランダルス』と紹介され、その翌月にはまた別の仮題を掲載という状態が続き、他誌でも『亜空戦記スティルバー』と紹介されるなど、意図的に情報を撹乱する手法が採用された。
前期
登場人物たちの掛け合いや作劇自体をコメディ調になるほどにライトタッチに演出し、意表をつくキャラクター同士を恋愛関係にしたり、終盤では敵陣営に属するライバルが主役顔負けの活躍を見せたりといったパターン破りの描写を行なった。
前期オープニングに登場するドラグナー1型は、原画を担当した大張正己により思い切ったデフォルメがされていたが、本編やプラモデルとのギャップが非常に大きかったため、第14話からは数カットが元デザインに近いものへ差し替えられている。しかし、このデフォルメ版ドラグナー1型は「バリグナー」という通称が付けられるほど高い人気を博したため、後にこのデフォルメ版への換装キットがB-CLUBから発売されている。
後期
様々な要素を取り入れたものの、全体的な内容や展開はガンダムシリーズのそれらを踏襲したような焼き直し的なものにとどまり、当時の視聴者に対して新鮮な驚きを与えることはできなかった。コミカルさは散発的なものになり、また作画や演出面でも不安定さが目立ち、当初の路線通りとはいかなかった。大河原邦男は後に、「良いスタッフに恵まれたのに歯車が上手く噛み合わなかった作品」と述懐している。
上記の事柄や関連商品の売れ行きの不調もあり、中盤からは路線を変更、上記のような散発的なギャグのほか、「生身での修行の結果、銃弾をかわせるようになる」といった描写も取り入れられた。この時期にサブキャラクターデザイナーとして、演出のみならず絵の面でもギャグ描写の得意な芦田豊雄が参加したことも、作品の性格を明確に変えている。[2]この路線変更には賛否が巻き起こった。
後期オープニングは、主題歌の歌唱を1987年当時アイドル歌手であった山瀬まみが、作画を大森英敏が担当している。
放映終了後
この時間帯では『戦闘メカ ザブングル』以来リアルロボット路線が続いていたが、当時はファミコンブームの絶頂期と重なっていた時期であり、またリアルロボットアニメの人気も下り坂であったため、本作でサンライズのリアルロボット作品の連作自体が一旦終了し、この時間帯は他ジャンルの、それもサンライズ以外の製作によるアニメ作品が放映されるようになった。また本作の商業的失敗以後、サンライズはガンダムシリーズ以外のリアルロボットアニメ作品制作に消極的となり、制作作品数は減少した。
ビデオ化されたことがなく、後にLDで発売されているが、DVDの爆発的普及期と発売が重なったためにあまり売れず、廃盤となっている。しかし、2001年に発売されたシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦A』に登場したことをきっかけに『スーパーロボット大戦シリーズ』には2010年現在までに通算4回登場。そのほか、リアルロボット系アクションゲーム『A.C.E.』にも登場。これらによって人気が再燃し、2005年冬にはDVD-BOXが発売されるに至った。
その他
- 1999年に放映された草彅剛主演のドラマ『TEAM』の劇中にて、アニメファンという設定の主人公が被疑者の少年の部屋から本作のビデオを発見し、驚喜しながら少年の母親に譲ってくれるよう頼み、無事に譲り受けるという、上記の「幻の作品」を元ネタにした小話がある。
- オープニングにおいて、「夢色チェイサー」の作曲者の表記が筒"見"京平と誤植されている。正しくは筒"美"京平。
- 『機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央が、「福田満夫」名義で演出に参加している。本作のDVD-BOXのインタビューで福田は、「ドラグナーの経験」が『SEED』に活かされたように述べている。また、『SEED』には本作へのリスペクトが存在するとのこと。
- SDガンダムに端を発するガシャポン戦士シリーズで2番目にSD化されたタイトルである。
ストーリー
舞台は西暦2087年。月に誕生した軍事政権による統一国家「ギガノス帝国」が地球の統一連合「地球連合」に対して一方的に独立を宣言し、宣戦を布告。戦火はスペースコロニーと地球本土に拡大し、月面のマスドライバーやメタルアーマー (MA) などの兵器によって、地上の7割[3]はギガノスに占拠されていた。
そんな中、スペースコロニー「アルカード」の住人である主人公・ケーン・ワカバ、タップ・オセアノ、ライト・ニューマンの3人は、ひょんなことから新開発メタルアーマー「D兵器」(ドラグナー)のパイロットとして登録されてしまい、追撃部隊を撃破する。こうして、彼らはギガノス帝国の追撃艦隊と戦いながら地球連合軍本部を目指すことになる。
登場人物
地球連合軍
ドラグナー遊撃隊
- ケーン・ワカバ
- 声 - 菊池正美
- 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は准尉(当初は三等空士)。
- メタルアーマー「ドラグナー1」・「D-1カスタム」のパイロット。
- 西暦2070年8月4日生、身長172センチ、体重59キロ、血液型B。
- 本編の主人公。日本・TOKYO出身の日系2世。父は地球連合軍参謀のジム・オースチン、母は中立コロニー「アルカード」入国管理官のアオイ・ワカバ。ただし両親は離婚し、母と暮らしていた。母方の祖母はギガノス占領下の青森で暮らしている。成績はそれほどよくはなかったが日系人ということもあってかバイリンガル(青森を訪れた際タップとライトは村の住人とコミュニケーションが全くとれず、ライトは「言葉が通じない」と発言している)である。
- 元々はアルカードにある民間のアストロノーツアカデミーの生徒。アカデミー時代はリーゼントに上着はスタジャンというスタイルだった。輸送船アイダホでドラグナーのパイロットに任命された直後にお目付け役のベン軍曹に髪をバッサリ切られる。
- 基本的には直情型かつ熱血漢で、後先考えないで突っ走るタイプ。ドラグナーのパイロットとなってしまったのもアルカードを強襲したギガノスに一泡吹かせようとケーンが言い出したことが原因である。リンダに一目惚れし、その想いは彼女の秘密を知ってからも変わらなかった。
- アルカードでギガノス軍の侵攻に遭い偶然軍事機密のディスクを手にして逃げ込んだ先に偶然ドラグナーが保管されており、このディスクが偶然ドラグナーのものであったことからパイロットとして登録されてしまう。以後、なし崩しに地球連合軍の軍人となり、ギガノス帝国軍との戦いの渦中に置かれることとなる。元々民間人であったため、戦闘については素人だったが、数々の戦いを経てエースパイロットとして敵にも知られるまでに成長していく。
- 輸送艦アイダホ救出の際には、D-3のハッキングによる誤情報で全ての戦力の出払った隙に中継ステーションを破壊し、追撃に出たマイヨはその爆発により断念。アイダホは無事に脱出して捕虜を全員救出した。
- 地球に降下してからは英雄として扱われ、6階級特進[4]となったことなどから増長する場面も多々あったが、友人ビルの死などにより素行はやや落ち着くことになった。また、カムチャッカ半島沖のギガノス軍補給基地強襲においてはMA20機以上を基地ごと潰し、日本では青森の竜飛岬の要塞を爆破、中国大陸においてはグン・ジェム隊を壊滅させ秘密基地を爆破するなど凄まじい活躍を見せる。なお、グン・ジェム隊には当初は実力差から苦戦を強いられていたが、わずか3日間の修行で相手の切っ先をかわす「見切り」を身につけ力関係の逆転に成功した。
- 宇宙機動要塞攻略戦においては母親を人質に取られたため、やむなく乗機とともにギガノス帝国軍に投降し、忠誠を示すため地球連合軍と戦っていたが、リンダとベン軍曹が母親の救出に成功したおかげで反撃に転じ、マイヨと共闘してドルチェノフに深傷を負わせた。
- タップ・オセアノ
- 声 - 大塚芳忠
- ケインの最高の友人とドラグナー-2のパイロットの一人。 ·タップは、アフリカ系アメリカ人のニューヨーカーであるとアメリカのトレーニング·アカデミー
- を卒業そしてアルカード上の宇宙飛行士のアカデミーに移した。 ·タップは陽気でさえケイン、ランプが消え強調している状況では、のんびりとなる傾向にある。たとえそうだとしても、彼が深刻なことができる場合に必要必要性が生じた場合。アライアンス/連邦の彼の家族の生活は、ニューヨークを占領した。
- アメリカの連合軍が一定の脅威にさらされているという事実にもかかわらず、空気·ヒットが攻撃を実行し、月面帝国Giganosことを襲撃タップは陽気でさえケイン、ランプが消え強調している状況では、のんびりとなる傾向にある。たとえそうだとしても、彼が深刻なことができる場合に必要職業制御と地上管制を受け入れ、それが一部の地域では、アメリカの連合軍は、基本的には、両方のコントロールを持っているそれを部分的に制御している検討して戦争中には基本的に北米と南米の両方のコントロールを持っている航空優勢とアメリカの連合軍の取得に失敗しましたほとんどのアメリカのが引き継がれてしまった後に戦争中戦争の劇場。
- ライト・ニューマン
- 声 - 堀内賢雄
- 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は准尉(当初は三等空士)。
- メタルアーマー「ドラグナー3」のパイロット。
- 西暦2069年10月9日生、身長175センチ、体重62キロ、血液型A。
- イギリス出身。父は地球連合軍欧州統括理事会常任理事。祖父は元英国下院議員で貴族のバーモント卿という名門の家系。ただ、本人は特別扱いされる事を嫌っており、家族について話したがらない。
- ケーン、タップと同じくアストロノーツアカデミーの生徒。偶然ドラグナー3に乗り込み、戦いの渦中に置かれてしまう。
- コンピューター好きであったため、ドラグナー3の特性を最大限活かしていた。戦闘中にドラグナー3で分析した情報を元に事態の打開策を立てるなど、ドラグナーチームの知恵袋的存在。そしてアルカード上の宇宙飛行士のアカデミーに移した。
- ジェームス・C・ダグラス
- 声 - 大滝進矢
- 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は大尉(以前は少尉)。
- 本来はドラグナー1の正式パイロットになるはずだった。ケーン達がドラグナーパイロットとなってからは、教官として彼らを鍛える任に就いた。
- 宇宙機動要塞攻略戦において、本来のドラグナーパイロットとしての本領を発揮する機会を得て、自らドラグーンに搭乗し、ドラグーン隊の隊長を務める。
- ダイアンに気があったようだが、ケーン達の計らいもあって彼女は部下であるベンと結婚してしまう。
- リンダ・プラート
- 声 - 藤井佳代子
- 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は特務中尉。
- 西暦2070年11月25日生、身長160センチ、体重47キロ、血液型A。
- ソビエト連邦(現ロシア連邦)出身。父はドラグナーの開発者であるラング・プラート、兄は元ギガノス帝国軍のエースパイロットであるマイヨ・プラート。本作のヒロイン。
- 難民として輸送艦「アイダホ」に乗り合わせていた。
- かつては電子工学を専攻していた。
- 父や兄との複雑な境遇から当初は心を閉ざしていたが、ケーンの熱烈なアタックを受けるうち、次第に心を開いていく。
- 宇宙機動要塞攻略戦においては、ベン軍曹と共にケーンの母親を救出し、ケーンの地球連合軍に対する攻撃を止めさせるきっかけをつくった。
- ローズ・パテントン
- 声 - 平松晶子
- 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は特務少尉。西暦2070年9月30日生、身長155センチ、体重46キロ、血液型AB。
- 難民として輸送艦「アイダホ」に乗り合わせていた。
- 戦争で行方不明になった両親を探している身だが、常に明るく振る舞っている。
- 当初は自分に思いを寄せるタップをまるで意識していなかったが、次第にまんざらでもなくなってきたらしく、彼が敵に捕らわれた時には心配する様子も見せた。
- キャラクターデザインの大貫によると、当初ヒロインとしてデザインされ新番組の広告などにも表記・掲載されたが、事情により放映直前にヒロインとしてリンダがデザインされた為、放映時は髪の毛の色が発表されたデザインよりも地味な色に変更された。
- ベン・ルーニー
- 声 - 島香裕
- 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は軍曹。
- 独身。妹が一人いる。終戦後、ダイアン・ランスと結婚する。
- 輸送艦「アイダホ」にてD兵器(ドラグナー)輸送の任に就いていたが、突如軍人となったケーン達3人を厳しくしごき上げた。スキンヘッドと厳めしい面構えだったが、意外に人情派なところもあり、ケーン達にとっては頼れる兄貴分でもある。この関係はケーンたちが昇進し、軍曹の上官となってからも変わることはなかった。
- 実はケーンの事を特に高く評価しており、酒に酔っていたとはいえ「妹を嫁にやる」とまで言い出したほど。
- 宇宙機動要塞攻略戦においてはケーンの母親を救出する作戦を上申し、リンダ特務中尉と共に救出にあたった。
ドラグーン部隊
- ヤム
- 声 - 戸谷公次
- 地球連合軍重慶基地所属。階級は少佐。
- ドラグーン隊の隊長。拳法の達人でもあり、ケーンに自身の父親であるラオチュンの修験道場を紹介する。
情報部
- ダイアン・ランス
- 声 - 勝生真沙子
- 地球連合軍情報部所属。階級は少尉。西暦2064年6月27日生、身長165cm、体重52キロ、血液型A。
- 難民として「アイダホ」に乗り合わせていたが、実は地球連合軍諜報員でリンダとローズの警護と中国大陸の重慶までの同行の任に就いていた。
- 重慶到着後は別の任務のため転属となったが、終戦後ベン・ルーニーと結婚した。
その他
- ジム・オースチン
- 声 - 嶋俊介
- 地球連合軍第2海洋戦域軍参謀。
- ケーン・ワカバの実父。生き方の違いにより妻のアオイ・ワカバとは離婚している。結婚生活は13年間であった。息子のケーンからは出世ばかり考え家族を捨てた男として嫌われている。
- ギニール
- 声 - 池水通洋
- 地球連合軍第1機甲中隊隊長。階級は少尉。
- 戦闘ポッドのパイロット。妹へのプレゼントをケーンに託し、ドラグナーを守ろうと戦死した。
- 小説版ではフルネームが「グレッグ・H・ギニール」とされている。
- ロイ・ギブソン
- 声 - 秋元羊介
- 輸送艦「アイダホ」の艦長。
- D兵器(ドラグナー)輸送の任に就いていた。無断でドラグナーを持ち出すケーン達を警戒しつつも黙認した。
- ケニー・ダンカン
- 声 - 柴本広之
- 輸送艦「アイダホ」の航海長。
- D兵器(ドラグナー)輸送の任に就いていた。
ギガノス帝国軍
指導者
- ギルトール
- 声 - 大木正司
- ギガノス帝国軍元帥。元は某国の将校だったが地球の腐敗を憂い、月面の各基地に駐屯していた地球各国の駐留軍を纏め上げて反乱を起こし「統一帝国ギガノス」の実質的指導者となる。
- ラング・プラートとは親友であったが、理念の違いから袂を分かつ。その子マイヨに対しては全幅の信頼を寄せていた。
- マスドライバーを使用して地球連合軍の要所を攻撃していたが、戦争の理念を優先し、全面攻撃には最後まで首を縦に振らなかった。
- 気高い人物ではあるが、上層部の腐敗を止められず、これによる若手将校の反乱を許してしまっていた。
- ドルチェノフ中佐に暗殺され、地球の行く先を憂いながら息を引き取る。遺言は「マスドライバー攻撃はならんぞ」であり、暗殺の濡れ衣を着せられたマイヨはこの言葉を最後の拠り所にマスドライバーを破壊する。
- 小説版には「メサイア・ギルトール」とフルネームが設定されている。
- ドルチェノフ
- 声 - 飯塚昭三
- ギガノス帝国軍総統(以前は中佐)。
- 傲慢な性格で勝つことに拘り、卑劣な手段を特に好む。以前から急進派として名を馳せていたようで、ギルトール元帥にマスドライバーによる地球全面攻撃を再三にわたり訴えていたが、全て拒否されていた。業を煮やしたドルチェノフはギルトールを暗殺(マイヨに罪を着せたのは彼が連れてきた部下である)。中佐の階級であるにもかかわらず総統の座を引き継ぎ、独裁体制を敷いて念願であった地球への徹底攻撃に打って出た。しかし、マスドライバーはマイヨに破壊されたため、地球全面攻撃は実現できなかった。
- 総統就任後は戦局の劣勢を打開すべく宇宙機動要塞の建造を推進した。ドラグナーに対しては、アオイ・ワカバを事実上の人質に取ってケーン・ワカバを投降させた。
- MAパイロットとしての能力は非常に高く、反乱軍の鎮圧に際しては自ら先頭に立ち圧倒的な実力を見せつけた。宇宙機動要塞内の戦闘においても旧世代のダインに搭乗していたにもかかわらず、新鋭機に乗るクリューガーに対しマイヨが「貴様の腕では無理だ」と交戦を止めようとするなど、エースパイロット級の腕前であることがうかがえる。
- 最期はギルガザムネを駆りケーンやマイヨと戦うが、ギルガザムネの欠陥により敗退する。この際に脱出装置が作動しなくなり、コクピットに閉じこめられたまま宇宙機動要塞とともに月面へ散った。
- クレスタ・ラナ・ギルトール
- 小説版のオリジナルキャラクター。ギルトールの息子。マイヨ・プラートに教育を受ける美形の天才少年。パイロットとしての能力はマイヨに匹敵する。小説版に登場しないドルチェノフの代わりに登場する。戦争をゲーム感覚で実行しており、ついには戦争をおもしろくするために必要なマスドライバーの使用に反対する父を殺害する暴挙に出る。このことがマイヨの怒りを買い絞殺される。
親衛機甲兵団
- マイヨ・プラート
- 声 - 小杉十郎太
- ギガノス帝国軍親衛機甲兵団第一師団所属。階級は大尉。
- 西暦2062年3月6日生、身長180センチ、体重70キロ、血液型A。
- メタルアーマー「ファルゲン」のパイロット。
- 通称「ギガノスの蒼き鷹」と呼ばれるエースパイロット。高潔な軍人である彼は、多くのギガノス軍人の尊敬を集めていた。軍人としては模範と呼べる有能な人物であったが、その反面、肉親の情愛よりも国家の大義を選ぶほど家族を省みない一面もあり、争いを望まない妹のリンダからは失望されていた。
- ギルトール元帥に心酔しており、彼を裏切った父ラング・プラートを憎んでいる。D兵器(ドラグナー)追撃でケーン達とは幾度も戦うことになるが、部下の専行や各方面で友軍の協力が得られなかったことなどから失敗を重ねることとなり、遂には追撃の任を解かれ最前線である南部戦線に左遷させられる。このことが一因でマイヨを慕う親衛機甲兵団の反乱が発生する。
- この親衛機甲兵団の反乱騒ぎを裏で主導した疑いをかけられ、月面司令本部へ召還され反乱軍の説得にあたるが、その最中にドルチェノフ中佐によるギルトール元帥殺害の場に居合わせ、ドルチェノフの計略により「ギルトールを殺害した反逆者」という濡れ衣を着せられる。ギルトール元帥の遺志によりマスドライバーを破壊するが、ギガノス軍の追撃を受け行方不明となる。
- 南太平洋上にある海岸に漂着したマイヨは、偶然にもプラクティーズの3人に発見され、その後は一時生きる意味を見失っていたが、プラクティーズの説得やグン・ジェム隊のミンとの関わりを経て、自らの濡れ衣とギルトール元帥の無念を晴らすために再起を決意。月へと向かいドルチェノフ率いる宇宙機動要塞へ突入し、ドルチェノフに深傷を負わせる。宇宙機動要塞放棄時には要塞とともに死ぬことを考えたが、ドラグーンに搭乗してやって来たラングの説得により要塞を脱出した。
- その義理堅く、理想を貫こうとする実直な姿勢から、主人公達であるケーン達よりも人気が高く、ストーリーの終盤では主役であるケーンを差し置いての活躍を見せている。最終回エンディングクレジットにおいてもラストを締めくくっている。小説版ではギルトールの息子クレスタを首を絞めて殺害しラストを締めくくっている。
- ダン・クリューガー
- 声 - 柏倉つとむ
- ギガノス帝国軍親衛隊「プラクティーズ」所属。階級は少尉。
- 西暦2067年6月22日生、身長173センチ、体重60キロ、血液型O。
- メタルアーマー「ゲルフ」のパイロット。
- プラクティーズのリーダー格で最もマイヨ・プラートに心酔している。志は高いが、その「お坊ちゃん」気質が足を引っ張る形となり、度々ケーン達に苦汁を舐めさせられる事となった。
- 宇宙機動要塞潜入時に、マイヨや仲間達を守るためドルチェノフに機体を蜂の巣にされ、壮烈な死を遂げる(『スーパーロボット大戦シリーズ』では最後まで生存する)。
- カール・ゲイナー
- 声 - 島田敏
- ギガノス帝国軍親衛隊「プラクティーズ」所属。階級は少尉。
- 西暦2067年7月1日生、身長175センチ、体重62キロ、血液型A。
- メタルアーマー「レビゲルフ」のパイロット。
- プラクティーズの中で最も権力志向が強く、権威を笠に着る事を躊躇わない。
- ウェルナー・フリッツ
- 声 - 竹村拓
- ギガノス帝国軍親衛隊「プラクティーズ」所属。階級は少尉。
- 西暦2067年7月12日生、身長176センチ、体重65キロ、血液型AB。
- メタルアーマー「ヤクトゲルフ」のパイロット。
- 3人共通のプライドの高さに加えて、一番目つきが悪く、気難しい顔をしている。
- ホルツ
- 声 - 島田敏
- ギガノス帝国軍親衛機甲兵団所属。階級は中尉。
- 反乱軍のリーダー的存在でギガノス上層部の腐敗とマイヨの左遷により帝国に対し反乱を起こす。
- マイヨを慕っており、彼が反乱軍の説得に訪れた際には逆に自分達のリーダーになるよう懇願した。
- ギルトールを暗殺したドルチェノフが反乱軍の武力鎮圧に向かうとダインに搭乗し、同じくダインを駆るドルチェノフに挑むも技量の差から敗北、戦死した。
グン・ジェム隊
- グン・ジェム
- 声 - 加藤治
- ギガノス帝国海洋戦域機動軍F軍団グン・ジェム別働隊、通称グン・ジェム隊隊長。階級は大佐。身長185cm。
- メタルアーマー「ゲイザム」のパイロット。
- グン・ジェム隊は通称「ギガノスの汚物」と呼ばれ、ならず者の集団として敵味方双方に恐れられている。
- 「グン・ジェム四天王」を配下に置き、中国大陸の奥地にあるギガノス帝国軍軍事秘密工場の護衛の任に就いている。
- 右目は失明しているため眼帯を付けている。これは地球連合軍ヤム少佐の父親ラオチュンとの決闘により負傷したものである。また服を脱ぐと腹がせり出るが、これは肥満によるものではなく、力士のような筋肉太りである。常にサーベルを所持しているものの、どういう訳か敵よりも味方や部下に振るう事の方が多かった。
- 残忍で狡猾、金儲けに目がない一方で、パイロットとしての能力はケーンを遙かに凌駕している。ドラグナー遊撃隊との戦闘以前のMA撃墜数は17機以上で、グン・ジェムの通った後には雑草も生えないと言われている。その圧倒的な力は、ケーンが悪夢にうなされるほどであった。
- 豪胆で敵に対しては非情な反面、部下に対する情は厚く、特に四天王のゴルとガナンが戦死した際は、機体の損傷も顧みずゲイザムで出撃しようとした。またミン以外の3人が戦死した時には、「ワシにとっちゃ、テメェらは息子みたいなもの」と泣いたほど。
- 試作型のギルガザムネを持ち出して弔い合戦に及ぶが、思考コントロールシステムの暴走により味方であるジン中尉を殺害してしまう。その後、再びギルガザムネでドラグナーに挑むが、機体の欠陥もあり撃破され戦死する。
- ゴル
- 声 - 島香裕
- ギガノス帝国軍グン・ジェム隊第1中隊長。階級は大尉。身長210cm。
- メタルアーマー「スターク・ゲバイ」のパイロット。
- 「グン・ジェム四天王」の一人。グンジェムよりも一回り大きい体格を持つ大男。性格は他の四天王と比べて一番気が弱く、よくグン・ジェムに怒鳴られてその巨体を小さくしていた。精神構造は子供に近いが、逆にそれが彼の純粋な部分だとも言える。そのせいか人質となったリンダに一目惚れして、彼女を守ろうとするなど荒くれ者らしからぬ姿も見せた。感情が高ぶると専用のガトリングガンを発砲・乱射する癖があり、グン・ジェム隊の中でコメディリリーフであった。
- ゴル隊は防衛線の要を担当しており、部隊がドラグナーに襲撃された際には、部下のMAパイロットがゴルの名前を叫んで撃破され、グン・ジェムからその際の不在を強く叱責されていることなどから、パイロットとしての能力と部下からの信頼は極めて高いようである。
- 無限軌道砲を駆り、単独でドラグナーに挑んだが、砲の爆発に巻き込まれ死亡する。
- ガナン
- 声 - 笹岡繁蔵、スーパーロボット大戦シリーズでの代役 - 大友龍三郎
- 「グン・ジェム四天王」の一人でギガノス帝国軍グン・ジェム隊第2中隊長。階級は大尉。身長225cm。
- メタルアーマー「スターク・ガンドーラ」のパイロット。
- 殺人犯が軍服を着ているとまで評される凶暴性を持ち、ニヒルな性格で仲間内の殴り合いを余興として観戦するほど血を見るのが好き。
- 目の下に真一文字の傷を持つ痩せ型の大男で、理由は不明だが、いつも釘を咥えている。
- ケーンに動きを見切られ、機体を真っ二つにされて(おまけに頭髪も剃られて)戦死する。
- ミン
- 声 - 島津冴子
- ギガノス帝国軍グン・ジェム隊第3中隊長。階級は大尉。砂漠の赤いバラと呼ばれ、その勇猛さは本部でも評判であった。フルネームは「リー・スー・ミン」。
- 身長は約185センチとグン・ジェム並みで、本作男性キャラの大半よりも大柄で屈強な体格と鉄製のドアを体当たりで半壊させたり、配管パイプを引きちぎるなどの並外れたパワーを持つ。
- メタルアーマー「スターク・ダイン」のパイロット。機体の特徴的な装備であるハイブリッド・サージからケーンには「ノコギリ女」とも呼ばれる。
- 「グン・ジェム四天王」の一人で、ドラグナー遊撃隊との戦いに四天王で唯一生き残った。
- グン・ジェム隊壊滅後は、残存の部下に反旗を翻されるが、ドラグナー討伐の任を受けたハイデルネッケン少佐に合流しドラグナー遊撃隊を追うことになった。しかし、乗艦がマイヨ・プラートに接収され、彼に命を助けられてからはドラグナーを倒すことを諦めマイヨたちと行動を共にした。
- プラクティーズとはグン・ジェム隊と共闘時に囮にした因縁から恨まれていたが、マイヨの仲介にして共にチームを組んで出撃するようになり、次第に打ち解けていった。
- 宇宙機動要塞潜入時には「ギルトールの死はドルチェノフによる暗殺だった」ことを負傷を装った誘導尋問と艦内放送(これはドルチェノフを燻り出そうとした時に偶発的に作動したもの)を使って暴いた。
- ジン
- 声 - 島田敏
- ギガノス帝国軍グン・ジェム隊第4中隊長。階級は中尉。身長170cm。
- メタルアーマー「スターク・ダウツェン」のパイロット。
- 「グン・ジェム四天王」の一人で、グン・ジェム隊きっての卑劣漢。捕虜にしたリンダを我が物にしようと考えたり、協力すると見せかけて味方であったはずのゲルポック隊を裏切り、見殺しにするなど外見の良さに反する凶悪さを見せるサディストでもある。武器にサイを持っている。
- 思考コントロールシステムの暴走により正気を失ったグン・ジェムを止めようとギルガザムネに近付いたところ機体を一刀両断され戦死する。
- ブコビッチ
- 声 - 石塚運昇
- グン・ジェム隊第2中隊に所属するガンドーラのパイロット。モヒカンが特徴。
- キャンプから脱走したケーンとリンダをガナンと共に追撃するが、戦闘中にコックピットに乗り込んできたケーンに気絶させられ、乗機を奪われてしまう。その後の消息は不明。
ゲルポック隊
- ゲルポック
- 声 - 西村知道
- ギガノス帝国軍ゲルポック隊所属。階級は少佐。
- メタルアーマー「ゲルフ」のパイロット。
- 彼らのチームを組んでの戦績は突撃戦功賞授与3回、巡航艦2隻、駆逐艦3隻撃沈、その他中小艦艇撃破多数といった華々しいものである。
- ドラグナーを倒すため月面総司令部派遣隊としてグン・ジェム隊に送り込まれる。重い病を患っているらしく、頻繁に咳き込んで吐血をすることもあり、時々スプレータイプの薬剤を吸引している。
- 隊の中では指揮・攻撃を担当する。通常時には銃器は持たず、攻撃時に初めてチェンドルより受け取る。
- ドラグナー討伐のためグン・ジェム隊に派遣されるが、手柄を奪われることを嫌ったグン・ジェム隊は非協力的どころか、ゲルポックが任務を遂行した場合には彼を殺害しようとさえ考えており、事実上は孤立無援の状態であった。それでも独自にドラグナー遊撃隊を誘き出すことに成功し、最初の戦闘ではD-2カスタムの捕獲に成功する。しかし、D-2カスタムの主砲の不意打ちを食らい、これを庇ったアデンが戦死する。以降はグン・ジェム隊のジン中尉をアデンの代役として加入させるが、ジンの協力は実のところゲルポック隊の活動を妨害するためのものであった。そして、実際にドラグナー遊撃隊との2度目の戦闘では、ジンの故意の失態によりドラグナーを撃墜するチャンスを逃してしまい、再びドラグナーに挑むものの今度はジンの裏切りによりまたも失敗し、D-1カスタムのレーザーソードで機体を貫かれて戦死する。グン・ジェム隊と対比するために軍人らしい軍人として描かれているが、彼も子供を攻撃してドラグナーを誘き出そうと試みる(ジンには「阿漕な連中」と評された)など清廉とは言えない部分がある。
- 芦田豊雄の設定書への書き込みによれば、北方謙三がモデルとのこと。
- チェンドル
- 声 - 千葉耕市
- ギガノス帝国軍ゲルポック隊所属。階級は特務中尉。
- メタルアーマー「ヤクトゲルフ」のパイロット。
- 彼の「ヤクトゲルフ」はプラクティーズ配備の機体とは異なり、武器弾薬収納用のバックパックを備えている。
- 隊の中では支援を担当し、必要に応じて武器・弾薬をゲルポックに渡すことを主な任務とする。
- 危機に陥ったゲルポックを助けようとレーザーサーベルでD-1カスタムに挑むが、ゲルポック機と共に撃破され戦死する。
- アデン
- 声 - 星野充昭
- ギガノス帝国軍ゲルポック隊所属。階級は中尉。
- メタルアーマー「レビゲルフ」のパイロット。
- 隊の中ではレーダー・電子戦を担当。
- D-2カスタムによる不意打ちを受けたゲルポック機の盾になって戦死。
その他
- ブリード
- 声 - 牛山茂
- ギガノス帝国軍陸上戦域アジア方面軍司令官。階級は中将。グン・ジェムの直属の上司であるが、グン・ジェムの功績で昇進してきたため頭が上がらなかった。
- パウエル
- 声 - 戸谷公次
- ギガノス帝国軍海洋戦域軍D軍団司令官。階級は中将(初登場時は海洋戦域機動軍第404戦域軍指揮官・少将)。プラクティーズ時代からの猫嫌い。
- 教え子であるマイヨ・プラートのよき理解者であり、マイヨにとって尊敬する人物でもあった。前線視察中に負傷し一時車椅子生活となる。終盤の43話冒頭の戦況説明で、南太平洋で玉砕する場面があり、艦橋で部下とともに、ウイスキーグラスで乾杯しての最期を迎えた。
- ハイデルネッケン
- 声 - 滝口順平
- ギガノス帝国軍所属。階級は少佐。通称「総統の腰巾着」。
- グン・ジェム隊壊滅後にドラグナー追撃の任にあたった。完成型のギルガザムネを駆りドラグナー遊撃隊に戦いを挑むがギルガザムネの欠陥を突かれ機体を破壊される。その後、ミン大尉とともに宇宙に出たドラグナーを追っていたところ、搭乗していた輸送船が反乱軍(元ギガノス帝国軍)のマイヨ・プラートに接収される。そして、マイヨを騙し討ちにする形で逃走をはかるが、これに怒ったマイヨに追撃され討たれる。 MA操縦の腕前には相当の自信があるようで、ギガノスで最旧式のドラウで新鋭のドラグーン数機を撃墜しドラグナー遊撃隊に挑もうとしているが、マイヨとは交戦では「奴の腕は数段上」であることを認めている。
- パーキンズ
- 声 - 牛山茂
- ギガノス帝国軍親衛隊隊長でマイヨの直属の上司。自分を差し置いて元帥に重用されるマイヨを疎んでおり、罷免にする手段を常に考えている。部下の失敗に対するフォローを一切しないばかりか、権威を笠に着て威張り散らす典型的な小役人タイプの人物。
- グルテン
- 声 - 加門良
- ギガノス帝国軍海洋戦域機動軍第404戦域軍所属。階級は中尉。
- パウエルの部下。
- チェホフ
- 声 - 飯塚昭三
- かつて上官に責任を押し付けられ降格されたため、階級は中尉。叩き上げの軍人であり、エリート志向の軍事教育には反発している。
- 搭乗していた輸送船を修理するため、100年近く前に廃棄されたEC宇宙総合実験センター(ESA)に立ち寄っていた所で漂流していたドラグナーを捕獲。ケーンたちも捕虜にするが、その際に彼ら3人に好感を持って以降は新兵を教育するように軍人の心得を伝授する。後にプラクティーズの3人にドラグナーの引き渡しを拒否したため反逆罪を理由に銃撃され致命傷を負い、死の間際にケーンたちを解放した。その亡骸はケーンたちの手によって宇宙葬にて弔われ、後のケーンたちの生き方に強い影響を与えた。
- ジェイコブ
- 声 - 西村知道
- 青森の竜飛岬に設置されたギガノス軍要塞の司令官。
- 対艦アームストロング砲とMA隊を指揮してドラグナー輸送艦隊を攻撃するがケーン達に要塞を爆破され戦死。
- 戦闘に際してマイヨ・プラートの増援を望んでいたが司令部に却下されている。
民間人
- ラング・プラート
- 声 - 千葉耕市
- D兵器(ドラグナー)及びドラグーンの開発者。マイヨとリンダの父親。好物は羊羹。
- ギルトール元帥とは同志であったが、理念の違いから袂を分かつ。
- 元々はギガノス帝国において最新鋭MA「D兵器」を開発していたが、地球連合軍にD兵器を引き渡して亡命した。亡命後は中国の重慶で地球連合軍の量産型MA「ドラグーン」を開発。
- 娘のリンダには妻も子も捨てた殺人兵器の設計者だと思われ、息子のマイヨからは裏切り者とされ反目し合っていた。後にリンダからは理解を得られ、マイヨとは和解することになる。
- ドラグーン完成後は地球連合軍に関わりドラグナー遊撃隊の設立やギガノス軍宇宙機動要塞攻略の作戦立案に携わった。
- アオイ・ワカバ
- 声 - 火野カチ子
- 中立コロニー「アルカード」の入国管理官。
- ケーンの母であり、地球連合軍参謀ジム・オースチンの元妻。
- 「アルカード」がマスドライバーで破壊された際に行方不明となっていたが、実際にはギガノス軍の捕虜収容所に収容されていた。その後、ギガノス軍宇宙機動要塞に移送され息子ケーンの投降の陽動に利用されるが、ベン軍曹とリンダ特務中尉に救出される。
- ミツ・ワカバ
- 声 - 峰あつ子
- ギガノス占領下となっている日本の青森で農家を営んでいる。
- アオイ・ワカバの母であり、ケーン・ワカバは孫にあたる。
- 青森の竜飛岬に設置された要塞を破壊するため、村の住人とともにケーンたちに協力する。
- ソウル・ジルセット
- 声 - 鈴木れい子
- 難民として「アイダホ」に乗り合わせていた。医師であり、地球降下後は難民キャンプに志願した。
- ビル・ブライアン
- 声 - 鳥海勝美
- 第16話で登場。ケーン達3人とはアストロノーツアカデミーの同級生だった。
- ケーンたちより先に地球に移住するが、その三日後に母国がギガノス軍に降伏。徴兵の対象とされてギガノス軍の兵士となった。後にギガノスの偵察機に乗っていたところをドラグナー2に撃墜され、捕虜としてケーンたちと再会することになる。その後、捕らわれていた空母から脱走するが、逃走中に偶然ドラグナーとファルゲンの戦闘に出くわす。このときドラグナー1のピンチを救おうと携帯ミサイルランチャーで友軍であるマイヨのファルゲンを攻撃。このためファルゲンの反撃を受け瀕死の重傷を負い、最期はケーンたちに見守られながら息を引き取った。
- 第1話でも名前のみ登場している。
- ヤム・ラオチュン
- 声 - 千葉耕市
- 元地球連合軍大佐。ヤム少佐の父親。軍時代にグンジェムと禁じられていた真剣による試合を行い右手を失った。これが原因で野に下り山奥で修行生活を送っていた。
- ヤム少佐の紹介で訪れたケーンに「見切り」を伝授した。
- 未知
- 小説版に登場。ケーンのガールフレンド。ケーンと横浜埠頭の桟橋で出会って意気投合し交際を始める。ケーンが突然スペースコロニーのアルカードに移住してからは文通を続けていたが、その間に別の人物と交際するようになり、ケーンとは2年後に東京で再開した際に関係を解消した。なお、ケーンは未知との再開を前にリンダに一目惚れし歓心を買うため未知の存在を隠してガールフレンドがいないよう装っている。
登場メカ
- メタルアーマー
- メタルアーマー(MA)とはメタルワーカーと呼ばれる作業用ロボットを発展させた人型の兵器である。
- 標準的な全高は17メートル前後。動力には核融合炉が用いられる。
- 基本的には宇宙空間、大気圏内いずれでも活動可能。新規に開発された機種は標準で大気圏内の飛行能力を持つものが多いが、初期の機種においては飛行能力は有していない。このため、主戦場が地球に移るとこれらの機体にはフォルグ(リフター)と呼ばれる飛行ユニットが付加されている。
- 大気圏内の飛行に特化したフォルグアーマー(FA)や、水中活動が可能な機種も存在する。
- テンプレート:Main
- ポッド
- 本来は宇宙空間での作業用に作られた機体。これを基に戦闘用に特化した「戦闘用ポッド」がMA開発以前の地球連合軍の宇宙における主力兵器であった。しかし、MAにはほとんど歯が立たなかった。ポッド以外の地球連合軍の宇宙用兵器としては宇宙高速戦闘艇も存在したが、劇中での登場は僅かであった。
- 宇宙機動要塞
- ギガノス軍が緒戦の劣勢を打開すべく月の裏側で密かに建造した移動可能な超巨大要塞。バイオフィードバックシステムによる驚異的な機動性と攻撃力を持ち、ギガノス軍本部攻略に向かう地球連合軍の艦隊に甚大な被害を与える。しかし、地球連合軍の電磁波攻撃により宇宙機動要塞の根幹であるバイオフィードバックシステムを破壊され、さらに2射目の電磁波攻撃によってコントロールを完全に失い月面に激突した。機体は正面から見ると十字に顔状の凹凸を持った構成となっている。
- 無限軌道砲
- ギガノス軍の軍事機密工場で開発された無限軌道で自走する超巨大な砲台。主砲は1門でその砲身断面は方形である。この他、2連装の機関砲を4門搭載しており、MAの着艦デッキも有している。ドラグナー遊撃隊に守備の不在を突かれ撃破される。
- 鉄騎兵
- 機関砲とミサイルランチャーを装備したギガノス軍の大型装甲バイク。ギガノス軍艦船よりチューブを介して目標とする施設やコロニーに侵入し、制圧する。あるいは軍事施設の警備などが目的の兵器である。タイヤは磁気を帯びており、金属の壁面ならば壁伝いに走る事も可能。
- ギガノス軍艦船
- フンボルト級巡洋艦とクラビウス級戦艦が存在し、フンボルト級は雪の結晶に似た形状の平べったい本体に丸いブロック(メタルアーマーとの対比からブロック部の直径は大凡50~60m。ブロック部と比較して艦の本体は直径400mほどだと思われる。)が付随しており、クラビウス級はフンボルト級を二つ重ねたような形状になっている。ブロック部は一つ一つがメタルアーマー等の格納庫になっている。武装としてはレールガンやミサイルが確認できるが本体の大きさに比較すると概して小口径のものが多くメタルアーマーを用いた戦闘を念頭において設計されたことが伺える。また、他に高速戦闘艦や補給艦が存在する。
- 地球連合軍艦船
- アマゾン型戦闘母艦、バージニア型重巡洋艦などが存在する。空母はアメリカ海軍の現用空母をモデルとしており、蒸気カタパルトを備えるほか、甲板員の色分けを行っている。
- ギガノス軍航空機
- B-52がモデルの大型機が存在。
- ジェットエンジン8発の大型複座偵察機が存在。ビル搭乗機。
- 地球連合軍航空機
- ジェットエンジン3発の艦上戦闘機が登場。前進翼のカナード機であり、兵装は主翼下に空対空ミサイル2発とカナード翼付け根に重機関銃2丁である。訓練用の複座機も存在している。
- 15話にてMiG-29戦闘機が訓練時の敵機役として登場。
- 救難ヘリとしてCH-47が存在。
- ドラゴンフライ型無人ヘリが存在。モデルはQH-50 DASH。
- その他放送当時、各国が使用していた(主にアメリカ軍)航空機およびそれらをモデルとする航空機が存在。
スタッフ
- 原案 - 矢立肇
- シリーズ構成 - 五武冬史
- キャラクターデザイン - 大貫健一
- ゲストキャラクターデザイン - 芦田豊雄&まんどりるくらぶ(第27話 -)
- メカデザイン - 大河原邦男
- コスチュームデザイン協力 - 鈴木雅久
- 美術 - 中村光毅、岡田有章
- 色彩設計 - 柴田亜紀子
- 撮影 - 酒井幸徳
- 編集 - 三田沙弥佳
- 音楽 - 渡辺俊幸、羽田健太郎(第25話 -)
- 音響 - 藤野貞義
- ナレーション - 石塚運昇
- プロデューサー - 神谷寿一( - 第24話)→今井慎(第25話 -)(名古屋テレビ→Nagoya TV)、稲垣光繁(創通エージェンシー)、吉井孝幸(日本サンライズ→サンライズ)
- 監督 - 神田武幸
- 制作 - 名古屋テレビ→Nagoya TV、創通エージェンシー、日本サンライズ→サンライズ
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 「イリュージョンをさがして」(第1話 - 第26話)
- 作詞 - 竜真知子 / 作曲 - 馬飼野康二 / 編曲 - 鷺巣詩郎 / 歌 - 鮎川麻弥
- 「Shiny Boy」(第27話 - 最終話)
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 井上大輔 / 編曲 - 大谷和夫 / 歌 - 山瀬まみ
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | ストーリーボード | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1987年 2月7日 |
炎の日 | 五武冬史 | 横山裕一朗 | 篠幸裕 | 遠藤裕一 |
第2話 | 2月14日 | 廃墟の死闘 | 星山博之 | 鹿島典夫 | 鹿島典夫 日高政光 |
中村旭良 |
第3話 | 2月21日 | ギガノスの蒼き鷹 | 松崎健一 | 谷田部勝義 | 福田満夫 | 山田きさらか |
第4話 | 2月28日 | 男たちの戦場 | 五武冬史 | 浜津守 | 服部憲知 | |
第5話 | 3月7日 | 誓いの出撃 | 星山博之 | 高松信司 | 棚沢隆 | 松本清 |
第6話 | 3月14日 | 戦士への試練 | 松崎健一 | 菊池一仁 | 篠幸裕 | 遠藤裕一 |
第7話 | 3月21日 | さらばチェホフ | 五武冬史 | 山崎和男 | 日高政光 | 中村旭良 |
第8話 | 3月28日 | 捕虜奪回作戦(前編) | 星山博之 | 鹿島典夫 | 福田満夫 | 山田きさらか |
第9話 | 4月11日 | 捕虜奪回作戦(後編) | 平野靖士 | 川瀬敏文 | 棚沢隆 | 松本清 |
第10話 | 4月18日 | 体あたりの防戦 | 星山博之 | 高松信司 | 杉島邦久 | 服部憲知 |
第11話 | 4月25日 | 熱望の大地 | 松崎健一 | 滝沢敏文 | 篠幸裕 | 遠藤裕一 |
第12話 | 5月2日 | それぞれの帰還 | 平野靖士 | ふくだみつお | 福田満夫 | 山田きさらか |
第13話 | 5月9日 | マスドライバー発射指令 | 五武冬史 | 菊池一仁 | 日高政光 | 中村旭良 |
第14話 | 5月23日 | 新たなる旅立ち | 星山博之 | 杉島邦久 | 服部憲知 | |
第15話 | 5月30日 | D(ドラグナー)艦隊危機一髪 | 松崎健一 | 井内秀治 | 棚沢隆 | 大森英敏 |
第16話 | 6月6日 | 補給基地の罠 | 星山博之 | 篠幸裕 | 遠藤裕一 | |
第17話 | 6月13日 | ノーラッド破壊工作 | 五武冬史 | ふくだみつお | 福田満夫 | 八幡正 |
第18話 | 6月20日 | 奇襲の蒼き鷹 | 松崎健一 | 杉島邦久 | 山田きさらか | |
第19話 | 6月27日 | 飛行兵器D(ドラグナー) | 星山博之 | 滝沢敏文 | 日高政光 | 中村旭良 |
第20話 | 7月4日 | 洋上の再会 | 奇数和十八 | 篠幸裕 | 服部憲知 | |
第21話 | 7月11日 | 敵MA(メタルアーマー)奪取作戦 | 鎌田秀美 | 井内秀治 | 関田修 | 大森英敏 |
第22話 | 7月18日 | ギガノス要塞破壊命令 | 平野靖士 | ふくだみつお | 福田満夫 | 遠藤裕一 |
第23話 | 7月25日 | 対決マイヨ・プラート | 五武冬史 | 谷田部勝義 | 杉島邦久 | 八幡正 |
第24話 | 8月1日 | 上海大逃走 | 奇数和十八 | 井内秀治 | 日高政光 | 山田きさらか |
第25話 | 8月8日 | D兵器改造計画 | 松崎健一 | 川瀬敏文 | 篠幸裕 | 中村旭良 |
第26話 | 8月15日 | 恐怖のグンジェム | 星山博之 | 谷田部勝義 | 関田修 | 服部憲知 |
第27話 | 8月22日 | 見参! ドラグナー遊撃隊 | 五武冬史 | アミノテツロー | 日高政光 | 中村旭良 |
第28話 | 8月29日 | 脅威の毒蛇部隊 | ふくだみつお | 福田満夫 | 八幡正 | |
第29話 | 9月5日 | 潜入! リンダを救え | 奇数和十八 | 杉島邦久 | 大森英敏 | |
第30話 | 9月12日 | 必殺! チェーンソー・アタック | 松崎健一 | 井内秀治 | 関田修 | 遠藤裕一 |
第31話 | 9月19日 | 月からの刺客 | 星山博之 | 篠幸裕 | 山田きさらか | |
第32話 | 9月26日 | 復讐の狙撃兵(スナイパー) | 平野靖士 | ふくだみつお | 福田満夫 | 服部憲知 |
第33話 | 10月3日 | ギガノスの異変 | 奇数和十八 | 井内秀治 | 日高政光 | 中村旭良 |
第34話 | 10月10日 | 迫撃! 土蜘蛛作戦 | 松崎健一 | 谷田部勝義 | 関田修 | 大森英敏 |
第35話 | 10月17日 | 恐怖! 無限機動砲 | 五武冬史 | 杉島邦久 | 遠藤裕一 | |
第36話 | 10月24日 | 猛攻! 怒りのグンジェム | 星山博之 | 篠幸裕 | 山田きさらか | |
第37話 | 11月7日 | 打倒! 毒蛇の青竜刀 | 奇数和十八 | 日高政光 | 中村旭良 | |
第38話 | 11月14日 | 登場! 究極のM・A(メタルアーマー) | 松崎健一 | ふくだみつお | 福田満夫 | 服部憲知 |
第39話 | 11月21日 | 壮絶! グンジェムの最期 | 平野靖士 | 杉島邦久 | 棚沢隆 | 小田不二夫 |
第40話 | 11月28日 | 狡猾! ハイデルネッケン少佐 | 星山博之 | 井内秀治 | 関田修 | 遠藤裕一 |
第41話 | 12月5日 | 復活! ギガノスの蒼き鷹 | 奇数和十八 | 篠幸裕 | 中村旭良 | |
第42話 | 12月12日 | 発動! ギガノス無敵要塞 | 五武冬史 | 井内秀治 | 日高政光 | 菊池城二 |
第43話 | 12月19日 | 決断! 巨大要塞攻撃指令 | 奇数和十八 | ふくだみつお | 福田満夫 | 服部憲知 |
第44話 | 12月26日 | 非情! ドラグナー対ドラグナー | 松崎健一 | 井内秀治 | 関田修 | 山田きさらか 佐藤英幸 |
第45話 | 1988年 1月9日 |
特攻! 復讐の蒼き鷹 | 星山博之 | 篠幸裕 | 中村旭良 | |
第46話 | 1月16日 | 突入! アオイワカバ救出 | 五武冬史 | 横山裕一朗 | 棚沢隆 | 大貫健一(キャラ) 大張正己(メカ) |
第47話 | 1月23日 | 肉迫! ミン大尉の猛追 | 日高政光 | 平田淳二 | ||
第48話 | 1月30日 | 大宇宙(おおぞら)の凱歌 | ふくだみつお | 福田満夫 | 中村旭良 |
ネット局
玩具・プラモデルなどの展開
放送当時のキャラクター商品はガンダムシリーズ同様、バンダイのプラモデルが主力であった。初期のMAは1/144スケールで大半がキット化されており、価格も400円から500円と手頃なものだった。主役機DシリーズにはBB弾発射ギミックを組み込んだオプション武器がついており、後のリフター装備版はこのパーツを除くことで同じ価格を維持している。説明書にはバリエーション機体のイラストが掲載されていた。このシリーズで特筆されるのは、D-1のストライプカラーリングを素組みの状態で再現するため、白色成型パーツに青と赤のプラスチックを鋳込むという、システムインジェクションを1パーツ内で導入したことである。また、従来のデカールに替わり極薄のシールが採用され塗装なしに設定に近い色分けを再現できるように工夫されるなど、初心者でも手軽に組める工夫が随所に盛り込まれていた。この他、初代ガンダムシリーズ以来の「武器セット」も発売された。
箱のシリーズNoを切り抜いて集めて送ると、金色に塗られたD-1がもらえるキャンペーンもあった。
後期に登場するMAはプラモデルとしての発売はされなかったが、キャバリアー0等、ガレージキットで発売されたものもある。また、前期オープニングで大張正己によるデフォルメ版D-1を1/144キットとパーツ交換することで再現する換装セットが、Bクラブから発売されている。しかし、設定との差異をアピールした頭部と肩、そして開いた手のパーツのみという商品構成であり、設定とシルエットの異なる足に関しては換装パーツがなかったため、この商品でも中途半端な形でしか再現できなかった。
1/100スケールではD-1カスタムのみ発売される。こちらも1/144と同仕様のシステムインジェクションや、半完成のフレームに外装パーツを取り付ける構成等、これらの経験が後のガンプラに受け継がれた要素が多数ある意欲的なプラモデルであった。
数度の再発売が行われているが、近年は2008年にギガノス軍MAも含めて販売された。主役機Dシリーズはリフター装備版のみの販売が行われた。しかし、諸事情により放送当時よりも値上がりしている。
2006年の静岡ホビーショーでは、バンダイの新シリーズリアルロボットレボリューションの候補として参考展示されていた。
玩具サイドの話としては、2007年後期に魂SPECにてまずD-1が2種類のバージョンで発売されている。
10月に『オープニング・シルエット』と名付けられたバージョンが発売された。これは前期OPの大張バージョンで、リフターも付属している。続いて12月に設定バージョンのD-1とキャバリアーがセットになったバージョンを発売。こちらにも設定版のリフターが付属されている。このバージョンでは武器が追加され、さらにキャバリアーが一般モデルで商品化された。過去にもガレージキットで発売はされていたが、一般モデル化はされていなかったものである。このキャバリアーはオープニング・シルエットバージョンにも装着可能である。両方とも基本フレームはほぼ同じものを使用しているが、外見は大幅に違う。
その後同ブランド魂SPECにてファルゲンも発売されている。
2010年には魂web商店限定発売によるメーカー直接の通信販売方式でD-2(リフター装備)、D-3(リフター装備)が共に発売される。この両製品は共にの大張バージョンのデザインである。このD-2、D-3の発注は予想以上の長期間受注している商品でもあったことや、2011年に同アレンジのドラグーン、更に2012年に同アレンジのD-1カスタムの商品化へと漕ぎ付いている。
小説版
園田英樹によるノベライズ版が、角川書店より角川スニーカー文庫として出版された。巻末には永井豪が解説を寄稿している。
- 小説 機甲戦記ドラグナー(1988年4月刊行、ISBN 4-0447-0101-6)
コミカライズ
単行本化されていないが、『コミックボンボン』に連載されていたコミカライズ版が存在する。神田正宏による約半年の連載。当初はアニメ版に準拠したストーリー展開をしているが、途中からオリジナル展開となり、D-1カスタムが登場したところで連載が終了している。
オリジナル要素としては、ラング・プラートの宿敵であるハグラー教授が開発した、本来「ドラグナー」として採用されるはずだったMA「ゲルニカ」をマイヨが操り、ナイフのみのD-1でケーンと一騎打ちするほか、ギガノスの特殊工作員ピンク・J・フォックスがドラグナーのパイロット登録解除を行ってケーン達を混乱させるも、後にドラグーンの開発に携わり、実戦投入された際にはドラグーン隊の隊長として参戦するなど、特筆すべき要素が多い。
ゲーム展開
ツクダホビーのボードゲーム(『D-WEAPON D-ウェポン』- 戦術級・『METAL ARMOR メタルアーマー』- 戦術級)を除けば、ドラグナー単独でのゲームタイトルは事実上存在しないが、バンプレストの『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場したことが、本作がリバイバルされDVD-BOX発売にまで至る大きな要因となったと言える。
『スーパーロボット大戦シリーズ』以外には『Another Century's Episode』シリーズへの登場が上げられる。3作目の『ACE3 THE FINAL』には、大河原邦男デザインの新機種「ファルゲンカスタム」が登場するなど、作品終了20年経過後に新しい動きがあるという珍しい現象が起きている。
『サンライズ英雄譚2』では、ギルガザムネがグン・ジェム機の他、それぞれのカラーリングにしたグン・ジェム隊四天王専用ギルガザムネが登場する。なお、量産機のカラーリングは白色になっている。
脚注
外部リンク
- サンライズ公式Web
- 機甲戦記ドラグナーWeb(期間限定)