花の中三トリオ
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花の中三トリオ(はなのちゅうさんトリオ)とは、オーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)から歌謡界にデビューした同世代(同い年、同学年)の森昌子、桜田淳子、山口百恵の3人の中学三年生当時(1973年度)の呼び名である。3人が進級するごとに、花の高一トリオ・高二トリオ・高三トリオと呼び名を変えた。
- 森昌子(1958年10月13日生) 1971年「スター誕生」に出場。初代グランドチャンピオンになる。1972年7月1日「せんせい」で歌手デビュー。翌年の1973年に「せんせい」でNHK紅白歌合戦に初出場。
- 桜田淳子(1958年4月14日生) 1972年「スター誕生」に出場。同年9月、第4回決戦大会でグランドチャンピオンになる。1973年2月25日「天使も夢みる」で歌手デビュー。翌年の1974年に「黄色いリボン」で紅白歌合戦に初出場。
- 山口百恵(1959年1月17日生) 1972年「スター誕生」に出場。同年12月、第5回決戦大会で準優勝。1973年の映画「としごろ」に出演し、同年5月21日に同名の主題歌で歌手デビュー。翌年の1974年に「ひと夏の経験」で紅白歌合戦に初出場。
概要
- デビューは森昌子が1期早い。
- ホリプロ創業者の堀威夫社長(当時)は、自社の森昌子・石川さゆり(なお、石川は1958年1月30日の早生まれ)と三人娘を結成したいために山口百恵をスカウトしたが、結果的には石川を外して桜田淳子(サンミュージック)を加え、事務所の枠を超えたトリオとなった。
- 3人が揃って「NHK紅白歌合戦」に出場したのは、高一トリオだったときの1974年・第25回から解散後の1979年・第30回までで、合計通算6回(6年連続)だった。
- 3人が揃っての主演映画「花の高2トリオ 初恋時代が1975年8月2日に劇場公開されたが、シリーズ化されることなくこれが唯一の映画となっている。この作品は2011年8月31日に公開から26年後に初めてDVDとして商品化された。
- 3人が高校を卒業する1977年3月27日、日本武道館で3人が共演するコンサートが開かれた。この模様は日本テレビのスペシャル番組で放送され、同年に番組と同じ内容のドキュメンタリー映画『昌子・淳子・百恵 涙の卒業式〜出発〜(たびだち)』(東宝邦画系)も公開された。この作品は2011年8月31日に公開から24年後に初めてDVDとして商品化された。
- 若い女性3人をくくる発想は、かつての「三人娘」(1950年代後半~1960年代前半、美空ひばり、雪村いづみ、江利チエミ)や「スパーク3人娘」(1960年代、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり)、「新三人娘」(1970年代、小柳ルミ子、南沙織、天地真理)と同系統といえよう。
- 山口百恵は1980年、森昌子は1986年に結婚のため芸能界を引退。桜田淳子も1992年の結婚から間もなくして表舞台から去っている。その後森昌子が2005年の離婚を機に芸能界へ復帰し、森一人が現在も歌手活動を続けている。なお森によると、3人は現在もメールや電話で連絡を取り合う仲だという。
- 「花の中三トリオ」と同学年(1958年4月~1959年3月)の女性有名人が多い。歌手では石川優子、伊藤咲子、岩崎宏美(尚伊藤・岩崎も同じ「スター誕生!」出身)、久保田早紀、中原理恵、仁支川峰子、山下久美子、女優では池上季実子、石井めぐみ、岡田奈々、原田美枝子、樋口可南子、藤山直美、萬田久子、宮崎美子、森下愛子、タレントでは相本久美子、柴田理恵、高見恭子、久本雅美、文化人では安藤優子、家田荘子、小宮悦子、三屋裕子など多くいる。男性有名人では歌手に嘉門達夫、原田真二、山川豊、小金沢昇司、俳優に大橋吾郎、陣内孝則、辰巳琢郎、長江英和、布施博、京本政樹などがいる。