加賀笠間駅
加賀笠間駅(かがかさまえき)は、石川県白山市笠間町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
目次
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。かつては混合ホーム2面3線で上り線に待避線があったが、レールを撤去してこの構造となった。互いのホームは跨線橋で連絡している。
かつては西口のみ木造の駅舎が設置されていたが、駅の東側地域に新興住宅地が広がったのち、旧3番のりば跡に東口の駅舎が設置された。東口の待合所には廃車となった特急列車のシートを利用して作られたベンチが設置されている。
金沢駅管理のPOS端末が設置された簡易委託駅である。駅業務は任意団体の「加賀笠間駅振興協議会」が受託している[1]。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
西口側 | テンプレート:Color北陸本線 | 下り | 金沢・富山方面 |
東口側 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 小松・福井方面 |
- 案内上ののりば番号は設定されておらず、ホーム上および駅掲示時刻表にも記載されていない。
- 優等列車通過駅である。
利用状況
近年における1日平均乗車人員は以下のとおりである[2]。
- 2000年度(平成12年度) 1,141人
- 2001年度(平成13年度) 1,237人
- 2002年度(平成14年度) 1,320人
- 2003年度(平成15年度) 1,375人
- 2004年度(平成16年度) 1,398人
- 2005年度(平成17年度) 1,395人
- 2006年度(平成18年度) 1,391人
- 2007年度(平成19年度) 1,429人
- 2008年度(平成20年度) 1,521人
- 2009年度(平成21年度) 1,498人
- 2010年度(平成22年度) 1,502人
- 2011年度(平成23年度) 1,496人
- 2012年度(平成24年度) 1,498人
駅周辺
歴史
- 1923年(大正12年)8月1日 - 国有鉄道北陸本線の美川駅 - 松任駅間に新設開業する(一般駅)。
- 1963年(昭和38年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 荷物の取扱を廃止する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color北陸本線
北陸新幹線 白山駅(仮称)
白山駅(はくさんえき)は、石川県白山市に設置を要請している北陸新幹線の鉄道駅である。駅名は仮称である。
紆余曲折を経て、現在は加賀笠間駅の周辺に新幹線の駅を併設する構想となっている(後述)。隣の松任駅が特急の停車駅であるが、この構想が実現すれば白山市において特急廃止の場合の代替措置となりうり、大都市との速達性の低下が避けられると沿線自治体は説明している。森喜朗元内閣総理大臣が長きに渡りこの構想を提唱してきた。
歴史
2011年(平成23年)12月22日、「白山駅整備促進・まちづくり推進市民会議」が設立され、会長には白山商工会議所の当時の会頭が就任した。当時は金沢から大阪方面の延伸工事が全くの白紙状態であった。そのため、回送線を利用して旅客列車を走らせ、博多総合車両所に併設されている博多南駅のような駅を白山総合車両所内に併設する計画であった。加賀笠間駅 - 松任駅間の北陸本線上にも新駅を設置し、西口を在来線乗り場、東口を新幹線乗り場として整備する計画であった。[3]
しかし、事業主体がどこになるか、事業費の負担割合、発着本数が限られること、大阪方面への延伸後の活用方法などの課題が多いことから[4]、2012年(平成24年)8月8日に開かれた「白山駅整備促進・まちづくり推進市民会議」の総会で、新幹線乗り場の実現は難しいとの見方が大勢を占め、旗振り役だった森喜朗元首相も事実上断念する意向を明らかにした[5]。
2012年(平成24年)9月7日には市民団体「新幹線白山駅をつくろう会」が発足した。
そこで、車両基地内ではなく本線上にある本格的な新幹線駅として加賀笠間駅に隣接させる計画に変更し、2013年(平成25年)2月11日、白山市、能美市、野々市市、川北町の3市1町で「北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会」を設立、事務局を白山市役所内に設置した。加賀笠間駅周辺の北陸新幹線の建設に合わせた駅の同時建設を国の事業として要望している。同様のケースとしては九州新幹線 (鹿児島ルート)筑後船小屋駅がある。
ちなみに、白山総合車両所への新幹線乗り場の設置は断念したが、北陸本線上の在来線新駅については市が整備費を負担する請願駅として設置を目指している[6]。
駅構造
以下は、北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会の資料による。「シンプルで機能的な白山駅」を計画している。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。待避線は設けない予定。新幹線の高架下には駐輪場やレンタカー店舗等が設けられる予定。
新幹線側の駅前には、駅支援機能となる仮称「白山まるごと物産館」やバスターミナル、パークアンドライドやキスアンドライドの駐車場が整備される予定。
利用状況
北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会では、1日の平均乗降客数を約6700人と想定している。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
- 加賀笠間駅
- 白山駅(仮称)
- 北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会
- 北陸新幹線(仮称)白山駅 - 白山市企画財政部交通対策課
- 北陸新幹線(仮称)白山駅 - 能美市市民生活部企画振興課
- ↑ 『振興協にJRが感謝状 加賀笠間駅 見守り10年目』(中日新聞ウェブサイト、2009年5月9日付)
- ↑ 石川県統計書および白山市統計書より。
- ↑ 「白山駅」実現へ 推進会議 - 読売新聞 2011年(平成23年)12月22日
- ↑ 道のり険し「白山駅」 北陸新幹線・車両基地活用 - 朝日新聞 2012年(平成24年)1月9日
- ↑ 白山・笠間に新駅構想 北陸新幹線 - 北國新聞・富山新聞 2012年(平成24年)8月15日
- ↑ 白山の在来線新駅概略調査 市がJR関連会社に委託 - 北國新聞・富山新聞 2013年(平成25年)7月24日