宇奈月温泉駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇奈月温泉駅(うなづきおんせんえき)は、富山県黒部市宇奈月温泉にある、富山地方鉄道本線の駅。同線の終点である。
駅構造
島式ホーム1面2線の地上駅で、橋上駅舎を有している。2007年8月現在、終日駅員が配置されている。
1階がホームとトイレと食堂(道路側)、2階が改札口と売店、3階がレストランとなる。
1・2 | ■本線 | 電鉄黒部・電鉄魚津・寺田・電鉄富山方面 |
---|---|---|
特急「うなづき」 | 電鉄富山方面 | |
特急「アルペン特急」 | 立山方面 |
なお、1970年代から1990年代にかけては、大阪駅・名古屋駅から当駅までの直通列車も運転されていた。
利用状況
「富山県統計年鑑」によると、2010年度の一日平均乗降人員は589人であった。なお、2002年~2009年度の乗降人員は以下の通りである。
- 740人(2002年度)
- 758人(2003年度)
- 706人(2004年度)
- 676人(2005年度)
- 687人(2006年度)
- 660人(2007年度)
- 705人(2008年度)
- 617人(2009年度)
駅周辺
駅前広場には温泉の湯を使った噴水がある。また、駅前の歩道の舗装は、日本地図を模したカラー舗装になっている。
- 宇奈月温泉
- 黒部峡谷鉄道宇奈月駅 - 約250メートル、徒歩5分程度(黒部峡谷鉄道への乗継ぎには、移動と乗車手続きを含め約15分以上の余裕が必要。混同を避けるため、富山地鉄の駅舎入口には「この駅はトロッコ電車の乗り場ではありません」という但し書きの看板も設置されている)
歴史
- 1923年(大正12年)11月21日 - 東洋アルミナムの子会社である黒部鉄道によって黒部川電源開発のために開業。当時の駅名は桃原(ももはら)駅。[1][2]
- 1924年(大正13年)3月 - 宇奈月駅に改称。
- 1943年(昭和18年)1月1日 - 陸上交通事業調整法による統合で、富山県内の全鉄道会社が富山電気鉄道を中心とする富山地方鉄道(地鉄)に統合され、同社黒部線の駅となる。
- 1943年(昭和18年)11月11日 - 旧黒部鉄道の路線の架線電圧が600Vから1500Vへ昇圧。同時にプラットホーム改修等の工事が完了し、電鉄富山駅からの直通運転が開始された。
- 1971年(昭和46年)8月1日 - 宇奈月温泉駅に改称。
- 1982年(昭和57年)8月29日 - 現駅舎完成。
駅名について
2014年度に開業予定の北陸新幹線および富山地方鉄道本線の黒部市内に設置される新駅の駅名は仮称「新黒部駅」であったが、北陸新幹線の正式な駅名は「黒部宇奈月温泉駅」にするとJR西日本より発表された。しかし、接続する富山地方鉄道本線には既に「宇奈月温泉駅」と称する当駅が存在したため、仮称の「新黒部駅」をそのまま採用することになり、接続駅でありながら駅名が異なることになった。