久米小百合
久米 小百合(くめ さゆり、旧姓:久保田(くぼた)、 1958年5月11日 - )は、日本のキリスト教音楽家、日本バプテスト連盟加盟教会の教会員である。
シンガーソングライター、久保田 早紀(くぼた さき)としても、よく知られている。
目次
来歴・人物
4歳頃からピアノを習い始める。
子供の頃、父が仕事でイランに赴いた際に購入してくれた、現地の「ユーミン」に相当するというアーティストのアルバムを繰り返し聴いたことが、異国情緒をともなう音楽性を養うことにつながった[1]。
共立女子第二中学校・高等学校を経て、共立女子短期大学文学科に入学(卒業は1979年)。共立女子短期大学在学中に、1978年ミス・セブンティーンコンテストに応募する条件として、CBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)に自分の歌を録音したカセットテープを送り、合格する。尚、同大会には松田聖子も参加している。
1979年10月1日に、『異邦人』でレコードデビュー。三洋電機のCMに使用され、そのオリエンタルで神秘的なムードに注目が集まり、じわじわと売上げを伸ばしてブレイクする。12月13日に、「ザ・ベストテン」に第5位で初登場した際にはその美貌にも注目が集まる。12月27日には第1位を獲得、1980年1月17日 まで3週間連続(正月休みを挟み実質4週)で1位の座に留まり、その後3月6日 まで12週の長きにわたり連続ベストテン入りする大ヒットとなった。同年12月に発表したアルバム『夢がたり』もヒットし、一躍話題のニューミュージック歌手となる。 1979年12月17日に放送された夜のヒットスタジオで、『異邦人』は学生時代に作った曲で中央線、八王子付近で作ったと番組内でコメントしている。作曲した時のタイトルは「白い朝」。
2作目のアルバム『天界』では得意のオリエンタル・エキゾチック路線を狙った曲を発表。3作目のアルバム『サウダーデ』ではポルトガルの「演歌」ファドへの憧憬から、現地のアーティストの演奏をバックにしてポルトガル録音版を発表した。しかしながら、「異邦人の久保田早紀」のイメージはぬぐえなかった。
1981年の「オレンジ・エアメール・スペシャル」では曲調をがらりと変えて 夏らしいポップな路線でキリンオレンジのCMにも起用されるが、この路線では デビュー時のインパクトに勝る活動はできなかった。その後はヨーロピアン調の曲なども手がけた。同年にめじろ台のキリスト教会でプロテスタントのバプテスマ(浸礼での洗礼)を受ける。
1984年、音楽家の久米大作との結婚をきっかけに、久保田早紀としての商業活動を中止する。その後は、クリスチャンの音楽伝道者として本名の久米小百合(あるいは、ひらがなの「くめさゆり」)で音楽伝道活動を行う。各地のキリスト教会等で教会音楽とアートを融合させた伝道コンサートを行っている。
芸能界を引退してからも 『異邦人』はCMソングとしてたびたび起用され、2003年には三洋電機のCMに再起用される。また、数多くのミュージシャンにも歌い継がれるカバー曲としても成長している。
2007年に、パワー・フォー・リビングのCMに出演する。このCMは全国の多くの地域で放映されており、はからずも(?)20年以上の時を経てのマスコミへのメジャー出演となった。
2007年から2010年まで日本聖書協会の親善大使を務めており、2008年・2009年版の日本聖書協会カタログ(隔年間隔で刊行)の表紙や本文に、写真が掲載されている。
東京バプテスト神学校神学科修了テンプレート:いつ。
ディスコグラフィー(久米小百合名義)
シングル
- 百万本のバラ/風激しく〜賛美歌126番〜(1988年5月25日)
アルバム
- テヒリーム33(1987年)
- はじめの日(1996年)
- 天使のパン(2009年6月24日)
- アメイジング・グレース
- 聖なる、聖なる、聖なるかな
- 天使のパン (Manna)
- 丘の上に立てる十字架 (On a hill far away stood an old rugged cross)
- イエスはそばに (Jesus is here with you)
- いつくしみ深き
- 道化師の夜 (Night of clown)
- 少年 (The lost son)
- Pane e Pesce (Bread & Fish)
- グリーンスリーブス
- 主のまことはくしきかな (Great is Thy faithfulness O God my father)
- ああベツレヘムよ (O Little Town of Bethlehem)
- 主われを愛す
- イエスはそばに(英語歌詞)
- イエスはそばに(韓国語歌詞)
他に音楽伝道の共同制作アルバム等がある。
ディスコグラフィー(久保田早紀名義)
シングル
- 異邦人/夢飛行 (1979年10月1日)
- 25時/みせかけだけの優しさ (1980年4月21日)
- 九月の色/真夜中の散歩 (1980年9月1日)
- オレンジ・エアメール・スペシャル/長い夜 (1981年4月21日)
- レンズ・アイ/日本の子供達 (1981年8月26日)
- ねがい/地球はコンサート・ホール (1982年5月21日)
- 愛の時代/ルシアン (1983年2月1日)
- お友達/エルドラド (1984年3月23日)
- ピアニッシモで…/夜の底は柔らかな幻 (1984年10月1日)
アルバム
- 夢がたり (1979年12月8日)
- プロローグ…夢がたり
- 朝
- 異邦人
- 帰郷
- ギター弾きを見ませんか
- サラーム
- 白夜
- 夢飛行
- 幻想旅行
- ナルシス
- 星空の少年
- 天界 (1980年6月21日)
- シャングリラ
- 天界
- 碧の館
- 真珠諸島
- アクエリアン・エイジ
- 葡萄樹の娘
- 25時
- 田園協奏曲
- みせかけだけの優しさ
- 最終ページ
- サウダーデ (1980年11月21日)
- 異邦人
- アルファマの娘
- トマト売りの歌
- 18の祭り
- 4月25日橋
- サウダーデ
- 九月の色
- 憧憬
- 真夜中の散歩
- ビギニング
- エアメール・スペシャル (1981年5月21日)
- プロローグ
- オレンジ・エアメール・スペシャル
- キャンパス街'81
- 日本の子供達
- 1999
- アミューズメント・ゾーン
- 上海ノスタルジー
- アンニュイ
- パノラマ
- 長い夜
- ベスト (1981年)
- 見知らぬ人でなく (1982年7月21日)
- ザ・シティー
- 見知らぬ人でなく
- らせん階段
- 夏の夜の10時30分
- ジャスト・ア・フレンド
- 木々が大きかった頃に
- ねがい
- ロンリー・ピープル
- ステージ・ドア
- 車窓
- THE BEST 久保田早紀 (1982年)
- ネフェルティティ (1983年4月21日)
- ネフェルティティ
- ジプシー
- ソフィア発
- 砂の城
- ジャワの東
- 肌寒い午後の日
- 愛の時代
- 冬の湖
- 最終便
- 夜の底は柔らかな幻 (1984年10月1日)
- メランコリーのテーブルクロス
- 月の浜辺ボタンがひとつ
- ねじれたビーナス
- 9月のレストラン
- 寒い絵葉書
- 夜の底は柔らかな幻
- ピアニッシモで…
- フェニキア
- 見えない手
- 久保田早紀ベスト・コレクション(1986年)
- 久保田早紀ベスト・オブ・ベスト(1992年)
- 久保田早紀ベスト・コレクション(1995年)
- 久保田早紀GOLDEN J-POP/THE BEST(1997年)
- 久保田早紀GOLDEN☆BEST(2002年)
- 久保田早紀シングルズ CD&DVD THE BEST(2005年)
- CD
- 異邦人
- 夢飛行
- 25時
- みせかけだけの優しさ
- 九月の色
- 真夜中の散歩
- オレンジ・エアメール・スペシャル
- 長い夜
- レンズ・アイ
- 日本の子供達
- ねがい
- 地球はコンサート・ホール
- 愛の時代
- ルシアン
- お友達
- エルドラド
- ピアニッシモで…
- 夜の底は柔らかな幻
- 百万本のバラ
- 風激しく-讃美歌126番-
- DVD
- ライヴ映像を収録
- 25時
- メドレー(オレンジ・エア・メール・スペシャル〜キャンパス街'81〜最終便)
- 異邦人
- CD
ビデオ
- 久保田早紀 フェアウェル・コンサート(1985年)
著書
(久米小百合)
- 『テラの不思議な夜』森千恵子絵 NCM2Japan 1992
- 『回想録-午後の頁から…』レムナント出版 1993
主な楽曲
- 伊藤かずえ「進化した伝説」、「別れの場面」(作曲)
脚注
外部リンク
- Misshon photos - 履歴、最新の活動、スケジュール等が掲載されている。
- 日本バプテスト連盟公式HP
- 日本聖書協会内の紹介ページ
- 久保田早紀|SonyMusic