ジム・スナイパー
ジム・スナイパー (GM SNIPER) は、「ガンダムシリーズ」の内、宇宙世紀を舞台とする作品に登場する架空の兵器。
地球連邦軍の量産型モビルスーツ(MS) ジムの遠距離狙撃型。
当記事では、「ジム・スナイパー」の名称を持つ各機体と、その系列機についての解説を記述する。
目次
ジム・スナイパー
テンプレート:機動兵器 OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。メカニックデザインは大河原邦男。ライフルのデザインは山根公利の手による。
「ジム・スナイパー」の名は現地でつけられた便宜上の通称で、機体そのものは他のスナイパー仕様機とは異なり、大型のロングレンジ・ビーム・ライフルを装備したRGM-79[G] 陸戦型ジムそのままである。機体全体がカーキグリーンに塗装されていることやセンサー精度の向上、ロングレンジ・ビームライフル用OSのインストールという違いはある[1]が、基本性能は他の陸戦型ジムとほとんど変わらない。
2006年に発売されたプラモデル「マスターグレード ジム・スナイパー」では、強制冷却用のヒートタンク増設型のランドセルがデザインされている。
- ロングレンジ・ビーム・ライフル[2]
- 大気圏外へ上昇中のシャトルやHLVを撃墜し、ガンダムEz8のルナチタニウム合金装甲すら瞬時に融解させる威力と射程距離を誇る。だが、発砲中の銃身冷却剤やエネルギー供給を外部の設備からパイプチューブにより供給する方式のため、作戦行動中は事実上の固定砲台としてしか運用できないという欠点を持つ。ただし、このロングレンジ・ビーム・ライフルはビームの威力を上げずにビーム射出時間を短くするのならば手持ちの武器として使用可能である。ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』シリーズなどではジム・スナイパーIIが使用している。
- 劇中での活躍
- イーサン・ライヤー司令官の乗艦するビッグトレーの護衛として数機が登場し、チベットのアプサラス開発基地攻略戦に投入された。休戦協定を無視した報復措置として、負傷兵を乗せて脱出を図るザンジバル級機動巡洋艦「ケルゲレン」を撃沈し、脱出したグフフライトタイプを撃墜。さらに命令を無視してアプサラスIIIに近付こうとするガンダムEz8も狙撃し、左半身を抉り取る。続いてアプサラスIIIのミノフスキークラフトユニットを撃ち抜き中破させたが、メガ粒子砲の反撃でコクピットを撃ち抜かれ、戦闘不能となった。
ジム・スナイパーカスタム
プラモデル企画『MSV(モビルスーツバリエーション)』およびテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場。ジム重装型スナイパーカスタムと呼称されることもある[3]。メカニックデザインは大河原邦男。
RGM-79 ジムの総合的な強化を図った機体である。RGM-79は、地球連邦軍初の制式採用機として量産が開始されたものの、生産性の向上と低コスト化が優先された結果、先行量産型の多くは粗製濫造によってカタログデータどおりの性能を十分に発揮できなかった。結果的にビーム兵器を使える点を除けば、機体性能がジオン軍MSに比して見劣りするものとなってしまったため、不満を抱いた一部の熟練パイロットから、高性能機開発の要求が提出されるのは当然の結果だった。このような現場からの要望に応じるため、既存のジムを改修する形で設計され、少数生産(または一般型から改修)された機体の一つが本機である。
背部ランドセルを大推力のものに改め、腰部に増加冷却ユニット、脚部に補助推進装置(サブ・バーニア)を増設したこと等が主な改修点だが、各機はその用途に合わせて別個に強化、改良が行われている。そのため多種多様な機体仕様が存在する。精密射撃専用としてボウワ社で開発されたR-4型ビームライフル(型式番号BR-M79-L3であり、ビームスプレーガンとフレーム構造が共通)を装備するが、狙撃仕様の他に、艦隊および狙撃部隊の護衛を目的とする「インターセプトカスタム」と「ガードカスタム」も、このジム・スナイパーカスタムをベースに開発・改修されている。コスト面から生産数は50数機だが、その多くがア・バオア・クー戦に参戦、勝利に貢献している(一方で、星一号作戦直前のソーラ・レイによる攻撃で生産された機体の多くが失われたとする説もある)。一年戦争終戦後、これら3系統の機体仕様にそれぞれ個別の形式番号と機種名が与えられた[4]。
エースパイロット向けのカスタム機として、パイロットの要望や適性に応じた個別チューンが施されている。最も重武装だったフランシス・バックマイヤー中尉機はR-4ビームライフルの他、頭部に格闘戦用の開閉式バイザーを増設し、前腕部にボックスタイプビームサーベルユニットと折りたたみ式ハンドビームガン、脚部側面に2連装ビームガン、後腰部にはハイパーバズーカを装備しており、約半数がこの仕様に倣った。ア・バオア・クー戦に参加したシモダ小隊機は、両肩に手持ち式のものを改造したミサイルランチャーを装着、バーニア強化を受けた機体となっている。また、陸軍所属のコルテス中尉は本機で数多くの汚れ仕事を請け負い、狙撃のみならず格闘戦を展開してネメシス隊を苦戦させた。テネス・A・ユング少佐はこのSC型とGS型を愛機とし、MS149機、艦船3隻を撃沈した。このスコアは、かのアムロ・レイ少尉(当時)を凌ぎ、一年戦争当時の地球連邦軍パイロットのトップスコアとして記録されている。
以上のように、「スナイパー」とは銘打たれているが全機が狙撃用に特化されているわけではない。
- 劇中での活躍
- アニメ『機動戦士Ζガンダム』第12話では、連邦軍基地ジャブローを襲撃するエゥーゴのMS部隊に対して応戦している姿が描かれている。この時『MSV』とは異なり、基部がジムIIなどが使用するBR-S-85-C2のものとなっている狙撃用ビーム・ライフルを装備していた[5]。
- 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、ガンダム試作2号機の奪還を目的とした第404空挺部隊の機体として登場。ジム・ナイトシーカーの支援機としてガンペリーのコンテナにベルトで固定され、上空からコムサイの護衛機のザクI・スナイパータイプを撃破するが、濃霧とジム・ナイトシーカーの全機撃破により撤退する。
ジム・ガードカスタム
ゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』に登場する。
スナイパーカスタムと同様のエースパイロット向けのジムのカスタム機で、パイロットに合わせて個別にチューンがされている。攻撃力を重視したスナイパーカスタムとは対照的に防御力を重視しており、専用の巨大な盾「ガーディアンシールド」を装備しているのが特徴。このガーディアンシールドは4種の合金の5層構造に対ビームコーティングが施され、前面にはバルカン砲が2門装備されており、機体が盾に隠れた状態で攻撃が可能。この他に、スナイパーカスタム系列用に再設計されたビームスプレーガン、近接格闘用としてボックスタイプのビームサーベルユニットやビームダガーを装備する。
友軍機や軍事拠点の防護、陸上戦艦や宇宙戦艦の護衛が主任務であり、一部の部隊では敵艦からの砲撃をも防いだという。比較的熟練のパイロットが搭乗したこともあわせてか、一年戦争後の機体残存数が多い[6]。
元々は『MSV』のジム・スナイパーカスタムのプラモデルの解説書に名前だけが登場し、画稿は存在していなかったが、2009年になってゲーム出演のために新規デザインされた[7]。2010年には雑誌「ガンダムエース」の企画『MSV-R』において、大河原邦男による画稿が公開され、設定が追加された。
ジム・インターセプトカスタム
テンプレート:機動兵器 メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。
エースパイロット専用にカスタムされたジムのバリエーション機の一つ。ガードカスタムと同じく艦隊防衛用であるが、防御力を強化したガードカスタムと対照的に、迎撃機として火力と機動力強化に主眼を置いている。特徴として、本体そのものはスタンダードにまとめられているが、背部に追加兵装ユニット「フェロウブースター」の装備を前提に仕様を変更している。スナイパーカスタム50機のうち、後期に生産された10機がこの仕様で生産され、ア・バオア・クー戦に投入されたといわれているが、詳細な戦果や所属部隊については資料が散逸しており不明瞭である。
元々は『MSV』のジム・スナイパーカスタムのプラモデルの解説書に名前だけが登場し、画稿は存在していなかったが、雑誌「ガンダムエース」の企画『MSV-R』において新規デザインされた。
- フェロウブースター
- 大気圏外用の追加兵装ユニット。大型ブースターとミサイルランチャーを多数搭載し、火力と機動力を増強させている。コンセプト的にGアーマーの簡易型であるが、開発に当たり、既に完成していた大気圏内飛行ユニット「コルベット・ブースター」をベースにしているため生産性に優れ、戦後45機が新規に発注されている。
ジム・スナイパーII
テンプレート:機動兵器 OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』などに登場。資料によってはジム・スナイパーカスタムIIと呼称されることもある。メカニックデザインは出渕裕。
一年戦争末期にジム・スナイパーカスタムの設計コンセプトを、RGM-79Dをはじめとするジム・コマンド系列機にも導入して新規設計・開発された機種である[8]。 頭部のバイザーには精密射撃用センサーと高倍率カメラ(資料によっては精密射撃用レーザーと光学複合センサー[9])を備えており、狙撃時には頭部バイザーを下ろして頭部全体を冷却することで超長距離の狙撃を可能としている[9]。非戦闘空域での突発戦闘時には専用の狙撃ライフルによって敵旗艦や敵指揮官機を仕留め、戦闘を短期に決着させる[10]。その他の性能も一年戦争時の連邦の量産型MSとしては最高級を誇り、特に脚部に増設したスラスターと新型のバックパックによって高い機動力を持つ。初期に生産された一部の機体は冷却系に問題があり、ビーム兵器の運用に支障を来たすケースがあったものの、カタログスペックはRX-78-02 ガンダムを上回り、ジオン軍のMSゲルググに単機で対抗できる数少ない量産機でもある。その基本設計や機構の多くは、後発のMSA-003 ネモやRGM-89 ジェガンなどに多大な影響を与えたといわれている。しかし、生産開始が戦争末期だったことと高コストのために少数しか生産されておらず、一年戦争に間に合った機体はごく少数に限られる。
なお、ジム・スナイパーカスタム同様『スナイパー』の名を冠してはいるが、狙撃専用機としてではなく汎用性を保ちつつ総合性能の向上を狙った機体である。
武装
当機は汎用性も高く、一年戦争当時におけるほとんどの連邦軍MSの武装を使用できる。ジム・コマンドとは、ブルパップ・マシンガン、ビームサーベル、曲面型シールドが共通する。
陸戦型ガンダムと共通のビーム・ライフル、100mmマシンガン、ロケットランチャーについては陸戦型ガンダム#武装を参照。
- 75mmスナイパー・ライフル[10]
- モーゼル・ボルトアクションライフル"Kar98k"を元に開発された実弾ライフル(資料によっては無反動砲[9]とも)。資料によっては狙撃用ライフルと呼称されることもある。開発者はドイツ人である。口径はオリジナルの7.92mmの拡大ではなく、陸軍の75㎜砲を転用したため、75mm砲となっている。流体炸薬を使用しており[9]、Kar98kと同じく中央部のボックスマガジンにクリップされた5発を装填した。標準装備として10×350(対物レンズ径)エレクトリック・サイトがあり、トリガーでジム・スナイパーIIのコンピューターと連結し、高い命中率を誇る。運用コンセプトとしては、後方の敵指揮官機や戦艦を一撃で沈めることで、戦闘を早期終了させるために用いられる。「ZIONIC」の文字とジオン軍マークが確認できる。ボルトアクション式で次弾装填に時間がかかるために迎撃や近接戦闘には不向きで、通常の出撃ではビーム・ライフルなどの予備火器を携帯する。
- 本機専用装備というわけではなく、精密射撃を行わないのであれば一般機においても近距離から中距離までの無反動砲として利用できる[9]。
- 『0080』発表当時にデザインそのものは存在したが、作中では登場しなかった装備である。後発のゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズや『ギレンの野望』シリーズなどに登場する。
- 長らくビームであったり実弾であったりと、その設定が曖昧だったが、『マスターアーカイブ モビルスーツ ジム』ではフランツ社で開発された75mmの実弾式狙撃ライフルとされている。
- ロングレンジ・ビーム・ライフル
- ジム・スナイパーが装備した大型ビーム・ライフル(ただし、専用のカスタマイズを施され、汎用性や取り回しを改善したものとする資料も存在する)。2000年に発売されたPS2専用ゲーム『機動戦士ガンダム』にてホワイト・ディンゴ隊仕様機の装備として登場して以降、『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』[11]などの後発のゲームや模型でもロングレンジ・ビーム・ライフル装備機の登場機会は多い。前述した『ガンダム戦記』の漫画版では、連続使用には機体を外部電源機器に接続する必要があり、冷却剤とエネルギーパックなしでの発射は1回のみとされる。
- 漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』に登場したネメシス隊所属の「エイプ」ことジャン・ディベビエ機も同型のライフルを使用しており、こちらはチャージにある程度の時間を要するが、連続での使用が可能とされている。
- ビーム・ライフル(XBR-M-79S)
- 対MS戦において、ビーム・ライフルを携帯する。後のMSN-00100 百式が使用したものと同じ外見のXBR-M-79Sを使用したとする資料[10]もある。末尾のSは「スナイパー(Sniper)」ではなく、「スネイルタイプ(Snail type)」E-CAPの意である。このライフルを装備した機体は雑誌『ガンダムエース』2005年10月号の『GAME'S MSV』#35に掲載されたリド・ウォルフ専用機の装備でのみ使用が確認されているが、開発されたのは一年戦争後(本来の正式名称は「BR-M-87(M87ビーム・ライフル)」、0087年ロールアウト)であることなどから、一年戦争時での運用は矛盾するという指摘もある。
- ビーム・ライフル(XBR-M-79E)
- 陸戦型ガンダムが使用したものと同型のビーム・ライフルを装備した機体は、ゲームおよび小説『機動戦士ガンダム コロニーの落ちた地で…』に登場する。
- バルカン砲
- 当機の頭部に60mmバルカン砲は内蔵されていないが、『機動戦士ガンダム コロニーの落ちた地で…』のホワイト・ディンゴ隊仕様機は、右側頭部にパック方式のバルカン砲を追加装備している。他にも『ガンダム戦記』などの地上を舞台としたゲーム作品でも装備した機体は多く、カードビルダーではホワイトディンゴ隊以外の機体も装備している。
- ミドル・シールド[12]
- 『機動戦士ガンダム コロニーの落ちた地で…』のホワイト・ディンゴ隊が装備。陸戦型ガンダムの小型シールドの上に、下半分にしたジムのシールドを重ねている。
- カラーバリエーション
- ノーマルカラー
- 青と水色のツートンカラーで塗られた機体。
- スカーレット隊に配備された機体の1機
- 赤と白のツートンカラーで塗られた機体。『0080』に1シーンのみ登場する。
- ホワイト・ディンゴ隊仕様機
- オーストラリアで活躍した特殊MS小隊「ホワイト・ディンゴ隊」の機体はパーソナルカラーである明灰色・暗灰色に塗り分けられていたが、本機においては胸部や爪先が青、頭部や四肢が白のツートンカラーで塗装されている。肩にはホワイト・ディンゴ隊由来のディンゴのマークがあしらわれており、装備にも変更がみられる。
- リド・ウォルフ機
- 連邦軍のエース「踊る黒い死神」ことリド・ウォルフ少佐が最後に使用した機体としても有名である。色は黒と灰色のツートンカラーか黒と白色のツートンカラーで描かれることが多い。
- グリーンのタイガー・ストライプ迷彩機
- 書籍『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』に登場した機体。森林の中、ネットなどによってカモフラージュされている。時期は宇宙世紀0079年10月とされている[13]。装備しているライフルは作画を担当したアニメーター、岩滝智によるオリジナルデザインである[14]。
- ネメシス隊仕様機
- 『オレら連邦愚連隊』に登場。ネメシス隊特有のダークブルーを基調としたカラーリングが施されている。パイロットはディベビエ。
劇中での活躍
連邦軍の強襲揚陸艦グレイファントム所属「スカーレット隊」に配備された。これはサイド6周辺での度重なる戦闘が問題になり、戦闘の早期決着が求められたためである[10]。サイド6「リボー」コロニー内に現れたジオン軍サイクロプス隊のMS-18E ケンプファーの迎撃に、当機4機と量産型ガンキャノン2機がジム・コマンドと共通のブルパップ・マシンガンを装備して出撃するが、高性能を発揮する間もなく全滅した。劇中ではアップに映るブルーグレーの機体以外に、後方にはRGM-79G(コロニー内仕様)と同パターンのカラーリングの機体も登場した[15]。
映像作品での活躍は上記のみだが、後に『機動戦士ガンダム ギレンの野望』などゲーム作品にて、高性能量産機として位置付けされるようになった。
- ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』
- ホワイト・ディンゴ隊機が登場。ジオン軍のHLV発進を阻止する緊急特別任務に際し、ジャブロー基地でロールアウトして間もない当機が急遽ホワイト・ディンゴ隊へ届けられ、陸戦型ゲルググや地上用モビルアーマー・ライノサラスと交戦した。小説版では小隊長レイヤー中尉機のみビーム・ライフルを装備し、部下2機は100㎜マシンガン装備だった。
- 漫画『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』
- MS特殊部隊第3小隊へ1機配備され、射撃戦を得意とするラリー・ラドリー少尉が搭乗する。ジャブロー防衛戦の際にはロングレンジ・ビーム・ライフルによる狙撃任務に携わったが、隊長であるマット・ヒーリィ中尉の判断ミスによりザクIIの攻撃がコクピットに被弾し、機体は小破で済んだもののラリー少尉は戦死した。修理後は同僚のアニッシュ・ロフマン曹長が搭乗し、100㎜マシンガンを装備して作戦に復帰している。
ジム・スナイパーIII
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場。
ジムIIのティターンズにおける評価試験のために作られたジム改高機動型を狙撃仕様にカスタマイズしたもの。主な変更点は増設バイザー(ジム・スナイパーIIのバイザー・センサーの強化版)、ロングレンジ・ビーム・ライフル(ベースはガンダムTR-1 ヘイズルのビームライフルXBR-M84a)[16]。
- ジム・スナイパーIII 高機動型
- ハイザック・カスタムの装備となる大型ランドセル、及びビームランチャー、後のジムIIIの足の追加スラスターを装備に改修。バックパック部や武装などにおいて、ハイザックタイプMSとの互換性が図られている。
その他
ジム・スナイパー,EX
漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場。
詳しいスペック等は不明。背中に装備されている大型のバーニアが特徴的である。超大型MS調査のために木星空域へ派遣された機体。連邦軍屈指のニュータイプであるシマ・八丈と鉄面皮が搭乗し、アムロ・レイとジュドー・アーシタが乗るメガゼータの援護や巨神のデータ分析を行う。
脚注
関連項目
テンプレート:Gundam-stub- ↑ 機動戦士ガンダムMS大全集2009 P217
- ↑ 『マスターアーカイブ モビルスーツ ジム』にて独自設定の「BLASH XBR-X-79YK」という型式番号が付加された。
- ↑ 書籍「模型情報」Vol49裏表紙より。
- ↑ 『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』25頁より。
- ↑ 『マスターアーカイブ モビルスーツ ジム』にて独自設定の「BOWA BR-S-85-L3」という型式番号が付加された。『機動戦士ガンダム 戦場の絆』では、この別デザインのものも「R-4・ビーム・ライフル」と呼称している。
- ↑ 「月刊ガンダムエース」2010年4月号
- ↑ バンダイナムコ、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」新機体6機種投入(GAMEWACH,2009年3月16日)
- ↑ 「“エース・熟練パイロット+量産型の高性能版”というコンセプトの成功を踏まえ、RGM-79Dをはじめとするジム・コマンド系統をベースに新規設計・開発された機種」だとする通説が語られているが、実際にはSC型とSP型が実戦に投入されたのはほぼ同時期であり、現実にはSC型のコンセプトを反映させてから開発する時間的余裕はなかった点が『マスターアーカイブ モビルスーツ ジム』107頁で指摘されている。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 プラモデル『HGUC 1/144 ジムスナイパーII』 組立説明書より。
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 B-CLUB誌41号(バンダイメディア事業部・出版課、1989)24-25頁。執筆/出淵裕。
- ↑ 『ガンダム戦記』では一般機(ノーマルカラー)とホワイト・ディンゴ隊専用機カラーの2種類が登場するが、機体そのものはミドル・シールドを搭載するなど後者のデザインとなっている。
- ↑ 『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で… コンプリートガイド』(株式会社アスキー、1999)
- ↑ 書籍『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』バンダイ、83頁。
- ↑ 書籍『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』バンダイ、145頁。
- ↑ 脚部が、スラスターを増設した当機の特徴的な形状をしている。
- ↑ 『マスターアーカイブ モビルスーツ ジム』にて独自設定の「XBR-L-84b」という型式番号が付加された。