東区 (札幌市)
東区(ひがしく)は、北海道札幌市の北東部を占める行政区である。1955年(昭和30年)に札幌市に合併した札幌村の区域を引き継いで、1972年(昭和47年)に設けられた。札幌市の区では、北区に次ぎ2番目に人口が多い。
目次
地理
区内は平坦で、東には豊平川と石狩川が流れ、白石区、江別市、当別町との境界になっている。西に流れる創成川を隔てて北区と接している。地形図に名が記されるような山はなかったが、2004年(平成16年)6月、モエレ沼公園内に建設残土などを使い造成されていた人工の山「モエレ山」(標高62.4 m)が、国土地理院の電子版地形図に記載された。土地利用では、西部及び南部が札幌の市街地の北東部を構成し、その他は畑作地、工業地、郊外住宅地である。
地域は北6条東1丁目-北51条東15丁目-北48条東19丁目、栄町、丘珠町、北丘珠、中沼、中沼西、中沼町、東苗穂、東苗穂町、苗穂町、東雁来、東雁来町、伏古、本町であるが、元町、福移[1][2]、美香保、札苗のように住居表示には無い、旧来からの呼称も使われている。
隣接している自治体・行政区
歴史
江戸時代、もともと伏籠川(伏古川)上流付近(現在の苗穂町付近に相当する地域)には松前藩の知行地として石狩十三場所のひとつナイホウ場所が開かれ蝦夷の人々との交易が行われていた。
札幌村の開村は幕末に遡り、明治に建設された札幌市より古い。1866年(慶応2年) 箱館奉行の命を受けた役人・大友亀太郎ら数十人が現在の北13条東16丁目付近に入り役宅を建て大友堀を開削し御手作場(幕府の模範農場)を開いたのが始まりである。後に北海道11国86郡が制定された際、この場所は石狩国札幌郡に属し札幌元村とよばれた。1870年(明治3年) 羽前国、越後国から入植があり、札幌村の近くに居住した柏崎県からの入植者の区域を札幌新村といった。別に、酒田県(山形県)から入植した人々による苗穂村、丘珠村ができた。これらが合併して生まれたのが札幌村で、札幌市の北東郊外にある農村として発展した。札幌市の拡大につれて南西部から市街化され、1955年(昭和30年)に札幌市に合併した。1972年(昭和47年)に札幌市が政令指定都市になったときの分区で、かつての札幌村の区域を引き継ぐ形で東区が置かれた。
- 安政年間 本龍寺が開山。
- 1866年(慶応2年) 幕命を受けた大友亀太郎らによる役宅の建立および大友堀の開削と御手作場の開設。
- 慶応年間 本龍寺境内に妙見堂が建立される。
- 1870年(明治3年) 札幌新村ができる。
- 1871年(明治4年) 札幌元村と札幌新村が合併し、札幌村となる。
- 1873年(明治6年) 対雁の住民が移住し雁来村ができる。
- 1902年(明治35年) 札幌村、苗穂村、丘珠村、雁来村を併せて札幌村となる。その領域は現在の東区とほぼ一致する。
- 1910年(明治43年) 札幌区と札幌村との間で境界変更を実施。
- 1934年(昭和9年) 札幌村の一部(字札幌村、苗穂村、雁来村)を札幌市に編入。
- 1950年(昭和25年) 札幌村の一部(字元村)を札幌市に編入。
- 1955年(昭和30年) 札幌村が札幌市に合併される。
- 1972年(昭和47年) 札幌市の政令指定都市化に伴い、東区が誕生。
- 1988年(昭和63年) 本龍寺の妙見堂がさっぽろ・ふるさと文化百選に選定される。札幌市営地下鉄東豊線開通。
経済
立地企業
農協
- 札幌市農業協同組合(JAさっぽろ)
- 北札幌支店
- 丘珠支店
- サツラク農業協同組合
銀行
信用金庫
- 札幌信用金庫:光星支店 ほか
- 空知信用金庫:札幌東支店
- 北門信用金庫:栄町支店 ほか
- 小樽信用金庫:丘珠支店
- 北海信用金庫:札幌北支店 ほか
- 室蘭信用金庫:札幌北支店
- 苫小牧信用金庫:札幌北支店
- 旭川信用金庫:栄町支店
- 留萌信用金庫:札幌支店
信用組合
郵便
宅配便
- ヤマト運輸:札幌主管支店
- 札幌丘珠センター・札幌栄町センター
- 札幌元町センター・札幌伏古センター
- 札幌苗穂センター・札幌環状通東センター
- 札幌光星センター
- 札幌雁来センター
公共機関
消防
- 札幌市東消防署
- 栄出張所
- 丘珠出張所
- 北栄出張所
- 札苗出張所
- 北光出張所
- 東苗穂出張所
警察
- 東警察署
- 北十二条交番
- 北中央交番
- 元町交番
- 栄東交番
- 北二十六条交番
- 栄西交番
- 札苗交番
- 丘珠交番
- 東苗穂交番
- 苗穂交番
教育
大学・短期大学
高等学校
- 道立
- 市立
- 私立
中学校
- 市立
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- 札幌市立東栄中学校
- 札幌市立北栄中学校
- 札幌市立福移中学校
- 札幌市立美香保中学校
- 札幌市立明園中学校
- 札幌市立元町中学校
- 私立
小学校
- 市立
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- 札幌市立丘珠小学校
- 札幌市立開成小学校
- 札幌市立北小学校
- 札幌市立北園小学校
- 札幌市立栄北小学校
- 札幌市立栄小学校
- 札幌市立栄西小学校
- 札幌市立栄東小学校
- 札幌市立栄町小学校
- 札幌市立栄緑小学校
- 札幌市立栄南小学校
- 札幌市立札苗北小学校
- 札幌市立札苗小学校
- 札幌市立札苗緑小学校
- 札幌市立札幌小学校
- 札幌市立東光小学校
- 札幌市立苗穂小学校
- 札幌市立中沼小学校
- 札幌市立東苗穂小学校
- 札幌市立伏古北小学校
- 札幌市立福移小学校
- 札幌市立伏古小学校
- 札幌市立北光小学校
- 札幌市立本町小学校
- 札幌市立美香保小学校
- 札幌市立明園小学校
- 札幌市立元町北小学校
- 札幌市立元町小学校
幼稚園
- 市立
- 私立
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- 天使幼稚園
- 札幌大谷短期大学附属幼稚園
- 聖ミカエル幼稚園
- ふしこ幼稚園
- 北栄幼稚園
- 栄光幼稚園
- 清明幼稚園
- 札幌幼稚園
- 札幌愛珠幼稚園
- 札幌あかしや幼稚園
- 札苗幼稚園
- あゆみ幼稚園
- 丘珠幼稚園
- あゆみ第二幼稚園
住宅団地
- 旧公団 札幌北十条団地
- 札幌市営住宅北栄団地
- 札幌市営住宅元町中央団地
- 札幌市営住宅美香保団地
- 道営苗穂グリーン団地
- 道営住宅苗穂第2グリーン団地
- 道営東苗穂団地
- 札幌市営住宅東苗穂団地
- 札幌市営住宅北東団地
- 札幌市営住宅苗穂団地
- 札幌市営住宅札苗団地
- 札幌市営住宅伏古団地
- 札幌市営住宅光星団地
- 道営光星第一団地
- 道営光星第二団地
- 道営光星第三団地
- 道営光星第四 団地
- 札幌市営住宅東新道団地
- 札幌市営住宅丘珠団地
- 道営栄町団地
- 札幌市営住宅栄町団地
- 札幌市営住宅開成団地
- 札幌市営住宅北21条団地
交通
空港
- 札幌飛行場(丘珠空港)
鉄道路線
バス
タクシー
- 札幌交通圏エリア
主なタクシー会社
- 興亜第一交通
- エスケータクシー事業協同組合
- さくら交通
- さわやか無線センター
- 昭和交通
- ダイコク交通:札幌営業所
- 北陵交通
- ユニコーンタクシー ほか
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 本龍寺(妙見堂はさっぽろ・ふるさと文化百選)
- 札幌村郷土記念館(札幌市指定史跡)
- 大友公園(御手作場跡地、大友堀が伏籠川に注いでいた)
- モエレ沼公園(2002年度グッドデザイン大賞)
- サッポロさとらんど
- 札幌コミュニティドーム(つどーむ)
- 丘珠獅子舞(市無形文化財第1号)
- サッポロガーデンパーク
- 苗穂地区の工場・記念館群(北海道遺産)
- GOLDENマーケット
ショッピング
スーパー
- マックスバリュ - イオン系列のスーパーマーケット。
- 北26条店
- 光星店
- 元町店
- 札幌フードセンター新道店
- イオン札幌元町ショッピングセンター - イオン系列の複合商業施設。中核店舗はイオン。
- イオンモール札幌苗穂 - 三菱商事系列の複合商業施設。中核店舗はイオン。
- アリオ札幌
- イトーヨーカドー札幌店
- トライアル伏古店
- ダイエー栄町店
- 西友元町北二十四条店
その他
マスコット
- タッピー - 東区の特産品であるタマネギの妖精で、1992年(平成4年)12月3日に誕生。区の行事にも登場するほか、区役所で着ぐるみの貸し出しも行っている。名前の由来は「タマネギ」と「ハッピー」から。公募で寄せられた中から1993年(平成5年)3月2日に命名された。
出身有名人
脚注
関連項目
- 東区 - 全国の東区の一覧
外部リンク
- ↑ 札幌市が政令指定都市に移行する際、篠路町福移の一部が東区に編入。残りの部分は現在でも北区篠路町福移である。
- ↑ http://www.city.sapporo.jp/higashi/satsunae/090527discovery_13.html